菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
おやごころ~
- 2007/04/13 (Fri)
- 1-3年目(参考調査編) |
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239日目。金曜日、週末。
でも書いているのは土曜日です。日付は捏造中ですが。
昨日は非常に体調が悪く、帰宅後についにPCを立ち上げることなく
寝てしまったので珍しく書けなかったというわけです。
金曜日はたびたびやってますけどね…。
体調不良といっても、特に風邪をひいたとか、
インフルエンザを拾ってきたとか、そういうわけでもなく、
どうやら花粉症の症状が悪化して、発熱中ではないかと思われます。
4月から6月にかけてのこの症状は毎年のことなので
仕方ないなあとしか言いようがありませんが。
目もかゆいー。
今日はとっても天気がいいので気分も上々ですが、
気軽に外に出ることは怖くて出来ません(- -;)。完全防備で臨まなくては。
さて、そんなわけで本日は「土曜日」ですが、
気分は「金曜日」で書きますv(^_-)-☆
ええと、本日は(←金曜日!(笑))午前中に留学生用の英語の
図書館案内があったので、掛長が緊張の面持ちで予習に余念がない朝。
まあ、通訳さんがつきますので、こっちは日本語で話せばよいのですが。
時間までの間、何となくそわそわした雰囲気が掛内に流れます。
そのときに上の課長補佐(←前掛長ですが)がやってきました。
何でも、あのパスファインダーの作成のための新システム開発が
始まるかも、始まらないかも?のびみょーな感じだそうです。
あー、是非やって下さい、どんどんやって下さい。
あれのメンテはありえません。これ以上テーマが増えたら、
メンテをするのはますます無理になります。
是非、上でやっていて下さいね。
うちはもう、希望だけ出すだけでいいようにお願いします。
それ以上のことは、いやー(駄々っ子か)。
さて、時間がきました。掛長は集合場所へ。
菜の花は「あー、忘れてた」と朝、開館準備のときに気付いた、
印刷版パスファインダーの増し刷りを。
本日は2テーマ分、10枚ずつ増し刷りしました。
順調に減っている、かな。
戻ってきてみると、うちの課長補佐と掛長と通訳さんが並んで立って、
その後ろに閲覧の人々がわさわさといます。
…何だ、あの人だかりは。
そしてその前には誰もいないぞ…。まさかー…。
はい、まさかでした。
本日の参加者、ゼロ。
また、ですか。秋にも同じ過ちをおかしているというのに。
前回は日程が駄目だったようですが、今回は?
広報でしょうかねー。
まあ、ふつーの人向けの講習会でも、人集めが一番大変なので、
そんなに懸命に広報している雰囲気もなかったこの利用案内が、
参加者ゼロなのはまったく驚くに値しません。
企画は課長補佐の仕事ですが、実施に関してはうちや閲覧さんも
かんでいるようです。よく知りませんけど。
よく知らない、つまりうちの仕事じゃないという認識なのですが、
日程を図書館のサイトに載せていない、と文句をつけられました。
うちの仕事でないことに関して、
掲載依頼もないのに載せるはずがないではないですか。
少なくとも、菜の花はその依頼を聞いていません。
それどころか日程だって直前に聞いたくらいです。
菜の花、プチ切れ。
大体、横の連携も縦の連携もなってなさすぎる。
あるときは、他の部門に干渉してはいけない、と主張するのに、
あるときはもっと他の部門のことを何も言わなくても察しろ、と?
組織なのだから分業体制で他部門へ干渉するのは、
そちらとも話し合うべきだと思います。
勿論、末端同士だけでなく、家系図のように連なっている
上の方の人たちにも報告は必要でしょう。
縦割りと言われても、分業しているからにはそうすべきです。
それが組織だと。
勿論、ある程度は必要だと思いますよ、他部門の状況を見るのは。
でも分業の結果、末端組織は現場に出ているわけで、
別の場所で行なわれていることに関しては、非常によく見える、
という立場ではありません。
その見えない他の部門の現状を必要に応じて伝えてくれるのが、
上司、そして上部組織というものではないのですか?
そのための縦割り組織なのでは?
