菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
カテゴリー「7-9年目(某文系資料室編)」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2013.02.13
PHYSに書く「丁」と「枚」の違い
- 2013.02.12
ワックス明け
- 2013.02.08
大学のゴミ箱
- 2013.02.07
図書館員の職業病
- 2013.02.06
冬場のカビ発見
- 2013.02.05
公文書版・市販本版混乱事件、再び
- 2013.02.04
黙ってると怖い
- 2013.02.01
セルフかみさまへの道は、遠い
- 2013.01.31
同定できない…
- 2013.01.30
図書事務室の模様替え
- 2013.01.29
その1000ページは、どこ行った?
PHYSに書く「丁」と「枚」の違い
197日目(通算1572日目)。今更で申し訳なし。
また、未登録資料の整理をしていました。本日、菜の花が足を止めたのは、昭和14年のとある資料。ローカルな(しかもうちの地域ではない)、産業団体さんの謄写版の資料で、NACSISにも国立国会図書館にも、類書すら見当たらない報告書。へー、きっと珍しいものだ!と思い、書誌を作成することにしました。…にしても、どうしてそんな資料がうちの図書室から出てくるのか…謎。
で、モノが半紙のような薄い紙を半分に折り、袋とじ状態にしてページ付けがなされている形だったのですが、そのページ付けが袋とじ1つで「1、2、3…」と数えていたのです。うん?ということは形態を書く「PHYS」の数量で「○p」と書けないのでは?と。確か、こういうのって「丁」って言うんじゃなかったっけ?…と思い出したものの、「日本目録規則」の冊子を開いたら「ページ、丁、枚…」などと書いてあるじゃないですか。むむ?「丁」と「枚」って何が違うの?よく、博論などが片面印刷になっているもの、あれは「枚」って数えたような。としたら、この袋とじも「枚」?
「日本目録規則」の形態に関する付近には、そういう説明が見当たらず、手っ取り早く人に訊いてみることにしました。もしもし。
そうしたら、さくっと即答されまして、「え!それってどこに載っているんですか?」とお伺いしたら「「日本目録規則」の付録「用語解説」」と、返されました。ええっ。用語解説にそんなものが。
丁と枚の違いは、PHYSに書く場合は
「丁」=「袋綴の紙葉を数える語」
「枚」=「片面印刷の場合の紙葉を数える語」
らしいです。そそそ、そうだったのですかー!付録を全然活かしていませんでした。今回の資料は袋綴で、紙1枚で1と数えているから「丁」で数えればいいわけですね。
基本的なことを、わざわざ訊いてしまいましたが、これで出典を学んだので菜の花、これからはきっと、付録も探せるようになります。うーん、載っているのですねえ…。
また、未登録資料の整理をしていました。本日、菜の花が足を止めたのは、昭和14年のとある資料。ローカルな(しかもうちの地域ではない)、産業団体さんの謄写版の資料で、NACSISにも国立国会図書館にも、類書すら見当たらない報告書。へー、きっと珍しいものだ!と思い、書誌を作成することにしました。…にしても、どうしてそんな資料がうちの図書室から出てくるのか…謎。
で、モノが半紙のような薄い紙を半分に折り、袋とじ状態にしてページ付けがなされている形だったのですが、そのページ付けが袋とじ1つで「1、2、3…」と数えていたのです。うん?ということは形態を書く「PHYS」の数量で「○p」と書けないのでは?と。確か、こういうのって「丁」って言うんじゃなかったっけ?…と思い出したものの、「日本目録規則」の冊子を開いたら「ページ、丁、枚…」などと書いてあるじゃないですか。むむ?「丁」と「枚」って何が違うの?よく、博論などが片面印刷になっているもの、あれは「枚」って数えたような。としたら、この袋とじも「枚」?
「日本目録規則」の形態に関する付近には、そういう説明が見当たらず、手っ取り早く人に訊いてみることにしました。もしもし。
そうしたら、さくっと即答されまして、「え!それってどこに載っているんですか?」とお伺いしたら「「日本目録規則」の付録「用語解説」」と、返されました。ええっ。用語解説にそんなものが。
丁と枚の違いは、PHYSに書く場合は
「丁」=「袋綴の紙葉を数える語」
「枚」=「片面印刷の場合の紙葉を数える語」
らしいです。そそそ、そうだったのですかー!付録を全然活かしていませんでした。今回の資料は袋綴で、紙1枚で1と数えているから「丁」で数えればいいわけですね。
基本的なことを、わざわざ訊いてしまいましたが、これで出典を学んだので菜の花、これからはきっと、付録も探せるようになります。うーん、載っているのですねえ…。
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ワックス明け
196日目(通算1571日目)。昔も今も変わらないこと、変わること。
朝、図書室が寒い週明けでした。でも床はぴっかぴか。週末に業者さんが入って、書庫通路のワックスがけが行なわれたのです。出入り口の鍵、外入口のものをお渡ししたので、外側から開け放して入られたみたいで。それでこんなに寒いのですか…。うちの書庫には空調がないので、平日にこつこつと入口の方にある雑誌室や整理室の扉を開放することで、そちらの暖気を流し込み、溜めこんで何とか暖かさを保っているのですが、全部外に抜けてしまったわけですね。おかげさまで少し、湿度も下がりましたけれどもね。こうなってしまうと、またイチから暖気を溜め込まなくてはいけません。残念ながら、本日の夕方でも、先週の最低気温を上回ることができませんでした。うう。あと何日かかるのでしょうか…。一度下がると、なかなか上がらないのですよね。熱源がないって本当に厳しい。。。まあ、床はぴかぴかして気持ちよかったので、それが唯一の救い。素敵ですよ、綺麗な床。
そんな朝から、お隣の図書室から内線がかかってきました。どうもOPAC端末で検索ができないらしいのです。ネットが不通なのですね。お隣とうちの図書室は同じLAN系統なので、こちらでも確認しましたが、うちでは特に不具合なし。ということは、向こうの利用者端末用のルータですかね。
しばらく考えて、ああ、と思いつきました。そうか、こちらと同じで、あちらの図書室にもワックスがけ業者さんが入っているのですね。ということは、床に直置きなんて酷いことをしているルータに、ワックスがけ用の機器が衝突するか、またはルータ自体を上に上げたに違いない。それで結線か、または初期化がうまくいっていないのでしょう。ということは、挿し直して、ルータの通電を一旦切って戻せばおっけ、なはず。
果たして、この考えは大当たりでした。うん、まあよくあることですけれどもね。大騒ぎにならずに済みました。
今日も、未登録資料の整理と、請求記号の変更をしていました。未登録資料の整理中、請求記号はこれで正しいのかな?と中身を確認していたら、タイトルからはちょっと想像のつかない内容のものがありました。昭和14年の資料だったのですが、本文の中で燃料について触れている部分があって、こんな感じの箇条書きが。
1.国内油田の開発
2.海外石油資源の獲得
3.代用燃料の生産
で、
「1と2は大なる期待出来難きに依り現時政府の最も力を入れて居るものは代用燃料の生産である」
…これって昭和14年の資料よね?と、もう一度見直しました。ああ、何というか…日本って何にも変わっていないのですね…、いつもいつもエネルギー問題に直面し続け、代替エネルギーを探り続け、でも70年以上経ってもまだ、石油に頼り続けているのですね…と。
