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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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菜の花は図書館員だった

285日目。週はじめから結構、話題沢山。

今日は午前の前半カウンター。
文系の某図書室のAさんから、ぱすふぁいんだー作成の
進捗状況について探りを入れるメールがやってきました。
ご自分のところのスタートが遅くなるので、
他の人々の進捗が気になるご様子。
そうですかー、でも大丈夫!もう心の底からご安心下さい!
まだだーれも、手をつけてませんから!(おいおいおい)

分かってはいるのです、分かっては…。
でもまだ先生に連絡すら取っていない状況。あはは…。
やっぱりですねー、仮にも相手は先生でしょう?
すると、それなりにこっちも予備知識くらいは仕入れてからいかないと、
何言ってるか通じ合えない!ということになりかねないじゃないですか。
特に大学の先生という人種は、その道のプロなわけで、
あまりにプロになりすぎると「これくらいは一般用語だろ?」の領域が
一般の方よりも広ーくなりがちですからね。いや、ほんと。

一番たちが悪いのは、同じ言葉なのに別の意味のときとか。
ちょっと前まで菜の花も、PSII(ぴー・えす・つー)と言ったら
「フォトシステム(光化学系)II」しかありえなかったですけど、
友人達には「プレステ2」しかありえなかったらしいですから。
PCが「パソコン」ではなくて「フィコシアニン」とか。
今でも職場の人たちが「IR」と言うたびに、
菜の花には「赤外線」以外の意味は思い浮かびませんです、はい。

それはともかく。まあ、これに関してはもう少しきめ細かに、
情報交換していけたらいいなと思っています。うーん。

久々に、レファレンスらしいレファレンスが来ました。
一緒に悩もうではないか!みたいな。
でも何を言っても感動してくれる利用者さんで、
もう何と言いますかね…、

「いいなあ、若いって!」

…って感じでした。菜の花にはなかった、若々しさだわー。
大学入ったときから、もう若さが足りなかったもんね、菜の花。
1時間ほどじっくり付き合って、資料を探しました。
少しはお役に立てていたらよいな。
…って、1時間かけて全然役立たずだったら最低ですね。


今日は業者Mさんが、束になってやってきました。
何だか分かりませんけど、増殖してます。
お偉いさんなのか、専門家なのか…、いつもの人より
年上っぽい人が同行していました。別の土地から、いらしたらしい。
情報収集しようと思ったのに、気付いたら情報収集されていたような。
菜の花ってほら、おしゃべりですからね。
いらんこと言いな人にならないように、十分気をつけましょ。

業者Mさんがトライアル中のeBookのポスターを持って来て下さったので、
とりあえず全学の図書室に学内便で搬送してもらうことに。
うちのM嬢、いつも細かいお仕事押し付けちゃってゴメンナサイ。
菜の花の適当送り状を大量に印刷して、送付準備してもらいました。
あまりに大量に印刷したので、結局メモ用紙になっちゃいましたが。
ちなみに。適当送り状なので、文章が長い!です。
普通は適当に書くと短い文になるかと思うのですが、そこは菜の花。
適当に書くと長くなってしまうのです。
削るのが面倒なのでそのままにしてしまうから。
基本属性が長文なのです。あはははは。
この基本属性を初めて発見したのは小学2年生のことでした。
いやあ、小さくても菜の花は菜の花。
読書感想文を書いていて、先生に「そろそろ書きやめませんか?」と
さとされて仕方なく書きやめたその枚数が、原稿用紙20枚。
自分でも凄いと思いますね。何しろ読んだ本が小学2年生ですから、
殆ど絵本みたいな本だったんですよ。
なので、感想文の方が元の本より長かったというオチつき。
それはともかく。


夕方から、システム系のY氏の海外出張の報告会があったのですが、
結局参加できず。あーあーあー。というのも、直前にレファレンスがあって、
それに対応して走り回って、ようやく終わったぞ!と思ったら、
今度はカウンターでの対応を相談されちゃって、また駆け回る羽目に。
でもお陰様で、どちらの首尾も上々でした。特に後半は…。

とある国際会議の会議録に載っている論文をお探しの方が相談者。
で、それを探したら持っているのは国内で1大学だけだ、と分かり、
でも本当にその本かどうかあやしい、ということで、
その大学にレファレンスを出すことにしたのです。
が!出す直前に、相談者さんがほしいページが200数ページ目からの
論文だったのに、その本は150ページくらいしかないことに気付き…。
これは別物だ!と判明しちゃったのです。
で、どうしよう、と海外を探したところ、
ブリティッシュ・ライブラリにはあるのですが、国内では登録なし。
でも相談者さんは学生さんで、あまり遠くから取り寄せるのは可哀想。
(実費がかかるため。)それで、色々検索していたのですが
(オンライン版なんかが落ちていないかと)、
そこで妙なことに気付いたのです。
何故か、日本人の著者でかなりの人が引用していたり、
研究成果としてその国際会議の会議録を挙げているのです。
本当に国内にないのか?少なくとも、これを引用している人は、
この本を持っているのではないか?
ブリティッシュ・ライブラリの情報によると、この本は8巻セットらしい。
これはひょっとしてひょっとすると…。
ということで、この会議録の名前を、
うちの大学内のアドレスに限定して検索したところ、1つだけヒット。
研究室の研究内容の紹介ページで、参考文献にあがっていました。
ここの研究室、持ってそうだな…。

