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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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文系図書室めぐり

194日目。相変わらずですが、比較的エキサイティングでした。

午前中に、IT事情の原稿のために、ウェブ・オブ・ナレッジで使えるようになった
エンド・ノート・ウェブをいじっていました。
うーん、なるほど、こう使うか…と色々と試してみて、
疑問だったことを掛長に確認して。
いつもいつも、パソコンに向かって作業中の掛長に、
後ろから声をかけて申し訳なく思いつつ。
ぼちぼち原稿を書き始めます。

電子ジャーナルの関連ニュースは、
書き換えるとファイルを差し替えてもらわなくてはいけないので
雑誌さんに連絡しているのですが(しないと定期的にバックアップされている
古いファイルに書き換えられてしまう)、
その担当者さんから、障害情報やメンテナンス情報に菜の花が
せっせと入れていることなのに改めて問い合わせてくる人がいる、
というメールをもらいました。
うーん、ちょっとサイトの注意書きを増やしましょうか。

メールによるお問い合わせのフォームのところに、
お問い合わせの前に確認してね、のリストがあります。
ここにニュースへの入口を追加しました。
あとは、FAQのページにも同じく追加。
まあ、焼け石に水かなーとは思いますが、念のため。


やっているうちに、業者YのKさんがいらっしゃいました。
いつも元気な人です。ゲイルの電子ブックの宣伝用冊子を、
100冊くらい下さい、と言ってあったのを持ってきて下さいました。
で、早速作業です。
この冊子をそのまま配っても、うちの大学のオリジナリティがない!
ということで、うちの大学で実際に利用可能なタイトルリストを
A5サイズ両面印刷で作って挟み込むことにしたのです。
このリスト自体は、すでに作成済みだったのであとは印刷して、
挟み込み作業を。100冊、入れましたとも!頑張った!
で、これを今度は配りに行かねば、と。
まあ、最初はうちの館でご自由にお持ち下さい、のコーナーを作らねば。
「ご自由にお持ち下さい」のメッセージをA4の8分の1のサイズにして印刷、
これを添付して分かり易い場所に置きました。多分。
それなりにこれにも時間をかけてしまった…。
だって分かりやすくならないしー。

それから電子ブックで入っている本が、紙媒体で買われているケースもあるので、
学部の図書室でどれくらい持っているかを調査しました。
それによると、どうやら文系の図書室は色々持っているようだ、と。
それでは、文系を中心に宣伝しよう!ということで。
で、菜の花思い立ちました。
今日はいい天気だ!お外へ出掛けよう♪

幸い、カウンターには当たっていないので、時間はあまり気にせず行けます。
掛長に許可を貰って、今まで行ったことのない学部の図書室に、
ちらしを持って訪問することにしました。

この学部の図書室、というのがうちの大学の珍しいところかも。
各学部(場合によっては学科)がそれぞれ図書室を持っているのです。
菜の花がいるのは中央館で、特にどこの学部にも所属していないのですが、
それぞれの学部の図書室はそれぞれの学問分野の専門系図書室となっています。
今日は、この中でも文系の図書室を回ります。
さあ、出発!

まずは一番近いところから。文学部です。
最初なので緊張しつつ、入りました。話しているときも緊張。
一応、前に一度は来たことがあるのですが。
覚えているでしょうか?秋の図書検査のときです。
特に可もなく不可もなく。掛長さんは菜の花も話したことがあるのですが、
本日は見当たりませんでした。本部にお呼び出しかも。

それから菜の花も一度本を借りたことのある、少しだけ理系も混じった学部図書室へ。
こちらは知っている掛長がいらっしゃいましたのでアピール。
でも電子ブック自体を知らないという状態でした。
うわあああ、まずは図書館員から洗脳せねば。

次に行ったのは初めて入る建物、初めて入る図書室。
そこにいた人も知らない人。ううう。やりづらい。
でも先方は菜の花のことをご存知なのです。何故。
しかし何とか話は弾んで、色々と有益なお話も聞かせてもらいました。
ついでにざざっと図書室を一周。