そうでないなら、わざわざ縦割りにする必要なんてありません。
横の連携が遠くになればなるほど難しいから、
こういうトーナメント戦みたいな形の組織を作り、
それぞれの部署に人を配置しているのではないですか。
はっきりした指示も出さないのに、現場に察しろというような上部組織なら、
不要だと菜の花は思います(怒)。
…というわけで、プチ切れ菜の花なのでした。
あまり図書館にいて、そういうことを思うことはないのですが、たまには。
正直、うちの図書館って平和だなーと思うのです。
他の組織に比べて、多分優秀な人材がとても多いし。
尊敬すべき人が沢山います。
他の一般事務の人々と会う機会が何回かありましたが、
図書系事務の方が、インテリジェンスな人が多い、というか、
妙にマニアックというか…、自己研鑽を積んでいるというか。
仕事柄…単なるルーチンワークじゃないからそうなるのかもしれません。
ちなみにうちの大学の事務職の採用枠は、
一般事務と図書系事務で別枠になっています。
図書系は採用枠が狭いから、余計に厳選人材になっているのでしょうか。
少ない枠の中で、菜の花のような異端も採ってくれるので、
バラエティも求めているのだろうなーと。
組織には絶対に、バラエティが必要である、というのがうちの教授の教え。
…うちの教授は別に社会学のせんせいでも心理学のせんせいでも
何でもないですが。単なる生物化学物理のせんせいです。
あれ、化学生物物理だっけ?生物物理化学だっけ…。えっと。。。忘れました。
まるで高校の理科の授業を並べ立てただけみたいな名前ですが、
実際にこういう分野があるらしいのですよ。世界は広いですね。
ちなみに菜の花がご専門は?と聞かれたら、生物物理学です(化学は入らない)。
生物というサンプルを物理学の枠で捉える、すなわち物理的手法で
研究する学問のことで、生物学ではなく物理学の仲間です。
ただ、研究対象が生物というだけ。
この研究対象が宇宙だったら宇宙物理学、素粒子だったら素粒子物理学、
原子核だったら原子核物理学…といった具合に変化します。
ちなみに菜の花も履修したことのある化学物理と、化学科でやる物理化学。
単にひっくり返しただけのように見えますが、内容は全然違うようです。
物理化学は、菜の花のような物理学科の人間は普通には習いません。
教養科目の化学の授業で少し触れるくらいです。
でも、教科書をみると全然違うので驚きます。
物理化学は、物理学の科目で言うと、化学物理学よりも
熱力学や統計力学(我々物理学生は「ねつりきとーけー」と呼んでいて、
同じような科目と捉えていた)にずっと近いように思います。
さて、脱線。怒りもおさまりましたので、次。
午後から、講習会第2弾のプレゼンを掛内で公表。
実は、まだ実習の問題と解答が完成していないのですが。
来週の月曜日はこれを絶対に作り上げなくては。
そして火曜日に配布物をそろえて、水曜日が本番ー。
某理系部局の図書室のWさんから、メールがきました。
最近、頻繁に来ますねー。
講習会のプレゼン資料などの関係で。
本日は、再来週の話でして。
再来週に図書系の職員と館長の懇談会とかいうものがあり、
それに出ますか?というもの。めちゃくちゃ業務時間中にやりますので、
サービス部門の人は参加できないという、いい加減な日程。
しかも時期的にはガイダンスで一番忙しく、
時間的にも最もカウンターの忙しい夕方前。
本当は語り合いたくないのでは?という疑惑発生中。
だったらやらなきゃいいのに。
それとも現場のことは何も考えていないのか。
(あれ、まだ怒っているのか、菜の花?)
Wさんの学部でも思いっきりガイダンスとバッティングで、
誰も出席できないのですが、たった1名の新規採用者を抱えているので、
全学の図書系職員が(一部ながらも)集まるこのイベントには、
何とか出席させたいと考えているということでした。
カウンターを一時的に、パートさんに任せるらしいです。
で、その新規採用者のFさんをひとりで送り出すのが心配なので、
菜の花についていてあげてくれませんか?と。
…お、おやごころ~。
まあ、確かに本年の唯一の採用者と、去年の唯一の採用者、
一番親しみはありそうですね。この前しゃべったし。
でも、実はうちも講習会がバッティングなんですよねー。
しかもカウンター当番大当たりだし。
それで誰も行けないね、という話になっていたのですが。
どうしましょう…とカレンダーと掛長と相談。
で、30分だけで、1人だけなら何とかなるかなーという話に。
うーん、なるかなー、どうかなー。
でも新任の掛長が行くべきでは…という気もしなくもない。
微妙なところです。
さて、夕方前から会議に出かけました。
図書館報の編集委員会です。
異動されたFさんの代わりに出ています。
今回、初参加。
図書館報は年に4回発行されています。
あ、菜の花は今まで、読んだことはありません。
だって面白くない。
基本的に活字大好きで文字が書いてあるものは喜んで読む菜の花。
「家庭の医学」や「広辞苑」すら通読したことがあるくらい。
その菜の花がこの薄っぺらい図書館報を、
ぱらぱらーっとめくってみて読むのをやめるくらいですからよっぽどです。
正直、惰性で出すくらいなら、休刊した方が絶対いいと思います。
今時こんな面白くもないもの、誰が読む?
