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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

カテゴリー「7-9年目(某文系資料室編)」の記事一覧

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サーキュレータばらばら事件

164日目(通算1539日目)。うちの図書室を「極寒の地」なんて言わせない!

また、温湿度管理に執念を燃やしていました。寒いとそれだけで不幸せですもの。でも、熱源が書庫内にないのですよね。空調もないですし。それで、書庫の手前にある整理室や雑誌室の空調を稼動させ、その暖気を通路へひきこむ作戦を実行しました。

そのために、サーキュレータが大活躍。この前、2台ほど買って頂いたのですが、足りず…。扇風機も駆使して、まだ足りず。で、動かなくなってしまって、廃棄待ちになっていた古いサーキュレータに、もう一度頑張ってもらうことにしました。カバーを外し、羽を外し、更にはコイルも外して、シャフトを引き抜き、お掃除&潤滑剤投入。というのも、動かなくなった主な原因は、この前利用者さんにうっかり蹴り倒された衝撃による、シャフト近辺のゆがみではないか?と考えたため。羽根が妙に重そうで、回らなかったのですよね。モータがいかれてしまったわけではないのは間違いなさそうだったので、何とかその対応で。

しかし、久々にコイルをみました。おお、このタイプなのかー!とちょっとテンションが上がりました。菜の花、小学生の頃に内職のお手伝いで、モータの組立作業をしていたのですけれど、同じタイプでした。もしかしたらかつて、菜の花が組み立てたモータかも…!?まだ生き残っていたとは。

そんなこんなで、何とか動くようになり、更には元に戻したときにちゃんとネジのひとつも余らず(よく、分解して戻すと部品が1つくらいは余るのです…不思議!)、無事に使えるようになりました。というわけで、今日も黙々と…いや、嘘です、大騒ぎしながら、図書室環境改善に全力を尽くしていた菜の花でした。


図書っぽい業務としては…殆どの時間を、請求記号変更に費やしていました。並び順が恣意的で、請求記号ラベルの順番を無視しているところを100冊以上、一気に修正しました。1冊ずつ、修正テープとボールペンで請求記号ラベル書き直しをしていたら、終わった頃には腕と指が痛くて、困りました。うーん、ひ弱です。来週もこの続きがあります。



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図が1枚、足りない…!

163日目(通算1538日目)。よく気付いたなあ、と。

請求記号の調整をよくします。で、データを上書きし、現物の背ラベルは修正テープ+ボールペンで手書きして修正しています。でも菜の花の字が下手なので、もしかしたら読めないかも、その場合は背ラベルを装備し直して下さいな、と、チェック&再装備を、菜の花のお向かいの席のSさんにお願いしています。そのSさんが、今回チェックをお願いした資料をひとつ、「これ…」と、持っていらっしゃいました。

その資料はケース入りで、中に厚手の綺麗な折り畳みの紙のカラー図版が13枚。確かに13枚ありますが…。ケースに書かれている13枚の図のタイトルを、現物を1枚ずつ開いて照合していくと、何とびっくり、9枚目が2枚入ってる!そして、4枚目がない…。トータルで13枚なのは間違いないですが、まさか中身が重複しているとは…!

20年くらい前に受入している資料なのですが、図版が大判で、中に折り畳むタイプであるため、わざわざ全部を開かずに、枚数だけ確認して受入したのではないかと想像されます。ちなみにこの地域の公企業からの寄贈資料(非売品)でした。あらあら、まあまあ…。

調べて見ると、学内の別の図書室で所蔵しているところがあったので、内線をかけて中身を見て頂き、全部揃っているのを確認して、コピーをとらせて頂く事にしました。うーん、こういうこともあるのですね。

しかしSさん、よく見つけたなあ、と。お訊きしてみたら、請求記号変更時に、中身をケースの順番にきちんと並べて、番号付けもしておこうと思われたそうです。丁寧なおしごとをされていますね。お陰様で助かりました。利用者さんに指摘されて発覚だったら、その利用者さんにお手間を取らせてしまいますからね。未然に防げてよかったです。



