菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
掛長、凍りつく。
- 2007/01/24 (Wed)
- 1-3年目(参考調査編) |
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184日目。気もそぞろな水曜日。
朝からwwwメンテに勤しみつつ。
掛でミーティングがあって、事務会議の「報告」がありました。
うちの図書館ではこの「報告」が盛んでして、
館長や部長、課長が参加するような会議も「報告」があって、
課で掛長たちが「報告」を聞きに行き、それを掛に持ち帰って、
パートさんも含めた掛員全員に内容が伝えられます。
何か意見があれば逆のルートで上がっていきます。
まあ、、、菜の花みたいにいきなり館長に直訴したりする人もいますが。
(エレベータでお会いしたので、カウンターが寒い!と訴えた(苦笑)。)
ちょっと会議が多すぎるんじゃないか、と時々思うのですけれど、
世の中には会議をしていないと生きていけない人種が存在するのかもしれません。
最近の菜の花と掛長の一番の関心ごとは、来年度の体制です。
その辺り、同じくバイトさんが相次いで辞める(卒業による就職による)
隣の相互さんと話し合ったりもしています。
幾つか案が出ましたが、とにかく本部からは人員削減、人員削減と
言われ続けるので、今より減っていくのは間違いないでしょう。
しかし、実質2人で9時間のカウンター当番を回しつつ、
年間50回以上とも言われる利用者講習会というのも行ないつつ、
wwwのメンテをしながら蔵書点検をして更に利用案内を作って選書して…、
来年は不安がいっぱいです。
まあ…、これだけ超初心者で役立たずだった新規職員菜の花を抱えても、
今年度ちゃんと回ったから、何とかなるのかもしれませんけど。
問題は菜の花か掛長、多分掛長が先でしょうけど、
この2人が異動するときでしょうね。来年の今頃かな。
参考業務は10年くらいは初心者らしいですからねえ。
大丈夫なんでしょうか。
上の課から、補佐が来ました。掛長とお話していました。
うちの大学のネットワークを管理している、情報関係のセンターの
定期刊行物に図書館から原稿を出さなきゃいけないということで。
大学のIT事情について書くらしいのですが。
また面倒そうな…、と油断して聞いていたら
「…という原稿を、あなたに!書いてもらおうかと」
…へ?
不意打ち。
菜の花?
書くんですか?
…あー…、何を?
え?勝手に?書いていいのですか?どれくらい?幾らでも?
規定枚数なし。数ページ書いていいらしいです。
締め切りは来月末。まだまだ先。ですが、あっという間でしょうね。
うううううう~~~、、、何を書こう…。
どうしようどうしよう、とネタを考えつつ、アグリゲータの話を。
昨日の続きですが、検討の結果、新しい枠組みを作って一新、
とまではいきませんが、かなり改訂することになりました。
あー…また面倒を抱え込みましたよ、この人は。
言わなきゃ何も起こらないのにねえ…。
今日も元気にhtmlに向かいます。
掛長が来年度に向けてパートさんを募集するために
どういう条件か、などの書類を作っていらっしゃいました。
応募条件で、幾つか即戦力を期待する経験をお持ちであることを
明記することに。あと、英語も出来たらいいなと。
最後に付け加えたのはパソコンのスキル。
全く使えない人は駄目、ということにして下さい、と頼みました。
いや、別にばりばりには使えなくてもいいですけど。
でもある程度の慣れはあってくれないと困りますよね。
菜の花は2年位前に司書講習を受けたわけですが、
このときに情報関係の実習で最初に先生が指導したことは…
「ではパソコンの電源を入れて下さい。電源ボタンはここです」でした…。
「これをマウスといいます」「ボタンを押すのがクリック」
「2回すばやく押すとダブルクリック」「ドラッグ」…そんな話まで。
正直、「せんせー、この授業パスしていいですかあ?」と訊きたくなりました。
課題をこなした人から帰ってよろしい、というときに、
10分で帰りましたとも、ええ。
このレベルの人に来られたら、正直うちでは仕事にならない…。
なるべく理想高く、応募条件を挙げておかないと、