あ、図書館員ですか。そうですか。じゃ、作らないと駄目ですね…。
…じゃなくって。
もっと興味深いネタをぽーんと入れてですね、
思わず手に取るように仕向けつつ、内容としては利用者にとって
有用な情報が手に入るようなものを作りましょうよ。
…と思うのですが、その思いは一応、上の方々も同じらしい。
同じなのに、どうしてこういう図書館報しか出来ないかは謎。
次号のメイントピックスが決まっていません。
それで会議は紛糾、というか沈黙というか、困り果てました。
若手の間から、
「災害と図書館なんてネタはどうでしょう?」という話が出てきて、
これまでの他大学などでの地震災害を枕に、うちの大学図書館の
最近行なった地震対策や、地震の専門家のせんせいでも学内で見つけてきて
一言語ってもらって…なんて、面白いのでは?と盛り上がりましたが、
結局不採用です。ま、本当にやるとすると凄い大変そうですので、
この忙しい時期には無理かなという思いもあり、僅かに安堵ですが。
でも、面白そうだとは思うんですけどねー。
そういうのは、上の人々はお好みではないようです。
ネタがない、ネタがない、と沈黙が続くからこそ飛び出した案で、
若手3人を中心にかなり盛り上がったというのに。
冷静な判断で委員のKさんからは問題点の指摘もされましたけど、
本気で頑張れば、克服できそうな建設的な意見でした。
しかし最終的には某氏がとにかく、まったく問題にしてくれない。
折角ネタを出しても、結局採用されないのかという雰囲気が流れ、
以降若手はまったく何も発言しなくなりました。
まあ、菜の花はぐちぐち、しゃべってましたけど(←あれ?)。
うちの課長が出した案すら「これはいけるのでは!」と皆が言ったところで、
同じ方に「多分、そんな大したことは書けないだろう」と。えー。
ベテランH氏の意見も面白いかもね、と盛り上がりそうになったところで
あっさり同じ人に駄目だしされて終わりましたし。
しかも笑えることに、最終結論の頃にはその案が勝手に復活しているし。
駄目だったんじゃないんですか?そのために議論が長引いたのでは?
こういうのが駄目な会議の見本ですよねーと思いつつ。
今まで菜の花が出た会議では、システムの課長がいる会議が一番素敵。
とにかく速い。無駄がない。何だか図書館も会議が多いんですけど、
全部これくらいの手際でやってくれれば、もっと業務削減できるのでは。
まあ、そんなこんなで堂々巡りしまくりながら、無理矢理まとめて終わり。
しかしありえないですねー。時間かかりすぎ。無駄も多すぎ。
終わった後に、同じく若手職員で委員のYさんに声をかけました。
今度の若手職員の歓迎会について少々。
Yさんは新規職員のFさんと同じ図書室勤務です。
でもYさんより菜の花の方がFさんのことを知ってたりして(笑)。
何しろ「彼女、実家から通いですよねー」だの
「何々線が最寄りの鉄道らしい」とかすでに聞きだしてあるという…。
Yさん「何でそんなこと知ってるんですか!」
菜の花「いやあ、だってFさん可愛いじゃないですかー思わず聞いちゃって…」
Yさん「発言がおばさまになってますよ!」
菜の花、おばさま認定。
いや、本当は歓迎会の幹事なので、招待する相手の都合を知るための
情報収集しただけなんですけどね。
目的に対して情報収集するのは図書館員の本業です(←ほんとか!)。
そういえば彼女、たまたま話が上述の館長との懇談会になったとき、
「Fさんをひとりで送り出すからどうか、いじめないで下さいね」と
会議が始まる前に仰ってました。あらま。Wさんと同じ。
いい部局図書室ですね。みんなで新人Fさんの心配をしています。
「Wさんも言ってましたよー」と言ったら笑ってました。おやごころ~。
会議から戻ったら、待ちかねたように掛のM嬢が
メモを沢山持って駆けてきました。なになになに?