今日は、除湿機の騒音防止工事が行なわれました。どうもうちの図書室が利用している除湿機、凄い騒音がするらしいのです。建物横の道は、「まるで地盤の弱い家の前の道路を、大型トラックが通ったみたいな」状態らしいです。地響きー。そんなわけで午後からはちょっとばたばたしていました。何とか夕方には調子がよくなったようで。ついでに、最近の除湿機、全然温かい風が出なくて…と相談してみたところ、外気温が15度を下回ると、動かなくなるらしいです、うちの除湿機。え!そうだったの。どうも、冬場は乾燥するものであるので、除湿機は使わないだろう、という設計らしいです。いや…だからって換気扇ってわけにはいきませんよ…書庫=閲覧席なんですもの。外気温と同じ温度で換気されたら、寒くておちおち本も読んでいられません。だからと言って、まったくの密閉にしておくと、今度は湿度が上がってしまいます。また、外気の温度に引きずられて室温があまりにも下がると、相対湿度が上がってしまいます。更には、換気口付近の書架が冷気にさらされると、本が結露する恐れがあり、大変危険です。うーん、、、どうやって折り合っていくのか…悩みはつきません。



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湿度を上げる

162日目(通算1537日目)。夏と、逆のことをしているなあ…。

季節というのは不思議なもので。夏場、あんなに除湿に心を砕いていた菜の花が、今は加湿いのち!という状況です。まあ事務室だけですが。書庫の方は今まで通り、下げる方へいっています。

で、加湿。除湿に比べて、比較的何とかなりそうなものです。というわけで、色々やってみています。普通に加湿器も「パワフル」モードで頑張ってもらう、なるべく電気ポットに蒸気をたくさん出してもらう(さあ、再沸騰っ!)という電気の力に頼ることから、洗面器にお湯を張ってみる、濡れタオルを置いてみる…なんて古典的な手まで。室温はかなり上下するので、単純に湿度だけ見ていると上下してしまいます(温度が上がれば飽和水上気圧が上がるので、同じだけの水分が空気中にあっても湿度は下がってしまう)。というわけで、空気中の水分量をひたすら計算しながら、成果を確認していきます。あとは、外部にいかに水分を逃さないか、というのもポイント。結露させるようなことがあってはいけません。まあ、今日はお天気が良かったので、そんなことにはなりませんでしたけれどもね。

そんな本日は、いつものように寄贈資料の受入準備や、未登録資料の整理、選書資料の整理など。ああ、また請求記号には呆然としました。本当、あちこちに「請求記号どおりに並べるとめちゃくちゃになるから、わざと逆らって並べているところ」というのが存在していますね。慣れた人でないと本を戻せないとか、危険すぎます。今回発覚したところは幸い、冊数がそこそこ少なめなので、一気に片をつけてしまいたいと思っていますが、、、さて?



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予算見通しに、おどおどしてみる

161日目(通算1536日目)。ベトナム語と仲良ししたよ!

昨日の書誌は首尾よく、作成しました。作ってみて思ったのは、やっぱり洋資料扱いした方が綺麗だったかもしれない、ということでした…。まあ、でもやっぱり日本語タイトルを前面に出したかったですし…そこは仕方ないかな…。和書扱いして受入したかったですし。でもその辺り、書誌を作る前もよく考えて、どちらにしてもそれほど大差ないだろうと思っていたのですけれども、実際に作り始めてみて、とんとんではなかったというのがちょっとショックです。うーん、見込みが甘いです。カタロガーとしては、まだまだ半人前。まあ、今回のようなものは、なかなか出会わないケースではあるので、経験不足は否めない、といえますが。


今日は、朝一番からH川先生が飛び込んできて、特別講義の告知ポスターを貼って!と。って、えええ!?先生、これ今日のですよ?しかもあと1時間で始まりますよ?今、告知しているって遅すぎますでしょう!!もっと早くいらしてくださいませよ…。その講義は、うちの図書室とも縁の深い内容でした。すなわち、うちの図書室を設立した先生を研究するというものでした。まさに最近、菜の花が整理している資料たちの時代の話ですねー。面白そうです。それを、何ですか、先生!こんなぎりぎりにー!とりあえず時すでに遅しかな、と思いつつ、コピーを何枚かとって、掲示することに。まったく…こういうところの広報活動がね…。


