菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
続行か、閉室か…それが問題だ
- 2010/07/15 (Thu)
- 4-6年目(某文系図書室編) |
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302日目(通算1000日目)。警報が出ちゃったから☆
1000日目です。休業日や、図書館業務をしていない日はノーカウントです。つまり、もう1000日も図書館で働いちゃったらしいです。びっくりですね。菜の花もすっかり、図書館の人です。そろそろ「図書館の人の振り」をしなくても、どこからどうみても図書館の人です、きっと。
本日のメイン業務は、カウンター当番と中国語資料の書誌作成。この件に関する事件と言えば、うっかり重複書誌を作ってしまい、しかもそれを作った直後に気付き、焦って次の新規作成書誌で上書きした、というくらいでしょうか…。とりあえず、ここに懺悔。今は重複書誌はいーませーんよー。無理やり。一瞬、重複しちゃってごめんなさい。
あとは、返却されてきた本のカバーの補強。うちの図書室では数年前からカバーはつけたまま配架していますが、それ以前は請求記号ラベルを本体の背表紙に貼って、カバーの背表紙の下部分には切り込みをいれて内側に折込み、その部分だけ本体に貼った請求記号ラベルが見えている、という状態にしていました。これをすると、書架に並べたとき、本の出し入れ時に引っかかって、切り込みの終点部分からカバーが破れてくるのですよね…。結構、問題。それで、気がついたら、このカバーの折込みを戻して、カバーの背表紙にも新たに請求記号ラベルを貼り、上からラベルキーパーで補強することにしました。裏側にもラベルキーパーを下部分から折り込むので、そこそこ強くなるようです。なかなか手間なのですけれども、やれば本に良いことにとりあえず見えるので、これからもちょこちょこ頑張るつもりです。
さて、今日の一番の事件はそこではなく。警報出ちゃった事件でしょう。かかりちょうも帰ってしまい、菜の花もそろそろ帰ろうかと思ったところで、警報が発令されていることを知りました。それどころか、何と電車の運転見合わせ情報も…。え!それは大変だ!近くの別の図書室に内線をかけてみたら、本来なら20時まで夜間開室しているのを、本日は18時半で切り上げて、利用者さんも夜間バイトさんも帰っていただいたとのこと。むむ、それは…。お隣の図書室に内線をかけてみましたが誰も出ず。ということは常勤スタッフはいない(学生バイトさんのみ)ということか…?
うーん、何が困ったって、かかりちょうはいない、その上かかりちょうの連絡先も分からない…。総務ならきっと連絡先を知っているだろう、と思いきや、誰もいらっしゃらず。同じ事務室内にいる経理のかかりちょうに内線で訊いてみたら、総務はすべて帰られたとのこと。相談してみたら、教務課長に相談したら、とのアドバイスを頂きました。あ、そっか。教務課長はうちの学部の担当課長だったのでした。直接事務室に行ってみたら…いない。。。もう帰られた?そうですか。とにかく事務系は全滅。今日は定時退勤日なのか?いつもはもっと遅くまでいる気がしますのに!
で、お隣のYさんに内線。彼女はうちの学部図書室担当者だから、権限的には菜の花と同じわけです。1人より2人の方が心強いーということで。結局うちのかかりちょうの連絡先は分からず。Yさんは、我々の判断で、臨時閉室するのは有り、と。南隣の図書室を見に行って「どうですか?」と確認してきてくれましたが、そちらはむしろ夜間開室のバイトさんに「どうしたらいいのか?」と逆質問されてしまったようです。バイトさんだと更に、勝手に閉められませんよね…。なので、そちらのかかりいんであるFさんに、Yさんが電話をかけていました。Fさんは帰宅途中。しかも、まさに「運転見合わせ」の路線だったせいで、駅で足止めされているとのこと。あー…。とりあえず、大学に戻ってくる、と主張するFさんを「戻ってこなくていいから、その場で復旧を待て」と慌てて押しとどめて(もしも戻って来た後に、その駅まで行く路線が止まったらもっと大変なことに…)、連絡がつくならそちらの図書室のかかりちょうに連絡して欲しい、ということと、Fさん自身の判断はどうなのか、ということを確認。結局、向こうのかかりちょうにも連絡はつかず、Fさんは「現場判断(=バイトさんの一存)」で決定」するようにという判断に。まあ…確かに今この場にいないわけで、即決を求めるのは無理か…。
