菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
カテゴリー「7-9年目(某文系資料室編)」の記事一覧
- 2024.11.26
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- 2013.03.01
せりあいちゅう
- 2013.02.28
着々とはっちゅう
- 2013.02.27
選書ちゅう
- 2013.02.26
事務仕事の日/劣化
- 2013.02.25
タッチの差
- 2013.02.22
協力的な先生の確保は、強力な助け
- 2013.02.21
自動扉事件
- 2013.02.20
書架の乱れ
- 2013.02.19
代筆写って何だろ…
- 2013.02.18
落下防止バー取り付け工事
- 2013.02.14
図書館員が忘れてはいけないこと
せりあいちゅう
208日目(通算1583日目)。タッチの差は続く。
月曜日(2/25)にも書きましたけれど今、ちょうど菜の花が続々と受入準備作業をしている大正から昭和戦前期の資料群、某S大さんも続々と所蔵登録されている模様…。
今日も、何気なく「書誌なし」と記録されている書誌を検索したら、ちゃんと出てきてしまいまして、しかもS大さんが今週、作成されていました。またタッチの差…!思わず、「ああっ、S大さんが!」と言ったら周りから、
「きっと向こうも、『またこいつか!』って言ってますよね」
と。あ、、、なるほど、確かに。気付いていますよね、きっと。ちょっと検索してみようっと。…というわけで、菜の花が先週作成した書誌をぽちぽちと検索してみました。結果、半分くらいにはS大さんの所蔵データが入っていたのです。おおっと!ということは、多分向こうも、
「所蔵登録しようと思ったら、数日差で書誌が出来てる!」
…と、なっているはず。一番びっくりしたのは、菜の花が作成したその日のうちに、S大さんの所蔵がついていたものまであったこと。完全にかぶってる!完全に同じ時期、同じ分野の遡及入力してる…!!なかまがいました。目録仲間がいましたよ。ええ。もうすぐ、この分野の資料群の入力が完了しますが(あと1段分)、それまでに何回、S大さんとニアミスできるでしょうか。若干、たのしみです。
そんな感じでたのしく遡及入力している菜の花なわけですが、目録は菜の花がやるものの、装備などは図書担当のSさんにお任せしています。年代が大正~昭和戦前期のため、それなりに劣化が激しく、ラベルを貼る際にはついでに補修作業も行ないます。ので、結構時間がかかるのですね。で、Sさんの周りに、ブックトラックが増えてきてしまいました。これ以上、修理を丸投げするのは無理だな、と判断。それで今日は珍しく、自分で補修作業をすることにしました。久々。本当に久々です。今の図書室に異動してから、殆ど本を直していない気がするのですよ…!これはいけない。やはり、自分で手を動かさなくてはね。
久々にやると、やっぱり楽しいですね。綺麗に直ればなおさらです。ページの補修ではなるべく、ページヘルパーなどを使わずに、ノリと紙を使ってなるべく元の状態に近い見た目になるように直すのが好きなのですが、今日はかなりの会心の出来でした。やった自分でも、どこを接いだかが分からない…!あれ、どこだっけ?うわあ、素敵!…と、ひとりでご満悦で自画自賛してました。ま、そんなハイテンションなのです。
こうして今週は終わっていきました。来週は…また勝負のときでございます。頑張りましょう。
月曜日(2/25)にも書きましたけれど今、ちょうど菜の花が続々と受入準備作業をしている大正から昭和戦前期の資料群、某S大さんも続々と所蔵登録されている模様…。
今日も、何気なく「書誌なし」と記録されている書誌を検索したら、ちゃんと出てきてしまいまして、しかもS大さんが今週、作成されていました。またタッチの差…!思わず、「ああっ、S大さんが!」と言ったら周りから、
「きっと向こうも、『またこいつか!』って言ってますよね」
と。あ、、、なるほど、確かに。気付いていますよね、きっと。ちょっと検索してみようっと。…というわけで、菜の花が先週作成した書誌をぽちぽちと検索してみました。結果、半分くらいにはS大さんの所蔵データが入っていたのです。おおっと!ということは、多分向こうも、
「所蔵登録しようと思ったら、数日差で書誌が出来てる!」
…と、なっているはず。一番びっくりしたのは、菜の花が作成したその日のうちに、S大さんの所蔵がついていたものまであったこと。完全にかぶってる!完全に同じ時期、同じ分野の遡及入力してる…!!なかまがいました。目録仲間がいましたよ。ええ。もうすぐ、この分野の資料群の入力が完了しますが(あと1段分)、それまでに何回、S大さんとニアミスできるでしょうか。若干、たのしみです。
そんな感じでたのしく遡及入力している菜の花なわけですが、目録は菜の花がやるものの、装備などは図書担当のSさんにお任せしています。年代が大正~昭和戦前期のため、それなりに劣化が激しく、ラベルを貼る際にはついでに補修作業も行ないます。ので、結構時間がかかるのですね。で、Sさんの周りに、ブックトラックが増えてきてしまいました。これ以上、修理を丸投げするのは無理だな、と判断。それで今日は珍しく、自分で補修作業をすることにしました。久々。本当に久々です。今の図書室に異動してから、殆ど本を直していない気がするのですよ…!これはいけない。やはり、自分で手を動かさなくてはね。
久々にやると、やっぱり楽しいですね。綺麗に直ればなおさらです。ページの補修ではなるべく、ページヘルパーなどを使わずに、ノリと紙を使ってなるべく元の状態に近い見た目になるように直すのが好きなのですが、今日はかなりの会心の出来でした。やった自分でも、どこを接いだかが分からない…!あれ、どこだっけ?うわあ、素敵!…と、ひとりでご満悦で自画自賛してました。ま、そんなハイテンションなのです。
こうして今週は終わっていきました。来週は…また勝負のときでございます。頑張りましょう。
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着々とはっちゅう
207日目(通算1582日目)。年度末なので。
年度内に確実に納品してくれそうな書店さんに、「どうぞよろしくよしなに」とお願いするおしごとをしていました。予算の期日とは、シビアなのです。
久々にeBookを調べていました。菜の花、最近の電子リソース情報にめちゃくちゃ疎い、ということに気付きました。うーん、いつの間にか、紙紙してました。かみかみ。紙の、戦前資料と戯れすぎていました。「古い紙」過敏症になって皮膚が腫れるとか、酷い目にあったりもしましたが、基本的には戦前資料に愛を感じているのは確かみたいです。復刻版よりも、ましてeBook版よりも、原本がいいなあ…と思ってしまう菜の花なのです。
一方で、また年鑑資料が1つ、オンライン・オンリーになりました。海外の政府刊行物なのですが、2012 ed以降は、冊子体での刊行は中止し、すべてオンラインで無料公開になるのだそうです。世の中の流れですね。読みやすい形になっていてくれると助かるのですが…。eBook化されたときの利点といえば「検索可能性」と「アクセス容易性」(いつでもどこでも、ですね)ですが、冊子体の方が「一覧性」は高くて、全体の把握が視覚的・物量的にしやすく、また流し読みにも向いています。その意味では、その分野の初心者には、「アクセス容易性」を考えるとeBook版の方が敷居が低そうに思えますが、実際のところは冊子体の方が概要把握がしやすいので易しい気がします。某先生も仰っていましたけれども、菜の花もそう思います。でもeBookの方が開室時間とか返却期限とかに縛られずに済んで気楽なのですけれどもね。
年度内に確実に納品してくれそうな書店さんに、「どうぞよろしくよしなに」とお願いするおしごとをしていました。予算の期日とは、シビアなのです。
久々にeBookを調べていました。菜の花、最近の電子リソース情報にめちゃくちゃ疎い、ということに気付きました。うーん、いつの間にか、紙紙してました。かみかみ。紙の、戦前資料と戯れすぎていました。「古い紙」過敏症になって皮膚が腫れるとか、酷い目にあったりもしましたが、基本的には戦前資料に愛を感じているのは確かみたいです。復刻版よりも、ましてeBook版よりも、原本がいいなあ…と思ってしまう菜の花なのです。