応募が殺到する恐れがある、というのもあります。
以前、学内の別の図書室が「要司書資格」でパートさんを募集したとき、
1名採用のところを100名くらい履歴書を送ってきたそうで、
その履歴書に目を通すだけで大変なことになったとか。
期限付きのパートさんの募集なのに…。司書になるのは大変ですね。
菜の花、もぐりこめてラッキィ、ってことで。
あー…とりあえず。
菜の花より優秀な人が来てくれないかなー。
そうしたらべったり頼ります(苦笑)。
ちょくちょくレファレンスをうけました。
今日、見つからなかったと言って相互さんに呼ばれた事例は。
論文の参考文献リストを持ってこられた利用者さん。
そこに載っていた雑誌タイトルでは何も見つからないと。
呼ばれてカウンターへ出た菜の花。
まずは型どおり、オンライン所蔵目録を引きます。
雑誌タイトルは引用文献リストでは必ず、略記されますので、
その部分を前方一致に置き換えます。
つまり、Chem. Ab.とか書いてあったら「Chem* Ab*」と引きます。
*は後ろは何でもいいよ、の合図。
そうすると、Chemical Abstractsでも、Chemistry Abstractでも
語尾変化はなんでも許してHITしてきます。
今回のものはそれでうまく絞り込めず。
沢山ヒットしすぎました。つまりかなり一般的な単語が並ぶ雑誌名ということ。
次に、論文の著者名が分かっていたので、Web of Knowledgeで引いてみました。
時代が1950年代だったのでかなり不安でしたが。
(SCI:Science citation indexは、うちの契約では1945年以降収録。)
不安的中。結局見つからず。採録誌じゃなかったのかもね。
うーん。どうしよう。
British Library(英国図書館)の蔵書検索もしてみましたけど、
当然のように絞込みがうまくいかず。
一瞬考えてから、グーグル・スカラー(ベータ版)へ。
これはかなり便利なんですよね、タダの割に。
著者名で引いてみたら一発で発見。ただし本文なし。
が、書誌事項はありました。手持ちのリストよりは詳しい。
雑誌名のフルタイトルが分かりました。
これをウルリッヒ・ウェブに入力ー。
やった、1件ヒット。
これでISSN(逐次刊行物番号。1雑誌につき1つ)が分かりました。
ISSNさえ分かればこっちのもの。
ナクシス・キャットに入力。ヒット。2件になりました。
継続前誌と後誌が出ているだけ。つまり同じ雑誌が誌名変遷して、
別書誌のふりをしているだけ(途中でタイトルが変わった)。
なので、該当年の方をチェックに行きます。
あ、らっきー。うちの大学持ってるー。
で、利用者さんと一緒に探しに行きました。
ビンゴー。発見です。おめでとう。到達。
他大学からファックスできたお問い合わせで、実際にその本を見て、
中身に指定された絵が載っているかどうか?というものがありました。
凄く変な番号が書いてあってなんだろ、と思ったら請求記号。
普通の請求記号じゃないのでおかしいなあ、と思い掛長にお訊きしたら、
特殊コレクションの一部だと教えて頂きました。
が、一部は貴重書扱いながら、今回の問い合わせ分は普通の書架にある分、
ということだったので、書架を見に行くことに。
番号どおりのところを探しに行った菜の花ですが、
しばらくして悄然と戻ってきました。
「どうもこの本、この番号のところにないんですー」
英語で書かれたちょっと古い本なのですが、見つけられなかったのですね。
「そうですか、おかしいですねー」
と、画面に向かって調べてくれようとする掛長。
そこで菜の花、
「それにしてもおかしいんです、周りに和書しかないんです」と。
掛長が凍りつきました。言ってから菜の花も気付きました。
あ、そうか!
よくよく考えたらあのフロアの本は、和洋別に並んでいるんでした。
菜の花、間違えて和書の棚を見に行っちゃった。
えーごの本が和書の棚にあるはずがない。
ボケた…。ボケボケですよ。
お隣の相互さんのみなさんには、全員に笑い転げて貰いました。
いやあ、皆さんの心の清涼剤になれて、菜の花は嬉しいですよ。
ほんと、いつまでたっても初心者のままの菜の花なのです。しゅん。
頑張らねばー。もうすぐ後輩が入ってきますしね!
