菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
各図書室
- 2007/08/07 (Tue)
- 1-3年目(参考調査編) |
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315日目。ちょっと落ちこんでみた。
どこにかって…、喋りすぎたところに。
人間、言わぬが花ってものもあるのです。
何かまずいことを言ったわけではないですが、
とにかく、喋った量に落ち込んでみた、というところ。
そもそも、文章見ていれば分かるように、無駄口が多い菜の花。
少しは黙るといいのにな、と思ったりもする今日この頃。
というわけで、これもダイエットしてお送り…出来るかどうか。
ニュースサイトの件は、大体完成を見た、ということで、
勝手にリンクを張り替えてみたりしたのですが、
また明日行ったら戻しておこうと思案しております。
というのも、まだ中の構造もいじりたいし、
過去のニュースとの連携もとりたいし、ということ。
過去のニュースなんかいらないや、と思ったのですが、
某理系図書室のY嬢のお言葉で、
そうか、そんな利用方法もあったのか!と気付きました。
どういうものかと言いますと例えば、
うちの図書館で一番最近契約したデータベースが知りたいとか、
そういうニーズ。あるかどうか分からないながら、
一番簡便に調べられるのが過去のニュースだ、と知りました。
なるほど。
何でもデータを蓄積する図書館の人間ですもの、
まさかデータを捨てる、という発想はなかったですが、
そんなに価値があるとも思っていませんでした。
でもやはり、必要ですね。ニュース・アーカイヴは。
びっくりしたのは10年前のニュース記事。
何と図書館が全館禁煙になりました、というニュースでした。
…って、え?
それまで図書館が禁煙じゃなかったの…?
火の気、水の気を思いっきり嫌うはずの図書館が。
それでいいのか!?と。よく燃えたり焦げたりしなかったなあ。
よかったよかった。
このニュースサイトは、図書館から発信するあらゆるニュース、
つまり電子ジャーナルやデータベースのメンテナンス情報から、
各図書室のニュースまでを一元化し、RSS配信を行いたいという希望。
利用者にとってのメリットは、
「こんな新着データベースが入りました、こういう特徴があります」も、
「どこそこの図書室は引越し作業のため何月何日まで休室します」も、
「何とかという雑誌のこの巻号は現在製本中で利用できません」も、
うちの大学の図書館のことならまとめて全部、1ヶ所で確認可能、
またいつも使っている人であれば「メンテナンス情報のRSS」などのように
登録しておけばいつでも最新情報が見られるということかな。
(現在は、各図書室がばらばらのサイトを持っていますので、
それぞれのサイトを探して確認にいくことになっています。)
また教員や院生は図書館全体のサイトにはこないで、
基本的には電子ジャーナルのタイトルリストや、
アグリゲータ・サイト、またはそれぞれの学部の図書室のサイトから、
電子ジャーナルやデータベースにアクセスしていると考えられます。
それにも関わらず、それらのメンテナンス情報は
経由しないであろう図書館全体のサイトに書き込まれています。
それぞれの図書室では大量の電子サービスのメンテナンス情報を
いちいち自分の図書室サイトに書くなんて不可能ですし、
そうならざるをえないわけです。
これが、まとめてRSS配信されれば、
少しはこの情報を使ってくれる人がいるのではないか?という淡い期待…。
淡いかな。淡すぎるかな。
そんなこんなで、色々な図書室のニュースをかき集めたい、
でもそんなのかき集めている暇は中央にもないので、
個々の図書室に記事登録をして欲しいのですが、
それに関しては難しいのでは、という意見が多いようです。
色々説明すればある程度納得はしてもらえるとは思いますが、
恐らく菜の花が何を言っても、乗ってこない図書室はあるでしょう。
色々原因はありますが、そのうちのひとつとして、
菜の花が説明することに問題があるだろうなと。
それぞれの図書室として
「この忙しいのにまた新しい業務を増やさないでよ」
という気持ちがあるところに
幾ら「このシステムがゆくゆくは省力化になりますよ、
その代わりちょっと初期投資をして下さい」と言いに行っても、
菜の花が言っている限り駄目なんではないかと。
つまり、菜の花自身に各図書室での経験がないからかなと。
まだ2年目で、いきなり中央に配属されたので、
菜の花にはそれぞれの図書室業務の実情は分かりません。当然。
それについては今までに何度も、他の図書室との人の会話の中で
「だってあなたは何にも知らないじゃない」
という雰囲気は感じてきました。勿論、知りません。
だから、各図書室の人に、非常な負担をかけるようなことを考えている、
ということだって十分ありえます。ありえますけど、基本的には
「利用者の立場として考えたら、当然これはやっていると嬉しいのでは」
と思うことをいつも目指しているつもりです。
それに対して、そんな暇はない、と聞く耳もたれないとしたら悲しすぎる。
確かに図書館の仕事は、利用者に見えないところの業務が多く、
知られていないところで密やかに忙しいわけですが、
各図書室に勤めたことのない菜の花が知らないように、
利用者だって知らないわけです。
現在、図書館はその存在意義を考えるべきところにきているはず。
なのに、図書館内にはそういう切迫した雰囲気はありません。
人員削減のためにますます負担が増えた日々の業務を、たださばくのに必死。
図書館に就職して、そういう実態が分かりました。
でも、見えない業務を知らない利用者や先生方には、
頑張ってます、必死です、なんて気持ちは伝わるわけはなく
「何だ、図書館はこんなことも出来ないのか」と思われてしまい、
ますます図書館不要論が増してきて、人もお金も削られて、
更に事情が苦しくなって…という悪循環に陥るばかりでしょう。
菜の花自身、院生時代に図書館なんていらないんじゃないか?