一方で、また年鑑資料が1つ、オンライン・オンリーになりました。海外の政府刊行物なのですが、2012 ed以降は、冊子体での刊行は中止し、すべてオンラインで無料公開になるのだそうです。世の中の流れですね。読みやすい形になっていてくれると助かるのですが…。eBook化されたときの利点といえば「検索可能性」と「アクセス容易性」(いつでもどこでも、ですね)ですが、冊子体の方が「一覧性」は高くて、全体の把握が視覚的・物量的にしやすく、また流し読みにも向いています。その意味では、その分野の初心者には、「アクセス容易性」を考えるとeBook版の方が敷居が低そうに思えますが、実際のところは冊子体の方が概要把握がしやすいので易しい気がします。某先生も仰っていましたけれども、菜の花もそう思います。でもeBookの方が開室時間とか返却期限とかに縛られずに済んで気楽なのですけれどもね。
選書ちゅう
206日目(通算1581日目)。月末までに何とかする約束。
朝から、お隣の部屋で家具固定工事をしていて、凄い音でした。まるで、自分の脊椎に穴でも開けられているんじゃないかくらいの勢いで。気になって気になって、なかなか集中できず。意外に騒音に弱い菜の花でした。
そんな騒音の中、お茶でも飲もうと席を立った菜の花、図書室のIさん&Sさんの会話の横を通り抜けるときに、ちょっと固まりました。
本を差し出すIさん。
「これってあれですよね」
その本を受け取るSさん。
「ああ、ごめんなさい、それでしたね」
…し、指示語しかないっ…Σ( ̄ロ ̄lll)…まあ、、、会話として成立しているから問題ないのか?そうなのか?…若干、苦悩しましたが、本人たちは何の問題も感じていないらしいので、いいのでしょう、ええ。一応、訊いて確認してみたら「え?指示語しかなかった?ホントですか?そんなことないですよ?」とのこと。最終的に「まあ、ツーカーの仲ですから」で終わりました…。今日も図書室は平和です。
昨日言っていた原本だった!な雑誌はその後、書店さんにお願いして商品の画像を送っていただきました。素早い…そして綺麗な写真で親切対応!書店Bさん、ありがとうございます。復刻版の方の状態は相当良く、何の問題もなし。まあ、復刻ですしね。出版からは20年以上経っていますけれども。で、原本の方も思ったより良い状態でした。とても菜の花の両親世代の雑誌とは思えません。もちろん、経年劣化はありますが、これくらいなら再製本もいけそう。線引きがあるとのことでしたが、量はそれほどでもなさそうでした。まあ、赤鉛筆だったので、消すことは無理そうでしたけれども。でもまあ、原本を購入するなら、合冊して綺麗に製本することにはなるでしょう。その方が、ばらばらで使われ置かれるよりは、劣化を防げそうですしね。色々考え、かつ、例の強力的なK先生とも相談して、原本の揃が手に入り、かつ保存・提供が可能だというなら、折角だから原本を買いましょう、ということに。CiNii Booksで確認すると、意外に原本を揃でお持ちの大学は見当たらないのです。確かに貴重なこと。というわけで、原本購入の方向で動くことに。
それ以外にも、そろそろ予算執行計画を完了しなくてはいけませんので、ぼちぼち動いていました。
中でも、大学生協の書店さんのあまりにも素早い動きには驚愕していました。早急に見積もりを頂ければ、とメールしたら、僅か11分後に見積もりがきました…。早い…本気で早い…!電話じゃないのですよ。メールです。同じく書店Yさんに今日、先週お願いした見積もりってどうなりました?とお電話差し上げたのですけれども、そちらもまあまあ、早かったのです。1時間以内に片付きました。まあ、先週お願いしたのが放置されていたような気もしますけれども…。でもそれにも増して、早すぎる生協さん。恐るべし。ちなみにこちらはその6分後に発注依頼メールを出し、生協さんはその11分後に手配完了と納入予定について連絡してきました。いやはや、情報化社会にまったく乗り遅れる気配なき大学生協さん。他のどの書店さんよりも、フットワークが軽いです。2月27日までにお返事下さい、と1週間以上前にメールや電話した書店さんの中には、結局本日までに回答のなかったところも幾つかあったくらいです。どうやら、違うタイムスケールの世界を生きているらしいです。
さて、明日は月末。何とか色々片付けたいものです。
朝から、お隣の部屋で家具固定工事をしていて、凄い音でした。まるで、自分の脊椎に穴でも開けられているんじゃないかくらいの勢いで。気になって気になって、なかなか集中できず。意外に騒音に弱い菜の花でした。
そんな騒音の中、お茶でも飲もうと席を立った菜の花、図書室のIさん&Sさんの会話の横を通り抜けるときに、ちょっと固まりました。
本を差し出すIさん。
「これってあれですよね」
その本を受け取るSさん。
「ああ、ごめんなさい、それでしたね」
…し、指示語しかないっ…Σ( ̄ロ ̄lll)…まあ、、、会話として成立しているから問題ないのか?そうなのか?…若干、苦悩しましたが、本人たちは何の問題も感じていないらしいので、いいのでしょう、ええ。一応、訊いて確認してみたら「え?指示語しかなかった?ホントですか?そんなことないですよ?」とのこと。最終的に「まあ、ツーカーの仲ですから」で終わりました…。今日も図書室は平和です。
昨日言っていた原本だった!な雑誌はその後、書店さんにお願いして商品の画像を送っていただきました。素早い…そして綺麗な写真で親切対応!書店Bさん、ありがとうございます。復刻版の方の状態は相当良く、何の問題もなし。まあ、復刻ですしね。出版からは20年以上経っていますけれども。で、原本の方も思ったより良い状態でした。とても菜の花の両親世代の雑誌とは思えません。もちろん、経年劣化はありますが、これくらいなら再製本もいけそう。線引きがあるとのことでしたが、量はそれほどでもなさそうでした。まあ、赤鉛筆だったので、消すことは無理そうでしたけれども。でもまあ、原本を購入するなら、合冊して綺麗に製本することにはなるでしょう。その方が、ばらばらで使われ置かれるよりは、劣化を防げそうですしね。色々考え、かつ、例の強力的なK先生とも相談して、原本の揃が手に入り、かつ保存・提供が可能だというなら、折角だから原本を買いましょう、ということに。CiNii Booksで確認すると、意外に原本を揃でお持ちの大学は見当たらないのです。確かに貴重なこと。というわけで、原本購入の方向で動くことに。
それ以外にも、そろそろ予算執行計画を完了しなくてはいけませんので、ぼちぼち動いていました。
中でも、大学生協の書店さんのあまりにも素早い動きには驚愕していました。早急に見積もりを頂ければ、とメールしたら、僅か11分後に見積もりがきました…。早い…本気で早い…!電話じゃないのですよ。メールです。同じく書店Yさんに今日、先週お願いした見積もりってどうなりました?とお電話差し上げたのですけれども、そちらもまあまあ、早かったのです。1時間以内に片付きました。まあ、先週お願いしたのが放置されていたような気もしますけれども…。でもそれにも増して、早すぎる生協さん。恐るべし。ちなみにこちらはその6分後に発注依頼メールを出し、生協さんはその11分後に手配完了と納入予定について連絡してきました。いやはや、情報化社会にまったく乗り遅れる気配なき大学生協さん。他のどの書店さんよりも、フットワークが軽いです。2月27日までにお返事下さい、と1週間以上前にメールや電話した書店さんの中には、結局本日までに回答のなかったところも幾つかあったくらいです。どうやら、違うタイムスケールの世界を生きているらしいです。
さて、明日は月末。何とか色々片付けたいものです。
事務仕事の日/劣化
205日目(通算1580日目)。せわしなく、出たり入ったり。
図書業務以外のおしごとの担当が回ってきたので終日、行ったり来たりのせわしない一日でした。まあ、一応戻って、ちょこちょことは書誌作成をする時間も作れたのですけれどもね。