えっと、3つほど菜の花が会議に言っている間にご用事があったようです。
1つ目は、何か和書の受け入れ。あとで調べることに。
2つ目は、閲覧さんへこの春に異動してきたAさんから質問があって、
パスファインダーのテーマってどうやって決めてるの?と。
あとで菜の花が説明にいくことになりました。
3つ目は、レファレンス。
物理系だと判断したので、菜の花にも聞くことにした、とのこと。
というわけで、1つずつ片付けます。
1つ目は、多分来る場所が違うような気がするので、
月曜日に資料管理の方へ確認に行くことに。
2つ目は、実際に閲覧さんのところへ出向いて、説明してきました。
これは一応、1年生の必修科目であるセミナーのテーマから選ばれていたはず。
確か教員公募なんかもしていたような。
3つ目は…、どうなんでしょ、これ。
どういうことが知りたいか?と、カウンターに来る前に何を調べたか?
などをきちんとメモってあったのは、おお、ちゃんとレファレンサーしてるー、
と思いましたが、実際の利用者さんの行動の方が解せないのですけど。
何でこのテーマを調べていて、この棚を見に行くのですか?
分野、違うじゃん…。
少なくとも質問者は、物理学の基礎科目を修めていないなという感触。
もしも物理の学生だとしても、こういう明らかな分野選択ミスという、
初歩的な間違いをおかしているからにはせいぜい大学2年生くらいかな、と。
レファレンスでは、質問者のレベルに合わせた回答をする必要があります。
たとえ全く同じ質問が来ても、理系の学生か文系の学生か、
または教員なのか一般の人なのかで、回答が変わるのです。
だって、図書館の事項調査の基本は、司書が答えてはいけない、ですから。
典拠を指し示すのが図書館のレファレンスです。
つまりその内容は、この本に書いてありますよ、と提示してあげるのです。
司書本人が知っている内容を教えるのではありません。
だから提示する資料は、それを読むことになる利用者のレベルにあったものを
セレクトする必要があります。…と、菜の花は本で勉強しました。
うーん、きっと難しい本をいきなり並べ立てられませんよねえ。
どうしようかな。とりあえず、学部生向けの書架で少し本を漁りました。
この質問のポイントは、化学的なとある事項を、
物理学的視点で捉えた資料を探している、ということです。
M嬢の調査で、化学や工学の視点で捉えている本の場所はすでに分かっています。
問題は、多分この質問者の求めている視点ではないだろう、ということ。
掛長もその場にいたそうで、参考書架の事典類をひいてもらったけど、
もっと別の情報を欲しがっていたようなことを仰っていました。
なので、菜の花は最初に化学や工学の部分を漁って情報収集した上で、
物理の書籍をチェックしてみました。うーん、これって意外に落とし穴。
そのものずばりはないなあ。ちょうど狭間、境界領域かも。
こういうのって学部生向けの教科書たるこのフロアの図書は苦手なのよね。
しばし、思案。研究用の専門図書を当たるか?しかし、より難しいぞ…。
とりあえず、ここまでの関連分野等をまとめてメモ。
どうしよう。雑誌論文に当たってみますか。
日本語の雑誌記事なら、結構垣根は低そう。
ここまでの菜の花の感触で、恐らくこれに関しては
シュミレーションで研究が進んでいるのではないか?と思われました。
これに使うとよさそうなシュミレーション、菜の花もすこーしだけ、
かじったことのある、物理や化学、生物の分野では一般的な手法です。
なので、メモにはこのシュミレーション計算の教科書なども参考に、とし、
さらにサイニイを引いてみました。うわお、あるある。
結構出てきますね。よさそうな論文を1つ印刷。
…まあ、これくらいかな。
それとももっと別のことを求められているのでしょうか。
数行のメモから菜の花が読み取ったのは、こういう回答を必要とする質問。
でも本人には会っていないので、もしかしたら的外れかもしれません。
電話番号がお聞きしてあるということなので、
