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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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もくもくもくろく、中国語寄贈資料終了で、次なる山に突入。

190日目(通算887日目)。や、やっと中国書卒業!!

午前中のカウンター中に、ようやく…ようやく中国語資料の山を消化しきった菜の花です。晴れ晴れ。これ、去年の秋から様々な仕事に優先順位で負け続け、登録番号はとったものの目録が取られないまま横に置かれていた寄贈図書たちでした。

中国語資料はホント、文字を表示させるだけでも一苦労、しかもうちの図書館システムってば、簡体字が全部「□」になっちゃうので、作成画面も完了画面もすべて「何のナンクロだよっ!」と言いたいくらいの愉快なことになります。手元の資料と合っているんだか、間違っているんだか分からない…。打ち間違えても全部□ですからね。仕方が無いので、1行ずつコピーして、いつも表示しているFireFoxの上部にあるGoogleツールバーの検索窓にぺったんこぺったんこ貼ります。すると、表示できるんですね。単なる検索窓に負ける、図書館システム。どーなってるの。というか、1行ずつやらなくても多分、Wordとか他のソフトでは表示できそうですけど。そこをあえて1行ずつやっているのは…、あんまり沢山簡体字が並んでいても、見間違えるといけないから、という結局菜の花の能力的問題であります。いつも画面と手元資料とにらめっこして、文字数も数えたりします。ええ。菜の花、危ない。

にしても、□はホント困ります。昨日同定しようとしていた書誌データの中には、著者名の下の名前が「コウ」というヨミの人がいたのです。で、漢字が簡体字だったので例によって例のごとく、「□」とでていたのですが…、菜の花は「そうか、この人はクチと書いてコウと読むお名前かー。中国の人の名前ってよく分からないなあ。クチかあ…そうかあ…」と思ったという…。でも、手元の資料を見て全然違う漢字が書いてあったのですけれどもね。

まあそんな苦労もしつつ、とにかく終わりました。終わったのです!いやあ、嬉しいです。ずっと手元に置いていた中日辞典、書架に戻しました。一息ついた記念に、この前の「ほぼ全ページらくがき(線が引いてある)本」、2ページほどきれーいに消しました。夜間開館要員の大学院生さんたちにも、カウンターで時間のあるときに消してくださーいとお願いしているので、ようやく62ページまできました。特に、図書館の本への書き込みをゼッタイ許せない気質の火曜日担当のT氏が、頑張ってます。何しろ、計測してましたからね…。1ページを何分で消せるかを。そしてこの本1冊分が終われる作業時間を概算してました…。さすがです。でも、通常の人の作業時間と、消しゴムにすらこだわりを見せるT氏の作業時間ではちょうど倍くらい違うという「個人差の問題」が、深刻なことも発覚しましたが。ちなみにT氏の最高記録は1ページあたり2分、平均では3分、平均的な人の作業時間は5分/ページです。


さて、とにかく中国書が終わったわけですが、次なる山が待っています。今度はドイツ語シリーズだー!!NACSISに書誌なしのドイツ語資料が100冊以上。ふぅ。いつ終わるのですかね、この山は。でもまあ…、中国語よりずーっとラクです。文字は化けないし(簡体字は□になる割に、ウムラウトなどはちゃんと表示できる)、文字を画面上に表示させることもそれほど難しくないし(簡体字は、ヨミを知らなければ辞書でもひかないとPC上に呼び出して表示できない)、TR(タイトル/責任表示)やAL(著者名リンク)欄にヨミとピンインヨミを入れないといけないというのから開放されるし(洋図書の場合はヨミ登録不要。というか、ヨミ入れろ!と言われたら、どうしたらいいのか困惑しそう)、それに何より!!USMARCやUKMARCの流用がきく!!これは大きいですね~。中国語資料は、TRCやJPMARCを探しても見つからないんですよね。OCLCなんかには入っていることもあるのですが、OCLCに入っている中国書の書誌データは漢字がないですし、規則も基本的に洋書の方にのっとってしまいますし。うちでは、中国書の目録は、和図書扱いしてとるので、これでは駄目なのです。ええと、和図書はNCR(Nippon Cataloging Rules; 日本目録規則) 、洋図書はAACR2(Anglo-American Cataloguing Rules 2nd ed.)に従います。あとは和洋共通して、NIIのコーディングマニュアルと、目録情報の基準 第4版。これが菜の花の…というか、NACSIS参加のカタロガーが従うべきルールブック(で、いいんですよね?ね?)。いやあ、規則に従う仕事は大好きなので、規則があるのは嬉しいんですが…、判断が分かれるあいまいな部分もあって。そういう割り切れなさは菜の花、苦手かな。数字で綺麗に結果が語れない世界は、難しい世界です。


今日のところは、ドイツ語資料に関しては8%くらい終了。まあまあ。明日もばりばりやるぞー!…と夕方に思っていたのですが…。お湯でも飲もうと(←何故かお茶ではなく、ポットから注いだお湯だけ飲んでいる菜の花…)立ち上がって、衝撃的なホワイトボードの文字を見ました。「1/28 入試事務」、で菜の花の名前。そ、そうだったー!!!明日は入試事務のお手伝いのため、入試課から召集されているのでした。のおおおお、黙々目録できないじゃんっ(T-T)!ちなみに、そのホワイトボードの文字は、菜の花自らが午前中に書きました。わ、忘れてた…。危うくすっぽかしで大目玉になるところでしたよ、ふぅ。入試課の人には菜の花、今までに散々な目に遭わされまくりですが(閉め出されたりとか、疑われたりとか、とにかく色々)、今年の入試課の人はどうですかね。まともな人がいてくれることを願っています。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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