さてその次。今度は国際色豊かな図書室。
留学生さんが多いところです。
ここだけが本日まわった中では唯一、1F以外にある図書室。
高いところにあると、とにかく明るいです。
本にいいかどうかは謎ですが。
いる人も明るい。話が弾み、ここでも色々と有益なお話をお聞きしました。
勿論、ばっちり電子ブックの宣伝はしてきましたよ。それが本題ですから!
図書室内を見学させてもらって、手動の集密書架に
挟まれそうになっているところを助けられたり。
何をしにいったのでしょう、菜の花…(- -;)。
購読雑誌が予算の関係上、中止せざるを得ないものが多くなってきた、
というお話も伺いつつ。説明して下さった方は、
「なかなか届かない、未着も多い外国雑誌ほどいとしくなるものです」と
雑誌への愛を語っておられました。図書館員らしい(笑)。

さて、次。今度もやや小さめの図書室。
どこに行っても話は弾みます。
でもしゃべった相手の名前が分かっていない菜の花…。
ほんと、申し訳ありません!
だってだってだってー、向こうは菜の花をすぐに認識して、
知っているぞ、という感じでお名前を呼んで下さるのです、どこでも。
まさかそんな人に「えーと、どちらさまですか?」って、
訊けない!菜の花には訊けない!小心者ですから。。。

さあ、最後だ!ということで次の図書室へ。
おおお、立派な。入ってみるとこれはまた…きれーい!あたらしーい!
いいですねえ、白い!白いですよ!
が。
…怖い!怖い!怖い!
受付にいる人、事務室にいる人。3人いらっしゃって、全員怖い!
何でこんなに雰囲気が怖いのですか!?
菜の花、この方々と普通にコミュニケーションをとる自信がありません!
こわごわ、用件である電子ブックの宣伝をして、早々に辞して…、
というわけにもいかず、図書室をざっと見てまわります!と
受付から逃げ出しました。いやあ、怖かった。
にしても、綺麗だなあ。書架は本日回った図書室の中では一番広いかも?
一番奥まで行ったら、左手に更に部屋が。書庫?
入ってみると、年代もの…というか、これはもはや崩れ去る寸前では?
みたいな新聞が積み上げてあったり
(菜の花が生まれる前に発行されてる!と思われる英字新聞)。
中2階のつくりだなあ、と思って階段を上ると、床はぎしぎし。
というかめきめき。元々の建物ではなく、
後から作った2階なので、弱そうです。
うっかりすると踏み抜くんじゃないかと…。
不安でいっぱいになりながら、見てまわりました。
階段横の床は亀裂が入っていました。
これ、絶対踏んだら踏み抜けそうだってば!怖いって!
こんな怖いところ、早く下りよう…と思ったら、
ひょいと見上げるとまだ上がある!まじっすか!
2階でこんなに怖いのに、まだ上が!?
いや、待て待て、更に上がある!え~っ。
4階を無理矢理あとから作っている!?
しかもこんな重たい本棚を載せている!?
本というのは恐ろしく重いものなのです。
大きな本棚をお持ちの方なら分かると思いますけれど。
なんてチャレンジャーな図書室なんだ。怖い。怖すぎる。
それで、事務室に戻ってからこの怖さを菜の花なりに伝えてみました。

「あの書庫はやばいですよ!
 地震が来たら、殉職間違い無しです!」

菜の花なりの危機感を持って神妙にお伝えしたんですが、
何故か事務室は笑いの渦に包まれました。…変か?変だったのか!?
とりあえずこの攻撃(?)がきいたのか、怖い怖い、と思っていた
事務室の方々とも、何とかお話をすることが出来ました。
よかった…のか?

