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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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分類内容を掲示しよう

368日目(通算1066日目)。分かりやすい、探しやすい書架を目指すってことで。

朝から、新着資料の受入とか。本日到着分まではすべて処理。おー、久し振りにすっきりさっぱりです。滞架なし。途中で、新着資料の仲間ですでに書架にいる資料の分類を変えようかどうしようか迷い、うろうろしていましたけど。結局、変えましたけど。でも後から考えると、更に別のに変えた方がよかったかも。明日、再考ということで。


遡及入力を再開しようかと書架を巡って、考えていました。散々悩みましたけど、また保留してしまおうかと。。。というのも、登録するよりは、廃棄する可能性の方が高い資料ばかりが最後に残されたから。今から登録というのは…うーん、ないです、この資料は。もう賞味期限は過ぎている、という感じ。情報は古いし、オンラインで内容も調べられてしまうから、今からこれを利用する可能性は…紙質が見たいなあ、とかそういう用途くらいしかないかも。これから書架が狭隘になってくるのは間違いなく、そのときに真っ先に整理してしまう資料。登録してしまえば、そう簡単にしまいこむわけにも捨てるわけにもいかないし、このまま、そーっと眠らせておく方が、お互いに幸せではないかと…ダメでしょうか…。簡単に言ってしまえば、これらは用済み!なのです、はい。うわー、言い切っちゃったよ…(- -;)。

で、それに時間を割くよりは、優先すべきこととして、資料の利用効率を上げるためのディスプレイの方を進めることにしました。朽ち果てんとしている資料を、他の絶賛埋もれ中の資料レベルに引き上げるよりは、使える資料を使いやすい状況に持っていく方が、限りある時間の使い方としては優先事項だ、という判断です。時間が無限にあるならば、両方やりたいわけですけれどもね。

というわけで、「探しづらい」という指摘を受けた専門資料のコーナーの、改善を目論む菜の花。まずは、謎の独自分類というか、独自のルールに基づいた「請求記号」について、書架に解説を入れるべきだろう、というところから。担当者は、ちゃんとルールを知っているわけですが、担当者以外だとうちの図書室の人ですら、この分類の意味は知らないであろう、というどうにも独自路線ひた走りすぎな表示なのです。一応、うちの図書室のWebサイトに概要は書いてあるのですが、誰も読んでませんよねー。菜の花だって殆ど見たことないです。こういうのはちゃんと、ブラウジングも可能なように、それぞれの書架に明記すべきだと思うのです。しっかり下調べしないやつは図書室くるな!みたいな状態では、もうダメダメなわけです。初めてやって来た人が、うろうろと館内を歩き回っているうちに「あらこんなところにこんなものが!」な素敵なセレンディピティ体験が出来るような、それこそが図書室の魅力ではありませんか!というわけで…なるべくしっかり掲示、でもごちゃごちゃ書きすぎると読む気が失せるし、何が大事で何が大事じゃないか、分からなくなってしまいますから、その辺りのバランスを考えつつ、ディスプレイ内容を考えました。ええ。とりあえず、書架の横に、分類別の簡単な紹介を貼る計画は、3分の1完了。地味すぎず、派手すぎず、をモットーに、作成中です。菜の花、放っておくとすぐにお花畑化しちゃいますから、これはなかなか大変なことです。。。ということで、頑張ってます。

明日は…これの続きもしなきゃですけど、カビ取りを先にしようかな…。最近、ペースが落ちてきています。まあ、カビ繁殖のペースも落ちているはずですけれどもね。最近、何だかとっても寒いです。



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廃棄する可能性が高いからこそ登録ということも

うちでは廃棄する可能性が高くても登録はします。廃棄の手続きに必要なリストが簡単に作れるので。そういう資料には、特定の項目に”廃棄予定”と入れておいて、そのまま箱詰め。”箱番号12”とか入れておきます。まず利用されることはないのですが、一度だけ、他館から書誌調整が来てひきつったことがありました。
  • from kame :
  • 2010/11/09 (18:58) :
  • Edit :
  • Res

>kameさん

コメントありがとうございます。

>うちでは廃棄する可能性が高くても登録はします。
おお、素晴らしい。うちは一旦登録してしまうと、そう簡単には捨てられなくなります…。

うちで困っている理由は幾つか。

①「製本したくない!」
1冊ずつは薄く、数が大量であるために個々に番号取得がしづらい。登録するためには、まずは製本する必要がある。製本してしまうと、廃棄予定にできない。頑張って大量の番号取得をすることも…まあ可能…でもそこまですると、それはそれでまた、廃棄予定にできない。。。

②「捨てるなら今!」
現状は、まったくの未登録。そのため棚に余裕がないとなれば、手続きも何もなしで今すぐ縛り上げてちり紙交換に出してもいい状態。リスト化する必要もなし。手間いらず。捨てるならまさに今。

③「他に持っているところが少ない」→「捨てられない…」
でも状況を考えると、恐らく国内でこれを手に入れていた図書館は数少ないはずで、他大学にはない資料だから保存すべきだ、といえなくもない。この葛藤が、捨てられない一番のポイント。

この資料は、うちに資料を寄贈してくれている機関の、いわゆる出版目録。種類が幾つかあり、薄っぺらい週刊のものが多いです。欠号も多々あり。そもそも利用者用の資料ではなく、担当者が使っていたのではないかと推測。現在も継続しているのは、年刊の主要出版目録が1種類だけ。分量としては、数えていないですけど、数百冊程度…たぶん。集密書架1列分を占拠していますが、一部はすでに製本されていて登録済みのため、捨てられない状況ですので。というか、周りを捨ててしまったら、これらの製本分だけが取り残されるのね…。

ああ、とっても悩みます…。でも悩んでいる時間も勿体無いので、とにかく後回しです。保留です。他のやることやってから考えます…。登録するにしても、一日や二日で簡単に処理できる量ではないですし。


>一度だけ、他館から書誌調整が来てひきつったことがありました。

うあああ、それは…(- -;)。とりあえず、うちの資料は登録しても書誌調整はこないとは思います。いや、書誌調整きたら、見なかったことにして所蔵消しちゃうかも(なにっ!?)。というか、ここまで「捨てたい」という資料も珍しいので、きっと登録してもNACSISには書誌を作らないで、Localで処理してしまいそうな気がします…。資料管理の部署には怒られちゃうかもしれませんけど。
  • from 菜の花 :
  • 2010/11/09 (21:51)

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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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