菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
無駄に実習してみた。
- 2007/01/10 (Wed)
- 1-3年目(参考調査編) |
- TB() |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
174日目。早いなあ、もう週も半ば…(あれ?)。
本日もwww作業から。
終わったところに、掛内で確認を出していたあの、
アグリゲータの説明文の直しが来ました。
そこでしばし話し合いがあって、内容をがらりと変えることに。
文章で書いていた説明を、分野、利用可能範囲(タイトル数)、
出版社、特徴などの項目に分けて箇条書きすることにしてみました。
で、本日のメインの作業はこれ…。
また自分で仕事を増やしてしまった。。。
途中でレファレンスが舞い込んで来ました。
とある雑誌の指定年代(5年程度)に掲載されている、
ある著者の論文を探せ、というもの。
…むむむ。ドイツ語の誌名だ。どうかなー、あるかなー。
まず、雑誌自体の所蔵があるかどうか確認。出てこない。
それどころかこの雑誌が存在するかどうかすら謎。
何故ー何故だー。
…と思ったら、利用者さんが持ってきた雑誌名の綴りが間違ってました。
くぅ、ドイツ語だから気付きませんでしたよ。
辞典引いたら確かに間違ってました。
まあよくあることです、元のデータが違っているなんて。
これだから書誌調査は一筋縄ではいかないんですよ…。
で、持っているようですが、同じようなタイトルで、
分野別に3種類もあるらしい…、しかもそのうち1つしか持っていない…。
大丈夫か?見つけられるか?
と、とりあえず、この雑誌が、どのデータベースや抄録誌に
インデックスされているかを確認いたしましょう。
こういうときは!えいや!ウルリッヒ・ウェブです。
さあ、出でよ、データベース。
ウルリッヒ・ウェブでこの雑誌名を入力、検索、発見。
このデータベースは世の中にどんな雑誌があり、
その雑誌がいつ、どこで、誰が出したのか、
そしてその雑誌を採録誌としているデータベースや抄録誌は
一体何なのか、が分かる凄い奴です。いやあ、凄い。
それによりますと…この雑誌を採録しているデータベースは…
おお、結構沢山ある!
…と思いきや、指定されている年代は、殆どない…。あらら。
指定年が少ぅし古いですからね。菜の花の生まれる前です。
一番使いやすいのは…「サイエンス・サイテーション・インデックス」、
つまりSCI、つまりこれは「ウェブ・オブ・ナレッジ」ですね。
菜の花、学生時代から一番使い慣れているデータベースです。
らっきーじゃないですか、SCIにあるなら、かなり楽々ですよ!
…と思ったら…。引いてみたらこの年代は採録対象じゃないー。
だからSCIは嫌いなのよー。
毎年、インパクト・ファクター見ながら採録誌を変えるらしいので。
インパクト・ファクターとは。
その雑誌の論文が、他の論文に引用された割合を数値化したもの。
他の論文に引用される回数=サイテッド・タイムズが多いということは、
他の論文に与えた影響が大きい、つまりその論文の重要度を示す、
ということであります。沢山引用される論文が、沢山載っているなら、
その雑誌は、他の研究者達に一目置かれる「重要雑誌」ということになり、
雑誌の「箔」にも関わるというわけです、はい。
で、この「ウェブ・オブ・ナレッジ」は「重要論文を効率的に探す」という
謳い文句のあるデータベースでして、インパクト・ファクターの高い雑誌の
アブストラクトを網羅的に検索するために、毎回採録誌が揺れるんですね。
勿論、重要雑誌はいいでしょう。でも境界領域にいる雑誌は、
採録してもらったりされなかったり、浮き沈みが…。
ある年は採録され、またある年は採録されないという。。。可哀想に。
で、この雑誌もそんな可哀想な雑誌でした。ぐっ。SCIでは無理。
サイテッド・レファレンスで一応ひいておきます。
これは採録誌じゃなくてもヒットします。
というのも、採録誌の論文が引用している論文が入っているデータベースなので。
誰かが引用していてくれれば、この雑誌が採録されていなくても、
検索することが可能…。あった。ありましたが。指定年代より1年前までか。
一応、メモ。
他にはINISにも採られているようですが…、
初めて使いました、このデータベース。しかしヒットしたのは、
さっきメモったあの論文だけ。おかしいな…。
それからあと使えるのが、ケミアブだけ。そうですよ!
夏に散々菜の花を苦しめた、あのケミアブです!