これで終わりだと思ったら、もう1つ図書室はある、とここで教えられました。
それで言われた通りのところに行ってみたら…ありました。
ここの方は、菜の花も知っている人でした。
ただ、名前と顔は一致していませんでしたが。
ここでかなり話し込み、更に書庫の見学で色々と説明などもして頂きました。
いやあ、ほんと勉強になります。

そんなわけで全部で7つですか?
それくらいの学内の図書室を巡ってきました。
どこに行っても目新しいし、色々とその図書室の特色を教えてもらえるしで、
本当に勉強になってしまいました。いやあ、ありがとうございました。
それぞれにちゃんと宣伝もしてきましたから!
これで電子ブックの利用率が少しでも伸びたら…嬉しいですね。

帰ってきてから自分の掛の人に
「どこに行っても、自分は相手を知らないのに、
 向こうは自分を知っているのです」と言ってみたら
「そりゃそうでしょう」と言われました。何故?
どうやら菜の花、この1年弱でこれでもかというほど、目立っていたようです。
しかも周りの評価はアグレッシヴ系図書館員みたいです。
うーん…そうですか。目立ってしまいましたか。
その気はないのですが。
もう少し大人しくしていた方がいいでしょうか…。どきどき。


戻ってからレファレンスを1つだけ受けました。
本日は参考調査はこの1つだけ。全然参考さんじゃない。

wwwメンテ作業が飛び込んできたのでささっと済ませて、
あとはまた原稿に向かいます。この原稿にはほんとに勉強させられます。
ずいぶん沢山調べ物はしましたし、ツールに自分で触れたりもしました。
とりあえず、無理矢理あと2章分、というところまで持っていきました。
残りは、最近の電子ジャーナルの状況と、おわりにです。
おわりに、にはリンクリゾルバの話を入れることにしました。
本日の午前中に、これ、どうなりそうです?と質問しておいた
雑誌さんのおにーさんから色々と情報がやってきたので、
書くことが決まりました。
明日は電子ジャーナル、明後日にリンクリゾルバを交えて、
最後のしめが書けたらいいな、というのが菜の花の希望です。
頑張ります。

本日の最後の仕事は、2月分の蔵書点検割り当て分の、ラベル印刷でした。
菜の花、もはやラベル印刷のプロです。
その速さには、バーコードを読み込ませている後ろを通った掛のFさんどころか、
課長すらを絶句させるほどの輝きが…(笑)。
いやあ、これは今の職を失っても、履歴書の特技の欄に
「バーコードの読み取り」って書けるかも(書いてどーする)。


そんなこんなで、色々と刺激もあって、勉強にもなった一日。


ああ、そうそう、追伸を。
コメントをどうもありがとうございます。
数が少ないので、返信を普通にコメントで返してもよいのですが、
折角なので「返信機能」というのを使ってみることにしました。
これを使うと菜の花のコメントは、枠に囲まれちゃったりとかして、
普通のコメントとレイアウトが変わります。
それはいいのですが、横にある「最新CM」に菜の花の返信は入りません。
入りませんが、日記を書くときにはコメントにも必ず返信いたしますので
どうぞチェックしてみて下さい。
で、たまには菜の花さんにコメント書いてあげて下さいませ。
コメント数にゼロが並んでいると、微妙にへこむ菜の花です。
淋しがりやさんですからね。アグレッシヴ系らしいですけど!



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この記事へのコメント

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こんばんは。

お言葉に甘えて、コメントをつけさせていただきます。

>各学部(場合によっては学科)がそれぞれ図書室を持っている

うちの大学もそうなんですが、必要な資料を集めるのにキャンパス内をうろうろしてカロリーを消費しなければならない場合もあるので、不便に感じるときもあります。特に留学生・経験者が不便に感じると聞いたことがあります。外国の大学はどうなっているのでしょう。
選書にバリエーションがあったり、中央の図書館で借りられている本が学部図書館にも置いてあると、便利に思いますけどね。

例えば文学部だと、学部図書館に置かれている蔵書や雑誌でも、実際に購入・管理しているのは(学科よりも下位の)研究室単位です(インスペクションも研究室単位)。しかも学部図書館に置いているのは一部で、結構分散されております。雑誌は新しいもの以外ほぼ全て学部図書館に回されていますが、本とは別の建物(!)に置かれていたりして、階段の上り下りにかなりのカロリーを消費します。

だからOPACで一応所在を確認できるとはいえ、自分の研究室以外の本は探すのが困難な場合もままあります。とはいえ、一番使うところでその本を管理するというのは合理的なので(ここ以外で使う人がいるのかしらという本も多いですから)、それで大きな問題はないんですね。われながら保守的ですが。

>電子ブック
たぶん普通に読む分には紙媒体が一番いいと思うんですよ。最近、文系だと大きな叢書の全文データーベースを作る動きが進んでいます。語句単位で検索が使えると、便利だからです。電子ブックも、利用者を含む誰もが認めるメリット(売り)があれば受け入れられる素地はあると思いますよ。管理や洋書の入手が楽という図書館側のメリットは分かるんですが、利用者にとってのメリットとは何でしょう?