で、うちの図書室。夜間開室担当の院生さんは2人とも、歩いて帰れるご近所さん。しかも、大学の周りは小雨。まあ、最後(20時)まで開室しても問題なさそう。問題があるとすれば、利用者さんですか。そこで図書室内を一周してみました。分かったことは…何と利用者さんが2人しかいない!しかもそのうち1人は留学生さん。聞けば、やはり近くに住んでいるとのこと。でも、警報が出ていることを伝えると、ささっと帰ってしまいました。で、もう1人。彼が帰るなら、図書室は菜の花判断で臨時休室にしよう、と決意し、声をかけてみました。…何と、現在運転見合わせ中の路線利用者でした。うあ…。それは最悪かも。家に電話してみます、としばらく席を外した後、閉室までは図書室にいたい、という希望でしたので、臨時閉室を中止、通常開室で20時まで続行することを決めました。菜の花が。判断しちゃったので、代わりに20時の閉室まで大人しく図書室内で待機。途中で新たな利用者さんが何人か来室されましたが、その度に「警報が出ている、運転見合わせの区間がある」ことは伝えました。人によっては、運行状況を調べていたようです。
何とか、何事もなく閉室を迎えたので帰ってきました。ばたばたさせてしまってYさん、どうもごめんなさい&ありがとうございました、なのです。それにしても、今回は別にそんなに緊急でもなかったからよいですけれども、もしもこれが建物内での傷害事件とか、そういう一刻の猶予も許されない「非常事態」だったら、どうしたらよいのかとてつもなく不安になりました。夜間、と言っても夏ならまだ明るい夕方、事務系の常勤スタッフは早い時間にみんな帰ってしまっていて、緊急連絡先も一切分からない、残されているのは院生さんなどのバイトさんばかり。凄く、怖いです。緊急連絡先をどこにも置いていないなんて、どれだけ平和だったのでしょう、今まで。ちなみに少なくとも学内全部がそういう状況ではありません。前の部署は緊急時の対応マニュアルがかなりしっかりしていましたし、緊急連絡先と緊急連絡網はきっちり整備されていました。土日の休日開館日や、21時などの夜間開館時間にも、バイトさんからサービス課長に連絡が行って、急いで大学に戻って来た、なんてことは結構あったように思います。あの整備がいきすぎだったとは思いません。どちらかというと図書館主体の組織では「サービス業である」という認識がかなり浸透していて、そういう細かいこともきっちりしているように思います。事務部が噛むと、どうも「サービス業」であることを忘れてしまっているように見えるというか。ちょっとうちの事務部がのんびりしすぎですね。今日感じたこの不安を、何とか上に伝えたいものです。でも、うまく伝えられるかなー…。菜の花、説明下手ですから…。
1000日目です。休業日や、図書館業務をしていない日はノーカウントです。つまり、もう1000日も図書館で働いちゃったらしいです。びっくりですね。菜の花もすっかり、図書館の人です。そろそろ「図書館の人の振り」をしなくても、どこからどうみても図書館の人です、きっと。
本日のメイン業務は、カウンター当番と中国語資料の書誌作成。この件に関する事件と言えば、うっかり重複書誌を作ってしまい、しかもそれを作った直後に気付き、焦って次の新規作成書誌で上書きした、というくらいでしょうか…。とりあえず、ここに懺悔。今は重複書誌はいーませーんよー。無理やり。一瞬、重複しちゃってごめんなさい。
あとは、返却されてきた本のカバーの補強。うちの図書室では数年前からカバーはつけたまま配架していますが、それ以前は請求記号ラベルを本体の背表紙に貼って、カバーの背表紙の下部分には切り込みをいれて内側に折込み、その部分だけ本体に貼った請求記号ラベルが見えている、という状態にしていました。これをすると、書架に並べたとき、本の出し入れ時に引っかかって、切り込みの終点部分からカバーが破れてくるのですよね…。結構、問題。それで、気がついたら、このカバーの折込みを戻して、カバーの背表紙にも新たに請求記号ラベルを貼り、上からラベルキーパーで補強することにしました。裏側にもラベルキーパーを下部分から折り込むので、そこそこ強くなるようです。なかなか手間なのですけれども、やれば本に良いことにとりあえず見えるので、これからもちょこちょこ頑張るつもりです。
さて、今日の一番の事件はそこではなく。警報出ちゃった事件でしょう。かかりちょうも帰ってしまい、菜の花もそろそろ帰ろうかと思ったところで、警報が発令されていることを知りました。それどころか、何と電車の運転見合わせ情報も…。え!それは大変だ!近くの別の図書室に内線をかけてみたら、本来なら20時まで夜間開室しているのを、本日は18時半で切り上げて、利用者さんも夜間バイトさんも帰っていただいたとのこと。むむ、それは…。お隣の図書室に内線をかけてみましたが誰も出ず。ということは常勤スタッフはいない(学生バイトさんのみ)ということか…?