一度カウンターに来てもらって検討してもらうのでしょうね。
さて、菜の花の読みは当たっているのでしょうか。どきどき。
でも書いているのは土曜日です。日付は捏造中ですが。
昨日は非常に体調が悪く、帰宅後についにPCを立ち上げることなく
寝てしまったので珍しく書けなかったというわけです。
金曜日はたびたびやってますけどね…。
体調不良といっても、特に風邪をひいたとか、
インフルエンザを拾ってきたとか、そういうわけでもなく、
どうやら花粉症の症状が悪化して、発熱中ではないかと思われます。
4月から6月にかけてのこの症状は毎年のことなので
仕方ないなあとしか言いようがありませんが。
目もかゆいー。
今日はとっても天気がいいので気分も上々ですが、
気軽に外に出ることは怖くて出来ません(- -;)。完全防備で臨まなくては。
さて、そんなわけで本日は「土曜日」ですが、
気分は「金曜日」で書きますv(^_-)-☆
ええと、本日は(←金曜日!(笑))午前中に留学生用の英語の
図書館案内があったので、掛長が緊張の面持ちで予習に余念がない朝。
まあ、通訳さんがつきますので、こっちは日本語で話せばよいのですが。
時間までの間、何となくそわそわした雰囲気が掛内に流れます。
そのときに上の課長補佐(←前掛長ですが)がやってきました。
何でも、あのパスファインダーの作成のための新システム開発が
始まるかも、始まらないかも?のびみょーな感じだそうです。
あー、是非やって下さい、どんどんやって下さい。
あれのメンテはありえません。これ以上テーマが増えたら、
メンテをするのはますます無理になります。
是非、上でやっていて下さいね。
うちはもう、希望だけ出すだけでいいようにお願いします。
それ以上のことは、いやー(駄々っ子か)。
さて、時間がきました。掛長は集合場所へ。
菜の花は「あー、忘れてた」と朝、開館準備のときに気付いた、
印刷版パスファインダーの増し刷りを。
本日は2テーマ分、10枚ずつ増し刷りしました。
順調に減っている、かな。
戻ってきてみると、うちの課長補佐と掛長と通訳さんが並んで立って、
その後ろに閲覧の人々がわさわさといます。
…何だ、あの人だかりは。
そしてその前には誰もいないぞ…。まさかー…。
はい、まさかでした。
本日の参加者、ゼロ。
また、ですか。秋にも同じ過ちをおかしているというのに。
前回は日程が駄目だったようですが、今回は?
広報でしょうかねー。
まあ、ふつーの人向けの講習会でも、人集めが一番大変なので、
そんなに懸命に広報している雰囲気もなかったこの利用案内が、
参加者ゼロなのはまったく驚くに値しません。
企画は課長補佐の仕事ですが、実施に関してはうちや閲覧さんも
かんでいるようです。よく知りませんけど。
よく知らない、つまりうちの仕事じゃないという認識なのですが、
日程を図書館のサイトに載せていない、と文句をつけられました。
うちの仕事でないことに関して、
掲載依頼もないのに載せるはずがないではないですか。
少なくとも、菜の花はその依頼を聞いていません。
それどころか日程だって直前に聞いたくらいです。
菜の花、プチ切れ。
大体、横の連携も縦の連携もなってなさすぎる。
あるときは、他の部門に干渉してはいけない、と主張するのに、
あるときはもっと他の部門のことを何も言わなくても察しろ、と?
組織なのだから分業体制で他部門へ干渉するのは、
そちらとも話し合うべきだと思います。
勿論、末端同士だけでなく、家系図のように連なっている
上の方の人たちにも報告は必要でしょう。
縦割りと言われても、分業しているからにはそうすべきです。
それが組織だと。
勿論、ある程度は必要だと思いますよ、他部門の状況を見るのは。
でも分業の結果、末端組織は現場に出ているわけで、
別の場所で行なわれていることに関しては、非常によく見える、
という立場ではありません。
その見えない他の部門の現状を必要に応じて伝えてくれるのが、
上司、そして上部組織というものではないのですか?
そのための縦割り組織なのでは?