本日の「困ったさん」図書は、「タイトル、どこ…?」な、お方でした。簡易製本がなされていて、背には手書きでタイトルが入っているので「恐らく、これ」というタイトルは分かるのですが、表紙が失われているようで、いきなり広告から始まります。しかも標題紙がない。奥付はあるのですが、奥付にはタイトルが書いていない…。うーん、、、タイトル、どこ。探し回ってようやく、広告の中に埋もれるようにして入っていた「凡例」の冒頭に、一応「タイトル(仮)」と同じものが書いてある…けれど、いまいちはっきりとはせず。でもまあ、ここからとるしかない、という結論に。発行社名が「タイトル(仮)発行社」というそのままのものだったので、ほぼ間違いないとはいえますが。なお、奥付があったので、所蔵検索は問題なく出来て、しかもNACSISには書誌がなく、国立国会には発行年違いの類似書誌があるのは確認できました。出来れば表紙・標題紙は無傷であってほしいもの。ある程度の劣化は仕方ないのですけれどもね…。
劣化といえば先週、古書店に問い合わせたとある雑誌に関する返信があったのですが、状態をお聞きしただけなのに注文になっていて、ちょっとびくっとしました。お値段からいって、復刻版だと思ったのですが(まったく同じ価格で、別の古書店さんから復刻版が出品されていたので)、どうやら原本らしく、ちょっと驚いています。しかし、原本の揃であのお値段…余程状態が悪いのかとちょっと勘ぐってしまいますね…。さて、復刻版と原本、どちらを買うべきか。
図書業務以外のおしごとの担当が回ってきたので終日、行ったり来たりのせわしない一日でした。まあ、一応戻って、ちょこちょことは書誌作成をする時間も作れたのですけれどもね。
本日の「困ったさん」図書は、「タイトル、どこ…?」な、お方でした。簡易製本がなされていて、背には手書きでタイトルが入っているので「恐らく、これ」というタイトルは分かるのですが、表紙が失われているようで、いきなり広告から始まります。しかも標題紙がない。奥付はあるのですが、奥付にはタイトルが書いていない…。うーん、、、タイトル、どこ。探し回ってようやく、広告の中に埋もれるようにして入っていた「凡例」の冒頭に、一応「タイトル(仮)」と同じものが書いてある…けれど、いまいちはっきりとはせず。でもまあ、ここからとるしかない、という結論に。発行社名が「タイトル(仮)発行社」というそのままのものだったので、ほぼ間違いないとはいえますが。なお、奥付があったので、所蔵検索は問題なく出来て、しかもNACSISには書誌がなく、国立国会には発行年違いの類似書誌があるのは確認できました。出来れば表紙・標題紙は無傷であってほしいもの。ある程度の劣化は仕方ないのですけれどもね…。
劣化といえば先週、古書店に問い合わせたとある雑誌に関する返信があったのですが、状態をお聞きしただけなのに注文になっていて、ちょっとびくっとしました。お値段からいって、復刻版だと思ったのですが(まったく同じ価格で、別の古書店さんから復刻版が出品されていたので)、どうやら原本らしく、ちょっと驚いています。しかし、原本の揃であのお値段…余程状態が悪いのかとちょっと勘ぐってしまいますね…。さて、復刻版と原本、どちらを買うべきか。
タッチの差
204日目(通算1579日目)。ここまでくると、誤差範囲と言えなくもない。
最近、ひたすら戦前資料の発掘&新規登録をしているのですけれども、CiNii Booksを検索して「すでに書誌があるかなー?」と確認していると、「いつも見る大学名」があります。現在やっている分野の本は大体、所蔵がついていても一桁台の機関数が普通。0館のものもよくありますし(すると新規書誌作成することに)、ついていても1-3大学くらいがよくあるパターン。でも、この少ない数の中に、よく見る大学というのが厳然と存在します。菜の花の中では、三大「O」大学と認識されています。たまたまなのですが、この分野のこの年代の資料については、イニシャルがオーになる3つの大学名を、本当によく見かけるもので。他にもH大学さんとかK大学さんとかも見ますけれども、やっぱり1大学だけの所蔵、という場合はO大学さんたちが多い気がします。
そんな中、数年前に検索したときは「NACSISに書誌なし」だった資料が出てきたので、「ようし、書誌作るかー」と思いながら検索したら、NACSIS所蔵1館と出てきました。むむ。この数年の間に作成されてしまいましたか。こういうのも本当に多いです。戦前期の資料を、ここ数年で登録作業をしているのですね。うちと同じ。「さてさて、またO大学さんかなー」と所蔵一覧を開いてみたら、今回はS大学さんでした。うん、確かにS大学さんもこの分野では超有名大学さん…と書誌作成日付を見てびっくり。
2013/2/22
先週の金曜日じゃないですか!営業日でいえば、1日前。1日前…えええ。昭和9年…西暦でいえば1934年、今から70年くらい前…日数で言うなら2万5千日前くらいに発行された資料を、僅か数日の差で作成されてしまった…!タッチの差で負けた…Σ( ̄ロ ̄lll)。。。
菜の花は、打ちひしがれました…。そうかあ…あと一歩だったのに、先を越されてしまいましたかー…。普段だったら「S大学さんが作ってくれた!ありがとう、S大学さん!」と感謝するばかりだったわけですが、今日は何だかやたらと、ショックを受けました。まさかこの資料も、世に出て何万日も過ぎてから、こうして数日の差で日本の別々の土地で手にとってもらえるなんて、考えもしなかったでしょうね、と。ちなみに発行地はうちの大学からは700kmくらい離れていますが、S大学さんからだって640kmくらい離れています。むむう、この60kmの違いが、数日の差を生んだのか…(全然違う)。
しかし、やるな、S大学さん。これはもしかして、同じ分野の遡及作業でもされているのか…!これはさくさく書誌を作っていかないと、どんどん負けてしまう…!というわけで、まだしばらく書誌作成に燃えていそうな菜の花なのでした。いや、まあ競争じゃないのですけどね。何となく、ライバルというか、戦友というか…こんな、ちょっとマイナー系資料を、日本のどこかで(と言ってもS大学さんは、うちの大学からの直線距離で100kmくらいしか離れていないのですけれどもね)、同じように手にとって、目録をとるなんて作業をしている人がいるかと思うと、何だか不思議なやる気に満ち溢れるような気がするではないですか。「目録作業は、本との対話」「目録をとると、その本と仲良しになれた気がする」と、うちの大学の目録LOVEな某Y女史の名言があるのですけれども、もしかしたらそんな感覚を同じ頃に同じ本で共有しているかもしれないと思えば、違う大学の人でもやたらと身近に感じるというか、何とも奇妙な感覚なのでございます。はい。
まあ、そんな目録大好きな人っぽい話。
最近、ひたすら戦前資料の発掘&新規登録をしているのですけれども、CiNii Booksを検索して「すでに書誌があるかなー?」と確認していると、「いつも見る大学名」があります。現在やっている分野の本は大体、所蔵がついていても一桁台の機関数が普通。0館のものもよくありますし(すると新規書誌作成することに)、ついていても1-3大学くらいがよくあるパターン。でも、この少ない数の中に、よく見る大学というのが厳然と存在します。菜の花の中では、三大「O」大学と認識されています。たまたまなのですが、この分野のこの年代の資料については、イニシャルがオーになる3つの大学名を、本当によく見かけるもので。他にもH大学さんとかK大学さんとかも見ますけれども、やっぱり1大学だけの所蔵、という場合はO大学さんたちが多い気がします。
そんな中、数年前に検索したときは「NACSISに書誌なし」だった資料が出てきたので、「ようし、書誌作るかー」と思いながら検索したら、NACSIS所蔵1館と出てきました。むむ。この数年の間に作成されてしまいましたか。こういうのも本当に多いです。戦前期の資料を、ここ数年で登録作業をしているのですね。うちと同じ。「さてさて、またO大学さんかなー」と所蔵一覧を開いてみたら、今回はS大学さんでした。うん、確かにS大学さんもこの分野では超有名大学さん…と書誌作成日付を見てびっくり。
2013/2/22
