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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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負のすぱいらる…

復職28日目。だ、だるい…。

最近、寒暖差が激しいお陰で、風邪をひいてしまいました。家族も5年に一度の大繁忙期とのことで(システムリプレイスを控えた、システムの人)、今までになく帰宅時間が遅く、子どもは中耳炎で帰宅後に耳鼻科通い、そうでもないときを想定してのフルタイム復帰のため、かなり想定外の忙しさに、ついつい親子とも睡眠不足。というわけで菜の花は風邪ひきになり、子どもは中耳炎がますます治らず、負のスパイラル状態です。とほほ。どこかで断ち切らないといけないのですが、家族は土曜日出勤が続き、子どもも土曜日に親子同伴の用事を入れているので土曜日はばたばた。唯一のおやすみの日曜日は、家事でいっぱいいっぱいなので、なかなか何ともなりません。共働き、恐るべしです。

というわけで、だるだるとなりつつも、よほどのことがなければ、体調は業務に影響しないのが菜の花の売りでして。カウンターとかはやっぱり駄目ですけどね。普通のデータとにらめっこ系なら、元気だろうが、多少ぐったりだろうが、それほど効率も変わりません。謎です。(若干、動きは遅くなりますけどね。)

とりあえず、黙々と蔵書点検関連業務をこなし続けております。



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2万冊行方不明事件

復職27日目。もののはずみって怖い。

先週、要調査になった蔵書点検のマッチング件数上限問題。うちの部署で1万件弱、別の部署で2万件弱のマッチングをかけてしまっていたのですが。作業者IDのFさんは何と、マッチングをかけた自覚なし…!一応、画面は開いたものの、かけたつもりはなかったとのこと。蔵書点検の準備作業で、色々触っていらしたらしいのですが。

結局、自覚なしの作業だったため、そちらの部署の2万弱の資料と、その前に菜の花がアップロードしていたうちの部署の読み込みファイル8千件弱がマッチングされてしまったらしく、あちらの部署で2万冊行方不明事件発生です…!た、たいへんだ!…主に、システムさんが…。。。( ̄▽ ̄)。。。お疲れさまです、システムの方々…。

そんな蔵書点検ですが、こちらはまあまあ順調です。後処理がなかなか追いついていかないのですが。普段は、週2回くらいのカウンター当番ですが、今週はお休みする非常勤さんの分を代わったので3回に。一度増えるだけでも結構、お仕事が進まないものですね…。やはり、ここのカウンターは、他の部署に比べて圧倒的に忙しいです。沢山利用されているということで、大変嬉しいことですけれどもね。



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再発・中耳炎

復職26日目。このタイミングで⁉

前回、「概ねいいですね、あと1回、来週見せて下さい」と耳鼻科で言われた翌週に再発した、子どもの中耳炎。ようやく先週、快復しまして、抗生物質も終わって、もう1回受診すれば卒業、というところまできていたのですが。深夜にぐずぐず、眠れないのかと思ったら、またも高熱。解熱剤で下げて寝てもらったものの、朝には39度超え。またか、またなのか!です。

でもよりによってこの日とは。今日は蔵書点検用のハンディターミナルを他部署に送付しないといけない日。しかもうちの部署の蔵書点検マッチングを、今日のうちにしておかないと、しばらく(3週間くらい)、他部署が優先の期間に入ってしまいます。マッチング数には学内全体で、1日2万件という上限があるので(システムに負担をかけすぎないためでもあり、夜間バッチ処理時に更新件数が膨大だと、オンラインの蔵書検索に支障をきたすことがあるためでもあり)、結構大問題です。どうしても、やれる分は今日中にマッチングしたい!…のに、これです。とほほ。

残念ながら39度の熱があるため、保育園には預けられず。午前中は病院へ行き、午後からは家族が早退して帰宅してくれたので、預けて出勤できました。ちなみに子どもの高熱は大人とは違い、意外に元気だったりします。ぴんぴんしてるのに、熱だけあるとかよくあること。

さて、出勤してまずはマッチング前半戦。待ち時間にハンディターミナルの貸出にお出掛け。戻ってから次のマッチングのためのデータの準備。今は、寄ってたかって複数のハンディターミナルで幾つかのブロックを読み込んできて、それを机上で切り貼りして、請求記号順に綺麗に並んだ形に加工しているので、この作業がなかなか大変です。何とか綺麗にできたら、マッチング。その間に、読み込みデータの請求記号の順のチェック。