そんな始まりをした本日も、何だか色々ありましたが、菜の花が一番どきどきしたのは、ようやく取り組む気になった予算見通しのとりまとめでした。図書館の予算執行ってなかなか大変なのです。単発資料を沢山買うところではあまりない悩みかもしれませんが、うちのように継続購入資料が多い図書室は、出版状況で執行率が大幅に左右されてしまうのが困るのですね。出版されるはずだったのに出版されなかった資料とか、突然、分量が倍になってお値段が跳ね上がった資料とか、出版予定が年度をまたぐなど、ずれこんでくる資料があると大変です。また、年刊資料で、毎年決まって届くならまだ良いのですが、数年に1回、大型に出版される資料は始末におえません。まさにうちの状況…。5年に1回とか、4年に1回の資料などに振り回されまくりです。下手すると、100万円単位で振り回されるらしいので恐ろしい…。

今年は、去年と雑誌の支払方法が若干変わったということで、単純比較ができなくなっているのも困った要素のひとつ。読めないんですよ…そもそも菜の花自身が今回、1年目で状況がよく分からない上に、去年と比較できません、と言われましても。。。その中でも何とか状況を整理したところ、どうもぎりぎりいっぱいなのではないか疑惑が。ちょ…どうする!?…一応、金策(?)として、根回しはしました。が、午後に図書受入担当者の出してきた、今年度の未着資料の金額の合計の概算を見て、今度はあれー!?となりました。。。赤字になるかと思いきや、これだと黒字なんですけど!うわあ、実際はどうなるの?どうなるのー!?…まだまだしばらく、どきどきです。推移を見守ります。



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グレイヴ、アキュート、フック、チルダ、ドット。

160日目(通算1535日目)。洋書なの、和書なの、はっきりして?

うちの部署に所属する先生から、寄贈資料がきました。この前開催した、国際会議の論文集とのこと。うん…これ、何語よ?

じーっと眺めていて、ああ、ベトナム語だ~、あはは~…、で、誰が書誌作るの?え?あー、やっぱり菜の花ですよねー…。という感じで。

でもそもそも、迷いました。タイトルはベトナム語と日本語の併記。先に来ているのはベトナム語。出版地はハノイ。中身はコンテンツごとに、ベトナム語または日本語。どちらが主というほどでもなく。うちの先生方が出されている論文は当然ながらみんな日本語。さて…和書に取るか、洋書に取るか。まず、書誌の問題。ベトナム語と日本語、どちらのタイトルを主と取る?本文言語のコードは、複数あれば複数書き込めますが、タイトル言語は1言語しか選択できないのですよね。さあ、これはどちらだ?そしてもうひとつの問題は、書誌が和洋どちらとしても、うちの図書室としてはこれを和書として配架するか、洋書として配架するか。例えば、書誌は洋書として作っても、別にうちの図書室としては和書扱いして登録することは可能です。なので、書誌と所蔵の和洋は、切り離して考えても大丈夫。(まあ、書誌が洋書扱いで所蔵が和書扱いという捩れた状態は、決して良い状況ではないですが。不可能ではないですけれども。)

出版地はハノイだけれど…うーん、、、目録の部署の人に内線をかけ、コーディングマニュアルの読み合わせをしました…。「0.1.2 和資料と洋資料」ですね。あんまり…この場合は役には立ちませんでした…。ちなみに和洋が非常に重要である理由は、この「0.1.2」にあります。すなわち


目録対象資料を登録する場合、和資料ならば「日本目録規則1987年版改訂版」を適用し、洋資料ならば「英米目録規則第2版(1988年改訂、1993年修正)」を適用し、書誌ファイルに入力する。 (コーディングマニュアル0.1.2 和資料と洋資料)



…というわけです。適用される規則が異なるのでした。菜の花としては、洋書の規則であるAACR2の方が慣れているから楽といえば楽ですが、注記を英語にするのは面倒だ、という気持ちも無きにしも非ず。まあ、どちらにしてもベトナム語を入力する、ということには何のかわりもないのですが。出てこないんですけど、何この文字?というのが混じってますが!!

散々、色々な人に相談して結局、和洋問題は、「和書扱い」とすることに決着。いや、もうあまりにも拮抗していて、どこの部署にも「それはもう、目録担当者のセンスの問題で、どちらにとってもいいんじゃない?」という結論に達してしまい。それで、「所蔵検索したときに日本語が正面に出ている方が、借りてもらえる可能性が高まりそうだ」という安易としかいいようのない、菜の花の一存で決まってしまったのでした。「この本は、日本語のタイトルが主に見えます!」目録担当者のしゅちょう!