先週の金曜日じゃないですか!営業日でいえば、1日前。1日前…えええ。昭和9年…西暦でいえば1934年、今から70年くらい前…日数で言うなら2万5千日前くらいに発行された資料を、僅か数日の差で作成されてしまった…!タッチの差で負けた…Σ( ̄ロ ̄lll)。。。
菜の花は、打ちひしがれました…。そうかあ…あと一歩だったのに、先を越されてしまいましたかー…。普段だったら「S大学さんが作ってくれた!ありがとう、S大学さん!」と感謝するばかりだったわけですが、今日は何だかやたらと、ショックを受けました。まさかこの資料も、世に出て何万日も過ぎてから、こうして数日の差で日本の別々の土地で手にとってもらえるなんて、考えもしなかったでしょうね、と。ちなみに発行地はうちの大学からは700kmくらい離れていますが、S大学さんからだって640kmくらい離れています。むむう、この60kmの違いが、数日の差を生んだのか…(全然違う)。
しかし、やるな、S大学さん。これはもしかして、同じ分野の遡及作業でもされているのか…!これはさくさく書誌を作っていかないと、どんどん負けてしまう…!というわけで、まだしばらく書誌作成に燃えていそうな菜の花なのでした。いや、まあ競争じゃないのですけどね。何となく、ライバルというか、戦友というか…こんな、ちょっとマイナー系資料を、日本のどこかで(と言ってもS大学さんは、うちの大学からの直線距離で100kmくらいしか離れていないのですけれどもね)、同じように手にとって、目録をとるなんて作業をしている人がいるかと思うと、何だか不思議なやる気に満ち溢れるような気がするではないですか。「目録作業は、本との対話」「目録をとると、その本と仲良しになれた気がする」と、うちの大学の目録LOVEな某Y女史の名言があるのですけれども、もしかしたらそんな感覚を同じ頃に同じ本で共有しているかもしれないと思えば、違う大学の人でもやたらと身近に感じるというか、何とも奇妙な感覚なのでございます。はい。
まあ、そんな目録大好きな人っぽい話。
協力的な先生の確保は、強力な助け
203日目(通算1578日目)。選書の味方、それは先生ー。
大学図書館の場合は本当、先生を味方につけるのは絶対に不可欠なことです。ラーニングコモンズ的なことをするときには言うに及ばず。学生の教育を担っている中核は、先生方ですからね。ふとしたときに、何事も図書館員だけで頑張ろうと空回りしているのを見かけると「あー…」と思ってしまいます。そしてもちろん、選書のときだって。
今、菜の花のいる図書室は予算のほぼ全額を「継続図書」、つまりは年刊や月刊などで刊行される資料群(学術雑誌だけでなく、年鑑類も含む)に費やしています。また、数年に1度の刊行の資料なども多く、そのために平均的な年間購入代金に少し上乗せした金額の予算を確保しています。で、年度末になると実際にどれくらい余裕ができたかを確認の上、それまでの年に買いきれなかった「欠号」の補充、場合によっては復刻版で代替させるなどの作業を行なうことになります。また、関連書籍の一括購入も検討します。ので、普段は「選書」という作業はないのですが、この時期だけは欠号しているものの確認や、出版状況の確認、優先順位の割り振り、そして選書作業があるのですね。
でも、残念ながら今の図書室の関連図書に関して、菜の花はまだまだわからないことが多いです。それにやっぱりこういうときは、利用者の声を集めるのが肝要。ということで、いつも先生方に推薦図書の募集を呼びかけてはいるのですが、実際になかなか集まってきません。それで、一番図書室をよく利用して下さっている先生に名指しで、5種類の資料の優先順位づけの妥当性の確認と類書の推薦について、問い合わせてみました。
先生方はお忙しいので、全体への呼びかけだとなかなか応答して頂けないことが多いのですが、この「名指し作戦」は結構、成果が上がるもので、講習会開催前のマーケティングでも使った手段です。全体へのメールや、会議などでの呼びかけでは無反応でも、こういう1対1のメールでは、返信があるもの。
お蔭さまで、菜の花は自分の判断の裏づけを頂いた上、気付かなかった素敵な本の存在を知ることができ、先生は先生であらためて所蔵検索をしてみることで「そうか、この本も揃っていたのか!」という発見があったそうで、これぞまさにWin-Winの関係、という平和的な状況でございました。K先生、ありがとうございましたー。
今日の一枚。
この写真に写っている2冊の本、実は同じ書誌に所蔵がついている「同じ本」でした。厚みが…かなり違う…。でも実際に、本文は一言一句、変わりません。本文はね。出版年も、出版月も、編者も出版者も、もちろんタイトルも同じ。違うのは、始まりと、各章の間と、最後に、山ほど入っている広告ページ。何故こんなことになってしまったのか分かりません。分かりませんが片方は広告が一切なく、もう片方は広告だらけ。でも中身は同じ。で、同じ書誌。うん…同じ書誌でいいのかな…。ちょっとだけ不安になる1冊…いや、2冊です。ちなみに刊行年は、昭和10年です。
大学図書館の場合は本当、先生を味方につけるのは絶対に不可欠なことです。ラーニングコモンズ的なことをするときには言うに及ばず。学生の教育を担っている中核は、先生方ですからね。ふとしたときに、何事も図書館員だけで頑張ろうと空回りしているのを見かけると「あー…」と思ってしまいます。そしてもちろん、選書のときだって。
今、菜の花のいる図書室は予算のほぼ全額を「継続図書」、つまりは年刊や月刊などで刊行される資料群(学術雑誌だけでなく、年鑑類も含む)に費やしています。また、数年に1度の刊行の資料なども多く、そのために平均的な年間購入代金に少し上乗せした金額の予算を確保しています。で、年度末になると実際にどれくらい余裕ができたかを確認の上、それまでの年に買いきれなかった「欠号」の補充、場合によっては復刻版で代替させるなどの作業を行なうことになります。また、関連書籍の一括購入も検討します。ので、普段は「選書」という作業はないのですが、この時期だけは欠号しているものの確認や、出版状況の確認、優先順位の割り振り、そして選書作業があるのですね。
でも、残念ながら今の図書室の関連図書に関して、菜の花はまだまだわからないことが多いです。それにやっぱりこういうときは、利用者の声を集めるのが肝要。ということで、いつも先生方に推薦図書の募集を呼びかけてはいるのですが、実際になかなか集まってきません。それで、一番図書室をよく利用して下さっている先生に名指しで、5種類の資料の優先順位づけの妥当性の確認と類書の推薦について、問い合わせてみました。
先生方はお忙しいので、全体への呼びかけだとなかなか応答して頂けないことが多いのですが、この「名指し作戦」は結構、成果が上がるもので、講習会開催前のマーケティングでも使った手段です。全体へのメールや、会議などでの呼びかけでは無反応でも、こういう1対1のメールでは、返信があるもの。
お蔭さまで、菜の花は自分の判断の裏づけを頂いた上、気付かなかった素敵な本の存在を知ることができ、先生は先生であらためて所蔵検索をしてみることで「そうか、この本も揃っていたのか!」という発見があったそうで、これぞまさにWin-Winの関係、という平和的な状況でございました。K先生、ありがとうございましたー。
今日の一枚。
この写真に写っている2冊の本、実は同じ書誌に所蔵がついている「同じ本」でした。厚みが…かなり違う…。でも実際に、本文は一言一句、変わりません。本文はね。出版年も、出版月も、編者も出版者も、もちろんタイトルも同じ。違うのは、始まりと、各章の間と、最後に、山ほど入っている広告ページ。何故こんなことになってしまったのか分かりません。分かりませんが片方は広告が一切なく、もう片方は広告だらけ。でも中身は同じ。で、同じ書誌。うん…同じ書誌でいいのかな…。ちょっとだけ不安になる1冊…いや、2冊です。ちなみに刊行年は、昭和10年です。
自動扉事件
202日目(通算1577日目)。忍者よろしく、窓から侵入。