と思っていたクチですから、気持ちは痛いほど分かります。
(それなのに何故図書館に就職したか?は、まあこの際置いておいて。)
前にも書きましたけれど。
図書館員は、過去の図書館の幻影に甘えていると思うことが多々あります。
それについては2種類の図書館員がいると感じます。
危機感のない図書館員と、危機感はあっても動けない図書館員と。
院生や教員の中で、図書館の存在がどれだけ希薄になっているか?
ということは、図書館にいては見えてきません。
だって、図書館員は図書館のお守をしなくちゃいけないので、
自由奔放に外に出られないから、やってくるお客が主な「利用者」。
図書館に来る人は、図書館が必要だと思うから来ているわけで、
その人たちと話している限り、差し迫った危機感が感じられないのは当然。
人間は、いつも自分の周りのものしか見えないものです。
色々とまずいなあ、と肌で感じてはいるけれど、
「でも、本当に今、忙しくてそれどころじゃないのよ」となると、
これもどうしようもありません。確かに、人はいないし、
でも目の前の業務はさばかなくちゃいけないわけですし、
そうなるともう、動きようがない。
ただ、それで忙しい忙しい、と走り回っても何の解決にもならないのです。
上述のように、見えない業務に幾ら忙殺されても、
見えないのだから利用者には関係ないわけで、
不信感→人員削減・費用削減→ますます忙しいの無限ループ。
これを抜け出すためには、少しでも情報を共有し、業務を合理化し、
作業量を削減するしかない。
ちなみにこのシステムの各図書室のメリットとしては、
登録したものを自サイトに自動で引っ張ることも可能であること、
登録する際に使うのがワードのようなシステムで、
選択範囲をボールドにしたり、イタリックにしたり、
リンクを貼ったりが簡便に出来て、htmlを書く必要がないこと。
図書館員はhtmlが書ける人ばかりではないので、
異動の際の引継ぎなどで困ることもあるそうですから。
(書けない人が配属されると、そこから教えないといけない。)
これから入ってくる新人さんたちも、ブログなんかに慣れてしまって、
htmlなんていじれなくなっている可能性もありますしね。
…なんて語ったって、結局のところこれって業務削減になるだろうか、
と言われるとちょっと自信がない菜の花。
だからこそ、言葉が多い。
本気で思っていたら、言葉は少なくなるものです。
取り繕う言葉が必要なほど、自信がないことの表れか。
まだ、実際に断られたわけでもないのにね。
(ただ、他の図書室が長かった係長などに、
多分無理でしょう、ということを指摘されただけ。)
実際に各図書室がどう考えるかは、投げてみないことには分かりませんが、
ある程度の作戦は必要だろうなと思います。最初の一手は大切。
菜の花が何を考えても無駄だなあと思うことも多いです。
そういう虚しい気持ちになったときに、
やっぱり転職先探さないとなあになってしまうところは、
菜の花の悪いところだなと。結局は変えるだけの自信も
ビジョンも持てないから、逃げることばかり考えるのでしょうね。
もう少し、真剣に生きていかないと駄目かもしれません。
というわけで、分かったよーな分からないよーな感じで、
無駄話は終わりにしようっと。
結局いつもより長くなってしまった…。
これにより、再び落ち込み…。
菜の花、立ち直れないかもー。
ああ、でも今日は1つだけ嬉しいことが。
昨日修理した本が、非常にいい感じに直りました。幸せ。それだけ。
どこにかって…、喋りすぎたところに。
人間、言わぬが花ってものもあるのです。
何かまずいことを言ったわけではないですが、
とにかく、喋った量に落ち込んでみた、というところ。
そもそも、文章見ていれば分かるように、無駄口が多い菜の花。
少しは黙るといいのにな、と思ったりもする今日この頃。
というわけで、これもダイエットしてお送り…出来るかどうか。
ニュースサイトの件は、大体完成を見た、ということで、
勝手にリンクを張り替えてみたりしたのですが、
また明日行ったら戻しておこうと思案しております。
というのも、まだ中の構造もいじりたいし、
過去のニュースとの連携もとりたいし、ということ。
過去のニュースなんかいらないや、と思ったのですが、
某理系図書室のY嬢のお言葉で、
そうか、そんな利用方法もあったのか!と気付きました。
どういうものかと言いますと例えば、
うちの図書館で一番最近契約したデータベースが知りたいとか、
そういうニーズ。あるかどうか分からないながら、
一番簡便に調べられるのが過去のニュースだ、と知りました。