でもそれは、登録されていない以上、図書館のものではありません。
だから利用は出来ないと考えるべきなのです。
なので普段はそんなことはしないのですが、
何となく、魔がさしたというか…、
その研究室のある学部の図書室へ、内線をかけて探りを入れてみました。
かなりいい感触で、先生に訊いてあげますよ、という話になり、
それからはとんとん拍子。
実際に先生のところに現物があって、しかも指定したページに
指定した論文が確かに掲載されていることも確認。
国内にはないことになっていた本は、こんなところに眠っていたのです。

実際に菜の花のいた研究室でも、図書館の目録には入っていないし、
国内の大学図書館のどこも持っていないような、マニアックでいて
でも本当は同じ系統の研究室ならどこでも持っているような本が
沢山ありました。そういうものみたいです。

とりあえず、持ち主の先生はとても喜んで貸してくれたようです。
よく調べたね、という感じだったみたい。
でも見つけた菜の花の方がびっくりしてますよ。
本当に持ってたんだ、みたいな。


帰ろうとしたら、システムの課長がやってきました。
VPN接続などについて、何だかとっても分かりやすい講義をしていかれました。
凄いですねー。何でも知ってますねー。
…ん?ところで何しに来られたんだろ?忘れてしまいました(えー)。
ブログについても語っていかれました。
あまり多すぎると、ネタがつきてきて、
そのうち身内話を始めて、そうすると嫌われるぞ!という警告。
…そ、そうですか。気をつけます。
でもうちって元々、身内話だし?
なるべく一般的にしたいなとは思っていますが、
基本的に自分の仕事日記だし?
他のSNSやブログも、かなりマニアックでも元々そういう読者層のせいか
あまり問題はなさそうですから、まあいいのかなと。
何しろ今朝は「キャベツから浸透圧とかバッファの話」を書いたら
「菜の花らしい」と言われてしまいましたからね(苦笑)。
そうかー、これを求めている読者がいたか!みたいな。

そんな菜の花が好き!…と言ってくれる人を大募集中というわけです。
というか、訳の分からない、毎日恐ろしい分量で増殖していく、
かなり読みづらいこのブログに、複数回訪れてくれる人がこんなにいる、
という現実が何より信じがたいのですが。
…って書いている本人が言っていても仕方ない。


ああ、今日は何となく、レファレンスも多くて久々に、
図書館員だっけ、自分、と認識出来た日なのでした。



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ポスター

eBookはとにかく目に付かない存在になりがちなので、ポスターみたいな ベタ な広報が有効なのかな、と思っています。
とにかく「そこ」にたどり着かせるのが電子情報の大変さです。いろいろな工夫をしてみてくださいね。
本日の訪問のご挨拶にコメントさせていただきました。専門家ってうれしいですね。
  • from LIBRARIAN :
  • URL :
  • 2007/06/26 (00:05) :
  • Edit :
  • Res

Re:ポスター

…。
……。
………あーっっっ!!!

と、叫んでみました。いや、叫んでみただけですけど。そうですか、そうだったのですか。いや、深くは気にしないで下さいませね。

>eBookはとにかく目に付かない存在になりがちなので、ポスターみたいな ベタ な広報が有効なのかな、と思っています。

確かにそうだと思います。というわけで、いつもせっせとポスター作っています、書架に代本板置いたりしています。でも元々あまりコンピュータに向かわない先生方だと、なかなか難しいですね。まあ…あと数年したら世代交代してしまって、コンピュータなんて当たり前な先生が増えるかもしれませんけど(気長な…)。

本人が理系出身のせいか、なかなかそういう文系を中心にした事情が分からないのが辛いところです。

現状の広報の他にも、SDさんみたいに、すでにある程度の高い利用率となってきている電子情報「電子ジャーナル」と、抱き合わせというか、一緒くたに扱える、というのもひとつの重要な道筋だとは思います。(同じインターフェイス、そして統合検索可能ということ。)雑誌と図書の区別を付けたい、というのもなきしもあらずですが、すでにデータベースとリゾルバの活躍により、「どの雑誌」という概念すら崩れかけている昨今ですからね、何でも一緒にいて、気付いたら使ってた!…という方が利用促進の道としては早道かもしれません。例えば…、OPACから直接本体に飛べるなんてのもありです。(うちもゲイルに関しては数が少ないのと、ナクシスに書誌がすでに存在しているのでそれをやっていますが、パッケージ購入だとこちらでデータをひとつひとつ作るのはなかなか手間なので難しいでしょうね。うまく連携できるとお互いハッピーかも。)

まあ、色々と考えるところはありつつ。菜の花は菜の花で、図書館の人としてやっていけることをやるしかないのですけれども。次はどうしようかなあ。
  • from 菜の花 :
  • 2007/06/26 (00:35)

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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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