菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
タッチの差
204日目(通算1579日目)。ここまでくると、誤差範囲と言えなくもない。
最近、ひたすら戦前資料の発掘&新規登録をしているのですけれども、CiNii Booksを検索して「すでに書誌があるかなー?」と確認していると、「いつも見る大学名」があります。現在やっている分野の本は大体、所蔵がついていても一桁台の機関数が普通。0館のものもよくありますし(すると新規書誌作成することに)、ついていても1-3大学くらいがよくあるパターン。でも、この少ない数の中に、よく見る大学というのが厳然と存在します。菜の花の中では、三大「O」大学と認識されています。たまたまなのですが、この分野のこの年代の資料については、イニシャルがオーになる3つの大学名を、本当によく見かけるもので。他にもH大学さんとかK大学さんとかも見ますけれども、やっぱり1大学だけの所蔵、という場合はO大学さんたちが多い気がします。
そんな中、数年前に検索したときは「NACSISに書誌なし」だった資料が出てきたので、「ようし、書誌作るかー」と思いながら検索したら、NACSIS所蔵1館と出てきました。むむ。この数年の間に作成されてしまいましたか。こういうのも本当に多いです。戦前期の資料を、ここ数年で登録作業をしているのですね。うちと同じ。「さてさて、またO大学さんかなー」と所蔵一覧を開いてみたら、今回はS大学さんでした。うん、確かにS大学さんもこの分野では超有名大学さん…と書誌作成日付を見てびっくり。
2013/2/22
先週の金曜日じゃないですか!営業日でいえば、1日前。1日前…えええ。昭和9年…西暦でいえば1934年、今から70年くらい前…日数で言うなら2万5千日前くらいに発行された資料を、僅か数日の差で作成されてしまった…!タッチの差で負けた…Σ( ̄ロ ̄lll)。。。
菜の花は、打ちひしがれました…。そうかあ…あと一歩だったのに、先を越されてしまいましたかー…。普段だったら「S大学さんが作ってくれた!ありがとう、S大学さん!」と感謝するばかりだったわけですが、今日は何だかやたらと、ショックを受けました。まさかこの資料も、世に出て何万日も過ぎてから、こうして数日の差で日本の別々の土地で手にとってもらえるなんて、考えもしなかったでしょうね、と。ちなみに発行地はうちの大学からは700kmくらい離れていますが、S大学さんからだって640kmくらい離れています。むむう、この60kmの違いが、数日の差を生んだのか…(全然違う)。
しかし、やるな、S大学さん。これはもしかして、同じ分野の遡及作業でもされているのか…!これはさくさく書誌を作っていかないと、どんどん負けてしまう…!というわけで、まだしばらく書誌作成に燃えていそうな菜の花なのでした。いや、まあ競争じゃないのですけどね。何となく、ライバルというか、戦友というか…こんな、ちょっとマイナー系資料を、日本のどこかで(と言ってもS大学さんは、うちの大学からの直線距離で100kmくらいしか離れていないのですけれどもね)、同じように手にとって、目録をとるなんて作業をしている人がいるかと思うと、何だか不思議なやる気に満ち溢れるような気がするではないですか。「目録作業は、本との対話」「目録をとると、その本と仲良しになれた気がする」と、うちの大学の目録LOVEな某Y女史の名言があるのですけれども、もしかしたらそんな感覚を同じ頃に同じ本で共有しているかもしれないと思えば、違う大学の人でもやたらと身近に感じるというか、何とも奇妙な感覚なのでございます。はい。
まあ、そんな目録大好きな人っぽい話。
最近、ひたすら戦前資料の発掘&新規登録をしているのですけれども、CiNii Booksを検索して「すでに書誌があるかなー?」と確認していると、「いつも見る大学名」があります。現在やっている分野の本は大体、所蔵がついていても一桁台の機関数が普通。0館のものもよくありますし(すると新規書誌作成することに)、ついていても1-3大学くらいがよくあるパターン。でも、この少ない数の中に、よく見る大学というのが厳然と存在します。菜の花の中では、三大「O」大学と認識されています。たまたまなのですが、この分野のこの年代の資料については、イニシャルがオーになる3つの大学名を、本当によく見かけるもので。他にもH大学さんとかK大学さんとかも見ますけれども、やっぱり1大学だけの所蔵、という場合はO大学さんたちが多い気がします。
そんな中、数年前に検索したときは「NACSISに書誌なし」だった資料が出てきたので、「ようし、書誌作るかー」と思いながら検索したら、NACSIS所蔵1館と出てきました。むむ。この数年の間に作成されてしまいましたか。こういうのも本当に多いです。戦前期の資料を、ここ数年で登録作業をしているのですね。うちと同じ。「さてさて、またO大学さんかなー」と所蔵一覧を開いてみたら、今回はS大学さんでした。うん、確かにS大学さんもこの分野では超有名大学さん…と書誌作成日付を見てびっくり。
2013/2/22
先週の金曜日じゃないですか!営業日でいえば、1日前。1日前…えええ。昭和9年…西暦でいえば1934年、今から70年くらい前…日数で言うなら2万5千日前くらいに発行された資料を、僅か数日の差で作成されてしまった…!タッチの差で負けた…Σ( ̄ロ ̄lll)。。。
菜の花は、打ちひしがれました…。そうかあ…あと一歩だったのに、先を越されてしまいましたかー…。普段だったら「S大学さんが作ってくれた!ありがとう、S大学さん!」と感謝するばかりだったわけですが、今日は何だかやたらと、ショックを受けました。まさかこの資料も、世に出て何万日も過ぎてから、こうして数日の差で日本の別々の土地で手にとってもらえるなんて、考えもしなかったでしょうね、と。ちなみに発行地はうちの大学からは700kmくらい離れていますが、S大学さんからだって640kmくらい離れています。むむう、この60kmの違いが、数日の差を生んだのか…(全然違う)。
しかし、やるな、S大学さん。これはもしかして、同じ分野の遡及作業でもされているのか…!これはさくさく書誌を作っていかないと、どんどん負けてしまう…!というわけで、まだしばらく書誌作成に燃えていそうな菜の花なのでした。いや、まあ競争じゃないのですけどね。何となく、ライバルというか、戦友というか…こんな、ちょっとマイナー系資料を、日本のどこかで(と言ってもS大学さんは、うちの大学からの直線距離で100kmくらいしか離れていないのですけれどもね)、同じように手にとって、目録をとるなんて作業をしている人がいるかと思うと、何だか不思議なやる気に満ち溢れるような気がするではないですか。「目録作業は、本との対話」「目録をとると、その本と仲良しになれた気がする」と、うちの大学の目録LOVEな某Y女史の名言があるのですけれども、もしかしたらそんな感覚を同じ頃に同じ本で共有しているかもしれないと思えば、違う大学の人でもやたらと身近に感じるというか、何とも奇妙な感覚なのでございます。はい。
まあ、そんな目録大好きな人っぽい話。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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