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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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図書館という狭い世界だけで

679日目。事務のいろいろ。

本日は別の事務仕事のお手伝いに派遣されてきました。というわけで、図書館業務は3時間くらい?でも大半はメール整理と回覧物閲覧に費やされてしまったような。

朝から、作業日程のことでトラブルがありました。その作業は、一部の所蔵資料が利用できなくなる作業ですので、予め日程を広報していました。そして明日来る、と聞いていた業者さんが、何故か今朝、来てしまったのです!は?今日は4日ですよ?5日からって聞いてましたけど?

「あれ!?やっぱりそうですよねー。でもI課長が、4日に変更って…」

ええぇぇぇ~。聞いてないですし。一番最初、4日と聞いていてその後にわざわざ「やはり5日で…」と通知があり、そこまでしか聞いていません、うちの係。途中変更されたので修正して広報し直したのに、それが間違いですか!?とにかく、業者さんはいらしてしまわれたので仕方ないです。とにかく作業をして頂いて、こちらの掲示を変更しなくては。資料が利用不可になるような作業の場合、当然苦情がくる可能性が高いですから早急に。にしても、ひどいです。管理課とサービス課はいつも、連絡が悪いのです。きっと仲が悪いのですね。


あとは、予算関係で少し交渉してみましたけれども駄目でした。うーん、あの資料が欲しいのですが、先立つものがありません。仕方ないですね…。世の中、お金がすべてです。


回覧で回ってきた、他機関の図書館報などを見ていました。「お」と思ったものを幾つかメモメモ。その中でも、最も「おおお」と思ったのは、IAALニュースレターNo.2 p.1でした。「「図解コミュニケーション」で図書館職員の仕事を見直そう」という記事。ググって頂くと、著者の先生ご本人のブログに全文掲載されていますので、気になる方はどうぞ。以下は、菜の花が反応した部分の抜粋。

「最近大学図書館職員と接する機会があり感じたのは、図書館という狭い世界だけで完結している人が多いことです。」
「目の前の学生に対するサービスという仕事は大事なのですが、大学の人材養成の一端を担っていることを改めて確認してみましょう。」


― 久恒啓一「「図解コミュニケーション」で図書館職員の仕事を見直そう」(IAALニュースレターNo.2 p.1)より抜粋

よく分かっていらっしゃるなーという感じ。特に最初の「図書館という狭い世界だけで完結している人が多い」というのは毎日毎日、ひしひしと感じます。だから大学院生時代に、そんな人たちに我々大学院生の求める図書館サービスなんてできるはずがない!、後進の研究者のたまごのために、自分自身が図書館に入っていってみよう、と思ったのですよね。

が、入ってみると結局、図書館は信じられないくらい窮屈なところでした。からだ(資料)は重過ぎるし、どこの図書室も人員削減で慢性的に人手が足りないのと、これまでに積み上がってきた様々な事情で殆ど自由に身動きもとれないですし、日々の業務(まさに目の前の学生に対するサービス)に追われていると、図書館の外へ外へ、という気概も失われていきます。

どんどん利用者の物理的な図書館離れは進んでいて、図書館の外にこそケアが必要な人たちが沢山いるというのに業務上、図書館という物理的な「やかた」からほいほいと外に出て行けない図書館員には、図書館へ来館してくれる人と、メールや電話で連絡を取ってくれる僅かな人しか見えてこないという。

まあ、そんなこんなでこの記事は、とても気になったわけですが、具体的に「図解コミュニケーション」がどう使えるのかは分かっていない菜の花。ふむ…じゃあ、どうしたらいいんでしょう?結局こういう問題は、どうやって解決していったら良いのでしょう?

…それが明確に打ち出せないまま3年間ずるずるときてしまった菜の花は、やっぱり駄目なヤツだった、と…。残念です。菜の花が図書館員になった意味なんて、全然なかった、ということなのでしょうか。

…とブルーになってきたので、とりあえず終わり。頑張れ、菜の花!いつか何かを変えるんだ!という夢は捨ててはいけないですよぅ(←自分に言い聞かせてみる)。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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