うちの図書室ではなく、お隣の図書室ですが。昨日の帰りに、お隣の図書室の施錠をしているところにいきあったのですが、自動扉の電源が落ちなくなっていました。OFFにしようとしても通電が切れないのです。なので、人が近付くと勝手にオープンしてしまう…!恐ろしいですね。困り果てたかかりちょうは、とりあえず物理的に自動扉に鍵をかけてしまうことに。自動扉の鍵は下についていて、床との間にかんぬきを挿すような構造になっています。じーっと床に座って自動扉のセンサーに反応されないようにして、扉が自動的に閉まった瞬間に、鍵をかけてしまう、という方法で、扉は開かなくなりました。正確に言えば、センサーは反応して、人が動くたびにすぐに開こうとするのですが、床との「かんぬき」が邪魔で、開けないわけです。「ぴっ…がっごんっ、ぐぐぐ、ごんっ」って感じです。意味不明な擬音で済みません…。
ぴっ(←センサー反応)
…がっ(←開こうとしている)
ごんっ(←かんぬきに引っかかった)
ぐぐぐ(←頑張ってるけど開かない)
ごんっ(←諦めて閉まった)
…って感じです。繰り返している間にどんどん、挙動不審になっていきました。何か可哀想な…。で、今朝見てみたら、もうセンサーの挙動がめちゃくちゃになっていました。うん…夜の間に何があったのか。
とにかくこれで、お隣の図書室は正面から入れなくなっていました。で、かかりちょうはおやすみ。で、Hさんはどうするのかなーと思っていたら、奥の書庫の非常口を施設のかかりの人に開けて頂いて中に入り、正面入口ちかくの床まである窓(そういうのは窓と言わないのでしょうか…、ベランダとかで外に出られるようなアレ)を開錠して、そこから出入り。様子を見に行った菜の花も、横の外廊下のところから、窓で侵入。うわあ、変な感じ。利用者さんもここから出入りでしょうか?たのしすぎる図書室。
…と思ったら、開室時間と同時に到着した自動扉のメンテナンスの業者さんが、あっさりと修理して下さったそうで、僅か30分後には、ごくごく普通の状態でした。あ、何か残念…!(笑)。
そんな本日は、うちの図書室はあまりにも静か過ぎる1日でした。黙々と未登録資料の受入をしていましたが、請求記号で若干、悩みました。登録していくのに、ついでに請求記号も整理して振り直そうとやってきたのですが、ここにきて、もっとふさわしい請求記号があったじゃないか、と気付いてしまった…のです。すでに作業してしまった分は、請求記号ラベルの貼り直しをするのも勿体無いですし、古い資料が多いので、無理に貼り直すのは劣化を招いて良くないことにも思えますし、ここで貼り直してももしかしたらまた同じように「やっぱりこっちの方が…」と考えてしまうのではないか、という気もして。難しい。
でも結局、迷ったときはなるべく現状を維持する方向に動く方が良いのです。そうしないと配架位置が大きく変わってしまい、書架の大掛かりな移動が伴う可能性もあります。よほど確信をもっていない限り、それはやらない方が良いと。菜の花には書架移動が出来ませんしね…。そして請求記号ラベルの貼り替えなどに伴う資料の劣化もありえますし、またいつ「更にふさわしい」請求記号が登場するとも限りません。1回で正しい位置に置けよ!と思わなくもないですが、周りの資料の状況によって請求記号というのは結構、ぶれるものです。他の資料と識別ができることが一番、大事ですからね。だからこそ、ある程度似た資料が固まって存在してくれていて、それがちゃんとPCで検索できて、正しい位置に配架されているなら、若干くらいの分類の不正確さは許容されるものだと思っています。一番大事なのは、請求記号通りに並んでいて、ちゃんと探せること。…まあ、うちの図書室には、請求記号どおりに並んでいないという論外な場所が何箇所かあるので、それについてはちまちまと、請求記号の変更をしているのですけれども。所蔵検索で検索して、請求記号をメモしていっても探せないとか、あんまりです。まだまだ課題は山積。頑張って少しでも解消していかなくては。
うちの図書室ではなく、お隣の図書室ですが。昨日の帰りに、お隣の図書室の施錠をしているところにいきあったのですが、自動扉の電源が落ちなくなっていました。OFFにしようとしても通電が切れないのです。なので、人が近付くと勝手にオープンしてしまう…!恐ろしいですね。困り果てたかかりちょうは、とりあえず物理的に自動扉に鍵をかけてしまうことに。自動扉の鍵は下についていて、床との間にかんぬきを挿すような構造になっています。じーっと床に座って自動扉のセンサーに反応されないようにして、扉が自動的に閉まった瞬間に、鍵をかけてしまう、という方法で、扉は開かなくなりました。正確に言えば、センサーは反応して、人が動くたびにすぐに開こうとするのですが、床との「かんぬき」が邪魔で、開けないわけです。「ぴっ…がっごんっ、ぐぐぐ、ごんっ」って感じです。意味不明な擬音で済みません…。
ぴっ(←センサー反応)
…がっ(←開こうとしている)
ごんっ(←かんぬきに引っかかった)
ぐぐぐ(←頑張ってるけど開かない)
ごんっ(←諦めて閉まった)
…って感じです。繰り返している間にどんどん、挙動不審になっていきました。何か可哀想な…。で、今朝見てみたら、もうセンサーの挙動がめちゃくちゃになっていました。うん…夜の間に何があったのか。
とにかくこれで、お隣の図書室は正面から入れなくなっていました。で、かかりちょうはおやすみ。で、Hさんはどうするのかなーと思っていたら、奥の書庫の非常口を施設のかかりの人に開けて頂いて中に入り、正面入口ちかくの床まである窓(そういうのは窓と言わないのでしょうか…、ベランダとかで外に出られるようなアレ)を開錠して、そこから出入り。様子を見に行った菜の花も、横の外廊下のところから、窓で侵入。うわあ、変な感じ。利用者さんもここから出入りでしょうか?たのしすぎる図書室。
…と思ったら、開室時間と同時に到着した自動扉のメンテナンスの業者さんが、あっさりと修理して下さったそうで、僅か30分後には、ごくごく普通の状態でした。あ、何か残念…!(笑)。
そんな本日は、うちの図書室はあまりにも静か過ぎる1日でした。黙々と未登録資料の受入をしていましたが、請求記号で若干、悩みました。登録していくのに、ついでに請求記号も整理して振り直そうとやってきたのですが、ここにきて、もっとふさわしい請求記号があったじゃないか、と気付いてしまった…のです。すでに作業してしまった分は、請求記号ラベルの貼り直しをするのも勿体無いですし、古い資料が多いので、無理に貼り直すのは劣化を招いて良くないことにも思えますし、ここで貼り直してももしかしたらまた同じように「やっぱりこっちの方が…」と考えてしまうのではないか、という気もして。難しい。
でも結局、迷ったときはなるべく現状を維持する方向に動く方が良いのです。そうしないと配架位置が大きく変わってしまい、書架の大掛かりな移動が伴う可能性もあります。よほど確信をもっていない限り、それはやらない方が良いと。菜の花には書架移動が出来ませんしね…。そして請求記号ラベルの貼り替えなどに伴う資料の劣化もありえますし、またいつ「更にふさわしい」請求記号が登場するとも限りません。1回で正しい位置に置けよ!と思わなくもないですが、周りの資料の状況によって請求記号というのは結構、ぶれるものです。他の資料と識別ができることが一番、大事ですからね。だからこそ、ある程度似た資料が固まって存在してくれていて、それがちゃんとPCで検索できて、正しい位置に配架されているなら、若干くらいの分類の不正確さは許容されるものだと思っています。一番大事なのは、請求記号通りに並んでいて、ちゃんと探せること。…まあ、うちの図書室には、請求記号どおりに並んでいないという論外な場所が何箇所かあるので、それについてはちまちまと、請求記号の変更をしているのですけれども。所蔵検索で検索して、請求記号をメモしていっても探せないとか、あんまりです。まだまだ課題は山積。頑張って少しでも解消していかなくては。
書架の乱れ
201日目(通算1576日目)。工事をしたらチェック。
水曜日の朝の恒例行事はWeekly Cleaning。菜の花がやってきてから習慣化された、うちの図書室のお掃除タイムです。各々が、自分の好きなところを掃除します。
本日の菜の花は、また書庫のほこりとりに繰り出した…のですが。ふと、おかしなことに気づきました。何か、続き物の本が、何冊か抜けてる。。。あれ、ひとつ下の段も…?でもそのひとつ下の段には、ブックエンドよりも右側にいっぱい本がある…?って、最上段の右端に置かれるべき3冊と、2段目の右端におかれるべき4冊が、何故か3段目の右端にとりまとめて置いてある!?