うーん、何が困ったって、かかりちょうはいない、その上かかりちょうの連絡先も分からない…。総務ならきっと連絡先を知っているだろう、と思いきや、誰もいらっしゃらず。同じ事務室内にいる経理のかかりちょうに内線で訊いてみたら、総務はすべて帰られたとのこと。相談してみたら、教務課長に相談したら、とのアドバイスを頂きました。あ、そっか。教務課長はうちの学部の担当課長だったのでした。直接事務室に行ってみたら…いない。。。もう帰られた?そうですか。とにかく事務系は全滅。今日は定時退勤日なのか?いつもはもっと遅くまでいる気がしますのに!
で、お隣のYさんに内線。彼女はうちの学部図書室担当者だから、権限的には菜の花と同じわけです。1人より2人の方が心強いーということで。結局うちのかかりちょうの連絡先は分からず。Yさんは、我々の判断で、臨時閉室するのは有り、と。南隣の図書室を見に行って「どうですか?」と確認してきてくれましたが、そちらはむしろ夜間開室のバイトさんに「どうしたらいいのか?」と逆質問されてしまったようです。バイトさんだと更に、勝手に閉められませんよね…。なので、そちらのかかりいんであるFさんに、Yさんが電話をかけていました。Fさんは帰宅途中。しかも、まさに「運転見合わせ」の路線だったせいで、駅で足止めされているとのこと。あー…。とりあえず、大学に戻ってくる、と主張するFさんを「戻ってこなくていいから、その場で復旧を待て」と慌てて押しとどめて(もしも戻って来た後に、その駅まで行く路線が止まったらもっと大変なことに…)、連絡がつくならそちらの図書室のかかりちょうに連絡して欲しい、ということと、Fさん自身の判断はどうなのか、ということを確認。結局、向こうのかかりちょうにも連絡はつかず、Fさんは「現場判断(=バイトさんの一存)」で決定」するようにという判断に。まあ…確かに今この場にいないわけで、即決を求めるのは無理か…。
で、うちの図書室。夜間開室担当の院生さんは2人とも、歩いて帰れるご近所さん。しかも、大学の周りは小雨。まあ、最後(20時)まで開室しても問題なさそう。問題があるとすれば、利用者さんですか。そこで図書室内を一周してみました。分かったことは…何と利用者さんが2人しかいない!しかもそのうち1人は留学生さん。聞けば、やはり近くに住んでいるとのこと。でも、警報が出ていることを伝えると、ささっと帰ってしまいました。で、もう1人。彼が帰るなら、図書室は菜の花判断で臨時休室にしよう、と決意し、声をかけてみました。…何と、現在運転見合わせ中の路線利用者でした。うあ…。それは最悪かも。家に電話してみます、としばらく席を外した後、閉室までは図書室にいたい、という希望でしたので、臨時閉室を中止、通常開室で20時まで続行することを決めました。菜の花が。判断しちゃったので、代わりに20時の閉室まで大人しく図書室内で待機。途中で新たな利用者さんが何人か来室されましたが、その度に「警報が出ている、運転見合わせの区間がある」ことは伝えました。人によっては、運行状況を調べていたようです。
何とか、何事もなく閉室を迎えたので帰ってきました。ばたばたさせてしまってYさん、どうもごめんなさい&ありがとうございました、なのです。それにしても、今回は別にそんなに緊急でもなかったからよいですけれども、もしもこれが建物内での傷害事件とか、そういう一刻の猶予も許されない「非常事態」だったら、どうしたらよいのかとてつもなく不安になりました。夜間、と言っても夏ならまだ明るい夕方、事務系の常勤スタッフは早い時間にみんな帰ってしまっていて、緊急連絡先も一切分からない、残されているのは院生さんなどのバイトさんばかり。凄く、怖いです。緊急連絡先をどこにも置いていないなんて、どれだけ平和だったのでしょう、今まで。ちなみに少なくとも学内全部がそういう状況ではありません。前の部署は緊急時の対応マニュアルがかなりしっかりしていましたし、緊急連絡先と緊急連絡網はきっちり整備されていました。土日の休日開館日や、21時などの夜間開館時間にも、バイトさんからサービス課長に連絡が行って、急いで大学に戻って来た、なんてことは結構あったように思います。あの整備がいきすぎだったとは思いません。どちらかというと図書館主体の組織では「サービス業である」という認識がかなり浸透していて、そういう細かいこともきっちりしているように思います。事務部が噛むと、どうも「サービス業」であることを忘れてしまっているように見えるというか。ちょっとうちの事務部がのんびりしすぎですね。今日感じたこの不安を、何とか上に伝えたいものです。でも、うまく伝えられるかなー…。菜の花、説明下手ですから…。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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