菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
クイーン・オブ・カビ
- 2010/09/16 (Thu)
- 4-6年目(某文系図書室編) |
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340日目(通算1038日目)。今日は万歩計おっけ。
でもあんまり歩いていません…。昨日はとっても歩きましたのにー!
カビの件で、たまたま機会があったので、和古書…いや、中国書かな…、とにかくちょっと古い本のカビ対策をしている姿を目撃したことのあるS藤さんにお話を伺ってみました。やはりエタノールがよいみたいですね。紙部分は水分があるとまずいので、滅菌力は劣るものの無水エタノールで、水分も大丈夫な棚板などは70%エタノール。とか。あと、すでにうちが発注済のとある商品をお勧めされました。エタノールを含む、図書のカビとり用のウェットティッシュのようなものです。更に彼女の証言では、最近は閲覧のK出さんが、ばりばりカビ対策の勉強をしているらしい、とのこと。で、閲覧にも寄ってみました。
「K出さん、いますー?」
「受付カウンターですよ」
「ありがとうございますー。ちょっとカビ対策でお伺いしようかと」
「あー、それは適任ですよ。
最近、彼女はクイーン・オブ・カビですから」
…それじゃ、カビの親玉になっちゃいますけど…(- -;)。あれですね、セクハラを防止するための講習会を「セクハラ講習会」という、むしろセクハラを促進しそうな略し方をするみたいなノリ。悪気はないのでしょうけれども、冷静になって聞くと「何だそれ!?」なのです。
K出さんにもやはり、同じ商品をお勧めされました。大人気ですね。別に菜の花は、業者Nさんの回し者ではありませんので、とりあえず商品名は伏せてみたり。効果は、自分で試してみないと分かりませんからね。やってみて、よかったら書くかも、書かないかも。あとは彼女、他の図書館の事例が載っている本のコピーなどを見せてくれました。現在、がっつり研究中みたいです。やりますね。
自分の図書室に戻ってから、かかりちょうに報告して、エタノールとキムタオル(か、キムワイパーくらい)について入手を依頼。経理と相談した結果、この辺はお隣の図書室と共有することになりました。終業後にカビについて語るように誘導されたので(最初は天気図の話だったはずですが…そこは深く気にしない)、お話させて頂きました。ただ、何か気付いたら根粒細菌の窒素固定について説明し、酸素により失活してしまうニトロゲナーゼを生物たちはいかにして工夫しながら実用化しているかについて滔々と語っていましたけど。いつの間にカビの話から逸れたかは、誰にも分かりません、はい。似非科学みたいですね。最初は正しいことを言っているのに、いつの間にかそりゃないだろう!な話に踏み込んでいるのです。この場合は、後半の情報も方向性がずれているだけで、間違ってはいないはずですが。
本日は、午前中に他部署でお手伝い。それから情報収集を少々。午後以降はまた新着資料の受入など。あんまり捗らず。途中でマグレブとマシュリクについて、学びました。ご存知です?菜の花はと言えば、マグレブは何となく知っていましたが、マシュリクは初めて知りました。ひとつ知識GET。なお日本大百科全書には、「マグレブ」という項目はありますが、「マシュリク」はありませんでした。でも、「イスラム文化」の項目の中に、その単語は出てきます。ちなみに原義はアラビア語でそれぞれ、「日の沈むところ」「日の昇るところ」です。あとはご興味があれば、各自チェックしてみて下さいませ。
でもあんまり歩いていません…。昨日はとっても歩きましたのにー!