で、それはおいておいて、上の問題に戻るわけですよ。ベトナム語がー!分からないー。文字が出てこないのよ…何、この変な記号?

そんな困ったときは、とりあえずWikipediaにでも頼ってみますか、と。図書館員としては安易な選択でございますが、仕方ないのです。で、ベトナム語には声調の記号というものがあるということを初めて知りました。ほほう。この記号は、声調だったのですか。グレイヴ、アキュート、フック、チルダ、ドット、というのは記号の名前(ベトナム語ではない)。特にこのフックというのに困っていました。出てこないよ?そもそも菜の花の手元の資料のフォントでは、クエスチョンマークにしか見えない…。こんな記号、どうやって呼び出すのよー!?と思ったら、目録の部署の人がこのサイトを教えてくれました。

LEXILOGOS
http://www.lexilogos.com/english/index.htm

ここの中のベトナム語の項目。
http://www.lexilogos.com/keyboard/vietnamese.htm


おおう、出てきたー!!o(≧o≦)o

何だかんだで菜の花、意外に多言語資料の書誌って作ってないですね…。この前のビルマ語は別の人に放り投げましたし。でも一応、入力したことがある言語は30言語近いのですよ。1回しか入れていない言語が多数派ですが。そういえばベトナム語も1度だけ取ったことがあるはずですが…そのときは何だかんだで別に普通に切り抜けたような。どうやったのか…今考えるとかなり謎です。

とりあえず、今日のところは時間切れで、まだ作成はしていません。また明日、頑張ります…。



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菜の花も煽てりゃ…

159日目(通算1534日目)。資料を漁る。

特に今週、頻繁に通い詰めてくれる卒論生さんがいらっしゃいます。少し前から、ちょくちょくいらしていたようですが、一昨日だったか、開いたA4のノートPCを持って、凄い勢いで走ってきて、何かまくしたてて、免許証を提示してきた姿にびっくりして、一気に印象に残る存在になりました。

ちなみにそのときは、あとから追いかけてきた友人2名の説明により、切羽詰ったこの時期に、学生証を紛失するわ、ノートPCがクラッシュして卒論用のデータごと中身が吹っ飛ぶわ…と、立て続けに不運に見舞われているとか。ノートPCを抱えていたのは、ちょうど再インストール中で、頑張って動いているのをぼーっと眺めている暇はないので、失われたデータを少しでも集めなおすべく、図書室の資料を借りに来た…、けど学生証を紛失しているせいで、本を貸してもらえない!どうしよう、何とか借りられませんか!?…という状況だったらしいです。(もう、凄いでしょう、こいつ?笑ってやって下さい…というのがご友人方の言。もう笑ってでもいないとやっていけない、ということですね…(涙))。あー…まあ、そういう事情なら、貸しますけれども…。

というわけで、本人証明出来るものがあれば、貸しましょう、ということに。免許証を提示してもらい、資料は貸出することになりました。まあそういうことで、すっかりお話しやすくなった彼らなのですが、これまでにも何度かカウンターで「この本ありませんか?」というような会話はしたことがあるようで、3人のうちの1人が、じゃあ自分も本を探すわー、と言い出したところ、PCクラッシャーの彼が

「図書館の人に訊くのが一番早いよ!何でも知ってるもん」

…うわ、何かいきなりハードル上がってますけど!何か今まで、良い体験を図書館でしてきてくれているのですね。良きこと良きこと。

で、ここ3日くらい、毎日やってきては色々質問をしてくれるのです。簡単な利用案内から、ちょっとだけ難易度の高いレファレンスまで。今日の最後の質問は、一緒に悩みながら探し回るようなデータ探索でしたが、とにかく卒論の中間発表前後で本人の研究意欲は十分、しかも明るいタイプの人のようで、やたらと感謝してくれるもので、こちらも「うわあ、何とかしてあげなくては!」と思わず徹底的に付き合っちゃうモードなのです。うまく乗せられている、という気もしないではないですが(菜の花、煽てられると木に登っちゃうタイプだったのですねーと、再確認)、とりあえず喜んで頂けているなら菜の花は満足です。



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降ってわいたデータベース契約

158日目(通算1533日目)。それはまったくもって、寝耳に水。

うちの図書室ではカウンター担当は日替わりです。菜の花の担当は木曜日。でも終日担当、ということと、カウンター周りの作業スペースが狭く、しかも来室者がそれほど頻繁でないので当番の日も作業が中心になりがち、ということで、常時、カウンターに座っていることはありません。自分の席で作業をし、人が来たらカウンターに出る、という形式。

