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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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N先生のお部屋は、意外に普通

598日目(通算1295日目)。復帰したけど、何か気になる。

昨日はおやすみを頂いて、大学病院の口腔外科で抜糸して頂いてきました。口を開けたときに突っ張る感じがなくなって、とても自由度が上がったのです。あまりに嬉しくて、調子に乗っていたら、歯肉が一部、行方知れずになりました。そのせいか抜歯後のクレーターが、更に巨大化してしまいました…。気になります、とてつもなく気になります…。


本日はカウンター当番。カウンターを守りつつ(?)、いつも通り、掲示物の作成とか、新着資料棚の整理とか、新着受入とか。それから来年の開室カレンダーの作成を始めました。ちまちまと手打ちしていたので、同じ日にちが2つあってもおかしくないです…。祝日がずれているとか。何だか来年は、祝日が土曜日になる率が高いような気がいたしました。無性に、悲しい気持ちになりました。


書誌調整を1件受けました。菜の花が全面的に駄目駄目でした。何と、タイトルが間違っているよ!という大失態です。洋書(英語)のタイトルが間違っていたのです。前置詞が、別のものに置き換わっておりまして。現物が先生のお手元だったので、どうしようか最初、迷いました。貸出中なので、次館さまとご協議下さい、という回答もありえました…、が、とにかく間抜けすぎる間違いですし、現物を当たっても一目で間違いが分かるはずのものですので、意を決して、その資料を借りていらっしゃる先生に内線をかけました。で、今からお伺いしてもよろしいですか!?と。どうぞ、とのことだったので、全力疾走でお隣の建物まで走りました。

貸出者のN先生は、うちの学部の先生の中でも、「正体不明度」の高いユニークな方です。図書室にいらっしゃるときのスピードがとてつもなく速く、呼び止める暇も有らばこそ的な、素早い動きで図書館員を翻弄します。恐ろしいほどの速読で、その速さは和書、洋書を問いません。会話は単語のみで、事務系の人間はN先生が文章を話しているところを殆ど見たことがありません(でも教授なので当然、講義は受け持っているはずで、そこやゼミでは喋っているはずではありますが)。メールの返信も素早く、内容は簡潔かつ的確です。一度だけ、図書室でかかりちょうとお話をしているところを目撃されていますが、そのときは美しい論理展開で、饒舌かつ凄い勢いで文章を話しておられました。(ちなみに「あ、N先生ってちゃんと、文章を喋る能力も備わっていたんだ」…とその場にいた全員が圧倒されました。)

そういえば、うちの図書室のS嬢が採用されて間もない頃、初めてカウンターでN先生と遭遇したとき…、いつものように単語で話しかけようとして、見知らぬ人がカウンターにいたのに驚いたのか、あのN先生の動きが一瞬止まったことがありました。で、そのまま上から下まで視線を動かして数秒間、静止。そのあとはいつも通り、単語で話して、風のように去っていかれました。その様子を菜の花たちは「あれはSさんをスキャンして、脳内データベースで照合していたに違いない」と信じています。恐らく、こんな感じ。

『顔認証エラー。データベースに登録されていない可能性があります』
『全身スキャンを開始します』
『………』
『スキャン完了』
『このデータは、データベース内に存在しません』
『新規登録しますか?→Y or N』
『新規登録しています…』
『登録が完了しました。カテゴリ「図書館の人」に追加しました』

…というやり取りが、N先生の脳内で起きていたはずです。ええ、きっと。

まあ、そんな素敵なN先生、うちの図書室には誰も、その居室に足を踏み入れたことのある人はいません。そこへ菜の花が「行ってきます!」などと言うものですから、戻ってきたあとに「一体、どんな部屋だったか、是非図解を!!」なんて要望が出るくらいでした。いや、普通のお部屋でしたよ。多分、他の先生方に比べると、綺麗に整理されていたかと思います。え、そんな、Sさん、ワンダーランドな世界を思い浮かべていらっしゃったのですか?いえいえ、全然。はい、先生はユニークですが、お部屋は一般的、ということで。ちょっとした冒険でございました。


それから今日は、大分昔にとったリテラシ教育関係のアンケートについて、データとともに「回答から測れる相関をみて、添付のとおりまとめました。」というメールがきました。添付ファイルを見て、え、何でこれだけ?…と菜の花はびっくりしました。アンケートから読み取れることがこんなに少ないはずがない、というのが菜の花の第一印象。アンケートって、実験データと同じですよ?角度を変え、見方を変え、細かく目を皿にしつつ、しかし有効数字にも気を配っていけば、読み取れることはもっともっとあるはず。幾らまとめたからって、こんなに情報量が少ないはずがないのです。サンプル数があまりにも少ないので、定量的にいくのが大変難しいのは確かですが、それにしたってこれでは定性的に過ぎると。これって考察をまったくしないのと同義では、と菜の花は思ってしまったのですけれども。

で、設問ひとつ分、考察して挫折しました。その分だけはメールしたのですけれども、あとから見ると、何か菜の花の方もひどいなあ、という気にどんどんなってきました。あー、アンケート解析のちゃんとした手法を勉強するべきですね。一応、本を読んだことはあるのですが、まだまだ足りません。ちゃんと解析できないようでは、的確なアンケートを作成することもできませんからね。要勉強、と思いました。はい。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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