そんな不変な日本にあって、うちの書架の並びは変わり続けております…。NDC(日本十進分類法)で排列しているのですが、以前はNDC6だか何だかを利用していたのが、現在はNDC9。これが、微妙に同じ内容のものが別の分類番号になってしまっているもので…、、、かつては綺麗に並んでいたのでしょうが、混在している現在、変なことになっているところが多々あります。でもちゃんと並んでいるところは並んでいるし…ああ、ここはどうしよう、この番号は…と、どうしたものか悩んでいました。いやはや、困ります。。。個々に対応していくしかないのですけれどもね。
朝、図書室が寒い週明けでした。でも床はぴっかぴか。週末に業者さんが入って、書庫通路のワックスがけが行なわれたのです。出入り口の鍵、外入口のものをお渡ししたので、外側から開け放して入られたみたいで。それでこんなに寒いのですか…。うちの書庫には空調がないので、平日にこつこつと入口の方にある雑誌室や整理室の扉を開放することで、そちらの暖気を流し込み、溜めこんで何とか暖かさを保っているのですが、全部外に抜けてしまったわけですね。おかげさまで少し、湿度も下がりましたけれどもね。こうなってしまうと、またイチから暖気を溜め込まなくてはいけません。残念ながら、本日の夕方でも、先週の最低気温を上回ることができませんでした。うう。あと何日かかるのでしょうか…。一度下がると、なかなか上がらないのですよね。熱源がないって本当に厳しい。。。まあ、床はぴかぴかして気持ちよかったので、それが唯一の救い。素敵ですよ、綺麗な床。
そんな朝から、お隣の図書室から内線がかかってきました。どうもOPAC端末で検索ができないらしいのです。ネットが不通なのですね。お隣とうちの図書室は同じLAN系統なので、こちらでも確認しましたが、うちでは特に不具合なし。ということは、向こうの利用者端末用のルータですかね。
しばらく考えて、ああ、と思いつきました。そうか、こちらと同じで、あちらの図書室にもワックスがけ業者さんが入っているのですね。ということは、床に直置きなんて酷いことをしているルータに、ワックスがけ用の機器が衝突するか、またはルータ自体を上に上げたに違いない。それで結線か、または初期化がうまくいっていないのでしょう。ということは、挿し直して、ルータの通電を一旦切って戻せばおっけ、なはず。
果たして、この考えは大当たりでした。うん、まあよくあることですけれどもね。大騒ぎにならずに済みました。
今日も、未登録資料の整理と、請求記号の変更をしていました。未登録資料の整理中、請求記号はこれで正しいのかな?と中身を確認していたら、タイトルからはちょっと想像のつかない内容のものがありました。昭和14年の資料だったのですが、本文の中で燃料について触れている部分があって、こんな感じの箇条書きが。
1.国内油田の開発
2.海外石油資源の獲得
3.代用燃料の生産
で、
「1と2は大なる期待出来難きに依り現時政府の最も力を入れて居るものは代用燃料の生産である」
…これって昭和14年の資料よね?と、もう一度見直しました。ああ、何というか…日本って何にも変わっていないのですね…、いつもいつもエネルギー問題に直面し続け、代替エネルギーを探り続け、でも70年以上経ってもまだ、石油に頼り続けているのですね…と。
そんな不変な日本にあって、うちの書架の並びは変わり続けております…。NDC(日本十進分類法)で排列しているのですが、以前はNDC6だか何だかを利用していたのが、現在はNDC9。これが、微妙に同じ内容のものが別の分類番号になってしまっているもので…、、、かつては綺麗に並んでいたのでしょうが、混在している現在、変なことになっているところが多々あります。でもちゃんと並んでいるところは並んでいるし…ああ、ここはどうしよう、この番号は…と、どうしたものか悩んでいました。いやはや、困ります。。。個々に対応していくしかないのですけれどもね。
大学のゴミ箱
195日目(通算1570日目)。さもありなん。
朝、廊下でお掃除の人がゴミ回収をしているところに行きあったら、ビンごみの袋がほぼすべて、栄養剤系か眠気覚まし系の空きビンでした。あー…、卒論発表準備、修論発表準備、お疲れ様です。あと、何故か1本だけワインの瓶が入っていたのは…、まさか博論の一次セミナー通過祝い…!?
このところ、後期授業の総まとめである試験もひと段落したようで、学生さんの姿がかなり少なくなってきました。毎日図書室に勉強に来ていた学部生さんも、気付いたらいらっしゃらなくなっています。ああ、貴重な入室者がー。
利用者さんが少ないので、資料の整理がはかどってしまいます。…どちらかというと哀しいです。閲覧席を何とか頑張って、暖かく保とうと最大限の努力をしているのですけれどもね…肝心の利用者さんがいらっしゃらないと…。いやいや、こうして環境を向上させることで、利用者さんが増える!はず…増えるといいな…。
朝、廊下でお掃除の人がゴミ回収をしているところに行きあったら、ビンごみの袋がほぼすべて、栄養剤系か眠気覚まし系の空きビンでした。あー…、卒論発表準備、修論発表準備、お疲れ様です。あと、何故か1本だけワインの瓶が入っていたのは…、まさか博論の一次セミナー通過祝い…!?
このところ、後期授業の総まとめである試験もひと段落したようで、学生さんの姿がかなり少なくなってきました。毎日図書室に勉強に来ていた学部生さんも、気付いたらいらっしゃらなくなっています。ああ、貴重な入室者がー。
利用者さんが少ないので、資料の整理がはかどってしまいます。…どちらかというと哀しいです。閲覧席を何とか頑張って、暖かく保とうと最大限の努力をしているのですけれどもね…肝心の利用者さんがいらっしゃらないと…。いやいや、こうして環境を向上させることで、利用者さんが増える!はず…増えるといいな…。
図書館員の職業病
194日目(通算1569日目)。まさかこんなに虚弱体質になってしまうとは。
今朝は、小さいブックトラック2台分の資料を棚から下ろして事務室内に持ち込んだのですが、この僅か書架3段分程度の資料の移動およびそれらの請求記号変更などでの取り回しだけで、腱鞘炎らしき症状が再発してしまいました。右手首が痛んで最早、ぞうきんも絞れない状態。キャップを回して外そうとして、ぎゃー。机の上のゴミを、ゴミ箱に払い落とそうとして、ぎゃー。果ては、ひざ掛けのずれを直そうと右手で掴もうとしただけで、ぎゃー。…ちょ…どうしろと…。
とりあえず、事務室にこの前の秋に設置して頂いた薬箱からサロンパスを引っ張り出してきて、手首のあたりに、ぺたっとしました。
そう、腱鞘炎って、図書館員の職業病みたいなものらしいです。あと腰痛。世間一般的な図書館員像は、カウンターで大人しく座っているだけ、というイメージらしいですが、実際のところ、肉体労働ですからね。本というのは密度の濃い紙の塊であって、相当重いものですが、それを毎日取り扱い、時には大量にこの重たい「荷物」をスクワットしながら移動させるとか(移動先の高さが違うとそうなる)、なかなかハードです。場合によってはキックステップで踏み台昇降しながら、というオプションもつきますしね。恐ろしや。
いや、でも引越しバイトさんたちが毎日軽々と冷蔵庫やらテレビやらを運んでしまうように、図書館員による書架移動でも、腱鞘炎になりにくい運び方というのがあるにはある…らしいです。「天に指をかけて斜めに傾けて引っ張り出して、親指とその他の指で挟んで持ち上げる」なんて素人なことをしていては、すぐに腱鞘炎になります。というかそもそも、「天に指を引っ掛けて斜めに傾けて引っ張り出す」というのはNGです。本が壊れてきます…。