でも何だか、そうしていると利用者さんが「あれ?誰もいない?あれ?どの人がくるの?」と戸惑った様子を見せる気がして、やっぱりカウンターで何とか作業ができるようにするべきよね、とは思っています。

というわけで、今日は終日、カウンターにいることにしてみました。結果としては、微妙…ですかね…。とにかく、おしごとがしづらいです…。幾ら終日カウンターにいる、と言っても、利用者さん対応のときは書架に出たりしてカウンターを離れるし、その間に来客があると他の人がカウンターフォローに入ってくれるわけですが、そのときに作業のためにカウンター周りに置いたものが邪魔になってしまうのです。菜の花、作業中は端末の画面上が凄いことになっているから、カウンター用のウインドウが行方不明になっていて、他の方が貸出処理をしようとして、画面の中で迷子になっていたりしますしね…。うーん、どうしたら改善できるか…考え中。

と言いつつ、実際のところは本日一番振り回されたのは、変な合冊製本の資料でしたね…。もう、まったくもって謎だらけでした。明治時代の本でしたが、紙の保存状態がとても良いだけに、何故こんな変な製本をしてしまったのだろう、勿体無い、という感じでした。誰か、タイム風呂敷を持ってきて、この本を元の姿に戻してあげて!と。しかしうちの図書室、この年代の資料を原紙で持っているのは珍しいです。今いる図書室は大正の終わり頃の設立なので、その頃からの所蔵が主になっています。明治時代にはうちの図書室が存在していないわけで、リアルタイムに集めた資料でないのは明らかです。でも蔵書印はうちの図書室のものしか捺されていませんでしたから、どこかの図書館からの譲渡というわけでもなさそう。製本状態などから見て、戦後の早い時期に合冊製本されていると思いますが、それにしても先人は、珍妙な製本をしてくれたものです。ああ…。


そうして嘆き、困惑しているところに、かかってきた内線。何ですって?データベース?契約?何の話?ん?

電話中、来客があったようで、図書室のIさんが事務室の中に引き入れているようです。誰?ああ、いつもマイクロを納入してくれているところの営業さん。こんにちは。今、取り込み中なので。

…はいはい、データベースですよね。ちらっと見て、さっさと電話に戻る菜の花。え?いや、そんな経緯知りませんけど?あ?とにかく納入業者さんがこちらに来る?事情が分からないのに、来られても困ります。もう行っちゃった?えー、だからー…え?業者さんは業者Yさん?

顔を上げると、事務室の入口の所でにっこり笑って立っている業者Yさんの営業さん。…来るっていうのは、この人かーっ!!

とりあえず、何だか分からないけれど、明治時代の謎の合冊製本の次は、突然降って湧いたようなデータベース話に振り回されることに。前任者さんが内線で伝えてきたことによりますと、何年か前に一度、某N先生が委員会にまで乗り込んできて「どうしてもこのデータベースが欲しい」と訴えたものの、無い袖は振れない、と却下されてしまった話の続きが、今になって始まったらしいです。

とりあえず、うちの図書室の内部情報を、ダダ漏れにした本文を書いてから、流石に冷静になってここで止めてみました。ざっくり消しちゃった。うふふ、その話、聞きたいですか?それはまた、そのうち。

というわけで、毎日胃が痛い菜の花です。胃薬は、最近一番の仲良しのお友達です(-_-)。



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代替資料にぐらぐら

157日目(通算1532日目)。できれば、切り替えたい。

昨日の資料について、散々悩んでました。夢に見そうなくらい。朝、そのことについて最後の希望の図書室に内線をかけて確認したところ、その図書室では1冊だけ、その国の資料を買っていました。購入先を聞いて、確認したのですが、今探している資料は扱えそうにありませんでした。がっかり…。でも、そういうルートがあるのだという貴重な情報でした。ありがとうございます。

再びお隣の図書室のベテラン・H島さんに相談し、更に別の図書室にも聞き方を変えて確認をするなど、何とかその資料を手に入れられる別ルートは探しました。最終的に、幾つかの可能性が手元に。ありがたいこと。