更に他の連では、ブックエンドがぱっと見、見えないなあと思ったら、本の間に挟まっているとか、酷いものだと本が折れ曲がってブックエンドで傷つけられている!?
月曜日に、最上段と2段目について、本の落下防止バーを取り付けて頂いたのですが、どうやらこの作業時に本をどかして戻す、をきちんとそのままの形で行なって頂けなかったようで。戻し方がいい加減だったのですね…。工事の方は数人入っていらっしゃいましたが、かなり個人差があるようで、無問題の箇所も多いのですが、酷いところは相当酷い。えー。
仕方ないので、2人でひたすら全体をチェックして回ることにしました。なかなか大変でしたが、本が傷ついているなら放置できませんので、頑張りました。並び順がいい加減になっているところは相当数ありそうでしたが、完全に直せたかどうかは自信がありません。これからも気をつけて、書架に入るときはよく確認するようにするつもりです。
水曜日の朝の恒例行事はWeekly Cleaning。菜の花がやってきてから習慣化された、うちの図書室のお掃除タイムです。各々が、自分の好きなところを掃除します。
本日の菜の花は、また書庫のほこりとりに繰り出した…のですが。ふと、おかしなことに気づきました。何か、続き物の本が、何冊か抜けてる。。。あれ、ひとつ下の段も…?でもそのひとつ下の段には、ブックエンドよりも右側にいっぱい本がある…?って、最上段の右端に置かれるべき3冊と、2段目の右端におかれるべき4冊が、何故か3段目の右端にとりまとめて置いてある!?
更に他の連では、ブックエンドがぱっと見、見えないなあと思ったら、本の間に挟まっているとか、酷いものだと本が折れ曲がってブックエンドで傷つけられている!?
月曜日に、最上段と2段目について、本の落下防止バーを取り付けて頂いたのですが、どうやらこの作業時に本をどかして戻す、をきちんとそのままの形で行なって頂けなかったようで。戻し方がいい加減だったのですね…。工事の方は数人入っていらっしゃいましたが、かなり個人差があるようで、無問題の箇所も多いのですが、酷いところは相当酷い。えー。
仕方ないので、2人でひたすら全体をチェックして回ることにしました。なかなか大変でしたが、本が傷ついているなら放置できませんので、頑張りました。並び順がいい加減になっているところは相当数ありそうでしたが、完全に直せたかどうかは自信がありません。これからも気をつけて、書架に入るときはよく確認するようにするつもりです。
代筆写って何だろ…
200日目(通算1575日目)。あ、キリが良い。
朝から、やたらと電話の多い日でした。受けるのもかけるのも多い日。ちょっと珍しいくらい多かったです。何でしょう、みんな、かけたい日?
そんな本日は、未登録資料の整理をメインに。請求記号の変更の方は、ちょっとおやすみ。幾つか、書誌を作成していました。
CiNii Booksで見つからないどころか、国立国会でも公共図書館でも見当たらない資料が、ぐぐったら古本屋さんでかなりの良いお値段で売られていた、というのを見つけて微妙な表情をしてみたり、同じくどこにも所蔵が見つけられないにも関わらず、県内の某大学の先生の論文で引用されているという昭和戦前期の資料に渋い顔をしてみたり(絶対、どこかソースをもっているところがあるはずなのに、見つからない!)。まあ、でもしかし今回、これでNACSISに書誌を作成しましたし、うちの図書室の所蔵も間もなくつきますですよ!さあ、全国の使いたい人、お申し込みあれ!な状況なのです。他にも、何か色々。日本語のタイトルだと思ったら、本文が全部漢字で、何か漢文みたいなのだった、とか。本文は中国語でいいとして、この場合はタイトルの言語コードは、意味的には日本語でも十分通じるとはいえ、やっぱり中国語…なんですよね?とか。(これは結局、本文もタイトルも中国語とした。)
で、ひとつ。書誌を作ろうとして、困って止まってしまったものがありました。資料の端っこに印刷所名が入っていたのですが、その上に「代筆写」と旧字体で入っていたのです。ど、どういう意味?これと印刷所名は関係あるのでしょうか?そしてこれの意味は…?ちなみに、この資料の出版は大正。1枚モノの要覧。毎年出ているらしく、手元には大正から昭和にかけての4年分がありました。また、国立国会図書館がうちのものよりも少し古いのを1年分だけお持ちで、近代デジタルライブラリーで公開されていたのですが、そちらにも同じ場所に同じように「代筆写」と入っていました。内容は、商工業系のデータとか概要。印刷は活字で、責任表示は某所の商工会議所。
…何とも分からず、人に頼りました。が、なかなか分からず。最終的に「本来、手書きするところを活字にしたから「筆者に代える」という意味では?」という説が出てきたのですが、うーん、どうなのでしょうか。データとかを取りまとめた、今で言う商工会議所の「ポケットブック」みたいなもののように見受けられるのですが、そういうのって手書きするようなもの…?そういう時代なのでしょうか…。
なお、ぐぐるとどうも「代筆写」でひとつのことばっぽく扱っているように見える記述が、幾つか見つかります。何か、特定の意味があることばのように見えるのですが…。
もしも、「違う違う、『代筆写』とは、こういう意味だ!」という方がいらっしゃいましたら、ご教示頂けますと助かります。
朝から、やたらと電話の多い日でした。受けるのもかけるのも多い日。ちょっと珍しいくらい多かったです。何でしょう、みんな、かけたい日?