なるほど。
何でもデータを蓄積する図書館の人間ですもの、
まさかデータを捨てる、という発想はなかったですが、
そんなに価値があるとも思っていませんでした。
でもやはり、必要ですね。ニュース・アーカイヴは。
びっくりしたのは10年前のニュース記事。
何と図書館が全館禁煙になりました、というニュースでした。
…って、え?
それまで図書館が禁煙じゃなかったの…?
火の気、水の気を思いっきり嫌うはずの図書館が。
それでいいのか!?と。よく燃えたり焦げたりしなかったなあ。
よかったよかった。
このニュースサイトは、図書館から発信するあらゆるニュース、
つまり電子ジャーナルやデータベースのメンテナンス情報から、
各図書室のニュースまでを一元化し、RSS配信を行いたいという希望。
利用者にとってのメリットは、
「こんな新着データベースが入りました、こういう特徴があります」も、
「どこそこの図書室は引越し作業のため何月何日まで休室します」も、
「何とかという雑誌のこの巻号は現在製本中で利用できません」も、
うちの大学の図書館のことならまとめて全部、1ヶ所で確認可能、
またいつも使っている人であれば「メンテナンス情報のRSS」などのように
登録しておけばいつでも最新情報が見られるということかな。
(現在は、各図書室がばらばらのサイトを持っていますので、
それぞれのサイトを探して確認にいくことになっています。)
また教員や院生は図書館全体のサイトにはこないで、
基本的には電子ジャーナルのタイトルリストや、
アグリゲータ・サイト、またはそれぞれの学部の図書室のサイトから、
電子ジャーナルやデータベースにアクセスしていると考えられます。
それにも関わらず、それらのメンテナンス情報は
経由しないであろう図書館全体のサイトに書き込まれています。
それぞれの図書室では大量の電子サービスのメンテナンス情報を
いちいち自分の図書室サイトに書くなんて不可能ですし、
そうならざるをえないわけです。
これが、まとめてRSS配信されれば、
少しはこの情報を使ってくれる人がいるのではないか?という淡い期待…。
淡いかな。淡すぎるかな。
そんなこんなで、色々な図書室のニュースをかき集めたい、
でもそんなのかき集めている暇は中央にもないので、
個々の図書室に記事登録をして欲しいのですが、
それに関しては難しいのでは、という意見が多いようです。
色々説明すればある程度納得はしてもらえるとは思いますが、
恐らく菜の花が何を言っても、乗ってこない図書室はあるでしょう。
色々原因はありますが、そのうちのひとつとして、
菜の花が説明することに問題があるだろうなと。
それぞれの図書室として
「この忙しいのにまた新しい業務を増やさないでよ」
という気持ちがあるところに
幾ら「このシステムがゆくゆくは省力化になりますよ、
その代わりちょっと初期投資をして下さい」と言いに行っても、
菜の花が言っている限り駄目なんではないかと。
つまり、菜の花自身に各図書室での経験がないからかなと。
まだ2年目で、いきなり中央に配属されたので、
菜の花にはそれぞれの図書室業務の実情は分かりません。当然。
それについては今までに何度も、他の図書室との人の会話の中で
「だってあなたは何にも知らないじゃない」
という雰囲気は感じてきました。勿論、知りません。
だから、各図書室の人に、非常な負担をかけるようなことを考えている、
ということだって十分ありえます。ありえますけど、基本的には
「利用者の立場として考えたら、当然これはやっていると嬉しいのでは」
と思うことをいつも目指しているつもりです。
それに対して、そんな暇はない、と聞く耳もたれないとしたら悲しすぎる。
確かに図書館の仕事は、利用者に見えないところの業務が多く、
知られていないところで密やかに忙しいわけですが、
各図書室に勤めたことのない菜の花が知らないように、
利用者だって知らないわけです。
現在、図書館はその存在意義を考えるべきところにきているはず。
なのに、図書館内にはそういう切迫した雰囲気はありません。
人員削減のためにますます負担が増えた日々の業務を、たださばくのに必死。
図書館に就職して、そういう実態が分かりました。
でも、見えない業務を知らない利用者や先生方には、
頑張ってます、必死です、なんて気持ちは伝わるわけはなく
「何だ、図書館はこんなことも出来ないのか」と思われてしまい、
ますます図書館不要論が増してきて、人もお金も削られて、
更に事情が苦しくなって…という悪循環に陥るばかりでしょう。
菜の花自身、院生時代に図書館なんていらないんじゃないか?