マッチングとは別に、読み込んだIDの情報を呼び出し、請求記号の確認をしています。この順番を見ることで、配架ミスが見つかるのが一般的ですが、うちでは困ったことに、背ラベルと所属データの不一致が相当数、見つかります。本に貼られた請求記号と、オンライン検索にも使われる所蔵データが異なるため、読み込まれたID順(書架での実際の並び順)に所蔵データの請求記号を見ると、並びがおかしいものが見つかります。普通はこの場合、配架ミスが疑われるものですが、うちではそうとは限らないというわけで。かなりびっくりです。つまりは検索して、指定された場所を探しに行っても本が見つからないはずなので、途中で気付きそうなものなのですけれどもね。何故、そんな本が沢山あるのでしょうね…。

そんなこんなで、本日のやりたかったことは何とか片付いた、とほっとしていたら、恐ろしい落とし穴が。システムの方から、マッチング件数が全学で上限を超えている、と。え!そんなまさか。うちは1万件もやっていないはず。それに学内のどこにも、まだハンディターミナルは貸していない(正確に言えばさっき貸してきましたが、あそこは蔵書点検を月曜日から予定している)し、学内のどこからも、マッチング件数の報告はなかったはず。作業者のIDは特定できたのですが、既に帰られていて、事情は聞けず。月曜日に要調査になりました。



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安全・衛生講習

復職25日目。早速、マニュアルを活用する課長。

今日は、職場の「安全・衛生講習」に参加してきました。コンプライアンス遵守から、労災事故やそれらを防ぐための整理整頓・清潔・清掃・習慣化などのお話、学内の火災ほか、様々な事故事例なども交えつつ、あとずっとホットであり続ける地震対策のお話などなど。実に多岐にわたる感じでした。

出られる人はみんな出て!ということで、課長以下、カウンター以外の課内みんなで受講してきたのですが、戻ってきたら事務室のお留守番をしていた課長補佐が課長をお探しの様子。何かと思ったら、うちの課のバイトの学生さんの研究室内で結核患者が発生、自分は本日、出勤して良いのでしょうか?という問合せがあったとこのことで。

戻って早速、「結核対応マニュアル」と仲良しな課長…。というかうちの大学、そんなマニュアルまであったんですね…!用意周到というか…。。。凄いですね。



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退館ゲートが直りました

復職24日目。良かった。

さて、昨日に引き続き、退館ゲート(左)に利用者さんが激突して以来、何かおかしくなったらしく、挙動不審になった件です。勢いよく開いて、勢いよく閉まって、そのまま勢い余って両開きの扉のうち、右側がこちら側まできて、 ばよーん、と更に開いて、でもまたぐらぐら~として。危ないことこの上ないことになっていて、業者さんに来て頂いて、一旦は解決したものの、結局再発。しばらくすると開いたままになってしまって、 そのまま止まってしまったり。再立ち上げでまた動き出すものの、ばよーん、ぐらぐら、の繰り返し。

昨日、結局業者さんが間に合わなかったのですが、今日は朝一番でいらして頂けました。で、緩み部分の再確認。技術部門によると、緩んでいる部分のねじを止めるとき、一番奥にいるモーターの軸に当たる部分が1か所だけ、ねじが固定できるように、円筒形の一部を平たくカットしているそうで、そこの部分にねじが当たらないと、そりゃまたすぐ緩むよ、ということだったみたいです。

で、それをやって頂いたのですが。どうも体がゲートに当たってしまい、扉が中途半端に開いたままになったとき、そのまま止まってしまう不具合が起きているようで。これは緩みとは別問題だったようです。正常な動きとしては、おかしなところで扉が止まった場合、しばらくすると自動的に初期位置を探して元に戻り、何事もなかったかのように復旧するのですが、今回は初期位置を探しに行こうとして動けず、ひたすらカチカチと音がなっているだけでした。しかも、右の扉だけが異状を起こしても(右だけに当たったりして、閉まってくるところを止めるなど)、特に問題なく復旧するのに、両側の扉に異状を起こすとダメみたいで。

業者IのTさん、とにかく色々頑張ってくださいました。最終的に、写真を撮って技術部門に送った結果、左右の扉の間のやりとりをする部分の接触不良、だったのですが。

もしも、ねじの部分の劣化などで、また緩んでしまうと、今度は部品交換になります。念のため確認したところ、特注品なので部品だけで数万円くらいとのことでした。うん、怖い。お願いだから、ねじ様におかれましては、どうか踏ん張ってほしいです。


