菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
電子ジャーナルのこと
- 2007/07/11 (Wed)
- 1-3年目(参考調査編) |
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297日目。本日は係長がお休み。
とりあえず、朝出勤して、積みあがった書類に愕然。
うわー、恐ろしい回覧物の量。
そうかあ、昨日が半休だったというのもありますし、
係長が本日お休みだから昨日のうちに全部回せー!
…ってことになったというのもよーく分かります。
しかし…ふぅ。
また、あちこちの大学図書館の館報が回ってきていました。
うーん、素敵なデザインのところもありますね。
これは!という気に入ったデザインは真似するべく、
パワーポイントで同じようなデザインを作って
「デザインメモ」として残しておきました。
これで次回以降のデザインの参考にするのです。
こういう地道な収集をしないと、
菜の花のようにセンスがない人間は
プレゼンもポスターも作れないものです。
陰で頑張って努力しましょう。うん。
本日、駆逐された太郎君は2匹でした。少しは減った?
電子ジャーナルの価格高騰問題に対して、
大学は何を出来るか?をうちの理系の先生が
図書委員会で論じられたようです。
資料が回ってきました。
今、世界中の大学図書館が学術雑誌や電子ジャーナルの
価格高騰に苦しんでいます。
何しろ、値上げ率が半端じゃないですから。
年5-10%と言われていますからね。
例えばですねー、去年1000円だったものが、
今年になったら1100円で、来年は1210円で…、
端数を切り落としていったとしても10年で2591円となります。
倍額どころではなく、実に2.6倍のお値段。
もしも今年1億円払っていれば、10年で2億6千万円か。
あー…そりゃ破綻もしますわね。
電子ジャーナルには大手企業があります。
パッケージ契約というのが主流で、
雑誌1タイトルずつの契約ではなく、
まとめて沢山読むので安くしますよ、というもの。
同じ値段でもタイトル数が増えるので歓迎されやすいし、
まとめ買いって何だかお得感がありますよね。
が、しかし。
これによって予算不足になったときに、
パッケージ外の個別契約のものから順に
切っていく可能性が高まるわけです。
こうしてパッケージ契約を提示した大手が、
何もしなくても顧客を囲い込み、
中小規模の企業を淘汰していけるという図式。
…まあ、そういう論旨でした。
で、これに対抗するにはどうしたらよいか?
本当に必要なジャーナルだけを契約する、という方式。
あまり需要がないものは切り、代わりに図書館のILLを使って、
個別に入手するようにしましょう、と。
それから、そういう大手の息のかかった雑誌には投稿しない、
レフェリーしない、購読しない、という運動をするとか。
さて、どうなることか。
ところで個別タイトル契約になって、図書館ILLを活用…と言われると、
我々大学図書館はその重要性が再確認されるなあ、とは思いつつ、
業務量が滅茶苦茶増えそうな恐ろしげな予感が。
契約が個々になるとかなり手間が増えそうではないですか。
更にILLとなると…、しかも「必要なさそうです」と言って
やめてしまうようなレア雑誌だと、なかなか見つけるのに骨が折れそう。
海外の図書館に頼むと、かなり割高の可能性もありますしね。
海外送金は手数料が高いらしいので。
そこの損得勘定、本当にお得なのか?の検討は必要でしょうね。
さて、うちの大学、動くのでしょうか?
何だか腰が重そうな気がしますけど…、どうでしょうね。
ぱすふぁいんだーは最終項目を除いて、ほぼ完成しました。
とりあえず担当の先生にお送りしました。
どんなお返事が返って来るか、微妙に怖いですね。
また、更にぱすふぁいんだーの作成申し込みがありました。
…誰がやるんでしょうね。菜の花は嫌。
そりゃ時間があればやりますけれど。
時間は幾らあっても足りないものですね。
とりあえず、朝出勤して、積みあがった書類に愕然。
うわー、恐ろしい回覧物の量。
そうかあ、昨日が半休だったというのもありますし、
係長が本日お休みだから昨日のうちに全部回せー!
…ってことになったというのもよーく分かります。
しかし…ふぅ。
また、あちこちの大学図書館の館報が回ってきていました。
うーん、素敵なデザインのところもありますね。
これは!という気に入ったデザインは真似するべく、
パワーポイントで同じようなデザインを作って
「デザインメモ」として残しておきました。
これで次回以降のデザインの参考にするのです。
こういう地道な収集をしないと、
菜の花のようにセンスがない人間は
プレゼンもポスターも作れないものです。
陰で頑張って努力しましょう。うん。
本日、駆逐された太郎君は2匹でした。少しは減った?
電子ジャーナルの価格高騰問題に対して、
大学は何を出来るか?をうちの理系の先生が
図書委員会で論じられたようです。
資料が回ってきました。
今、世界中の大学図書館が学術雑誌や電子ジャーナルの
価格高騰に苦しんでいます。
何しろ、値上げ率が半端じゃないですから。
年5-10%と言われていますからね。
例えばですねー、去年1000円だったものが、
今年になったら1100円で、来年は1210円で…、
端数を切り落としていったとしても10年で2591円となります。
倍額どころではなく、実に2.6倍のお値段。
もしも今年1億円払っていれば、10年で2億6千万円か。
あー…そりゃ破綻もしますわね。
電子ジャーナルには大手企業があります。
パッケージ契約というのが主流で、
雑誌1タイトルずつの契約ではなく、
まとめて沢山読むので安くしますよ、というもの。
同じ値段でもタイトル数が増えるので歓迎されやすいし、
まとめ買いって何だかお得感がありますよね。
が、しかし。
これによって予算不足になったときに、
パッケージ外の個別契約のものから順に
切っていく可能性が高まるわけです。
こうしてパッケージ契約を提示した大手が、
何もしなくても顧客を囲い込み、
中小規模の企業を淘汰していけるという図式。
…まあ、そういう論旨でした。
で、これに対抗するにはどうしたらよいか?
本当に必要なジャーナルだけを契約する、という方式。
あまり需要がないものは切り、代わりに図書館のILLを使って、
個別に入手するようにしましょう、と。
それから、そういう大手の息のかかった雑誌には投稿しない、
レフェリーしない、購読しない、という運動をするとか。
さて、どうなることか。
ところで個別タイトル契約になって、図書館ILLを活用…と言われると、
我々大学図書館はその重要性が再確認されるなあ、とは思いつつ、
業務量が滅茶苦茶増えそうな恐ろしげな予感が。
契約が個々になるとかなり手間が増えそうではないですか。
更にILLとなると…、しかも「必要なさそうです」と言って
やめてしまうようなレア雑誌だと、なかなか見つけるのに骨が折れそう。
海外の図書館に頼むと、かなり割高の可能性もありますしね。
海外送金は手数料が高いらしいので。
そこの損得勘定、本当にお得なのか?の検討は必要でしょうね。
さて、うちの大学、動くのでしょうか?
何だか腰が重そうな気がしますけど…、どうでしょうね。
ぱすふぁいんだーは最終項目を除いて、ほぼ完成しました。
とりあえず担当の先生にお送りしました。
どんなお返事が返って来るか、微妙に怖いですね。
また、更にぱすふぁいんだーの作成申し込みがありました。
…誰がやるんでしょうね。菜の花は嫌。
そりゃ時間があればやりますけれど。
時間は幾らあっても足りないものですね。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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