と思っていたクチですから、気持ちは痛いほど分かります。
(それなのに何故図書館に就職したか?は、まあこの際置いておいて。)
前にも書きましたけれど。
図書館員は、過去の図書館の幻影に甘えていると思うことが多々あります。
それについては2種類の図書館員がいると感じます。
危機感のない図書館員と、危機感はあっても動けない図書館員と。
院生や教員の中で、図書館の存在がどれだけ希薄になっているか?
ということは、図書館にいては見えてきません。
だって、図書館員は図書館のお守をしなくちゃいけないので、
自由奔放に外に出られないから、やってくるお客が主な「利用者」。
図書館に来る人は、図書館が必要だと思うから来ているわけで、
その人たちと話している限り、差し迫った危機感が感じられないのは当然。
人間は、いつも自分の周りのものしか見えないものです。
色々とまずいなあ、と肌で感じてはいるけれど、
「でも、本当に今、忙しくてそれどころじゃないのよ」となると、
これもどうしようもありません。確かに、人はいないし、
でも目の前の業務はさばかなくちゃいけないわけですし、
そうなるともう、動きようがない。
ただ、それで忙しい忙しい、と走り回っても何の解決にもならないのです。
上述のように、見えない業務に幾ら忙殺されても、
見えないのだから利用者には関係ないわけで、
不信感→人員削減・費用削減→ますます忙しいの無限ループ。
これを抜け出すためには、少しでも情報を共有し、業務を合理化し、
作業量を削減するしかない。
ちなみにこのシステムの各図書室のメリットとしては、
登録したものを自サイトに自動で引っ張ることも可能であること、
登録する際に使うのがワードのようなシステムで、
選択範囲をボールドにしたり、イタリックにしたり、
リンクを貼ったりが簡便に出来て、htmlを書く必要がないこと。
図書館員はhtmlが書ける人ばかりではないので、
異動の際の引継ぎなどで困ることもあるそうですから。
(書けない人が配属されると、そこから教えないといけない。)
これから入ってくる新人さんたちも、ブログなんかに慣れてしまって、
htmlなんていじれなくなっている可能性もありますしね。
…なんて語ったって、結局のところこれって業務削減になるだろうか、
と言われるとちょっと自信がない菜の花。
だからこそ、言葉が多い。
本気で思っていたら、言葉は少なくなるものです。
取り繕う言葉が必要なほど、自信がないことの表れか。
まだ、実際に断られたわけでもないのにね。
(ただ、他の図書室が長かった係長などに、
多分無理でしょう、ということを指摘されただけ。)
実際に各図書室がどう考えるかは、投げてみないことには分かりませんが、
ある程度の作戦は必要だろうなと思います。最初の一手は大切。
菜の花が何を考えても無駄だなあと思うことも多いです。
そういう虚しい気持ちになったときに、
やっぱり転職先探さないとなあになってしまうところは、
菜の花の悪いところだなと。結局は変えるだけの自信も
ビジョンも持てないから、逃げることばかり考えるのでしょうね。
もう少し、真剣に生きていかないと駄目かもしれません。
というわけで、分かったよーな分からないよーな感じで、
無駄話は終わりにしようっと。
結局いつもより長くなってしまった…。
これにより、再び落ち込み…。
菜の花、立ち直れないかもー。
ああ、でも今日は1つだけ嬉しいことが。
昨日修理した本が、非常にいい感じに直りました。幸せ。それだけ。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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