カビの件で、たまたま機会があったので、和古書…いや、中国書かな…、とにかくちょっと古い本のカビ対策をしている姿を目撃したことのあるS藤さんにお話を伺ってみました。やはりエタノールがよいみたいですね。紙部分は水分があるとまずいので、滅菌力は劣るものの無水エタノールで、水分も大丈夫な棚板などは70%エタノール。とか。あと、すでにうちが発注済のとある商品をお勧めされました。エタノールを含む、図書のカビとり用のウェットティッシュのようなものです。更に彼女の証言では、最近は閲覧のK出さんが、ばりばりカビ対策の勉強をしているらしい、とのこと。で、閲覧にも寄ってみました。
「K出さん、いますー?」
「受付カウンターですよ」
「ありがとうございますー。ちょっとカビ対策でお伺いしようかと」
「あー、それは適任ですよ。
最近、彼女はクイーン・オブ・カビですから」
…それじゃ、カビの親玉になっちゃいますけど…(- -;)。あれですね、セクハラを防止するための講習会を「セクハラ講習会」という、むしろセクハラを促進しそうな略し方をするみたいなノリ。悪気はないのでしょうけれども、冷静になって聞くと「何だそれ!?」なのです。
K出さんにもやはり、同じ商品をお勧めされました。大人気ですね。別に菜の花は、業者Nさんの回し者ではありませんので、とりあえず商品名は伏せてみたり。効果は、自分で試してみないと分かりませんからね。やってみて、よかったら書くかも、書かないかも。あとは彼女、他の図書館の事例が載っている本のコピーなどを見せてくれました。現在、がっつり研究中みたいです。やりますね。
自分の図書室に戻ってから、かかりちょうに報告して、エタノールとキムタオル(か、キムワイパーくらい)について入手を依頼。経理と相談した結果、この辺はお隣の図書室と共有することになりました。終業後にカビについて語るように誘導されたので(最初は天気図の話だったはずですが…そこは深く気にしない)、お話させて頂きました。ただ、何か気付いたら根粒細菌の窒素固定について説明し、酸素により失活してしまうニトロゲナーゼを生物たちはいかにして工夫しながら実用化しているかについて滔々と語っていましたけど。いつの間にカビの話から逸れたかは、誰にも分かりません、はい。似非科学みたいですね。最初は正しいことを言っているのに、いつの間にかそりゃないだろう!な話に踏み込んでいるのです。この場合は、後半の情報も方向性がずれているだけで、間違ってはいないはずですが。
本日は、午前中に他部署でお手伝い。それから情報収集を少々。午後以降はまた新着資料の受入など。あんまり捗らず。途中でマグレブとマシュリクについて、学びました。ご存知です?菜の花はと言えば、マグレブは何となく知っていましたが、マシュリクは初めて知りました。ひとつ知識GET。なお日本大百科全書には、「マグレブ」という項目はありますが、「マシュリク」はありませんでした。でも、「イスラム文化」の項目の中に、その単語は出てきます。ちなみに原義はアラビア語でそれぞれ、「日の沈むところ」「日の昇るところ」です。あとはご興味があれば、各自チェックしてみて下さいませ。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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この記事へのコメント
図書のカビとり用のウェットティッシュ
タイトルのようなワードで検索をしていたらこのページを見つけました。
私も大学の図書館関係部署で働いているのですが、本の管理について少々調べています。もし良ければその商品名を教えて頂けませんか? お手透きの時で構いませんので御連絡お待ちしております。よろしく御願いします。
Re:図書のカビとり用のウェットティッシュ
ここで取り上げられているのは「テックリン」ですね。実際にこの後、ウェットタイプを買って試しています。値段はそこそこ。
個人的には、特にお勧めしませんし、逆に駄目だった、効果がなかったとも言えません。まあ、こういうものかな、という感じ。
ウェットタイプでは相手が革のとき、ごしごしこすったり、ゆっくり薬品をしみ込ませてしまったりしますと、変色したり傷んだりします。相手が紙のときも水濡れの症状が出ましたので、水分も含んでいるようです。ドライタイプが別にあるくらいなので、そちらならよいのかも(でも誰も試してはいない)。なお、終日使っていると、マスク・手袋をしていても少々体調が悪くなりました。多分、揮発した何らかの薬品の気体を吸い込んだのが問題だったのだと思います。ゆえに、長時間の使用は避けた方が宜しいかと思います。
うちではこれと、キムワイプ、70%エタノール、無水エタノール、綿棒、トイレットペーパー(エタノールをしみこませ、机や棚などを殺菌するため)などを使用しています。
ありがとうございます
やはりテックリンウェットでしたか。現在それを使っているのですが、他にあればと思ったのですが…。
ありがとうございました。
Re:ありがとうございます
あ、すでに使われていらっしゃいましたか。
参考にならず、すみません。