でも菜の花、そもそもその資料を継続して買い続ける必要があるのかどうか?というもうひとつの問題と向き合うことになりました。その資料はこれまで冊子体で刊行されていたのが突然、eBook、つまり本体がCD-ROMになりました。本の形をしたケースに入ってくるので、見た目はあまり変わらないのですが、読み方は相当変わります。まず、その国の言語のOSが入っているPCが図書室にはないため、インストールのハードルが。文字化けしてしまうのです。目録をとる関係上、その言語が扱えるようにフォントなどは揃っているし、表示は不可能ではないはずなのですが、とにかく文字が殆ど「?????????????」となってしまい、解読不能な状況。それでも無理矢理、クリックできる位置などをみながら何とかインストールはしてみましたが、実行しようとするとパスワードを聞かれて終わります…。え!パスワード、何?メッセージも殆ど「?????」で伏字状態ですしね…。原因究明もできません…。現在、この件については納入書店さんに連絡して、そちらから出版社問い合わせ状態です。

さて、出版された直後からすでに、読み込みの困難な資料。eBookは嫌いではないですが、単独媒体のeBookは怖いのです。今すでにこの状態では、数年後、数十年後はどうなるのか。この資料のファイル形式がその頃使うことができるのか?そもそもCD-ROMを読み込める機械が生き残っているのか?そして、CD-ROM自体の寿命がきてしまったとき、中身をどう保存していくのか?

冊子体としての本が電子的資料に比べてとても優れている点は、適切な環境下で保管できたときの「長期保存性」、ぱらぱらとめくって概要をぱっと把握することができるという「一覧性の良さ」(全体の分量などを視覚的に把握できるのも重要)、そして何より…「再生のための環境依存性が少なさ」があります。

少し前だと、付属資料としてフロッピィディスクがついている資料が沢山ありました。が、今となっては、フロッピィディスクドライブが標準でついているPCは少ないと思います。USB接続のFDDを持っていないと、使えない資料となってしまいました。CD-ROMでも、読み込みはできても中身の再生ができない資料が現在、すでに出つつあります。動作環境がWin95でないと無理だ、というようなデータベースが、実際にうちの図書室でもありました。

そういう「再生環境」に左右されず、物理的にページを開けば中身を読むことが出来るという紙の資料というのは、実はとてつもなく凄いものなのです。そして今回、くだんの資料はその利点が失われてしまいました。この状況で、本当にこの資料を買い続けるべきなのか?

実は現状、この資料の利用はほぼ皆無です。以前、これを活用していた研究者が去り、この分野の資料を使う方が、いらっしゃらないわけです。ただ、今皆無だからと言って即、「要らない」とはいえないのが年刊資料の怖いところ。図書館は、今の利用者のためだけに存在するのではなく、何年、何十年、もしかしたら何百年か後にやってくる未来の利用者へも、資料を揃え、整理し、保存して、その利用に供していくという役割があります。単なる無料貸し本屋さんではないのです。そして年刊資料の場合、継続性が重要かつ、そのとき以外に手に入れるのが困難になってしまう(つまり10年前の特定の年のものだけを買おうとすると古本を探さなくてはいけないなど)ものがとても多いのです。本当に今、これをやめてしまっていいのか?何年後かにやってきた利用者さんが「どうしてこの先がないの、困った…」とならないか…、それが不安。そしてこの資料、リサーチ・ナビにも載っている資料なのですよね。なのに、NACSIS参加館で所蔵しているのはうちだけ。国立国会図書館さんはお持ちですけれども。

やめるという決断は非常に難しいです。難しいですが、午前中いっぱい悩んで、別の資料に切り替えようかと資料を集めました。同じくリサーチ・ナビに載っている、もう少し扱いやすい類書と、関連の別の年刊資料、そして金額的にもう少し余裕があったので、前々から希望の出ているうちの図書室で若干弱い部分の年刊資料…の3種類を組み合わせて代替資料(と、おまけ)として継続切り替えする提案を考えました。とりあえず、かかりちょうには相談しました。あとは、資料をきちんと作って、次回の委員会で先生方のご意見を伺って、承認して頂く、という作業ですね。もちろん、菜の花としてもおずおずなのです。もしもどこかで、誰かひとりでもストップをかけてくれたら…やめるのをやめるかもしれません…。さて、どうなることか。ああ、胃が痛い。本当は誰か、止めてくれないかな、と思っているのか、それともこのまま突っ走りたいと思っているのか…自分でもよく分かりません。



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定価はどこへ…

156日目(通算1531日目)。…んんっ!?