基本としては、なるべく沢山の本をがばっと親指とその他指で挟んで持たない、というのが重要です。菜の花の場合は、指は揃える、というのを心掛けています。大量の本の移動はなるべく、「抱きかかえるように腕を使って持つ」か、「地(本の下部)を持つ」、または「両手の平で、本の平を挟んで持つ」なんてこともあります。とにかく、手で掴まない。そうやって気をつけてはいるのですが、腱鞘炎というのは一度なってしまうと相当注意していても何回でも繰り返しますので、困ったものです。まだまだ技術が足りないということか…。ちなみに菜の花が腱鞘炎を発症したのはまだ図書館とは縁もゆかりもない大学院生時代で、朝ごはんのためにじゃがいもの皮を包丁で剥いているときに限界を迎え、それから何年も症状に悩まされまくりです。マウス腱鞘炎もやらかしました。おかげさまで、しばらく利き手でない手でマウスを使う羽目になったので若干、器用さがアップしました。
そんな危険な図書館員の職業病「腱鞘炎」ですが、菜の花はこれに加えて今年度、困った体質になってしまいました。夏の「ヘルペス事件」以降、古い本が素手で触れなくなってしまったのです。
とにかく夏以降は、仕事着として白衣を手放さず、いつも必ず白衣のポッケには白手袋を入れておくように気を付け、必要があればマスクもする。かなり気をつけているのですが、今日はうっかり終業間近に、白手袋を忘れて書架にいってしまいました。その上、本を引っ張り出すときに隣の本を押さえていた左手の甲に、右手で取り出した本の平が当たるという何気ない出来事があって…、1分もしないうちに、この部分が腫れました。結構、手の平側だと大丈夫なことが多いのですが、手の甲や手首、腕などの皮膚はどうしてもダメみたいですね。引っ張り出した右手は手の平側でしか本に触れていなかったので無事でしたが、左手の親指側がやられました。本に素手で触れない超虚弱体質な図書館員です…。唯一の救いは、白手袋生活に慣れているお蔭で、大抵のことが手袋のままできる、ということでしょうか。PC操作はもちろん、楽器(サックス)を吹くときでも白手袋でも問題なしですからね。若干、本のページがめくりにくいのは確かですが。
そんなこんなで、あんまり図書館員には向いていないかもしれないなあ…と、最近とみに思う菜の花なのです。でも、IT要員になるより断然、カタロガーでいたいのですけれども。現物に触っている状況の方が好きです。…素手で触れませんが。その分、手袋でそっと撫でて、大切にしますよ!ええ。
今朝は、小さいブックトラック2台分の資料を棚から下ろして事務室内に持ち込んだのですが、この僅か書架3段分程度の資料の移動およびそれらの請求記号変更などでの取り回しだけで、腱鞘炎らしき症状が再発してしまいました。右手首が痛んで最早、ぞうきんも絞れない状態。キャップを回して外そうとして、ぎゃー。机の上のゴミを、ゴミ箱に払い落とそうとして、ぎゃー。果ては、ひざ掛けのずれを直そうと右手で掴もうとしただけで、ぎゃー。…ちょ…どうしろと…。
とりあえず、事務室にこの前の秋に設置して頂いた薬箱からサロンパスを引っ張り出してきて、手首のあたりに、ぺたっとしました。
そう、腱鞘炎って、図書館員の職業病みたいなものらしいです。あと腰痛。世間一般的な図書館員像は、カウンターで大人しく座っているだけ、というイメージらしいですが、実際のところ、肉体労働ですからね。本というのは密度の濃い紙の塊であって、相当重いものですが、それを毎日取り扱い、時には大量にこの重たい「荷物」をスクワットしながら移動させるとか(移動先の高さが違うとそうなる)、なかなかハードです。場合によってはキックステップで踏み台昇降しながら、というオプションもつきますしね。恐ろしや。
いや、でも引越しバイトさんたちが毎日軽々と冷蔵庫やらテレビやらを運んでしまうように、図書館員による書架移動でも、腱鞘炎になりにくい運び方というのがあるにはある…らしいです。「天に指をかけて斜めに傾けて引っ張り出して、親指とその他の指で挟んで持ち上げる」なんて素人なことをしていては、すぐに腱鞘炎になります。というかそもそも、「天に指を引っ掛けて斜めに傾けて引っ張り出す」というのはNGです。本が壊れてきます…。
基本としては、なるべく沢山の本をがばっと親指とその他指で挟んで持たない、というのが重要です。菜の花の場合は、指は揃える、というのを心掛けています。大量の本の移動はなるべく、「抱きかかえるように腕を使って持つ」か、「地(本の下部)を持つ」、または「両手の平で、本の平を挟んで持つ」なんてこともあります。とにかく、手で掴まない。そうやって気をつけてはいるのですが、腱鞘炎というのは一度なってしまうと相当注意していても何回でも繰り返しますので、困ったものです。まだまだ技術が足りないということか…。ちなみに菜の花が腱鞘炎を発症したのはまだ図書館とは縁もゆかりもない大学院生時代で、朝ごはんのためにじゃがいもの皮を包丁で剥いているときに限界を迎え、それから何年も症状に悩まされまくりです。マウス腱鞘炎もやらかしました。おかげさまで、しばらく利き手でない手でマウスを使う羽目になったので若干、器用さがアップしました。
そんな危険な図書館員の職業病「腱鞘炎」ですが、菜の花はこれに加えて今年度、困った体質になってしまいました。夏の「ヘルペス事件」以降、古い本が素手で触れなくなってしまったのです。
とにかく夏以降は、仕事着として白衣を手放さず、いつも必ず白衣のポッケには白手袋を入れておくように気を付け、必要があればマスクもする。かなり気をつけているのですが、今日はうっかり終業間近に、白手袋を忘れて書架にいってしまいました。その上、本を引っ張り出すときに隣の本を押さえていた左手の甲に、右手で取り出した本の平が当たるという何気ない出来事があって…、1分もしないうちに、この部分が腫れました。結構、手の平側だと大丈夫なことが多いのですが、手の甲や手首、腕などの皮膚はどうしてもダメみたいですね。引っ張り出した右手は手の平側でしか本に触れていなかったので無事でしたが、左手の親指側がやられました。本に素手で触れない超虚弱体質な図書館員です…。唯一の救いは、白手袋生活に慣れているお蔭で、大抵のことが手袋のままできる、ということでしょうか。PC操作はもちろん、楽器(サックス)を吹くときでも白手袋でも問題なしですからね。若干、本のページがめくりにくいのは確かですが。
そんなこんなで、あんまり図書館員には向いていないかもしれないなあ…と、最近とみに思う菜の花なのです。でも、IT要員になるより断然、カタロガーでいたいのですけれども。現物に触っている状況の方が好きです。…素手で触れませんが。その分、手袋でそっと撫でて、大切にしますよ!ええ。
冬場のカビ発見
193日目(通算1568日目)。幸い、カビに知り合いはいない。
水曜日朝は、Weekly Cleaning。春に、菜の花が今の図書室にやってきて提案し、毎週恒例の行事として、うちの図書室で完全に定着しました。…たまに「あ…そうだった…ちょっと面倒…」と、こっそり思ってしまうことがあるのは内緒(←こらこら、提案者っ!)。
1人が事務室の掃除機かけをしている間に、菜の花は書架のほこりとりに行ったのですが、同じく書架でほこりとりに従事していたIさんの叫び声が。何!?と行ってみたら、カビ発見なのでした…。えええ。冬ですのに。湿度も頑張って下げてますのに。
「まだカビが出てしまうのですね…」
「あ、でもそんなに活き活きしてませんよ!」
「…い、活きのいいカビ…?」
どうやら、大分前に生えたものが、それ以上勢力拡大することもなく、休眠状態に近い形で生き残っている状況、というのを表現したかったらしいのですが…、どうもIさんの説明を聞いていると、やたらとカビと仲良しな感じで。
「…ま、まさかカビにお友達でもいらっしゃるの…?」
と、思わず呟いた菜の花です。もちろん、全力で否定されました。