来年度も、新規採用が1名、内定しているのです。
どんな人かな。どんな人かな。
朝からwwwメンテに勤しみつつ。
掛でミーティングがあって、事務会議の「報告」がありました。
うちの図書館ではこの「報告」が盛んでして、
館長や部長、課長が参加するような会議も「報告」があって、
課で掛長たちが「報告」を聞きに行き、それを掛に持ち帰って、
パートさんも含めた掛員全員に内容が伝えられます。
何か意見があれば逆のルートで上がっていきます。
まあ、、、菜の花みたいにいきなり館長に直訴したりする人もいますが。
(エレベータでお会いしたので、カウンターが寒い!と訴えた(苦笑)。)
ちょっと会議が多すぎるんじゃないか、と時々思うのですけれど、
世の中には会議をしていないと生きていけない人種が存在するのかもしれません。
最近の菜の花と掛長の一番の関心ごとは、来年度の体制です。
その辺り、同じくバイトさんが相次いで辞める(卒業による就職による)
隣の相互さんと話し合ったりもしています。
幾つか案が出ましたが、とにかく本部からは人員削減、人員削減と
言われ続けるので、今より減っていくのは間違いないでしょう。
しかし、実質2人で9時間のカウンター当番を回しつつ、
年間50回以上とも言われる利用者講習会というのも行ないつつ、
wwwのメンテをしながら蔵書点検をして更に利用案内を作って選書して…、
来年は不安がいっぱいです。
まあ…、これだけ超初心者で役立たずだった新規職員菜の花を抱えても、
今年度ちゃんと回ったから、何とかなるのかもしれませんけど。
問題は菜の花か掛長、多分掛長が先でしょうけど、
この2人が異動するときでしょうね。来年の今頃かな。
参考業務は10年くらいは初心者らしいですからねえ。
大丈夫なんでしょうか。
上の課から、補佐が来ました。掛長とお話していました。
うちの大学のネットワークを管理している、情報関係のセンターの
定期刊行物に図書館から原稿を出さなきゃいけないということで。
大学のIT事情について書くらしいのですが。
また面倒そうな…、と油断して聞いていたら
「…という原稿を、あなたに!書いてもらおうかと」
…へ?
不意打ち。
菜の花?
書くんですか?
…あー…、何を?
え?勝手に?書いていいのですか?どれくらい?幾らでも?
規定枚数なし。数ページ書いていいらしいです。
締め切りは来月末。まだまだ先。ですが、あっという間でしょうね。
うううううう~~~、、、何を書こう…。
どうしようどうしよう、とネタを考えつつ、アグリゲータの話を。
昨日の続きですが、検討の結果、新しい枠組みを作って一新、
とまではいきませんが、かなり改訂することになりました。
あー…また面倒を抱え込みましたよ、この人は。
言わなきゃ何も起こらないのにねえ…。
今日も元気にhtmlに向かいます。
掛長が来年度に向けてパートさんを募集するために
どういう条件か、などの書類を作っていらっしゃいました。
応募条件で、幾つか即戦力を期待する経験をお持ちであることを
明記することに。あと、英語も出来たらいいなと。
最後に付け加えたのはパソコンのスキル。
全く使えない人は駄目、ということにして下さい、と頼みました。
いや、別にばりばりには使えなくてもいいですけど。
でもある程度の慣れはあってくれないと困りますよね。
菜の花は2年位前に司書講習を受けたわけですが、
このときに情報関係の実習で最初に先生が指導したことは…
「ではパソコンの電源を入れて下さい。電源ボタンはここです」でした…。
「これをマウスといいます」「ボタンを押すのがクリック」
「2回すばやく押すとダブルクリック」「ドラッグ」…そんな話まで。
正直、「せんせー、この授業パスしていいですかあ?」と訊きたくなりました。
課題をこなした人から帰ってよろしい、というときに、
10分で帰りましたとも、ええ。
このレベルの人に来られたら、正直うちでは仕事にならない…。
なるべく理想高く、応募条件を挙げておかないと、
応募が殺到する恐れがある、というのもあります。
以前、学内の別の図書室が「要司書資格」でパートさんを募集したとき、
1名採用のところを100名くらい履歴書を送ってきたそうで、
その履歴書に目を通すだけで大変なことになったとか。