とある国の、とある資料の書誌を作っているときに、定価を入力して「あれ!?」と気付きました。何か…何か資料に書かれている定価、安くない?

本日のレートで日本円に換算して、うちの支払書類と照らし合わせてみて…ちょ…高っ!うちの納入価格、高すぎない!?

いや、確かこの前、どうしても定価に手数料が上乗せされてしまってこのお値段になります、と言われつつ、まあ、仕方ないかー、うーん、と言っていた英語の資料がありましたけれど、あのときの上乗せなんて目じゃない金額です。確かあのときは、本体価格の1割くらいだったと思います。今回は、支払価格が3倍弱に跳ね上がっているのですけれど!つまりは、上乗せされたのが本体価格の2倍弱…。ちなみに貸出をする図書館だから上乗せ価格、というわけでもないようで、ちゃんと一般向けの価格としてほぼ同額がWeb公開されていました(うちに入ってくるときは、その価格に送料が更に上乗せ)。

え?何で?もしかして、その国では定価に利潤を上乗せして売る方式なのでしょうか?調べてみよう…と、そちらの国でのネット販売価格を見てみました。うん、日本と同じで、むしろ定価から10%引きとかしていますけど!送料は別でしょうけれど…でも幾ら海外だからって送料、手数料って、そんなに何万円もするのでしょうか…。

例えば500円の本が、送料・手数料込みで1500円になった、くらいなら確かにありそうなことです。5000円の本が15000円になってしまった、でも、まだありそう。海外発送になりますしね。でも、この資料は元値が万の単位なのです…。送料・手数料で数万円って余程、日本との配送事情が悪い国なのでしょうか。思わず、格安航空券の価格を調べてしまいました。

…こ、この値段だと、今すぐ格安航空券でその国に行って、店頭で本を買って帰ってくる方が、安いんじゃ…。往復航空券の金額よりも高い上乗せって、流石にあんまりでは…!!それとも、これが普通なの?菜の花が非常識なのでしょうか…。まあ、でもこの書店さんは誰にでもこの値段で売る、とWeb公開していて、そこでわざわざ購入しているので、これについては書店さんがひどい、というわけではないのですけれど。


でもちょっとショックを受けて、じゃあどこか別の書店さんからこの本を購入できないものか、と当然考えました。見積もりを出してみて頂いて、やはり同じような値段しか出ないなら、何らかの理由があるのだろうと思えますけれど(輸入にとんでもない税金がかかるとか)、そうでないならちょっと、微妙じゃないですか。

で、あちこちの図書室に問い合わせました。どこか、この国の本を、別の書店さんから買っている図書室、ありませんか?つまりは、この国の本の取り扱い実績のある書店さんを知りませんか?ということです。

そして哀しい事実が判明。今日、連絡した図書室の中にはここ数年で、この国の本を買った実績があるのはうちの図書室のみだったのです。その言語の資料は確かに受入されているのですけれど、それは全部寄贈でした。つまり、わざわざ購入して受入している図書室はありませんでした。多分、一般の書店さんでは扱ってくれないだろうなあ、とは思いますが…だから独占状態で、それでこういうお値段ということはありませんよね?

あちらの国のネット書店から直接購入できれば、きっと今よりも安くなる気もするのですが、言語の壁と支払い・購入方法の壁が…。明日は、最後の希望の図書室に連絡してみようと考え中。あそこが買っていなかったら、本当に買っているところ、ないですわ…。ネットで見つけた本屋さんもなきにしもあらずだったので、そちらに連絡して、見積もりだけでも出して頂くことになるでしょうか。



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白衣がなければ、菜の花にあらず…って、えー!Σ( ̄ロ ̄lll)

155日目(通算1530日目)。ニューフェイス第1弾。

金曜日におやすみを頂いたので3連休明けでした。お陰様で、机の上とかブックトラックの上が…。いや、まあ予想よりは平和な感じでした。午前中のうちに、細々とした事務仕事や、新規に購入したサーキュレータの設置などのおしごとを片付け、先週の1週間分の状況をまとめてかかりちょうに報告する文書を作成して午前中が終わりました。