それにしても、技術営業さんは大変ですね。かばんの中にはいつも、六角レンチやらドライバーやら、予備のねじやら。あちこち呼ばれまくり、何だか分からない、変な症状と日々向き合い。お疲れさまです…。

そういえば、電車移動かと思っていたのですが、本日はついに、駐車関係の書類の話が出ました。あ、車だったんだ!と知りました。安全運転してくださいね。



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退館ゲート

復職23日目。緩んでる。

昨日、退館ゲートの調子が悪いと報告を受けました。うちの図書館では、貸出されていない本を持って通るとピーっと鳴るあのシステムを使っていますが、OKのときはその先にあるゲートが自動で開きます。駅の自動改札みたいなのの、両開きゲートです。2つのゲートがあり、そのうちの左側のゲートの、右側の扉が挙動不審でした。ぱかーん、と開いた後、閉じるときにふらふらしているのです。

業者さんに連絡を取ると、即日でいらして頂けて、早速中を開けて見てくれました。結果として、扉の開閉をするモーター部分と、それを接続するベルトを保持する辺りが緩んでいたようで。更に、扉の位置を確認するセンサー部分(より正確にいうなら、センスされる指標となる扇型の部分)の位置ズレがあり、それらを直して締め直すと、しばらくは調子が良さそうでした。

それが昨日の出来事。今日になって再発。またも業者さんにご連絡。毎度、お世話になっております。携帯に電話するのですが、いつかけても、ガタガタという背景音があります。もしかしたら携帯の感度の問題かもしれませんが、毎回、電車に乗っているのではないかと思います。そういえばいらっしゃるとき、大学の駐車関係の書類を持ってこられたことがないから、本当に電車移動されているのでしょうか。そういえば営業所がどこにあるかなども知らなかったり…(←名刺を見ましょう)。

今回は、技術の部門に相談してから夕方にこられる、とのことでしたが、結局午後後半になって、隣県での作業が遅れていて、本日中は難しい、とのご連絡。うーん、まあ、仕方ないですね。結構、色々なところから引き合いがあるのだなあと。退館ゲートだけを扱っているわけではないでしょうけれど。あと、図書館だけとは限りませんよね。店舗なんかでも使うのかな?と。



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マッチング開始

復職22日目。ようやく、スタート。

先週から準備を進めていたマッチング方式の蔵書点検、他部署ではそうでない方法を採用する決意を固められたようですが(これに関して、翻意も促せず、菜の花は無力でした、最終的に。むしろ泥沼化させてしまったかも。システムのM係長には申し訳ない限り。)、うちはマッチング方法を採用する気満々で、試行です。

金曜に今回の範囲の一部である読み込みデータが、何故かハンディターミナルから消えていたり(大騒ぎした挙句、原因究明には至らず。何だか自分の不甲斐なさを感じる日です…)、色々とあったのですが、何とか夕方、マッチングまでこぎ着けました。

今回の範囲は7000件ほど。前の部署のときは細かく分けてマッチングしていたため、数百からせいぜい2000件程度の規模でした。これだと実行しても長くて数分程度で完了するのですが、この規模は久し振り。マッチングは規模が大きくなると2倍ではなく2条できいてきますから、かなりの時間を要することが想像されます。明日に回そうかな、と悩みつつ、ここまで準備するとやっぱりやってみたくなるのが人情というもので。えいや!で実行。1時間くらいを覚悟したのですが、30分かからずで、何とか保育園お迎えまでに結果の確認までできて満足です。

想定よりエラーもシンプルで、これは幸先良い感じです。



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お昼カウンター&蔵書点検準備

復職21日目。またも。

昨日の初・お昼受付カウンター当番に引き続き、初・お昼貸出カウンター当番。本日は非常勤さんが8名のうち3名おやすみということで、何だかばたばたでした。こんなに重なることは珍しいです。

どちらかというと、受付より「あれ、これはどうするのだっけ?」が多く、もたつきましたが何とかクリア。手際の悪いカウンターで、利用者のみなさまにはご迷惑をお掛けしましたm(_ _)m。

蔵書点検準備は、本日入っている実作業を見ながら、再度の打ち合わせ。昨日のうちに用意した資料ですが、最終的にはあの形より、もっと良いものができそうです。しかも菜の花の手間は、少し軽減しそうな。トータルの手間が減って、しかもよりやり易いとか、かなり理想的な改善ですね。ちまちまと次の資料を作成中。

幾つかの他部署からの問い合わせに対応しながら、メールで割り振りして、メール問い合わせで進めていた閲覧SG(サブグループ)での、図書館システムの閲覧業務マニュアル改訂作業も、少しずつ前進。菜の花担当部分の改訂はほぼ終わり、他の方のチェック部分の修正依頼を待っている状態です。お一人から、SG宛に改訂内容の問い合わせがありました。着々と進んでいる感があります。SGの皆さま、引き続き宜しくお願いいたします!