まあ、とにかく、それほど広範囲ではなく、2冊だけがやられていました。範囲も、製本のクロス部分だけだったので、エタノールで拭きとって、乾燥させておくだけで何とか。いやー…でもまだまだ、あちこちに眠っているかもしれません、カビ…。一度生えたら、彼らの生命力ときたら凄まじいですからね。学生時代、培養室でカビ発生!…で、どれだけ泣かされてきたことか。エタノールで洗った雑巾で床から壁から天井まで、しっかり拭きとってもまた発生してきたりしますからね。僅かな胞子でも残してしまうと、アウトなのです。カビ、強すぎです。研究室であれだけ細心の注意を払っていても出てしまうカビなのですから、図書室なんて滅菌状態とは程遠いですし、いつでもどこでも繁殖していてちっともおかしくないわけで…。だからと言って、繁殖させるわけにはいきませんが。野放しにはできません。…ふうむ、難しいもの。
本日は委員会でした。図書室からの審議事項はそのまま通りました。すなわち、新たな継続図書が1件、確定しました。洋書なのですが、業者Kさんに見積もりをお願いしたところ「お取り扱いできません」と断られてしまいました。えええ。業者Mさんからも「見つからないのでISBN分かりますか?」と再問い合わせがきました。どんなマニアックな本だ、と言いたいところですが、そんなに変なものでもないと思いますし、NACSISで確認すると全国で20館くらい所蔵があります。それらの大学さんが購入できたのですから、間違いなく国内で納入してくれる業者さんがいるはず。うーん、どうなっているのか。
水曜日朝は、Weekly Cleaning。春に、菜の花が今の図書室にやってきて提案し、毎週恒例の行事として、うちの図書室で完全に定着しました。…たまに「あ…そうだった…ちょっと面倒…」と、こっそり思ってしまうことがあるのは内緒(←こらこら、提案者っ!)。
1人が事務室の掃除機かけをしている間に、菜の花は書架のほこりとりに行ったのですが、同じく書架でほこりとりに従事していたIさんの叫び声が。何!?と行ってみたら、カビ発見なのでした…。えええ。冬ですのに。湿度も頑張って下げてますのに。
「まだカビが出てしまうのですね…」
「あ、でもそんなに活き活きしてませんよ!」
「…い、活きのいいカビ…?」
どうやら、大分前に生えたものが、それ以上勢力拡大することもなく、休眠状態に近い形で生き残っている状況、というのを表現したかったらしいのですが…、どうもIさんの説明を聞いていると、やたらとカビと仲良しな感じで。
「…ま、まさかカビにお友達でもいらっしゃるの…?」
と、思わず呟いた菜の花です。もちろん、全力で否定されました。
まあ、とにかく、それほど広範囲ではなく、2冊だけがやられていました。範囲も、製本のクロス部分だけだったので、エタノールで拭きとって、乾燥させておくだけで何とか。いやー…でもまだまだ、あちこちに眠っているかもしれません、カビ…。一度生えたら、彼らの生命力ときたら凄まじいですからね。学生時代、培養室でカビ発生!…で、どれだけ泣かされてきたことか。エタノールで洗った雑巾で床から壁から天井まで、しっかり拭きとってもまた発生してきたりしますからね。僅かな胞子でも残してしまうと、アウトなのです。カビ、強すぎです。研究室であれだけ細心の注意を払っていても出てしまうカビなのですから、図書室なんて滅菌状態とは程遠いですし、いつでもどこでも繁殖していてちっともおかしくないわけで…。だからと言って、繁殖させるわけにはいきませんが。野放しにはできません。…ふうむ、難しいもの。
本日は委員会でした。図書室からの審議事項はそのまま通りました。すなわち、新たな継続図書が1件、確定しました。洋書なのですが、業者Kさんに見積もりをお願いしたところ「お取り扱いできません」と断られてしまいました。えええ。業者Mさんからも「見つからないのでISBN分かりますか?」と再問い合わせがきました。どんなマニアックな本だ、と言いたいところですが、そんなに変なものでもないと思いますし、NACSISで確認すると全国で20館くらい所蔵があります。それらの大学さんが購入できたのですから、間違いなく国内で納入してくれる業者さんがいるはず。うーん、どうなっているのか。
公文書版・市販本版混乱事件、再び
192日目(通算1567日目)。明日の自分は、1日分の経験値が積み増されている。
夏に、あれだけ苦労して何とかしたと思っていた昭和20年代~30年代にかけての資料が今回、請求記号大型修正の部分にかかっていて、再整理していたのですが、まだ混乱していました。あの時点でも「まあ、あとでまとめて請求記号変更するから、そのときに再度綺麗にしよう」と適宜、切り上げたのは確かですが、かなり頑張っておいたつもりでしたのに、まだ混乱しているとは。まあ、当時の菜の花は一連のヘルペス事件などでぐだぐだだったので、若干の混乱は仕方ないのかもしれませんが…、いやいや、でも混乱したまま放置とかダメなので!そこは今回こそ、きっちり全部、片をつけておかなくては。
ということで、混乱していたものを更に整理し直していました。そもそも、「市販本版だ」と何故か当時思い込んでいたものの、今見れば明らかに公文書版でしょ、これ?というのもありましたし、「うーんと、これってこの書誌に所蔵つけていいの?それとも違うの…?」と迷いに迷っていたものも、やっぱりどう見てもサイズが大幅に違っていて(20cmくらい…!)、これはさすがに別書誌よねえ、となったりとか。判断力が低下していましたね、あのときは。反省。こういうのは、迷ったら少し時間をおく、というのはかなり重要な気がしてきました。もちろん、周りの人々の判断を仰げるなら、それにこしたことはないですけれども、未来の自分にも一緒に判断してもらう、というのもアリなのではないかと。何しろ、自分自身も日々、進化しているのですから。1ヵ月後の自分は、着実に1か月分の経験を積み上げて、経験値が増えているのです。…まあ、先送り、という言い方も出来てしまいますが、もっと前向きに、一次判断のみして二次判断を、冷静かつ少し先輩になった自分に託す、というのも、差し迫った事情がなければ、良いものだと思います。明日、先生がご利用になりたいと仰っている!…というようなときはできませんけれども。
それにしても今日は、潤いのある一日でした。生活に、という意味ではなくて、本当に物理的に、ですが。加湿スタイルを変更した結果、事務室の湿度が67%まで上昇なのです。おおお。うるおいー。現在、うちの事務室では小さな加湿器2台と、こまめに再沸騰させて頂いている湯沸しポットが1台、そして濡れふきんを2枚かけた扇風機が1台、バケツと洗面器に高低差をつけてたらしてあるふきんが1枚。何というか、加湿に命をかけすぎでは?と周りからは言われているのですが、菜の花のコンタクトのうるおいと、静電気から手を守るためには、これくらい何のその、なのです。おかげさまで快適職場を堪能させていただいています。ありがたや。ただ、利用者スペースは、イコール書庫なもので、申し訳ないですが加湿できません。本がいらっしゃいますからね…。そして本は、あまりにも大きなバッファなので、そう簡単に湿度が急上昇したり、急下降したりはしないのです。助かるといえば助かりますが、なかなか湿度が下がらないので厄介と言えば厄介。でも、どうかこのままの湿度を夏まで保ってくれないかなあなんて思っていますが、さすがに無理でしょうね。いつ頃から上がり始めてしまうのか…ちょっとどきどきしながら見守っております。