ちょっと重いコメントで済みません。
  • from motoi :
  • 2007/02/09 (00:35) :
  • Edit :
  • Res

Re:こんばんは。

motoiさん、コメントありがとうございます。
非常に嬉しいです(*^ ^*)。

>>各学部の図書室
うちの大学以外でもやはり同じような状況なのですね。
残念ながら海外のことは菜の花はよく知りません。勉強不足ですみません。国内でも同じようなところがどれくらいあるか…。

文学部の現状は、うちも殆ど同じです。研究室配架が多いです。理由は簡単で、元々その研究室の予算で購入しているからです。各学部図書室にある本も、その部局の予算での購入になります。だからなかなか、他の場所へは移動しないのですね。多くの先生方がなるべく身近に、自分たちが買った、自分の必要な本を置いていてかつ、他大学への文献の複写取り寄せをしてくれる事務員のいる図書室を必要としているということと、現在分かれているものをひとつにするためには場所とシステム、そして何より莫大なお金が必要、ということが統合へ進まない原因かと思います。

実際のところ、図書館としては統合している方が楽です。物のやりとりをしなくていいし、集中管理できます。職員数の削減が進められる中、あちこちの図書室に人を配置することも出来なくなってきました。うちの大学では統合計画が進められては、予算的な問題で振り出しに戻る、ということをここ最近、ずっと繰り返しているようです。

電子ジャーナルや電子ブックのメリットは、そういう地理的な断絶を乗り越えられて、学内ならどこからでも簡単に本文にアクセスできることです。しかも図書室の閉館時間も関係なく、いつでも使えます。

>>電子ブック
>>たぶん普通に読む分には紙媒体が一番いいと思うんですよ。
全くその通りだと思います。電子ジャーナルですら、通常は印刷して読みます。ただし、これから技術の進歩とともに、伸びていく可能性はあると思います。その意味で菜の花はいわゆる「読む電子ブック」は時期尚早だと考えています。うちの大学では現在、読む系統の電子ブックの新規追加は殆ど行なっていません。

逆に積極的に取り入れているのが、調べる系統の電子ブックです。ご指摘のように、電子ブックのメリットの1つは、全文検索が可能なことです。つまり辞書・事典、専門事典、データ集、ハンドブックなどとの親和性が高いのです。通読しない書籍群ですね。菜の花が採用された春以降うちの大学では、理科年表(実験中に必要になって手に取ることが多かった)や、電子ジャーナルを斜め読みするときに是非ほしい測定方法などの事典、基本的に専門辞書を中心に導入することが出来ました。この他、人気と信頼度の高い、定番の英和・和英辞典、国語事典などが使えるようになっています。

この手の電子ブックの利用者としてのメリットは
1.全文検索が容易である(項目としてあがっていなくても調べられる)
2.24時間、図書室の開館閉館に関係なくいつでも利用できる
3.研究室やコンピュータ室など、パソコンさえあれば
  遠くの図書室まで行く必要がない
4.同分野、または異分野の事典を横断検索し、関連項目を探せる
ただし主な利用対象者は研究室でPCにアクセスしている人たちを想定しています。

>>管理や洋書の入手が楽という図書館側のメリット
実は、電子ブックは図書館としてのメリットはそれほど高くありません。
入手に関しては、電子ブックになるほどの定番のものは紙媒体でも難しくはありませんし、ネットワークを用いるサービスは管理としては紙媒体よりも手がかかります(いきなり不通になったり、サーバ・メンテナンスが必要、ネットワークシステムに何かがあるとすぐに影響を受ける、など。紙媒体は受入してしまえばそこまで手はかかりませんが、電子ブックは継続的にメンテナンスが必要です)。また、買い切りの電子ブックでも、プラットフォームに年間で費用がかかることが一般的です。

