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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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図書館とか語ってみた

213日目。またも、ふらふら。

今朝も起きたら腰…というか背中が痛くてしばし、ごろごろしていました。
胃の裏に当たる背中が痛むので、
恐らく外科的なことではなく、内科的な問題でしょう。
花粉症で粘膜系がやられる性質なもので、それが一番の要因かと思います。
あとは種々のストレスかな…。
結構あっさり胃がやられる、意外にセンシティヴな一面をもつ菜の花です。
まあ…院生時代にはそのうち病院送りだな、と思っていたので、
その頃よりはかなりまし。下には下がいる。悲しい持ち直し方。

ひきずるよーな重い足取りで出勤。
うわ、全身からやる気なさがにじみ出ている…!
まずい、ここはぴしっと…。
ということで、とりあえずまっすぐ立つことを心がけて。

wwwのチェックをして、蔵書点検を2ページ分片付けて。
その途中に、掛長のところへシステム系の課長がいらっしゃいました。
気付いてしまったので菜の花も勝手に話に加わって、
うちのwwwの次代を担うかも?な「ぷろーん」について意見交換を。

やっぱりシステムの課長は凄いです。
当然ながらシステム系の話の通りがいいし、思考も論理的。
筋が通っているから話で迷子にならないし、説得力もありますし。
噂に聞くところによるとこの課長、遠方の某大学から、
館長が引き抜いてきたということですが…、納得。
この人材なら是非欲しい。

色々と考え方…枠組み自体を変えないといけないみたいです。
菜の花の頭もかなり硬直化しているようだ、と気付く一瞬。
もっと自由で、柔軟な考え方を。
これは午後の研修でも思ったこと。
他大学などの図書館員も集まる研修に出てきたのです。
内容としては、非常によく聞くお話でした。
でも、多くの図書館員には初耳だったようです。
そう、こういう話は図書館の外でよく聞くお話。

一番感じたのは、図書館員の頭の固さ、変化への恐れと保守的思考。
でも一部に先進的な考えを持つ人がちらほらいるのです。
そういうところからもこの話は沢山、聞こえてくる、というのが
まだ救いでしょうか。こういうところから切り崩していかないと、
図書館は駄目になる、と思います。

世の中の変化に、もっとついていく、というか対応する、というか、
ちゃんと認めて吸収できる度量と見識が必要だと。
図書館員の多くが、図書館しか見ていないように感じます。
そう思う辺り、まだ菜の花がアウトサイダーであるのかもしれませんが。
確かに今勤めている図書館、学生や院生そして非常勤研究員として
合計8年ほど利用してきました。職員になってからはまだ1年たたず。
まだカウンターの内側では初心者です。
あと7年ほど、利用者経験の方が長いことになりますね。
これは素晴らしい利点だと思います。
元々、利用者としての経験、特に様々な立場での経験は、
きっと役に立つに違いないと信じてここに就職しました。
だから、その視点を忘れてはいけないでしょう。
菜の花は、いつまでもアウトサイダーであり続けたい。そう思います。
少なくとも、図書館しか見えない図書館員にはなりたくない。

図書館とは何か?
それは本という物質の守り番をするだけのものでは決してないはず。
図書館は、過去の人々が蓄積してきた「知を集積」し、
現在と未来の利用者へ提供していく橋渡しであるのだと菜の花は思います。
過去と現在と未来。
そのどれか1つでも欠けては、図書館は成り立たないのです。
ですが、その手段は何であっても構わないと。
石版でもパピルスでも本でもいいし、電子媒体だって構わない。
とにかく現在の利用に耐えて、さらに未来の利用者にも提供できるものなら何でも。

今、世界はひとつの方向へ凄い勢いで進んでいます。
電子化の波。
図書館は確かにこれまでの蓄積がアナログ資料である為に、
動きは重くなります。背負っているものがあまりに重い。
Googleですら、今の本を全部電子化して提供するにはあと100年必要、
と言っているくらいですから、ただ事じゃありません。
それでも、世界には逆らえません。
だってこの世界に、現在の利用者も、そして未来の利用者もいるのですから。
図書館がこれまでに蓄積してきた知を渡すべき相手です。
追いかけるしかないではないですか。
勿論、図書館が独走する必要はありません。
それをして迷走した時代もあったようですから。
そうならないように、現状を的確に判断して、
蓄積してきたものを維持しながら更に発展させる方向性を模索すること。
それがこれからの図書館員に必須の姿勢、能力なのだと思います。