夏に、あれだけ苦労して何とかしたと思っていた昭和20年代~30年代にかけての資料が今回、請求記号大型修正の部分にかかっていて、再整理していたのですが、まだ混乱していました。あの時点でも「まあ、あとでまとめて請求記号変更するから、そのときに再度綺麗にしよう」と適宜、切り上げたのは確かですが、かなり頑張っておいたつもりでしたのに、まだ混乱しているとは。まあ、当時の菜の花は一連のヘルペス事件などでぐだぐだだったので、若干の混乱は仕方ないのかもしれませんが…、いやいや、でも混乱したまま放置とかダメなので!そこは今回こそ、きっちり全部、片をつけておかなくては。
ということで、混乱していたものを更に整理し直していました。そもそも、「市販本版だ」と何故か当時思い込んでいたものの、今見れば明らかに公文書版でしょ、これ?というのもありましたし、「うーんと、これってこの書誌に所蔵つけていいの?それとも違うの…?」と迷いに迷っていたものも、やっぱりどう見てもサイズが大幅に違っていて(20cmくらい…!)、これはさすがに別書誌よねえ、となったりとか。判断力が低下していましたね、あのときは。反省。こういうのは、迷ったら少し時間をおく、というのはかなり重要な気がしてきました。もちろん、周りの人々の判断を仰げるなら、それにこしたことはないですけれども、未来の自分にも一緒に判断してもらう、というのもアリなのではないかと。何しろ、自分自身も日々、進化しているのですから。1ヵ月後の自分は、着実に1か月分の経験を積み上げて、経験値が増えているのです。…まあ、先送り、という言い方も出来てしまいますが、もっと前向きに、一次判断のみして二次判断を、冷静かつ少し先輩になった自分に託す、というのも、差し迫った事情がなければ、良いものだと思います。明日、先生がご利用になりたいと仰っている!…というようなときはできませんけれども。
それにしても今日は、潤いのある一日でした。生活に、という意味ではなくて、本当に物理的に、ですが。加湿スタイルを変更した結果、事務室の湿度が67%まで上昇なのです。おおお。うるおいー。現在、うちの事務室では小さな加湿器2台と、こまめに再沸騰させて頂いている湯沸しポットが1台、そして濡れふきんを2枚かけた扇風機が1台、バケツと洗面器に高低差をつけてたらしてあるふきんが1枚。何というか、加湿に命をかけすぎでは?と周りからは言われているのですが、菜の花のコンタクトのうるおいと、静電気から手を守るためには、これくらい何のその、なのです。おかげさまで快適職場を堪能させていただいています。ありがたや。ただ、利用者スペースは、イコール書庫なもので、申し訳ないですが加湿できません。本がいらっしゃいますからね…。そして本は、あまりにも大きなバッファなので、そう簡単に湿度が急上昇したり、急下降したりはしないのです。助かるといえば助かりますが、なかなか湿度が下がらないので厄介と言えば厄介。でも、どうかこのままの湿度を夏まで保ってくれないかなあなんて思っていますが、さすがに無理でしょうね。いつ頃から上がり始めてしまうのか…ちょっとどきどきしながら見守っております。
黙ってると怖い
191日目(通算1566日目)。心を入れ替えた。が…。
今日は、心を入れ替えて、無駄口ひとつ叩かずに受入準備作業をしようと思っていました。実際に、かなり静かにひとり、黙々とやっていたと思うのです。が、菜の花が黙りだすと、無表情で結構怖いらしいので…何というか、周りからの「何か喋れよ」的な雰囲気を感じるというか何というか…。大学院生の頃から、夢中になると周りが見えなくなるタイプでしたが(←ごはんを食べるのも忘れる)、それでは図書館のおしごとはできないので、むしろ注意力散漫になるようにしているのです。利用者さんが近づいてくると自動的に作業を中断できるように、というわけです。お蔭で集中力がむしろ足りなくなっている気もしますが、そのあたりの加減は難しいところ。というか、中間の状態になれないあたりが、融通のきかない…。
本日も、未登録資料の受入準備作業、請求記号の大型変更の準備、室内報の下書き、それから予算執行状況のまとめと新着図書目録。請求記号の変更準備は、未登録資料の受入準備とかぶっていました。というのも、まとめて請求記号を変更しようとした部分にも、未登録資料が混ざっていたため。また逆に、未登録資料の受入準備側でも、請求記号をまとめて変更するべき場所があって、それも変更していました。それぞれ、作業箇所が大分違うのですが(前者は現在、661などの漁業関係、後者は331の経済関係)、独立してやっていたはずなのに作業工程が同じになってしまって、ブックトラックが混在中。作業は平行して進めていますが、まあ、ごちゃまぜにならない程度に切り替えながらやっていきたいと思います。
それにしても今日は、書庫の暖かい日でした。と言っても、そんなに温度が高いというほどでもないのですが。でも何とか、一番奥の最も寒いところで17.5℃くらいまで上がりました。空調もないですのに。うちの図書室、廊下仕様だそうで、電源が足りないなんて理由で空調設備がないのです。熱源は、書庫の手前にある雑誌室と整理室の中にある空調になるのですが、開口部が殆どないので、サーキュレータで無理矢理温風を部屋の外へ流し、それを書庫に向けての空気の流れを作ってあげて更に流し込む、というずいぶん力技な温め方になっています。それでもこれだけ温度が上がってくれれば、大変嬉しい…。あんまり低温すぎると、相対湿度が高くなってしまいますからね。
今日は、心を入れ替えて、無駄口ひとつ叩かずに受入準備作業をしようと思っていました。実際に、かなり静かにひとり、黙々とやっていたと思うのです。が、菜の花が黙りだすと、無表情で結構怖いらしいので…何というか、周りからの「何か喋れよ」的な雰囲気を感じるというか何というか…。大学院生の頃から、夢中になると周りが見えなくなるタイプでしたが(←ごはんを食べるのも忘れる)、それでは図書館のおしごとはできないので、むしろ注意力散漫になるようにしているのです。利用者さんが近づいてくると自動的に作業を中断できるように、というわけです。お蔭で集中力がむしろ足りなくなっている気もしますが、そのあたりの加減は難しいところ。というか、中間の状態になれないあたりが、融通のきかない…。
本日も、未登録資料の受入準備作業、請求記号の大型変更の準備、室内報の下書き、それから予算執行状況のまとめと新着図書目録。請求記号の変更準備は、未登録資料の受入準備とかぶっていました。というのも、まとめて請求記号を変更しようとした部分にも、未登録資料が混ざっていたため。また逆に、未登録資料の受入準備側でも、請求記号をまとめて変更するべき場所があって、それも変更していました。それぞれ、作業箇所が大分違うのですが(前者は現在、661などの漁業関係、後者は331の経済関係)、独立してやっていたはずなのに作業工程が同じになってしまって、ブックトラックが混在中。作業は平行して進めていますが、まあ、ごちゃまぜにならない程度に切り替えながらやっていきたいと思います。
それにしても今日は、書庫の暖かい日でした。と言っても、そんなに温度が高いというほどでもないのですが。でも何とか、一番奥の最も寒いところで17.5℃くらいまで上がりました。空調もないですのに。うちの図書室、廊下仕様だそうで、電源が足りないなんて理由で空調設備がないのです。熱源は、書庫の手前にある雑誌室と整理室の中にある空調になるのですが、開口部が殆どないので、サーキュレータで無理矢理温風を部屋の外へ流し、それを書庫に向けての空気の流れを作ってあげて更に流し込む、というずいぶん力技な温め方になっています。それでもこれだけ温度が上がってくれれば、大変嬉しい…。あんまり低温すぎると、相対湿度が高くなってしまいますからね。
セルフかみさまへの道は、遠い
190日目(通算1565日目)。2月スタート。