くくぅぅぅ…引いてやる!引いてやるー!
というわけで、大変苦労して引きました。30分以上、余裕でかかって…。
でも、見つかったのは上と同じく、指定年代の1年前のものだけ。
何故か指定年代にはないんですよね…。何か、アヤシイ。
そして最後に、本当に最後の手段のつもりで、実際の雑誌に当たることに。
行ってみて、愕然。
何とこの雑誌、著者名索引が1年ごとについている…。
菜の花の上の苦労は何だったんだー!!!↑
最初から、この雑誌を見に来て、5年分、引いてあげればよかったのです。
しかも1年分の索引でも2ページずつだよ…。
10分もかからず引けますよ…がーん。。。
ま…ウルリッヒの使い方の練習をしたということで。
サイテッド・レファレンスも使ったし。
INISも初利用でしたよ!
そうそう、ケミアブも初めて引いたし!
脱力…。
まあ、この雑誌、3分野に分かれているうちの1つしか所蔵していないので、
あとの2分野は引けませんからね、実物で。
他の抄録誌などを引いたお陰で、この著者は確かに、
たまたま持っている1誌にしか掲載されていない、とか確認も取れましたし。
多分、これが確認できなかったら、終われなかったでしょう。
何しろ、最終的に指定年代にこの著者の論文は載っていなかったので。
結局1年前の論文しかなかったのです。
どうやら利用者さん側のミスの模様。というか、これだけひきまくれば、
流石の菜の花も確信を持って、そう言いましょう、ほんと。
何しろ最初の情報では、雑誌名も違ってましたしね…。
さて、これでかなりの時間を費やしてしまいましたが、
気を取り直して蔵書点検をしましょう。1月の割り当ては12ページ分です。
とりあえず、4ページ分は終了しました。
それから、またPDFファイルのリンク修正を始めました。
しかしこれ、いつまでたっても終わらないな…。
菜の花、コンピュータ作業にはかなり慣れている方ですが、
ここまで推定で、トータル6時間以上かかってまだ3分の2くらいしか
終わっていなかったりしますよ…うーん、終わりが見えない。
しかも多分、これって実際使用率、絶対低いです。
非常に無駄な労力だと思います。やればやるほど確信。
将来のことを考えて、このメンテナンスにかける労力は無駄以外の何者でもない。
という結論に達した菜の花、作業しながらひたすら考えます。
いかにして楽をするか…。
菜の花はこんな単調作業するには勿体無い人材ですよ!(ほんとか!)
というわけで、今後のメンテにいい方法として、リンクを削除する、
というそのままな考えに達しました。
うーん、まったく優秀な人材の香りを感じさせない安易な結論…。
いや、これがPDFだからいけないんですよ。
一括でリンクの修正が出来ないから。
沢山のPDFファイルのリンクを一括修正する方法を菜の花は知りません。
でも、htmlなら出来ます。何か元になるデータを用意しておいて、
そこからhtmlを自動生成させるようなプログラムを書けばいいのです。
PDFは簡単にプログラムでいじれないから問題なわけで。
ということで。初期投資は大変ながら、
PDFとhtml等の2段構えでこのデータを提供し、PDFからはリンクを消す、
という案を掛長に提案。
しかもこのhtmlをwikiのようなものを使ってみんなで書き込む、
何て案も、掛長との議論の中で登場したりして、
図書館サイトも一気に双方向性?な雰囲気を目指し始めております(?)。
ま、どうなるかは謎ですが。
掛長がシステム課に相談に行ってくれるということになりました。
さあて、菜の花もシステムの勉強しないとねー。
話に取り残されたら大変です。乗れるときに何でも乗っとけ!です。
またアグリゲータに戻って、何とか全部終了。
再び掛内にメールで回します。さて、これもどうなるかな。
そういえば菜の花の占有しているノートPCですが、
ついに!新しい子がやってくる!とか、無線LANもやってくる!とか、
そんなお話が出てきております。わーい。
何だか嬉しいですね。今の子はよく止まりますからねー。
菜の花がハード・ユーザという噂は絶えませんが…。
(確かにいつもPCに向かっておりますけどね。)
しかし、今日はよく書架に出た!