そんな本日は、未登録資料の整理をメインに。請求記号の変更の方は、ちょっとおやすみ。幾つか、書誌を作成していました。
CiNii Booksで見つからないどころか、国立国会でも公共図書館でも見当たらない資料が、ぐぐったら古本屋さんでかなりの良いお値段で売られていた、というのを見つけて微妙な表情をしてみたり、同じくどこにも所蔵が見つけられないにも関わらず、県内の某大学の先生の論文で引用されているという昭和戦前期の資料に渋い顔をしてみたり(絶対、どこかソースをもっているところがあるはずなのに、見つからない!)。まあ、でもしかし今回、これでNACSISに書誌を作成しましたし、うちの図書室の所蔵も間もなくつきますですよ!さあ、全国の使いたい人、お申し込みあれ!な状況なのです。他にも、何か色々。日本語のタイトルだと思ったら、本文が全部漢字で、何か漢文みたいなのだった、とか。本文は中国語でいいとして、この場合はタイトルの言語コードは、意味的には日本語でも十分通じるとはいえ、やっぱり中国語…なんですよね?とか。(これは結局、本文もタイトルも中国語とした。)
で、ひとつ。書誌を作ろうとして、困って止まってしまったものがありました。資料の端っこに印刷所名が入っていたのですが、その上に「代筆写」と旧字体で入っていたのです。ど、どういう意味?これと印刷所名は関係あるのでしょうか?そしてこれの意味は…?ちなみに、この資料の出版は大正。1枚モノの要覧。毎年出ているらしく、手元には大正から昭和にかけての4年分がありました。また、国立国会図書館がうちのものよりも少し古いのを1年分だけお持ちで、近代デジタルライブラリーで公開されていたのですが、そちらにも同じ場所に同じように「代筆写」と入っていました。内容は、商工業系のデータとか概要。印刷は活字で、責任表示は某所の商工会議所。
…何とも分からず、人に頼りました。が、なかなか分からず。最終的に「本来、手書きするところを活字にしたから「筆者に代える」という意味では?」という説が出てきたのですが、うーん、どうなのでしょうか。データとかを取りまとめた、今で言う商工会議所の「ポケットブック」みたいなもののように見受けられるのですが、そういうのって手書きするようなもの…?そういう時代なのでしょうか…。
なお、ぐぐるとどうも「代筆写」でひとつのことばっぽく扱っているように見える記述が、幾つか見つかります。何か、特定の意味があることばのように見えるのですが…。
もしも、「違う違う、『代筆写』とは、こういう意味だ!」という方がいらっしゃいましたら、ご教示頂けますと助かります。
落下防止バー取り付け工事
199日目(通算1574日目)。タイトルって大事だよね。
まあ、内容も大事なのは当然なのでしょうけれどもね。
さて、月曜日です。先週は充実の金曜日を過ごしてきたので、今週も一週間、頑張れそうな気が致します。と言いつつ、どちらかというと余韻で気もそぞろ。…ダメダメ、気を引き締めていきませんとね?
本日は、前々から予定していた書架の落下防止バー取り付け工事の日でした。3年に分けて行なうはずだった工事なのですが、予定していた出版物が1つ減り、予算が使えることになったため、1年繰り上げて2年計画に変更したのでした。で、和書全体の最上段&2段目について、書架に「落下を防止するためのバー」を取り付けることに。やはり地震の際、目線より上の段の本が落下してくるのは大変危険ですので。もちろん、下でも危険は危険ですけれども、上よりも致命的ではないのと、まったく本が振り落とせないと書架自体が倒れてしまう危険性もあるだろうということで、上段のみの工事です。
朝から6-7人の作業員さんが入られて、一日で終わりました。素早い…。一応、明日も工事予備日としていたのですが、もう大体終わりのようです。若干、問題はあるのですが。工事範囲の指定が微妙に間違っていたのと、図面のサイズ指示が間違っていて、具材が1本足りなかったという…。いや、若干じゃないですね、結構致命的ですね…。これについては明日、担当の営業さんがいらっしゃるので、要相談です。うーん、状況を再度確認しておかなくては。
まあ、内容も大事なのは当然なのでしょうけれどもね。
さて、月曜日です。先週は充実の金曜日を過ごしてきたので、今週も一週間、頑張れそうな気が致します。と言いつつ、どちらかというと余韻で気もそぞろ。…ダメダメ、気を引き締めていきませんとね?
本日は、前々から予定していた書架の落下防止バー取り付け工事の日でした。3年に分けて行なうはずだった工事なのですが、予定していた出版物が1つ減り、予算が使えることになったため、1年繰り上げて2年計画に変更したのでした。で、和書全体の最上段&2段目について、書架に「落下を防止するためのバー」を取り付けることに。やはり地震の際、目線より上の段の本が落下してくるのは大変危険ですので。もちろん、下でも危険は危険ですけれども、上よりも致命的ではないのと、まったく本が振り落とせないと書架自体が倒れてしまう危険性もあるだろうということで、上段のみの工事です。
朝から6-7人の作業員さんが入られて、一日で終わりました。素早い…。一応、明日も工事予備日としていたのですが、もう大体終わりのようです。若干、問題はあるのですが。工事範囲の指定が微妙に間違っていたのと、図面のサイズ指示が間違っていて、具材が1本足りなかったという…。いや、若干じゃないですね、結構致命的ですね…。これについては明日、担当の営業さんがいらっしゃるので、要相談です。うーん、状況を再度確認しておかなくては。
図書館員が忘れてはいけないこと
198日目(通算1573日目)。「資料」って図書館用語だよね…。
今日はバレンタイン。まあ、お祭りにはのっておくもの。というわけで、うちの図書室では節分以降、バレンタイン仕様の飾りつけでした。色々可愛いのですけれども、残念ながら利用者さんUPには繋がっていないようです。がっかり…。これは、入る前の入口を遠目から見ても分かるレベルに飾り付ける必要があるのではないか、なんて考えたりもしているのですが、何だか主眼が変わってきている気がするのは気のせいでしょうか…。むむ。
そして明日からは、ひな祭り仕様に変更なのです。可愛いので、是非是非見に来て下さいね?