うちの図書室は来室者が少ないので、閲覧担当者はいつでも利用者さんに飢えています。事務的な用事で来室される研究員さんは通常、「利用者」カウントにはならないのですけれど、今日はいつもの研究員さんが本を借りにいらしたので「利用者だ!」と大喜びされていた閲覧担当者の鑑の様なIさん。そして彼女は、「利用者さんは、かみさまです!」と仰っています。ふむ…。
でも考えてみると、うちの図書室の本を借りていけば、誰でも利用者といえば利用者…だったら、自分で借りたらいいのでは?セルフかみさま。…と、提案してみたら、Iさんには酷く驚かれました。今まで考えたこともなかったようです。何て真面目で素直な人なのでしょうか。
でも、うちの図書室の本は重量級のものが多いので、やっぱりちょっと尻込みしてしまうようです。うーん、それなら、借りた本を職場に置いていって、毎朝5分早く出勤して、読書タイムにしてみるというのはどうでしょう?…と更に提案してみました。
結果…、更に驚かれました。曰く、「まさかこの歳になって、そんな受験生に先生が言うみたいなことを言われるとは思いませんでした」と。はあ…そういう提案でしょうか。良い考えかと思ったのですけれどもねえ。残念。
Iさんの「セルフかみさま」への道は遠いです。
本日も、ひたすらに未登録資料の受入準備、請求記号の修正、それから先月の図書室の室内報(一定期間の間に、どんなことがあったのかを記録して回覧・保存しています)の作成。あとは、予算関係の相談とか確認とか。
事務室内でこの予算確認作業をしていたら、終わった後に「是非、資料補修用のページヘルパーとか買って欲しい」という要望が図書室内で上がってきました。まあ…何とかなりそうではありますが、一体どれだけ希望が出てくるのかしら…どきどき。怖いなあ、と思いつつも、「じゃあ、希望する品番とお値段を一覧にして下さい」とお願いしました。SさんとIさんが「ああ、これが必要…でも、余裕があったら出来れば2つほしい」「こちらのタイプも…」と話し合っていらっしゃるのを、更にどきどきしながら眺めつつ、資料の受入準備をする菜の花。
夕方、ようやく一覧が手元に。「こんな金額になってしまってごめんなさい」という様子で差し出される一覧。怖い。さあ、幾らになった?…ええと。…想像よりゼロが1つ少ないんですけどー。大丈夫です、必要なものはちゃんと買いましょう。今まさに、なくならんとしているのですよね、補修用品?そんなツメに火を灯すように修理をしなくても、ちゃんと必要な分量を使って、きちんと直して下さいませ。資料を長持ちさせないと、補修の意味がないですからね?中途半端はむしろ、資料を傷める結果にもなりかねません。
年度末、予算使いきりなどと称して無駄なものを買うようなことは言語道断ですが、必要なものはきちんと把握して、揃えておきたいものです。
うちの図書室は来室者が少ないので、閲覧担当者はいつでも利用者さんに飢えています。事務的な用事で来室される研究員さんは通常、「利用者」カウントにはならないのですけれど、今日はいつもの研究員さんが本を借りにいらしたので「利用者だ!」と大喜びされていた閲覧担当者の鑑の様なIさん。そして彼女は、「利用者さんは、かみさまです!」と仰っています。ふむ…。
でも考えてみると、うちの図書室の本を借りていけば、誰でも利用者といえば利用者…だったら、自分で借りたらいいのでは?セルフかみさま。…と、提案してみたら、Iさんには酷く驚かれました。今まで考えたこともなかったようです。何て真面目で素直な人なのでしょうか。
でも、うちの図書室の本は重量級のものが多いので、やっぱりちょっと尻込みしてしまうようです。うーん、それなら、借りた本を職場に置いていって、毎朝5分早く出勤して、読書タイムにしてみるというのはどうでしょう?…と更に提案してみました。
結果…、更に驚かれました。曰く、「まさかこの歳になって、そんな受験生に先生が言うみたいなことを言われるとは思いませんでした」と。はあ…そういう提案でしょうか。良い考えかと思ったのですけれどもねえ。残念。
Iさんの「セルフかみさま」への道は遠いです。
本日も、ひたすらに未登録資料の受入準備、請求記号の修正、それから先月の図書室の室内報(一定期間の間に、どんなことがあったのかを記録して回覧・保存しています)の作成。あとは、予算関係の相談とか確認とか。
事務室内でこの予算確認作業をしていたら、終わった後に「是非、資料補修用のページヘルパーとか買って欲しい」という要望が図書室内で上がってきました。まあ…何とかなりそうではありますが、一体どれだけ希望が出てくるのかしら…どきどき。怖いなあ、と思いつつも、「じゃあ、希望する品番とお値段を一覧にして下さい」とお願いしました。SさんとIさんが「ああ、これが必要…でも、余裕があったら出来れば2つほしい」「こちらのタイプも…」と話し合っていらっしゃるのを、更にどきどきしながら眺めつつ、資料の受入準備をする菜の花。
夕方、ようやく一覧が手元に。「こんな金額になってしまってごめんなさい」という様子で差し出される一覧。怖い。さあ、幾らになった?…ええと。…想像よりゼロが1つ少ないんですけどー。大丈夫です、必要なものはちゃんと買いましょう。今まさに、なくならんとしているのですよね、補修用品?そんなツメに火を灯すように修理をしなくても、ちゃんと必要な分量を使って、きちんと直して下さいませ。資料を長持ちさせないと、補修の意味がないですからね?中途半端はむしろ、資料を傷める結果にもなりかねません。
年度末、予算使いきりなどと称して無駄なものを買うようなことは言語道断ですが、必要なものはきちんと把握して、揃えておきたいものです。
同定できない…
189日目(通算1564日目)。いや、大体はこれっぽいけど。
目録作業をしていて意外に困るのは、書誌の同定。作るぞ!と決めてしまえば、書誌を作成するハードルはそこまで高くないのですが、同定作業、つまりは「今、手元にあるこの本は、確かにこの書誌に所属するものである」ということを確認するのが難しいことがあります。なーんか、似てるんだけど、ちょっと違うような気もするんだよね、という気持ちになるというわけです。これが一番困ります。新しく書誌を作るわけにはいかないし、かと言って資料の放置も出来ないし、何とかしてこの書誌でいいの、間違いないの、それとも別のものなの?を見極めないといけません。
今日、途方に暮れていたのは昭和2年に謄写されたという資料。中身は大正時代っぽいのですが…、そして書誌はあるのですが…うーん、これは一体。雑誌書誌で、ファミリーは14件の書誌が絡む、複雑なもの。うちの図書室にはうち、3件が所蔵の該当になりそうですが、何かあやしい…。継続関係でと出版年の行きつ戻りつが特にあやしい。散々、悩みに悩んで、最終的に菜の花は力尽きました。力及ばず。とりあえず、いつものあそこに頼るー。梱包して送りつけることに。
でも、こうして頼れる先があることの幸せさときたら。小さな大学の目録担当者さんが「誰にも頼れない」と嘆いていらっしゃったのを思い出しました。菜の花は本当に幸せな目録担当者。
昭和2年といえば、偶然ですが他の資料で1冊、学内の他図書室に譲渡することにしたのも昭和2年の資料でした。うちの図書室では分野外かつ1冊しかないのですが、この本は明治時代から出ているようで、学内の別の図書室では明治、大正、そして昭和二桁に至るまでの所蔵がありました。残念ながら昭和2年が欠号していたので、そちらに譲渡を打診して、OKということで。変な風に泣き別れるのが一番、悲しいですからね。あちらで大事にして頂けるといいなと思います。ちなみに状態はとても良かったです。紙の劣化がそれほど酷くなく、やる気になれば再製本も余裕そうでした。ちなみに昭和15年以降の資料は結構、紙質が悪いので機械製本の業者さんには「無理です」と言われてしまうことも多々あります。紙にある程度の強度が残っていないと、穴を開けた時点で終わりですからね。