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蔵書点検準備

復職20日目。初・お昼カウンター当番。

お昼カウンター当番は初めてでした。お昼休みに入ってしまうと、バックヤードのみなさまの手助けを受けられなくなるので、初心者的にはかなり心細いのですが、うちの係は「受付」と「貸出」の2人のカウンター当番がいて、隣り合っているので、ここで助け合いが出来るので他の部署に比べるとかなり、心が軽いです。

心強い相方さんのお蔭で、本日は滞りなくお役目を終えられました。


本日のメインは蔵書点検関係。午前中は、既に点検が進んでいる範囲から出てきた、データと現物の請求記号不一致本の処理。結構あるのですね。酷いものだと、現物の請求記号ラベルは8番台なのに、所蔵データ上は0番台だったり…。今までよく、利用者さんからの「見つからない」問い合わせや、行方不明本として処理されて来なかったものです。不思議。ふた山ほど片付けて、今回の範囲は完了。

午後からは、今後の「マッチング方式」実施に向けての準備と打ち合わせ。今回、うちの部署では現物1冊1冊から書架でハンディターミナルを用いてIDを読み取る作業を、学内の業務支援をしてくれる部署にお願いしています。派遣して頂いているメンバーは、主に知的な障害を持つ方たち。大変真面目で、丁寧な仕事をしてくれるので、非常に力強いメンバーですが、指示出しを適切にしないと、お互いに困り果てることになるので、何ができて何が難しいかも併せて、彼らを取りまとめている指導員さんとの事前打ち合わせが重要です。

何となく分かってきたので、まずは資料を明日までにこちらで用意することに。じ、時間が…!と思いつつ、「鉄は熱いうちにうて」とも言いますし、何とか頑張ります。



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教科書は、e-bookで

復職19日目。お弁当の日はぐったり。

利用させて頂いている保育園さんは、食育のため月2回のお弁当の日があります。0歳児や1歳児のお弁当って、どうしろと…!と嘆きつつ、とにかくお弁当の日です。朝4時台に起きまして、せっせと作っております。離乳食後期の子どもでも、掴んで食べられそうなものを。そんなわけで、朝から既にひとしごとな本日(._.)。

留学生関係の経費で、図書館で教科書を提供して欲しい先生との打ち合わせ。図書館も、教科書を全種類揃えることはやぶさかでは無いですし実際、毎期ごとにシラバスに載ってくる教科書類はすべて、未所蔵分は選書されるのですが。海外によくあると聞く教科書を大量の複本で置いて1夜貸しなどをするという方式は、なかなか難しいものがあります。特にスペース的に。自身も留学生として日本にやってきた先生にとっては、日本で買う洋書の教科書の高さは、身にしみていらっしゃるよう。何とか教科書も揃えられないような貧乏な学生さんを支援したい、図書館で十分な数の教科書の複本があって、買う必要がなくなれば、お金の問題で日本への留学をためらう海外の若者にアピールできる、とのこと。学生支援でもあり、留学生数を確保したいという留学生担当教員の「戦略」のひとつでもあるようです。でもやっぱり…スペースが、一番問題です。

現状は一応、数年前に大きな経費をとって作ったという、留学生をターゲットにした洋書の教科書類を集めたコーナー(約4000冊)があるのですが、こちらの複本の多さ、その割に利用率の低さにより、そろそろ役割を終えている本が多いのではないか、複本を処分して、通常の図書として混配しても良いのではないか、というか、そうしてくれないとスペース足りないんですけど!…な意見が係内で凄い勢いで。また係内では他にも、教科書が買えない問題は何も、留学生だけではなく日本人の普通の学生にもありうる話で(低所得家庭で、授業料免除の学生も結構いるのです)、留学生だけを特別扱い的にコーナーを作って複本を置くのもどうなのですか、という意見も。留学生よりもずっと人数の多い日本人学生へのサービスをないがしろにすることになりませんか、ということです。現実問題、スペース問題は共通として、お金としては計画すれば日本人学生のためのお金は出てこなくても、留学生向けのお金は降ってくることが多かったりする、という話も。「留学生のため」という言葉で、結構予算が付きやすいのです。それもどうなのかなあとは思わなくもないのですが。