…って長くなりました。うう、だるい。

あ、いきなり話が戻りますけど!(切り替え早いな…)
午前中は2時間ほどリンクリゾルバの管理者説明会に出てきました。
いよいよ、リゾルバ入っちゃいますよ。
それについても掛長と幾つかお話をしました。
うーん、どうなっちゃうんだろ、と思うことも沢山。
でも、きっと何事もなかったように本導入されていくことでしょう。
恐らく、とてもスムーズに導入できると思います。
気付かないうちに、こっそり使って頂けるはず。
下手するとウインドウ自体、出てこなくて誰もリゾルバと気付かないかも。
それもちょっと淋しいなあ。図書館が噛んでますよ、という情報は
ある程度利用者に見せておかないと、来年の予算に響くかも。
こういう目に見えない、けれどお金はかかっているサービスが増えたせいで
図書館不要説が出てきて予算が削減され、それでもアンヴィジブルの
サービスを維持しようと頑張るから別のところで無理が出て、
全体のサービスが低下するということがすでに起こっているわけで。
まあ、かくいう菜の花も図書館はなくてもいいや、
と思っていた大学院生だったので(えー)、人のことは言えません。
こういう成果をちゃんと予算編成のときに主張する必要はあると思いますね。
奥ゆかしいのは日本人の美徳ですけれど、正当な主張を怠ったために
サービスを低下させてむしろ利用者に不利益を与えるのはいかがなものかと。


何か、今日は無駄に語ってますね。もうぐったりなんですが。
論文も直さなければ。こんなこと書いている場合ではありませんでした。
さっさと物理~な世界に帰ります。潜水。



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はじめまして

某eBook扱っている会社の責任者をしてます。はじめまして。

書かれたこと非常に同感です。
他業界からこの業界にはいってきて
6年目を迎えてますが、閉鎖的な社会で大きな変化に気づかずにいる方々を目の当たりにして時々途方にくれます。

そういう意味では、菜の花さんみたいな方に出会うとほっとします。最近では慶応大学の日吉MセンターにいらっしゃるSさんなんかが将来と業界の外にまでアンテナをはっていて、お話をしていて勉強になります。まさにここで書かれているような懸念をされていらっしゃいました。

話はかわりますが、うちもリンクリゾルバを5月ぐらいに準備しています。もうちょっと早くご案内できれてれば...
  • from lrvg :
  • 2007/03/09 (15:50) :
  • Edit :
  • Res

>lrvgさん

コメントありがとうございます。
eBook関係者さまですね。おー、業者さん。
図書館相手に、色々とご苦労されていらっしゃるようですね。
きっと、あーんなことやこーんなことが…なんて。
けいおうさんのお噂は菜の花も聞き及んでおります。
いつか菜の花も、お話をお伺いしたいもの。
まだあまり他の図書館さんとのつながりはありません。残念ながら。
まだまだ自分の周り、手の届く範囲で手一杯。

リンクリゾルバは、夏くらいからじっくり検討して参りました。
5つか6つくらい、業者さんに来て頂いてデモをして頂いて(←全出席)、
そのうち3つをトライアルさせて頂いて。
もうリゾルバ、おなかいっぱいーという感じです(笑)。
さて、この努力がサービス向上に繋がればよいのですが。
色々とまだ不満はあるのですけれど。
こういうのも業者さんとの共進化を期待ということで…。
最近はあちこちの大学がリゾルバを入れていますね。
きっと引き合いもあることでしょう。
うちは最後の最後に2社が僅差で競って甲乙付けがたかったときに、
「担当者さんが実際に何度も訪問して下さって、
対応も素早く好感が持てた」という、
窓口役をした人の声だけで決まりました。
最後の最後はやっぱり見るのは人なのですね。
リゾルバは導入後も色々と対応をして頂く必要があるので
そういう窓口の印象が重要かもしれません。
  • from 菜の花 :
  • 2007/03/09 (22:35)

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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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