そうでないなら、わざわざ縦割りにする必要なんてありません。
横の連携が遠くになればなるほど難しいから、
こういうトーナメント戦みたいな形の組織を作り、
それぞれの部署に人を配置しているのではないですか。
はっきりした指示も出さないのに、現場に察しろというような上部組織なら、
不要だと菜の花は思います(怒)。
…というわけで、プチ切れ菜の花なのでした。
あまり図書館にいて、そういうことを思うことはないのですが、たまには。
正直、うちの図書館って平和だなーと思うのです。
他の組織に比べて、多分優秀な人材がとても多いし。
尊敬すべき人が沢山います。
他の一般事務の人々と会う機会が何回かありましたが、
図書系事務の方が、インテリジェンスな人が多い、というか、
妙にマニアックというか…、自己研鑽を積んでいるというか。
仕事柄…単なるルーチンワークじゃないからそうなるのかもしれません。
ちなみにうちの大学の事務職の採用枠は、
一般事務と図書系事務で別枠になっています。
図書系は採用枠が狭いから、余計に厳選人材になっているのでしょうか。
少ない枠の中で、菜の花のような異端も採ってくれるので、
バラエティも求めているのだろうなーと。
組織には絶対に、バラエティが必要である、というのがうちの教授の教え。
…うちの教授は別に社会学のせんせいでも心理学のせんせいでも
何でもないですが。単なる生物化学物理のせんせいです。
あれ、化学生物物理だっけ?生物物理化学だっけ…。えっと。。。忘れました。
まるで高校の理科の授業を並べ立てただけみたいな名前ですが、
実際にこういう分野があるらしいのですよ。世界は広いですね。
ちなみに菜の花がご専門は?と聞かれたら、生物物理学です(化学は入らない)。
生物というサンプルを物理学の枠で捉える、すなわち物理的手法で
研究する学問のことで、生物学ではなく物理学の仲間です。
ただ、研究対象が生物というだけ。
この研究対象が宇宙だったら宇宙物理学、素粒子だったら素粒子物理学、
原子核だったら原子核物理学…といった具合に変化します。
ちなみに菜の花も履修したことのある化学物理と、化学科でやる物理化学。
単にひっくり返しただけのように見えますが、内容は全然違うようです。
物理化学は、菜の花のような物理学科の人間は普通には習いません。
教養科目の化学の授業で少し触れるくらいです。
でも、教科書をみると全然違うので驚きます。
物理化学は、物理学の科目で言うと、化学物理学よりも
熱力学や統計力学(我々物理学生は「ねつりきとーけー」と呼んでいて、
同じような科目と捉えていた)にずっと近いように思います。
さて、脱線。怒りもおさまりましたので、次。
午後から、講習会第2弾のプレゼンを掛内で公表。
実は、まだ実習の問題と解答が完成していないのですが。
来週の月曜日はこれを絶対に作り上げなくては。
そして火曜日に配布物をそろえて、水曜日が本番ー。
某理系部局の図書室のWさんから、メールがきました。
最近、頻繁に来ますねー。
講習会のプレゼン資料などの関係で。
本日は、再来週の話でして。
再来週に図書系の職員と館長の懇談会とかいうものがあり、
それに出ますか?というもの。めちゃくちゃ業務時間中にやりますので、
サービス部門の人は参加できないという、いい加減な日程。
しかも時期的にはガイダンスで一番忙しく、
時間的にも最もカウンターの忙しい夕方前。
本当は語り合いたくないのでは?という疑惑発生中。
だったらやらなきゃいいのに。
それとも現場のことは何も考えていないのか。
(あれ、まだ怒っているのか、菜の花?)
Wさんの学部でも思いっきりガイダンスとバッティングで、
誰も出席できないのですが、たった1名の新規採用者を抱えているので、
全学の図書系職員が(一部ながらも)集まるこのイベントには、
何とか出席させたいと考えているということでした。
カウンターを一時的に、パートさんに任せるらしいです。
で、その新規採用者のFさんをひとりで送り出すのが心配なので、
菜の花についていてあげてくれませんか?と。
…お、おやごころ~。
まあ、確かに本年の唯一の採用者と、去年の唯一の採用者、
一番親しみはありそうですね。この前しゃべったし。
でも、実はうちも講習会がバッティングなんですよねー。
しかもカウンター当番大当たりだし。
それで誰も行けないね、という話になっていたのですが。
どうしましょう…とカレンダーと掛長と相談。
で、30分だけで、1人だけなら何とかなるかなーという話に。
うーん、なるかなー、どうかなー。
でも新任の掛長が行くべきでは…という気もしなくもない。
微妙なところです。
さて、夕方前から会議に出かけました。
図書館報の編集委員会です。
異動されたFさんの代わりに出ています。
今回、初参加。
図書館報は年に4回発行されています。
あ、菜の花は今まで、読んだことはありません。
だって面白くない。
基本的に活字大好きで文字が書いてあるものは喜んで読む菜の花。
「家庭の医学」や「広辞苑」すら通読したことがあるくらい。
その菜の花がこの薄っぺらい図書館報を、
ぱらぱらーっとめくってみて読むのをやめるくらいですからよっぽどです。
正直、惰性で出すくらいなら、休刊した方が絶対いいと思います。
今時こんな面白くもないもの、誰が読む?