図書館としての電子ブックのメリットは場所をとらないことと、どこからでも使えるので複本を買う必要がない、そして傷まない。これくらいではないでしょうか。
よく、電子ジャーナルが普及して、図書館の仕事はなくなりつつある、と言われるのですが、実際は業務の性質が変わっただけで、仕事量自体はむしろ増えていると言われています。

>>ちょっと重いコメントで済みません。
いえいえ、貴重なご意見、ありがとうございます(*^ ^*)。
  • from 菜の花 :
  • 2007/02/10 (11:28)

なるほど

よく分かりました。私のほうでいくつか誤解していたところもありました。丁寧なお返事、ありがとうございます。

>理由は簡単で、元々その研究室の予算で購入しているから
そういえばそうですね(^^)。私も実は以前、大学全体の図書館と研究室配架とでそれぞれ購入図書の選書を少し手伝ったことがあります。そのとき選書の基準が随分と違うなと感じました。その経験から、図書館は分散しているほうがバリエーションがあっていいという考えですが、やはり統合されているほうが楽は楽なのですね。
多様性を残しておきながら、辞典類など全体で共有すべき基礎的な部分は電子化を進めていくという方向なんでしょうか…。
  • from motoi :
  • 2007/02/10 (01:48) :
  • Edit :
  • Res

Re:なるほど

motoiさん、書き込みありがとうございます♪

>>私も実は以前、大学全体の図書館と研究室配架とでそれぞれ購入図書の選書を少し手伝ったことがあります。
ををを~!それは素敵な経験ですね!是非、選書の基準の違いなど、お話をお聞かせ願いたいもの!菜の花、選書がどうも苦手で。

>>図書館は分散しているほうがバリエーションがあっていい
地理的に分散していることとバリエーションがある、とは必ずしも一致はしないような気もします。1つの図書館内でその専門分野に特化したいわゆる「サブジェクト・ライブラリアン」がいて、それぞれ責任を持って選書すればことたりるのかも。ああ、でもやはり、その分野の最先端を担う研究者が、職場の廊下を歩いている状況、というのは、それだけで勉強になりそうですけど!それぞれに図書室が分散するメリットはやはり、利用者との距離が縮まることかと。
図書室が分散していることのメリットを考えてみました。

1・地理的近さ=精神的近さ
その道の専門家を身近に感じ、直に、気軽に話をする機会が増える(それを蔵書形成に生かせる)。また、気楽に推薦図書を挙げてもらう事ができる。

2.利用者の利便性
サービス拠点が増えることで、利用者のより身近な施設、また相談窓口にになれる。利用者ひとりひとりを見たきめ細かなサービスが出来る。

3.利用者にあったサービス
ある程度専攻分野の決まった集団(学部や学科など)を主な担当とする図書室にすることで、その専門性に特化したサービスが展開出来る。

1や2は、分散型でないと実現できないメリットですよね。3の場合は、統合した図書館でサブジェクト・ライブラリアンがいて、その人が対応できればそれでいい、ということもありますが、その人が不在なときに困ってしまいそうです。同じ分野に複数人のサブジェクト・ライブラリアンが必要になりますね。その勉強は、身近に研究者がいないと難しいのかもしれません。ある程度のサブジェクト・ライブラリアンを育てるには、統合型より分散型に軍配が上がるかも。そう考えると、職員数が十分であれば、分散型の方が優れているような気がしてきました。なるほど…。こういう考え方が出来るのですね。とても勉強になります。

>>多様性を残しておきながら、辞典類など全体で共有すべき基礎的な部分は電子化を進めていく
はい、それが理想的だと思います。ただ菜の花は、いつかは分かりませんが将来、科学技術の進歩によってデジタル化がどんどん進み、紙媒体の書籍は殆どなくなるのではないかと考えています。きっと凄い高級品になってしまって、図書館はそれらを管理する博物館的働きと、今度はデジタルデータを保存・整理する働きをする機関になっていくのでは…と、おぼろげに考えています。
  • from 菜の花 :
  • 2007/02/10 (12:56)

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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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