今日はとある資料の発注をSさんにして頂いたのですが、午後、Sさんの勤務が終わって不在のときに業者さんから電話がかかってきました。メールで発注していただいた件ですが、と。
その業者さんには毎年、紙媒体の資料(仮に資料「Z」と呼びましょう)を図書室の費用で発注・購入しているのですが、ここ最近はうちに所属されている先生が、同じ資料「Z」のCD-ROM版(あちらの方は「データ版」と呼ばれていた)も欲しいとのことで、先生の研究費で単独発注・購入をしています。まあ、向こうから見ればお金の出所がどこであれ、払ってくれるのは大学なので関係ないとは思いますが。
で、先週も今年の資料「Z」のCD-ROM版をSさんがメールで発注されているのですが、同じメールの宛先で、Sさんは本日、資料「D」の紙媒体の発注をしたそうです。これについて業者さんは、これもデータ版でいいのですか?と。いやいやいや、資料「D」は、紙媒体でお願いしたはず。Sさんからのメールには「いつも通り」と書かれていたらしいのです。で、メールを受け取った人は「じゃあデータ版(CD-ROM)なのか?でも何か変だな?」と思ったそうで。よくよく聞いてみるとこの担当者さん、うちの図書室が資料「Z」の紙媒体を購入している(つまりSさん的には「いつも通り」)をご存じなかったようなのです。社内で紙媒体とCD-ROM版では扱う部署が違っていて、紙媒体については知らないと。ああ、そうなんですね。そういえばSさん、資料「Z」の紙媒体はいつもFAXで発注していると仰っていたのに、何故か今回の資料「D」の紙媒体は突然メール発注していました。紙媒体の担当者はFAX受付で、CD-ROM版担当者はメール受付なんだ…しかも両者に交流が殆どないって…ふ、不思議な会社…。
まあ、とにかく誤解は解けたので、ちゃんと資料「D」の紙媒体が送られてくることになったのですが、業者さんにはもうひとつ謎があったそうなのです。
「『いつも通り、資料と見積・納品・請求書の3種類を同梱して送付して下さい』とあるのですが、『資料』って何ですか?」
電話口で菜の花、5秒くらい考え込みました。資料…資料…しりょう?あ…。
「購入する冊子のことだと思うのですが」
「え?資料が?」
「紙媒体の本のことです」
「いつも、他のデータなどのご案内も一緒にお送りしているのですが、それのことではなく?」
「いや、図書館用語では『資料』といえば、『図書』や『雑誌』を合わせた、図書館で扱う物体全体を指すことが多くてですね」
「………」
「………」
「………」
「まあ、特殊な用語だと思って下さい。というわけで、本体と一緒に、3書類を送って頂ければ」
図書館員はよく「資料」ということばを何気なく使いまくりますが(菜の花も結構使ってますね)、考えてみれば通常「資料」と言われたら、パンフレットとかレジュメとか、そういう書類っぽいものを想起するのが一般的な気がするのです。
あれです、「参考図書」と同じ。図書館員にとって「参考図書」といえば、統計とか辞典とか名鑑とか蔵書目録とか、そういう「レファレンスブック」のことを指すのが当たり前ですが、実際のところ一般の人にとっては中学や高校で使う副読本や解説本のような「参考書」などが思い浮かぶのがせいぜいでは?少なくとも菜の花はそうでした。「参考図書」って何なんだ、という気持ちが、徐々に薄れていくにつれて、図書館にどっぷり漬かりすぎじゃないか、と危機感を覚えたものですが、最近はそれすら忘れがちでした。ああ、いけない。
いつも絶対に忘れてはいけない、アウトサイダーな感覚。それを忘れたら我々は単なる「図書館屋さん」になってしまうと思うのです。「図書館」というハコモノの単なる維持管理でお金をもらっている人に堕ちてしまいかねない。ちゃんと世間の中で図書館と自分たちがどのような立場におかれているか知った上で、これからのより良い発展を希求する「真の図書館員」としては、通常の利用者の気持ちを忘れてしまってはおしまいだな、と。まあ、こんなことくらいで大袈裟だ、と言われてしまいそうですが、そういう些細な物事の端々にこそ、色々な真実が浮かんでくるものです。気をつけたいものですね。
「早く図書館に慣れて下さい、でも染まらないで下さい」
数年前の着任直後に館長から頂いたことばが、今でも時々思い出されます。もう2代前の館長になりますが、良い先生でしたね。よく図書館の危機を理解されていたのだと思います。うん、また気を引き締めて頑張りたいと思います。
で、気を引き締めたところで、明日は私用により、おやすみを頂きます。ちょっとばかり、趣味とボランティアを兼ねてお出掛け。というわけでまた来週、お会いいたしましょう。
今日はバレンタイン。まあ、お祭りにはのっておくもの。というわけで、うちの図書室では節分以降、バレンタイン仕様の飾りつけでした。色々可愛いのですけれども、残念ながら利用者さんUPには繋がっていないようです。がっかり…。これは、入る前の入口を遠目から見ても分かるレベルに飾り付ける必要があるのではないか、なんて考えたりもしているのですが、何だか主眼が変わってきている気がするのは気のせいでしょうか…。むむ。
そして明日からは、ひな祭り仕様に変更なのです。可愛いので、是非是非見に来て下さいね?
今日はとある資料の発注をSさんにして頂いたのですが、午後、Sさんの勤務が終わって不在のときに業者さんから電話がかかってきました。メールで発注していただいた件ですが、と。
その業者さんには毎年、紙媒体の資料(仮に資料「Z」と呼びましょう)を図書室の費用で発注・購入しているのですが、ここ最近はうちに所属されている先生が、同じ資料「Z」のCD-ROM版(あちらの方は「データ版」と呼ばれていた)も欲しいとのことで、先生の研究費で単独発注・購入をしています。まあ、向こうから見ればお金の出所がどこであれ、払ってくれるのは大学なので関係ないとは思いますが。
で、先週も今年の資料「Z」のCD-ROM版をSさんがメールで発注されているのですが、同じメールの宛先で、Sさんは本日、資料「D」の紙媒体の発注をしたそうです。これについて業者さんは、これもデータ版でいいのですか?と。いやいやいや、資料「D」は、紙媒体でお願いしたはず。Sさんからのメールには「いつも通り」と書かれていたらしいのです。で、メールを受け取った人は「じゃあデータ版(CD-ROM)なのか?でも何か変だな?」と思ったそうで。よくよく聞いてみるとこの担当者さん、うちの図書室が資料「Z」の紙媒体を購入している(つまりSさん的には「いつも通り」)をご存じなかったようなのです。社内で紙媒体とCD-ROM版では扱う部署が違っていて、紙媒体については知らないと。ああ、そうなんですね。そういえばSさん、資料「Z」の紙媒体はいつもFAXで発注していると仰っていたのに、何故か今回の資料「D」の紙媒体は突然メール発注していました。紙媒体の担当者はFAX受付で、CD-ROM版担当者はメール受付なんだ…しかも両者に交流が殆どないって…ふ、不思議な会社…。
まあ、とにかく誤解は解けたので、ちゃんと資料「D」の紙媒体が送られてくることになったのですが、業者さんにはもうひとつ謎があったそうなのです。
「『いつも通り、資料と見積・納品・請求書の3種類を同梱して送付して下さい』とあるのですが、『資料』って何ですか?」
電話口で菜の花、5秒くらい考え込みました。資料…資料…しりょう?あ…。
「購入する冊子のことだと思うのですが」
「え?資料が?」
「紙媒体の本のことです」
「いつも、他のデータなどのご案内も一緒にお送りしているのですが、それのことではなく?」
「いや、図書館用語では『資料』といえば、『図書』や『雑誌』を合わせた、図書館で扱う物体全体を指すことが多くてですね」
「………」
「………」
「………」
「まあ、特殊な用語だと思って下さい。というわけで、本体と一緒に、3書類を送って頂ければ」
図書館員はよく「資料」ということばを何気なく使いまくりますが(菜の花も結構使ってますね)、考えてみれば通常「資料」と言われたら、パンフレットとかレジュメとか、そういう書類っぽいものを想起するのが一般的な気がするのです。
あれです、「参考図書」と同じ。図書館員にとって「参考図書」といえば、統計とか辞典とか名鑑とか蔵書目録とか、そういう「レファレンスブック」のことを指すのが当たり前ですが、実際のところ一般の人にとっては中学や高校で使う副読本や解説本のような「参考書」などが思い浮かぶのがせいぜいでは?少なくとも菜の花はそうでした。「参考図書」って何なんだ、という気持ちが、徐々に薄れていくにつれて、図書館にどっぷり漬かりすぎじゃないか、と危機感を覚えたものですが、最近はそれすら忘れがちでした。ああ、いけない。
いつも絶対に忘れてはいけない、アウトサイダーな感覚。それを忘れたら我々は単なる「図書館屋さん」になってしまうと思うのです。「図書館」というハコモノの単なる維持管理でお金をもらっている人に堕ちてしまいかねない。ちゃんと世間の中で図書館と自分たちがどのような立場におかれているか知った上で、これからのより良い発展を希求する「真の図書館員」としては、通常の利用者の気持ちを忘れてしまってはおしまいだな、と。まあ、こんなことくらいで大袈裟だ、と言われてしまいそうですが、そういう些細な物事の端々にこそ、色々な真実が浮かんでくるものです。気をつけたいものですね。
「早く図書館に慣れて下さい、でも染まらないで下さい」
数年前の着任直後に館長から頂いたことばが、今でも時々思い出されます。もう2代前の館長になりますが、良い先生でしたね。よく図書館の危機を理解されていたのだと思います。うん、また気を引き締めて頑張りたいと思います。
で、気を引き締めたところで、明日は私用により、おやすみを頂きます。ちょっとばかり、趣味とボランティアを兼ねてお出掛け。というわけでまた来週、お会いいたしましょう。
プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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