ちょっと司書らしいことも、たまにはしてみました。
一応、ホンモノの司書なんですけどね、司書資格もあるし、
生かせるはずの職業に就いているはずなのですが…、
それが何故かPCの見張り番…。
まあ、好きだから別にいいや。
本日もwww作業から。
終わったところに、掛内で確認を出していたあの、
アグリゲータの説明文の直しが来ました。
そこでしばし話し合いがあって、内容をがらりと変えることに。
文章で書いていた説明を、分野、利用可能範囲(タイトル数)、
出版社、特徴などの項目に分けて箇条書きすることにしてみました。
で、本日のメインの作業はこれ…。
また自分で仕事を増やしてしまった。。。
途中でレファレンスが舞い込んで来ました。
とある雑誌の指定年代(5年程度)に掲載されている、
ある著者の論文を探せ、というもの。
…むむむ。ドイツ語の誌名だ。どうかなー、あるかなー。
まず、雑誌自体の所蔵があるかどうか確認。出てこない。
それどころかこの雑誌が存在するかどうかすら謎。
何故ー何故だー。
…と思ったら、利用者さんが持ってきた雑誌名の綴りが間違ってました。
くぅ、ドイツ語だから気付きませんでしたよ。
辞典引いたら確かに間違ってました。
まあよくあることです、元のデータが違っているなんて。
これだから書誌調査は一筋縄ではいかないんですよ…。
で、持っているようですが、同じようなタイトルで、
分野別に3種類もあるらしい…、しかもそのうち1つしか持っていない…。
大丈夫か?見つけられるか?
と、とりあえず、この雑誌が、どのデータベースや抄録誌に
インデックスされているかを確認いたしましょう。
こういうときは!えいや!ウルリッヒ・ウェブです。
さあ、出でよ、データベース。
ウルリッヒ・ウェブでこの雑誌名を入力、検索、発見。
このデータベースは世の中にどんな雑誌があり、
その雑誌がいつ、どこで、誰が出したのか、
そしてその雑誌を採録誌としているデータベースや抄録誌は
一体何なのか、が分かる凄い奴です。いやあ、凄い。
それによりますと…この雑誌を採録しているデータベースは…
おお、結構沢山ある!
…と思いきや、指定されている年代は、殆どない…。あらら。
指定年が少ぅし古いですからね。菜の花の生まれる前です。
一番使いやすいのは…「サイエンス・サイテーション・インデックス」、
つまりSCI、つまりこれは「ウェブ・オブ・ナレッジ」ですね。
菜の花、学生時代から一番使い慣れているデータベースです。
らっきーじゃないですか、SCIにあるなら、かなり楽々ですよ!
…と思ったら…。引いてみたらこの年代は採録対象じゃないー。
だからSCIは嫌いなのよー。
毎年、インパクト・ファクター見ながら採録誌を変えるらしいので。
インパクト・ファクターとは。
その雑誌の論文が、他の論文に引用された割合を数値化したもの。
他の論文に引用される回数=サイテッド・タイムズが多いということは、
他の論文に与えた影響が大きい、つまりその論文の重要度を示す、
ということであります。沢山引用される論文が、沢山載っているなら、
その雑誌は、他の研究者達に一目置かれる「重要雑誌」ということになり、
雑誌の「箔」にも関わるというわけです、はい。
で、この「ウェブ・オブ・ナレッジ」は「重要論文を効率的に探す」という
謳い文句のあるデータベースでして、インパクト・ファクターの高い雑誌の
アブストラクトを網羅的に検索するために、毎回採録誌が揺れるんですね。
勿論、重要雑誌はいいでしょう。でも境界領域にいる雑誌は、
採録してもらったりされなかったり、浮き沈みが…。
ある年は採録され、またある年は採録されないという。。。可哀想に。
で、この雑誌もそんな可哀想な雑誌でした。ぐっ。SCIでは無理。
サイテッド・レファレンスで一応ひいておきます。
これは採録誌じゃなくてもヒットします。
というのも、採録誌の論文が引用している論文が入っているデータベースなので。
誰かが引用していてくれれば、この雑誌が採録されていなくても、
検索することが可能…。あった。ありましたが。指定年代より1年前までか。
一応、メモ。
他にはINISにも採られているようですが…、
初めて使いました、このデータベース。しかしヒットしたのは、
さっきメモったあの論文だけ。おかしいな…。
それからあと使えるのが、ケミアブだけ。そうですよ!
夏に散々菜の花を苦しめた、あのケミアブです!
くくぅぅぅ…引いてやる!引いてやるー!