目録作業をしていて意外に困るのは、書誌の同定。作るぞ!と決めてしまえば、書誌を作成するハードルはそこまで高くないのですが、同定作業、つまりは「今、手元にあるこの本は、確かにこの書誌に所属するものである」ということを確認するのが難しいことがあります。なーんか、似てるんだけど、ちょっと違うような気もするんだよね、という気持ちになるというわけです。これが一番困ります。新しく書誌を作るわけにはいかないし、かと言って資料の放置も出来ないし、何とかしてこの書誌でいいの、間違いないの、それとも別のものなの?を見極めないといけません。
今日、途方に暮れていたのは昭和2年に謄写されたという資料。中身は大正時代っぽいのですが…、そして書誌はあるのですが…うーん、これは一体。雑誌書誌で、ファミリーは14件の書誌が絡む、複雑なもの。うちの図書室にはうち、3件が所蔵の該当になりそうですが、何かあやしい…。継続関係でと出版年の行きつ戻りつが特にあやしい。散々、悩みに悩んで、最終的に菜の花は力尽きました。力及ばず。とりあえず、いつものあそこに頼るー。梱包して送りつけることに。
でも、こうして頼れる先があることの幸せさときたら。小さな大学の目録担当者さんが「誰にも頼れない」と嘆いていらっしゃったのを思い出しました。菜の花は本当に幸せな目録担当者。
昭和2年といえば、偶然ですが他の資料で1冊、学内の他図書室に譲渡することにしたのも昭和2年の資料でした。うちの図書室では分野外かつ1冊しかないのですが、この本は明治時代から出ているようで、学内の別の図書室では明治、大正、そして昭和二桁に至るまでの所蔵がありました。残念ながら昭和2年が欠号していたので、そちらに譲渡を打診して、OKということで。変な風に泣き別れるのが一番、悲しいですからね。あちらで大事にして頂けるといいなと思います。ちなみに状態はとても良かったです。紙の劣化がそれほど酷くなく、やる気になれば再製本も余裕そうでした。ちなみに昭和15年以降の資料は結構、紙質が悪いので機械製本の業者さんには「無理です」と言われてしまうことも多々あります。紙にある程度の強度が残っていないと、穴を開けた時点で終わりですからね。
図書事務室の模様替え
188日目(通算1563日目)。お引越し。
図書の事務室内に1ヵ月ほど、1月から新規で採用された非常勤の事務の方の机を置いていたのですが、本人の申し出により本日、お隣のお部屋に移ることになりました。前任者さんは、そちらの部屋で1人で業務をされていたものの、色々と問題があるので出来れば後任の方のときは図書事務室の方に間借りさせて欲しい、ということで12月末に机を図書事務室内に入れたのですが…、まあ、現在やっている方の希望を優先ですわね。問題が起こらなければどちらでも良いのです。しばらくは様子見。
というわけで、ひとつ机が減ったので急に事務室が広くなったような気分。机を入れるためにずいぶん、モノを減らしましたからねー。場所も出来たし、奇抜なレイアウトにしてみるか、と、四角い事務室にある四角いミーティングテーブルを、斜めに置いてみました。あ、意外に面白い!…と思ったものの、しばらくしてもどうしても落ち着かなくて、結局元に戻してしまいました。うーん、奇抜さに耐えられなかった…意外に菜の花、常識にとらわれてしまう、硬直した感覚の持ち主だったようです。
そんな本日の主な業務は。やっぱり昨日の続きです。
請求記号の変更計画は、着々と進み、本日は70冊弱を修正しました。1件ずつ、NACSIS&Localデータを書き換え、現物には修正テープとボールペンで修正をしていく、というのは結構面倒な作業です。こつこつ。
未登録資料の整理も行ないました。本日も幾つか、まっさらからの作成。1件は、PHYSの書き方が参考になりそうだったので、似た書誌を流用で。1枚ものの折り畳み資料だったのですが、サイズをどう書くかで結局、困ってしまいました。そのために流用したのですが、流用した書誌の資料を、実際に手元に持っていたわけではなかったので分からなく。菜の花が困ったのは、縦横サイズの書き方。PHYSでは、大きさとして「本の背の高さ」を「○cm」と書くのですが、本が横長本だったり、正方形だったり、異常に縦長すぎる本だったり、とにかく「規格外でしょ、これ」という資料だったときは、「○×●cm」と書くのです。で、最初が縦で後が横だっけ?それとも逆だっけ?と迷ってしまい。コーディングマニュアルにも「縦×横」とも「横×縦」とも書いていませんし。色々ひっくり返して、探してしまいました…。あ、ちなみにこれは和書の場合。洋書のときは「○ cm」と書くのです。え?何が違うかって?もちろん、数字とcmの間のスペースの有無です。和書だとスペースはなく、洋書にはスペースがつきます。洋書の場合は英語表記なので、数字とcmは別の単語だからスペースがあくのです。ページを表す「p」でも同様のことが起こります。
そんなこんなで今日も現物に大分触れて、楽しかった1日でした。
図書の事務室内に1ヵ月ほど、1月から新規で採用された非常勤の事務の方の机を置いていたのですが、本人の申し出により本日、お隣のお部屋に移ることになりました。前任者さんは、そちらの部屋で1人で業務をされていたものの、色々と問題があるので出来れば後任の方のときは図書事務室の方に間借りさせて欲しい、ということで12月末に机を図書事務室内に入れたのですが…、まあ、現在やっている方の希望を優先ですわね。問題が起こらなければどちらでも良いのです。しばらくは様子見。
というわけで、ひとつ机が減ったので急に事務室が広くなったような気分。机を入れるためにずいぶん、モノを減らしましたからねー。場所も出来たし、奇抜なレイアウトにしてみるか、と、四角い事務室にある四角いミーティングテーブルを、斜めに置いてみました。あ、意外に面白い!…と思ったものの、しばらくしてもどうしても落ち着かなくて、結局元に戻してしまいました。うーん、奇抜さに耐えられなかった…意外に菜の花、常識にとらわれてしまう、硬直した感覚の持ち主だったようです。
そんな本日の主な業務は。やっぱり昨日の続きです。
請求記号の変更計画は、着々と進み、本日は70冊弱を修正しました。1件ずつ、NACSIS&Localデータを書き換え、現物には修正テープとボールペンで修正をしていく、というのは結構面倒な作業です。こつこつ。
未登録資料の整理も行ないました。本日も幾つか、まっさらからの作成。1件は、PHYSの書き方が参考になりそうだったので、似た書誌を流用で。1枚ものの折り畳み資料だったのですが、サイズをどう書くかで結局、困ってしまいました。そのために流用したのですが、流用した書誌の資料を、実際に手元に持っていたわけではなかったので分からなく。菜の花が困ったのは、縦横サイズの書き方。PHYSでは、大きさとして「本の背の高さ」を「○cm」と書くのですが、本が横長本だったり、正方形だったり、異常に縦長すぎる本だったり、とにかく「規格外でしょ、これ」という資料だったときは、「○×●cm」と書くのです。で、最初が縦で後が横だっけ?それとも逆だっけ?と迷ってしまい。コーディングマニュアルにも「縦×横」とも「横×縦」とも書いていませんし。色々ひっくり返して、探してしまいました…。あ、ちなみにこれは和書の場合。洋書のときは「○ cm」と書くのです。え?何が違うかって?もちろん、数字とcmの間のスペースの有無です。和書だとスペースはなく、洋書にはスペースがつきます。洋書の場合は英語表記なので、数字とcmは別の単語だからスペースがあくのです。ページを表す「p」でも同様のことが起こります。
そんなこんなで今日も現物に大分触れて、楽しかった1日でした。
その1000ページは、どこ行った?