とりあえず、今のところ一番の解決策は、留学生担当の先生方が教科書としてe-bookのあるものを採用してくれて、それらをe-bookで導入すれば、留学生は教科書読み放題、図書館は電子の所蔵が増えるしスペース問題に頭も悩ませなくていいし、すぐに壊れてくる洋書の教科書(日本のものよりも壊れやすい気がします)の修理に困惑しなくても良いし、Happyです。何とかその方向に進まないかなあと目下、願い中の菜の花です。



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蔵書点検方法で悩む

復職18日目。夢に見る勢い。

ここ最近、ずっと蔵書点検のやり方について悩み中でした。今まで、特に疑問なく利用していた図書館システムの「マッチングシステム」なのですが、これだとうちの図書館、凄く大変なの!と主張され、「そうなんだー、確かに大変そうだよね」と思いましたし、代わりにこういう方法でやってみてはどうかと、という提案に「ほうほう、なるほどー」と思ったので、担当者さんと係長が仰るならやってみてはどうかと賛同し、システムの部署にも相談にいって、実際に走り出したのですが。

蔵書点検は、ハンディターミナルで資料1冊ずつのIDを読み込み、そのデータのグループと、所蔵データのグループを「マッチング(照合)」し、全部あるねと確認する「マッチング方式」がうちの図書館の標準です。ちなみにマッチング(照合)時に、読み込みされたのに所蔵データがないものがあれば、「配置場所違い」(通常、請求記号などで区切ったデータ同士を照合するため、別の請求記号の範囲のものが書架にぽんと置かれているとこのエラーが出ます)、逆に読み込みデータがなくて所蔵データのみのものは「行方不明」、それ以外にもまあ、色々なエラーが出ますが、それらに全部対処して、ようやく蔵書点検は終わります。

今回新たに提案されたのは、「ユーティリティ方式」。ハンディターミナルでIDを読み込む作業は同じ、これをマッチングをかけるのではなく、ユーティリティでIDから所蔵データを呼び出して、手動でエラーに該当するものを探し出し、OKなものは蔵書点検の日付を入れる「最終点検日」欄を最新日付にしていくという方法です。この場合、行方不明本は最終的に「最終点検日」が、蔵書点検期間より前になっているものばかりになり、後からこれを呼び出してまとめて確認することになります。

「ユーティリティ方式」の利点としては、「マッチング方式」では、請求記号などである程度の「グループ化」をしたデータ同士を照合するので、必ず「グループ化」が必要ですが、それが要らないため、複数人でわーっと適当にハンディターミナルで作業しても、特に問題が起きないところ。それから最初に行方不明本のエラーの嵐に遭わないで済むこと。うちの図書館は休館しないで蔵書点検するため、使用中でどこか館内の閲覧席に持ち出されている本というのはとても多いのです。そのため、「マッチング方式」を使うと大量のエラーが排出され、悲劇的なことになりますが、「ユーティリティ方式」なら危ないところは日をおいて二度読みしてあげれば、これらのエラーを少し減らせることになります。(マッチングだとその度ごとに無い本が違うとき、2度目に無い本が不明本にされてしまいますが、ユーティリティ方式だと1度目か2度目のどちらかで存在すればエラーになりません。)

問題として、「マッチング方式」は標準システムとして使用していることもあり、1日の利用可能件数が万の単位ですが、「ユーティリティ方式」だとそれほど大量のデータを更新されることを前提としていないシステムなので千の単位になってしまい、膨大な量を処理するには、時間的な制約を受けるということ。それに標準的なやり方でないものを採用すると、システムの部署の監視対象を増やして、余計な業務を生じさせてしまう可能性が。

色々考えて、手順もトレースし、実際の作業も始めてみているのですが、なんだかんだで既存の方法の方が優れている、というか、ちゃんと蔵書点検のために特化した機能なのだな、と思えてきました。ここまでに結構、時間がかかりましたが。館ごとの特有な問題もありますので、とりあえず両方の方法を試すことを再提案。特にマッチング方式の得意とする、ある程度のサイズで綺麗なグループ化の出来る範囲でテストです。最初に「なるほどー」と思ってすぐに、「じゃあその方法、試してみましょう!」というのは、考えが浅かったかなーと思いつつ、でも実際に走り出してみて問題がよく見えるようになったのだから、それはまた必要なことだった、という気もしつつ…、何だかんだでまだまだ色々なところが「最適化」されていないのだなあ、と。でも時代はどんどん変わって、そのときごとに「最適」が変わっていくのだから、仕方ないのかもしれませんね。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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