午後からは、年末年始の休室日などを知らせる、開室日ポスターを作成することに。完全カレンダーどおりではない、変則開室になりますから(うちの図書室は土日祝日が休み、ということになっていますが、大晦日や三が日は元旦以外、祝日ではないものの、実質祝日扱いですからね)、その通知のポスターです。うふふ、可愛いの作っちゃいますよ~。最近、すっかり可愛らしくなっているうちの図書室でございます。こういうのを作るのが、菜の花の心のオアシス。



ポスターが出来たあと、ふと思い出して、同じフロアにある事務室に行ってきました。そちらの担当の非常勤さんが、先月いっぱいで退職され(おめでたい感じで)、今日から新規に採用された方がいらっしゃったとのこと。採用条件にTOEICがあり、菜の花ではとっても到達できないような水準でした。菜の花ごときでは、採用されないどころか応募できないじゃん!くらい、優秀な非常勤さんがやってきたわけです。最近のパートさんは恐ろしい…。(もっと時給を上乗せすべきでは?ホントに)

うちの図書室、それにお隣の図書室、それからこの事務室と、もうひとつの小規模事務室(と言ってもこちらは非常勤さん1名の細々したところ)の4つで、大体いつも寄り固まっているので、歓迎会をしないとなあ、何て考えながら、ちょっと顔を見に行こうかと覗いてみたのですが、おおお、若い!本当に若い。うちのグループでの最年少ですね。院卒のお嬢さんでした。あー…菜の花には遠い遠い過去のこと、みたいな。自分が若くないことを痛感、というか。

勝手に軽く打ちひしがれる菜の花でしたが、うーん、これからどうぞ宜しくお願い致します。英語は任せた!(え!?)

それにしても絶対彼女、菜の花のことを「白衣」で覚えましたね。間違いない。何故か最近「白衣」をトレードマークにされてしまっているのですが、みなさま、ちょっと待って!菜の花が白衣を着始めたのは、この前の夏以降ですからね?夏のヘルペス事件のあと、古い資料に触れると発疹が出る危険があるので、必要に迫られて「作業着として」白衣を着ているのですからね?その前は、少なくとも常時着用はしていませんでしたよ?

…と主張したら「え?そうだっけ?」。最初から、白衣だったよね?みたいな雰囲気です。いやいやいや!少なくともここの学部にきてから3年ちょっとは、常時白衣じゃないですよ?

もう、完全にNO白衣の菜の花は、菜の花として認知してもらえなくなってしまったようです。そういえばこの前、黒い服を着ていたら、目の前でスルーされました。声をかけたら「え!誰か分からなかった!」…って、おーい!!Σ( ̄ロ ̄lll)…僅か半年で、ここ数年間、NO白衣だったはずのイメージが完全に上書きされるとは。白衣のインパクト、恐ろしい。。。



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椅子がやってきた

154日目(通算1529日目)。ワッシャーは、入ってなくて正解だった。

今日は、発注していた椅子が届きました。組み立て式だったのですが、組立部品一覧に「ワッシャー×6」と書いてあるのに、実際には梱包の中には見当たらず。…あれ?更には、組立て手順の中にワッシャーの出番なし。…あれ?

納入業者さんにメールで確認したら、すぐにメーカに確認して下さって返信がありました。部品一覧の印刷ミスだそうです。しかし迅速ー。この納入業者さんはとにかく早い。そしてうちの大学への納入実績が多いこともあり、手際も良いし、助かります。菜の花の想定以上の値引きもしてくれましたしね。ちょっとびっくりしました。こんなにひいてくれるのかー、と。ネット上の最安値には到達しませんでしたけれど、送料もかかっていませんから、菜の花としてはこれはかなり良いのではないかと思いました。当初予定より費用がかからなかったから、お陰様でラベルキーパーを今年度のうちに沢山、買えます。いつなくなるかと、どきどきしなくても済むのはありがたいこと。


そんなわけで新品の椅子になった菜の花の席ですが、先代椅子は他のもっと駄目になった椅子と交換され、一番駄目だった椅子が粗大ゴミとなりました。というかあの椅子、駄目にも程がありました…。座面のクッションが完全にへたってしまっていて、座ると頼りない底面板の感触が伝わってくるという。そのうち、ばきっといきそうだったその椅子を、首尾よく処分できて良かったです。一番、人が座らないところに配置していたとはいえ、誰もあの椅子で怪我をしなくて良かったです。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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