というわけで、大変苦労して引きました。30分以上、余裕でかかって…。
でも、見つかったのは上と同じく、指定年代の1年前のものだけ。
何故か指定年代にはないんですよね…。何か、アヤシイ。
そして最後に、本当に最後の手段のつもりで、実際の雑誌に当たることに。
行ってみて、愕然。
何とこの雑誌、著者名索引が1年ごとについている…。
菜の花の上の苦労は何だったんだー!!!↑
最初から、この雑誌を見に来て、5年分、引いてあげればよかったのです。
しかも1年分の索引でも2ページずつだよ…。
10分もかからず引けますよ…がーん。。。
ま…ウルリッヒの使い方の練習をしたということで。
サイテッド・レファレンスも使ったし。
INISも初利用でしたよ!
そうそう、ケミアブも初めて引いたし!
脱力…。
まあ、この雑誌、3分野に分かれているうちの1つしか所蔵していないので、
あとの2分野は引けませんからね、実物で。
他の抄録誌などを引いたお陰で、この著者は確かに、
たまたま持っている1誌にしか掲載されていない、とか確認も取れましたし。
多分、これが確認できなかったら、終われなかったでしょう。
何しろ、最終的に指定年代にこの著者の論文は載っていなかったので。
結局1年前の論文しかなかったのです。
どうやら利用者さん側のミスの模様。というか、これだけひきまくれば、
流石の菜の花も確信を持って、そう言いましょう、ほんと。
何しろ最初の情報では、雑誌名も違ってましたしね…。
さて、これでかなりの時間を費やしてしまいましたが、
気を取り直して蔵書点検をしましょう。1月の割り当ては12ページ分です。
とりあえず、4ページ分は終了しました。
それから、またPDFファイルのリンク修正を始めました。
しかしこれ、いつまでたっても終わらないな…。
菜の花、コンピュータ作業にはかなり慣れている方ですが、
ここまで推定で、トータル6時間以上かかってまだ3分の2くらいしか
終わっていなかったりしますよ…うーん、終わりが見えない。
しかも多分、これって実際使用率、絶対低いです。
非常に無駄な労力だと思います。やればやるほど確信。
将来のことを考えて、このメンテナンスにかける労力は無駄以外の何者でもない。
という結論に達した菜の花、作業しながらひたすら考えます。
いかにして楽をするか…。
菜の花はこんな単調作業するには勿体無い人材ですよ!(ほんとか!)
というわけで、今後のメンテにいい方法として、リンクを削除する、
というそのままな考えに達しました。
うーん、まったく優秀な人材の香りを感じさせない安易な結論…。
いや、これがPDFだからいけないんですよ。
一括でリンクの修正が出来ないから。
沢山のPDFファイルのリンクを一括修正する方法を菜の花は知りません。
でも、htmlなら出来ます。何か元になるデータを用意しておいて、
そこからhtmlを自動生成させるようなプログラムを書けばいいのです。
PDFは簡単にプログラムでいじれないから問題なわけで。
ということで。初期投資は大変ながら、
PDFとhtml等の2段構えでこのデータを提供し、PDFからはリンクを消す、
という案を掛長に提案。
しかもこのhtmlをwikiのようなものを使ってみんなで書き込む、
何て案も、掛長との議論の中で登場したりして、
図書館サイトも一気に双方向性?な雰囲気を目指し始めております(?)。
ま、どうなるかは謎ですが。
掛長がシステム課に相談に行ってくれるということになりました。
さあて、菜の花もシステムの勉強しないとねー。
話に取り残されたら大変です。乗れるときに何でも乗っとけ!です。
またアグリゲータに戻って、何とか全部終了。
再び掛内にメールで回します。さて、これもどうなるかな。
そういえば菜の花の占有しているノートPCですが、
ついに!新しい子がやってくる!とか、無線LANもやってくる!とか、
そんなお話が出てきております。わーい。
何だか嬉しいですね。今の子はよく止まりますからねー。
菜の花がハード・ユーザという噂は絶えませんが…。
(確かにいつもPCに向かっておりますけどね。)
しかし、今日はよく書架に出た!
ちょっと司書らしいことも、たまにはしてみました。
一応、ホンモノの司書なんですけどね、司書資格もあるし、
生かせるはずの職業に就いているはずなのですが…、
それが何故かPCの見張り番…。
まあ、好きだから別にいいや。
PR
この記事へのトラックバック
トラックバックURL
プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
フリーエリア
カレンダー
菜の花にメールする
カテゴリー
最新記事
(07/17)
(03/13)
(04/21)
(01/01)
(12/26)
この記事へのコメント