187日目(通算1562日目)。びっくりの薄さ。
朝から、受入担当のSさんから2冊の青い本の表紙を見せられて「再版が届きました」と言われました。はい、再版?何?
継続購入している年刊資料らしいのですが、誤りがあったので訂正したいけれど、訂正しきれる量じゃないから再版を送るよ!と、新しいものがやってきたらしいです。表紙は確かに同じで、再版にはちゃんと「再版」と表示されています。ふむ。そんな出し直さなきゃいけないくらいの間違いって何だったんだろう、と興味を持ったのですが、2冊を実際に手渡されて驚愕しました。いや、待て、何ですか、これは?
確かに表紙は同じ。大きさも同じ。でも何、この厚みの違いは…!?これが訂正済みの新しい版ではあるものの、同じ本だというの…!?で、よくよく眺めて更に驚愕。分厚いお弁当箱的本が、間違っていたという初版で、薄い方が「再版」だったのです。待て待て待て、普通は再版の方が厚めになりそうなものでは?いや、それにしたって、レベルが違うくらい、厚みが違う…!メラと、メラゾーマくらい違うように見えるんですけど!
実際に、ページ数を確認したら初版は2000ページ超、再版も1000ページ超でどちらもかなりのページ数。ですが…ちょ…1000ページくらい、どこ行った!?間違えたとかそういうレベルじゃなくないですか…!?
更に、中身をよくよく確認すると、あちこちで初版で一昨年の日付になっているところが、再版では去年の日付になっており、本文自体も変更されているように見えました。確かに、全体に渡って、ミスがあったようです。にしても…1000ページくらい減少した分はどこへ…。いや、正確に言えば、どこが抜けているのかは分かったのですが…分かったものの、何故こんなことになってしまったのかは分かりません…。いやはや、恐るべき本です。これはきっと、全国の図書館員が「なっにいいぃぃ!?」となっているのではないか、と疑ってかかったのですが、残念ながらCiNii Booksでの検索結果としては、図書書誌ではこの資料のこの年度版の所蔵があるところはなく(書誌にそもそもVOLが立っていなかった)、雑誌書誌ではうちともう1館だけが所蔵してることが判明。そうですか。残念なような、そうでもないような…。あ、でもこのもう1館の方とはきっと、この微妙な思いを共有できていると思っています。うふふ。見てますか、K大学さーん?
そんな素敵な本が登場した本日は、昨日に引き続き、現物と仲良しでした。昨日の残りの新着図書目録、それから未登録資料の受入準備、請求記号の大量変更。また書誌をまっさらから作りました。初雪を踏む、あの気分です。請求記号の変更は、3連分くらいの、混乱をきたしている部分を整理しながらきちんと狙った順番に並ぶように大型変更します。前々から取り掛かるつもりだったところに、
ようやく変更方針の最終決定をして実際に手をつけ始めました。まずは第一弾として最後に並ぶ部分を修正。第2弾、その直前に並ぶ分は、ブックトラックに載せて事務室内に引きこんであります。また明日、対応する所存。
朝から、受入担当のSさんから2冊の青い本の表紙を見せられて「再版が届きました」と言われました。はい、再版?何?
継続購入している年刊資料らしいのですが、誤りがあったので訂正したいけれど、訂正しきれる量じゃないから再版を送るよ!と、新しいものがやってきたらしいです。表紙は確かに同じで、再版にはちゃんと「再版」と表示されています。ふむ。そんな出し直さなきゃいけないくらいの間違いって何だったんだろう、と興味を持ったのですが、2冊を実際に手渡されて驚愕しました。いや、待て、何ですか、これは?
確かに表紙は同じ。大きさも同じ。でも何、この厚みの違いは…!?これが訂正済みの新しい版ではあるものの、同じ本だというの…!?で、よくよく眺めて更に驚愕。分厚いお弁当箱的本が、間違っていたという初版で、薄い方が「再版」だったのです。待て待て待て、普通は再版の方が厚めになりそうなものでは?いや、それにしたって、レベルが違うくらい、厚みが違う…!メラと、メラゾーマくらい違うように見えるんですけど!
実際に、ページ数を確認したら初版は2000ページ超、再版も1000ページ超でどちらもかなりのページ数。ですが…ちょ…1000ページくらい、どこ行った!?間違えたとかそういうレベルじゃなくないですか…!?
更に、中身をよくよく確認すると、あちこちで初版で一昨年の日付になっているところが、再版では去年の日付になっており、本文自体も変更されているように見えました。確かに、全体に渡って、ミスがあったようです。にしても…1000ページくらい減少した分はどこへ…。いや、正確に言えば、どこが抜けているのかは分かったのですが…分かったものの、何故こんなことになってしまったのかは分かりません…。いやはや、恐るべき本です。これはきっと、全国の図書館員が「なっにいいぃぃ!?」となっているのではないか、と疑ってかかったのですが、残念ながらCiNii Booksでの検索結果としては、図書書誌ではこの資料のこの年度版の所蔵があるところはなく(書誌にそもそもVOLが立っていなかった)、雑誌書誌ではうちともう1館だけが所蔵してることが判明。そうですか。残念なような、そうでもないような…。あ、でもこのもう1館の方とはきっと、この微妙な思いを共有できていると思っています。うふふ。見てますか、K大学さーん?
そんな素敵な本が登場した本日は、昨日に引き続き、現物と仲良しでした。昨日の残りの新着図書目録、それから未登録資料の受入準備、請求記号の大量変更。また書誌をまっさらから作りました。初雪を踏む、あの気分です。請求記号の変更は、3連分くらいの、混乱をきたしている部分を整理しながらきちんと狙った順番に並ぶように大型変更します。前々から取り掛かるつもりだったところに、
ようやく変更方針の最終決定をして実際に手をつけ始めました。まずは第一弾として最後に並ぶ部分を修正。第2弾、その直前に並ぶ分は、ブックトラックに載せて事務室内に引きこんであります。また明日、対応する所存。
プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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