あ、図書館員ですか。そうですか。じゃ、作らないと駄目ですね…。
…じゃなくって。
もっと興味深いネタをぽーんと入れてですね、
思わず手に取るように仕向けつつ、内容としては利用者にとって
有用な情報が手に入るようなものを作りましょうよ。
…と思うのですが、その思いは一応、上の方々も同じらしい。
同じなのに、どうしてこういう図書館報しか出来ないかは謎。
次号のメイントピックスが決まっていません。
それで会議は紛糾、というか沈黙というか、困り果てました。
若手の間から、
「災害と図書館なんてネタはどうでしょう?」という話が出てきて、
これまでの他大学などでの地震災害を枕に、うちの大学図書館の
最近行なった地震対策や、地震の専門家のせんせいでも学内で見つけてきて
一言語ってもらって…なんて、面白いのでは?と盛り上がりましたが、
結局不採用です。ま、本当にやるとすると凄い大変そうですので、
この忙しい時期には無理かなという思いもあり、僅かに安堵ですが。
でも、面白そうだとは思うんですけどねー。
そういうのは、上の人々はお好みではないようです。
ネタがない、ネタがない、と沈黙が続くからこそ飛び出した案で、
若手3人を中心にかなり盛り上がったというのに。
冷静な判断で委員のKさんからは問題点の指摘もされましたけど、
本気で頑張れば、克服できそうな建設的な意見でした。
しかし最終的には某氏がとにかく、まったく問題にしてくれない。
折角ネタを出しても、結局採用されないのかという雰囲気が流れ、
以降若手はまったく何も発言しなくなりました。
まあ、菜の花はぐちぐち、しゃべってましたけど(←あれ?)。
うちの課長が出した案すら「これはいけるのでは!」と皆が言ったところで、
同じ方に「多分、そんな大したことは書けないだろう」と。えー。
ベテランH氏の意見も面白いかもね、と盛り上がりそうになったところで
あっさり同じ人に駄目だしされて終わりましたし。
しかも笑えることに、最終結論の頃にはその案が勝手に復活しているし。
駄目だったんじゃないんですか?そのために議論が長引いたのでは?
こういうのが駄目な会議の見本ですよねーと思いつつ。
今まで菜の花が出た会議では、システムの課長がいる会議が一番素敵。
とにかく速い。無駄がない。何だか図書館も会議が多いんですけど、
全部これくらいの手際でやってくれれば、もっと業務削減できるのでは。
まあ、そんなこんなで堂々巡りしまくりながら、無理矢理まとめて終わり。
しかしありえないですねー。時間かかりすぎ。無駄も多すぎ。
終わった後に、同じく若手職員で委員のYさんに声をかけました。
今度の若手職員の歓迎会について少々。
Yさんは新規職員のFさんと同じ図書室勤務です。
でもYさんより菜の花の方がFさんのことを知ってたりして(笑)。
何しろ「彼女、実家から通いですよねー」だの
「何々線が最寄りの鉄道らしい」とかすでに聞きだしてあるという…。
Yさん「何でそんなこと知ってるんですか!」
菜の花「いやあ、だってFさん可愛いじゃないですかー思わず聞いちゃって…」
Yさん「発言がおばさまになってますよ!」
菜の花、おばさま認定。
いや、本当は歓迎会の幹事なので、招待する相手の都合を知るための
情報収集しただけなんですけどね。
目的に対して情報収集するのは図書館員の本業です(←ほんとか!)。
そういえば彼女、たまたま話が上述の館長との懇談会になったとき、
「Fさんをひとりで送り出すからどうか、いじめないで下さいね」と
会議が始まる前に仰ってました。あらま。Wさんと同じ。
いい部局図書室ですね。みんなで新人Fさんの心配をしています。
「Wさんも言ってましたよー」と言ったら笑ってました。おやごころ~。
会議から戻ったら、待ちかねたように掛のM嬢が
メモを沢山持って駆けてきました。なになになに?
