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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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れふぁれんす。

338日目。

今日も午前カウンター。
WWWメンテをしてあとは当番中、ひたすら選書の準備。最近これがメインの仕事と化していますね。


レファレンス質問を受けるとき、訊かれたことが終わったあとに時々、そのステップアップや変形の質問を想定して「でももしこれを訊かれていたら…」を考えます。まあ、折角そのことについて調べて、頭がそっちのモードになっていますからついでにプラスアルファくらいあっても次回に役立つかもよ、と思うわけです。

で、うーんと思ったことなんですけど。現在、研究者とその研究課題を網羅的に調べる資料って何があるでしょうか。Read?あの登録率はどれくらいなのでしょう。各研究機関にも研究者データベースみたいなのがあるところもありますが、全国を網羅的に調べる、というわけにはいきませんし。アメリカのサイエンティストなら大きな人名辞典があったと思うのですけれど。あれは研究者の出身地・取得学位とその授与大学、現在の主な分野と連絡先などが分かります。日本の場合は…?研究者をぜーんぶ管理しているところ、ありますよね。学振がそうなんでしょうか。確か、科研費申請の際に研究者番号が必要で、これを研究者(とその卵)に付与していた気がするのですけれど。あの番号って取得するときに課題とか登録の必要があるだろうか、あるとすればそれが最も大きいデータベースになりそうですが…でも公開されていないかも。個人情報扱いでしょうか。…と、迷い込みました。迷い込んだのでそのうちまた、調べたり、誰かに訊いたりしましょう。うん。


午後からはこの前の出張の報告会。菜の花って、どうしてマイクを持つとこんなにぼそぼそとしゃべるんだろう?…と自分で不思議に思います。語りが暗い…。


戻ってきてからもまた、WWWメンテの話が来て、そのあと選書の準備。今度は書架をうろうろと。書架で実際に本を見て歩いて、類書はないか、周りの棚の状況はどうか?などをチェック。タイトルだけでは気付かなかったけど、これって類書じゃないか!というものもあったりしますし、逆にタイトルから類書と思っていたけれど、引いてみたら全然違うものだった、なんてことも。書架を歩くと色々な発見があって、毎日歩いても飽きないものです。

それにしても、書架を歩いていると、気になる気になる。壊れかけた本が結構多くって。直したい。直したい。直したい。でも最近、時間がないので。毎日が時間との戦いです、ええ。

まあ、時間が限られる中!ついに!選書の準備は終わりました。明日選書会議だ!今回は気合いが違いますよ。山ほど買いますよ、きっと。

書架から戻ってきたら、システム系のおにーさまY氏から内線がかかってきたよ、と言われましたのでかけなおしました。何の用事だろう?

「直しておきましたよ」

と、言われました。

…え?
何のこと?

?マークを並べまくった菜の花でしたが、知らない間に失敗して、知らない間にリカバリして頂いておりました…。ひえー、ごめんなさいっ。滅多にやらない凡ミスです。FTPでファイルアップロードをする際、間違えて1階層違うフォルダに更新ファイルを突っ込んでしまい、1つページをなくしてしまっていたのです。で、すぐに書架へ行ってしまったのですが、戻ってくるまでの僅か30分以内に、発覚して直されていました。他の図書室の人がたまたますぐに発見して、システム系のY氏のところに内線をかけたようです。最近、こういう危険を見越してY氏がバックアップシステムを考案していたお陰で助かりました。本当、ごめんなさい!そしてありがとうございますー。もしもこれが消えていたら…ああ、ぷろーんにこれの内容はうつしてあるから最悪、中身はそのまま連れてこれますけど、結構面倒なことにはなったでしょう、ええ。

そんなこんなで何だかお疲れなのか、馬鹿なミスまでして周りを振り回しつつ、何とか一段落。これでようやくぱすふぁいんだーに手が付けられる~(T-T)


お隣の係のN嬢が、帰り際に何かを抱えていたので訊いてみたら、他機関から複写依頼が来たという記事が見つからないのだということでした。それは戦後まもなくの雑誌に載った小説らしいのですが、先方が指定してきている発行年月日には、その雑誌は出版されていなかったらしいのです。巻号も合わないし、その付近で指定されたタイトルの小説は掲載されていなかったということで、書誌事項がきっと間違っているのだけれど、どう間違っているか分からない上、先方の利用者さんは「絶対に正しい」と言い張ってきかないということで間に入っている図書館員さんもお困りだとか。

で、真面目なN嬢は少しでも参考にするのに本を借りていこうとしていたのですね。

雑誌論文の書誌事項の確認だと、やっぱりよく使うのは国立国会図書館のNDL-OPAC雑誌記事索引。他に国立情報学研究所のサイニイ。でもこの辺りではヒットしないそうです。じゃあ…大宅かなー。大宅宗一文庫雑誌記事索引。これだと学術雑誌ではなく、総合誌とか女性誌、月刊誌などを引くことができます。が、指定の年代だとまだないかも。とすると。今日の選書で菜の花、ぴったりのものを見つけてきたじゃないか!書架で!それは、「文芸雑誌小説初出総覧」。確かこれなら1945年からいけるー。しかもまさに文芸雑誌の小説じゃないか!きっと載ってますよ~。ということで、N嬢にお伝えしたら、ちゃんと見つかったそうでした。よかったー。結局、書誌事項は出版月以外間違っていたとか。出版年も、掲載巻号も違ったらしい…(- -;)。これ、調べられなかったら絶対見つかりませんでしたね。ほんと、よかった。やはり参考図書は大事だなあ。

これで気をよくしていたら、今度は明治~大正を生きたという某漢学者の別称の読みを探せ!という指令が係長より下りました。なにぃ!?でも、かなり絶望的でした。何しろ、うちの元係長にしてレファレンスの生きたお手本みたいなJ氏が探したけど、分からなかったというのですよ!そんなの絶対無理だ!でも、挑戦はしてみましょう。

…探すこと1時間余り。結局、玉砕です。分かりません。だーめーだー。やっぱりJ氏の壁は、絶対に乗り越えられない…というか、Jさんが見つけられないものはきっとこの世に存在していませんよぅ、ほんと。

レファレンスって難しいなー。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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