期限付きのパートさんの募集なのに…。司書になるのは大変ですね。
菜の花、もぐりこめてラッキィ、ってことで。
あー…とりあえず。
菜の花より優秀な人が来てくれないかなー。
そうしたらべったり頼ります(苦笑)。
ちょくちょくレファレンスをうけました。
今日、見つからなかったと言って相互さんに呼ばれた事例は。
論文の参考文献リストを持ってこられた利用者さん。
そこに載っていた雑誌タイトルでは何も見つからないと。
呼ばれてカウンターへ出た菜の花。
まずは型どおり、オンライン所蔵目録を引きます。
雑誌タイトルは引用文献リストでは必ず、略記されますので、
その部分を前方一致に置き換えます。
つまり、Chem. Ab.とか書いてあったら「Chem* Ab*」と引きます。
*は後ろは何でもいいよ、の合図。
そうすると、Chemical Abstractsでも、Chemistry Abstractでも
語尾変化はなんでも許してHITしてきます。
今回のものはそれでうまく絞り込めず。
沢山ヒットしすぎました。つまりかなり一般的な単語が並ぶ雑誌名ということ。
次に、論文の著者名が分かっていたので、Web of Knowledgeで引いてみました。
時代が1950年代だったのでかなり不安でしたが。
(SCI:Science citation indexは、うちの契約では1945年以降収録。)
不安的中。結局見つからず。採録誌じゃなかったのかもね。
うーん。どうしよう。
British Library(英国図書館)の蔵書検索もしてみましたけど、
当然のように絞込みがうまくいかず。
一瞬考えてから、グーグル・スカラー(ベータ版)へ。
これはかなり便利なんですよね、タダの割に。
著者名で引いてみたら一発で発見。ただし本文なし。
が、書誌事項はありました。手持ちのリストよりは詳しい。
雑誌名のフルタイトルが分かりました。
これをウルリッヒ・ウェブに入力ー。
やった、1件ヒット。
これでISSN(逐次刊行物番号。1雑誌につき1つ)が分かりました。
ISSNさえ分かればこっちのもの。
ナクシス・キャットに入力。ヒット。2件になりました。
継続前誌と後誌が出ているだけ。つまり同じ雑誌が誌名変遷して、
別書誌のふりをしているだけ(途中でタイトルが変わった)。
なので、該当年の方をチェックに行きます。
あ、らっきー。うちの大学持ってるー。
で、利用者さんと一緒に探しに行きました。
ビンゴー。発見です。おめでとう。到達。
他大学からファックスできたお問い合わせで、実際にその本を見て、
中身に指定された絵が載っているかどうか?というものがありました。
凄く変な番号が書いてあってなんだろ、と思ったら請求記号。
普通の請求記号じゃないのでおかしいなあ、と思い掛長にお訊きしたら、
特殊コレクションの一部だと教えて頂きました。
が、一部は貴重書扱いながら、今回の問い合わせ分は普通の書架にある分、
ということだったので、書架を見に行くことに。
番号どおりのところを探しに行った菜の花ですが、
しばらくして悄然と戻ってきました。
「どうもこの本、この番号のところにないんですー」
英語で書かれたちょっと古い本なのですが、見つけられなかったのですね。
「そうですか、おかしいですねー」
と、画面に向かって調べてくれようとする掛長。
そこで菜の花、
「それにしてもおかしいんです、周りに和書しかないんです」と。
掛長が凍りつきました。言ってから菜の花も気付きました。
あ、そうか!
よくよく考えたらあのフロアの本は、和洋別に並んでいるんでした。
菜の花、間違えて和書の棚を見に行っちゃった。
えーごの本が和書の棚にあるはずがない。
ボケた…。ボケボケですよ。
お隣の相互さんのみなさんには、全員に笑い転げて貰いました。
いやあ、皆さんの心の清涼剤になれて、菜の花は嬉しいですよ。
ほんと、いつまでたっても初心者のままの菜の花なのです。しゅん。
頑張らねばー。もうすぐ後輩が入ってきますしね!
来年度も、新規採用が1名、内定しているのです。
どんな人かな。どんな人かな。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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