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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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カビとり

359日目(通算1057日目)。薬品の匂いがしみついた…。

本日は、朝からずっとカビ取りしてました。白衣を着て、マスクをして作業していましたが、薬品のしみ込んだ不織布を使っているせいか、口の中が苦くなりました。これ、揮発した薬品を吸い込んでますよー、きっと。

カビとりはまず、ブックトラックで貴重書室へ出掛けるところからスタートします。1段分をブックトラックに載せ、事務室へ。また貴重書室へ行って、空になった棚をエタノールで拭きます。ここでエタノールをケチってはいけません。本当は霧吹きでやりたいところですが、ないので仕方なし。棚板は、土台部分だけではなく、柱や上の棚板の裏などもしっかり拭きます。カビの胞子の1粒だって逃してなるものかー!な勢いで。

棚はそのまま自然乾燥。その間に事務室で、1冊ずつカビの拭き取りをします。薬品のしみ込んだ不織布を使います。この不織布はそういう製品。革はごしごしこすってしまったり、ゆっくり薬品をしみ込ませてしまうと変色したり傷んだりするようなので、ぱたぱたと表面をはたくように作業。細かいところは、無水エタノールまたは70%エタノールを綿棒にしみ込ませて擦り取ります。作業台は、こまめにエタノールで拭き清め、カビが他の本に付着しないように気をつけます。作業が終わった本は、エタノールでしっかり拭いてある別のブックトラックに移していきます。

作業が終わり、乾いた頃に貴重書室に戻します。これの繰り返し。相手が貴重書なもので、他の本よりも色々と厄介です。「貴重」だから取り扱い注意!というのもありますが、何しろ貴重認定されるくらい「古い」本なので、そもそも危なすぎなのです。表紙が取れてたり、取れそうだったり…。A3サイズよりも大型でただでさえ重たいのに、ばらばらになる寸前の本があって、そーっとそーっと頑張って持ち上げていたら、筋トレしている気分になりました…いやー、タダで鍛えられて、おっ得~(涙)。

そういえば作業中、1700年代の小さな本で、裏に「500円」と書いてあったのを見つけて…ちょっと遠い目をしてしまいました。すごーく昔の500円かな…。価値が今と全然違うとか。それとも、正体不明の本だったから二束三文で売ってやれ!な人がいたのでしょうか…。

まあそんなことをほぼ終日やっていたので、薬品の匂いはしみつくわ、指は黄色くなるわ(古い革のため)、エタノールが指の細かい傷にしみこみまくりで泣けてくるほど痛いわで、なかなか大変でした。でもまあ…、大分進んだ!たぶん。


本当なら今日は「英語研修」がある日でしたが、先週に引き続きまたお休みになりました。講師お休みにつき。もしかして菜の花、避けられてる!?(講師に。)


夕方からは戦線離脱して、新着図書処理。本日支払処理分の図書が到着したため。まだ書類をつき合わせて、ラベルを印刷し、装備を始めたところです。明日は装備の続きと所蔵登録、それにカウンター当番。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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