えっと、3つほど菜の花が会議に言っている間にご用事があったようです。
1つ目は、何か和書の受け入れ。あとで調べることに。
2つ目は、閲覧さんへこの春に異動してきたAさんから質問があって、
パスファインダーのテーマってどうやって決めてるの?と。
あとで菜の花が説明にいくことになりました。
3つ目は、レファレンス。
物理系だと判断したので、菜の花にも聞くことにした、とのこと。
というわけで、1つずつ片付けます。
1つ目は、多分来る場所が違うような気がするので、
月曜日に資料管理の方へ確認に行くことに。
2つ目は、実際に閲覧さんのところへ出向いて、説明してきました。
これは一応、1年生の必修科目であるセミナーのテーマから選ばれていたはず。
確か教員公募なんかもしていたような。
3つ目は…、どうなんでしょ、これ。
どういうことが知りたいか?と、カウンターに来る前に何を調べたか?
などをきちんとメモってあったのは、おお、ちゃんとレファレンサーしてるー、
と思いましたが、実際の利用者さんの行動の方が解せないのですけど。
何でこのテーマを調べていて、この棚を見に行くのですか?
分野、違うじゃん…。
少なくとも質問者は、物理学の基礎科目を修めていないなという感触。
もしも物理の学生だとしても、こういう明らかな分野選択ミスという、
初歩的な間違いをおかしているからにはせいぜい大学2年生くらいかな、と。
レファレンスでは、質問者のレベルに合わせた回答をする必要があります。
たとえ全く同じ質問が来ても、理系の学生か文系の学生か、
または教員なのか一般の人なのかで、回答が変わるのです。
だって、図書館の事項調査の基本は、司書が答えてはいけない、ですから。
典拠を指し示すのが図書館のレファレンスです。
つまりその内容は、この本に書いてありますよ、と提示してあげるのです。
司書本人が知っている内容を教えるのではありません。
だから提示する資料は、それを読むことになる利用者のレベルにあったものを
セレクトする必要があります。…と、菜の花は本で勉強しました。
うーん、きっと難しい本をいきなり並べ立てられませんよねえ。
どうしようかな。とりあえず、学部生向けの書架で少し本を漁りました。
この質問のポイントは、化学的なとある事項を、
物理学的視点で捉えた資料を探している、ということです。
M嬢の調査で、化学や工学の視点で捉えている本の場所はすでに分かっています。
問題は、多分この質問者の求めている視点ではないだろう、ということ。
掛長もその場にいたそうで、参考書架の事典類をひいてもらったけど、
もっと別の情報を欲しがっていたようなことを仰っていました。
なので、菜の花は最初に化学や工学の部分を漁って情報収集した上で、
物理の書籍をチェックしてみました。うーん、これって意外に落とし穴。
そのものずばりはないなあ。ちょうど狭間、境界領域かも。
こういうのって学部生向けの教科書たるこのフロアの図書は苦手なのよね。
しばし、思案。研究用の専門図書を当たるか?しかし、より難しいぞ…。
とりあえず、ここまでの関連分野等をまとめてメモ。
どうしよう。雑誌論文に当たってみますか。
日本語の雑誌記事なら、結構垣根は低そう。
ここまでの菜の花の感触で、恐らくこれに関しては
シュミレーションで研究が進んでいるのではないか?と思われました。
これに使うとよさそうなシュミレーション、菜の花もすこーしだけ、
かじったことのある、物理や化学、生物の分野では一般的な手法です。
なので、メモにはこのシュミレーション計算の教科書なども参考に、とし、
さらにサイニイを引いてみました。うわお、あるある。
結構出てきますね。よさそうな論文を1つ印刷。
…まあ、これくらいかな。
それとももっと別のことを求められているのでしょうか。
数行のメモから菜の花が読み取ったのは、こういう回答を必要とする質問。
でも本人には会っていないので、もしかしたら的外れかもしれません。
電話番号がお聞きしてあるということなので、
一度カウンターに来てもらって検討してもらうのでしょうね。
さて、菜の花の読みは当たっているのでしょうか。どきどき。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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