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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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実況・再調査

330日目(通算1028日目)。もっとさくさく動いてくれれば…(- -;)。

予定よりも大分早く蔵書点検は進み、今日の菜の花はまったくバーコード読み込み作業には参加せず。で、何をしていたかと申しますと、ひたすら後処理。読み込んだ資料IDのリストを所蔵データとつきあわせる「マッチング作業」は大体終わっていて、その結果として出力されたエラーの一覧を整理し、変なことになっているものを突き止めて調査する「再調査作業」の準備をしていました。

まずは十数ファイルに出力されたエラーデータをひとつにまとめて「作業用ファイル」を作成。全エラーは…、400件超。結構多いな…。1%強ですか。

で、この中から、新着棚に入っている、つまり別置されている資料はそちらに現物確認に行って除外。あ、これが結構沢山ありましたね。

おや、これはあからさまにおかしなID。バーコードリーダーの読み取りミスですね。読み取った順番に記録されているファイルは…ええと、これか。ダブルクリック。読み取ったID+時間が記録されています。読み取りミスされたこの番号は…、あった。前後の資料IDを所蔵検索して、請求記号を出して、と。ちょっと書架見てきますー。あ、あったあった、これこれ。なるほどねえ、これを読み違えてこうなりましたか。正しく読むと…、あった、行方不明疑いの中に。これはあるから○、と。

それから…何かすでに除籍になっているはずの資料のバーコードが、読み込まれていますが…、つまり書架に並んでいる、と。今、うちの図書室では古い重複本の除却(捨てるための手続き)作業を進めているのですが、その「除却リスト」とちょっとつき合わせていただけます、N村さん?この4件ですー。

むむ、長期貸出中のはずの資料で、読み込まれているものがある!つまり、返却手続きを失敗しているか、または返却手続きしないで書架に返しちゃった人がいると。何ということ。それが…8件もあるなんて。いや、でももしかしたら、長期貸出者に「一時返却」をお願いして貸出希望者に貸した後、返ってきたものを長期貸出者ではなく誤って書架に戻したのかも。リストにして、それぞれの資料の貸出情報を印刷いておきましたので、ちょっと現物と一時返却申し込みをご確認いただけますか、かかりちょう&Oさん?

あ、N村さん、ありがとうございます。やっぱり除却リストに入っていましたか。じゃあ、間違えて除却棚から一般書架へ復活してしまったものなのですね。元の除却棚へ戻していただけますか?あ、そうですね、除籍扱いのデータが今回のマッチングで動いてしまったから、資料データを管理している部署に、連絡しておきます。毎週変なデータがないかチェックされているはずなので、申し出ておかないと引っかかっちゃいますからね。

もしもしー、Eさんいらっしゃいます?え?いない?じゃあ、これ、分かりますー?分からない?いや、まだ何にも言ってないですー。頑張ってくださいな、M野さん。きっと分かりますって!

…っと、よしよし、資料管理への連絡はおっけ。それからー…、むむう、これは貸出中のはずなのに書架にあったのか。まあ…他に問題はなさそう。返却処理してデータ修正、っと。

次ー。んー、マッチングの請求記号の範囲外で、読み取られたもの…それはつまり、その棚にあるはずのない資料。配架ミスですかね。おわわわ…結構あるし!50件くらいありませんかっ。どれだけミスしているんですか、うちの図書室は。和書の中に洋書が入っていたり、洋書の中に和書が入っていたり、請求記号331の中に311が入っていたり。しかしこのマッチングデータだけだと、どこで読み取られたデータか、分からないのですよね。何しろ配架ミス資料ですから、その資料の本来の場所にはないのです。書架でぴっぴと読み取られたとき、前後にあった本のIDを、読み取りファイルを開いて検索して…、それを所蔵検索して請求記号を出して…、メモ。これをひたすら続けてリスト作りましたのでー、とりあえずかかりちょう、書架に行ってこの請求記号付近にあるこの資料IDの本を探して、集めてきてくださいな。よろしくですよー。あ、その後の処理はリストに書いてありますからね。他のところでマッチングされて行方不明扱いになっているものや、去年や一昨日から行方不明で「調査」フラグが立っているものもありますので、後処理には十分注意してくださいまし。

あ、中でもこの範囲はまだマッチングが終わっていない範囲だ!急いで探してきて、読み取り作業しているOさんに渡して、読み込んでもらってきていただけます、N村さん。

ふぅ、さて、次は…所蔵データはあるけど読み取りがなかったもの、すなわち行方不明疑い資料をリストにしなくては。やっぱりこれが一番多いですねえ。

え、何ですか、N村さん?請求記号は正しくて、配架ミスじゃなかった?あー…、なるほど、何てこと。現物に貼ってある請求記号と、所蔵データの請求記号が違っているのですね。配架ミスではなく、データミスというわけですか。じゃあ、データ修正します。ありがとうございます。

あ、Oさん、お疲れ様です、読み取り完了ですか。ではかかりちょうにデータの吸い上げとマッチングをお願いしてください。よろしくです。

こちらは行方不明疑いでもないし、配架ミスでもなさそうな、謎のエラーを吐き出している資料群と戦いますかね…。えっと…目録データを眺めてー…、んー、なるほど、この資料は「取扱区分」が「参考図書」扱いですね。今回は参考図書のマッチングはしていませんから、エラーになったのね。でも資料自体は「参考資料」扱いにはしないものですね。修正。次は…あらま、これも「参考図書」かー。次は…えー!「貴重書」!?どうして一般の書架にあるの?ってあれ、これのどこが貴重書?書誌的には、1900年代のものですよ。そんなに新しいのにどうして…。あ、N村さん、これおかしいんですー。どう思われますー?あ、現物確認してくださる?ありがとうございますー。じゃ、その間にこちらは他のデータを確認しますね。むむ、これは目録データがない。というか、うちの本のIDじゃないぞぅ。どうなっているの。あとで要調査。うわっ、これは書誌が「洋図書」なのに、所蔵は「和図書」だよ。どっちだよ。はっきりしよーよ。しかも何故請求記号が3番台なのに、6番台に配架されている…。タイトル英語なのに、和書の棚にあるし。訳が分からないよ…。ああ、でも出版は東京なんだー。じゃあ、開くと和書っぽい洋書なのかも。現物確認しないとね、と。

あ、N村さん、ありがとうございますー。これですか?これが貴重書になってたやつ?んん、確かに表紙には1700年代、と書いてありますが、装幀はどう見ても新しいですよね。1900年代前半か、せいぜい1800年代後半の再版っぽいですよね。それくらいだと貴重書じゃないですよねー。NC書誌も、19--ってつけているので、1900年代だと思っているみたいですし…、やっぱり貴重書ではないですよね。じゃあ、データ修正しておきます。はい、戻してくださってありがとうございます。

あとすみません、N村さん、この資料ID、ありえないので多分これも読み取りミスだと思うんですよね。前後の請求記号はこれのはずなので、ちょっと現物を確認していただけます?

さてと、変なデータ修正の続き…。また「参考図書」か。結構多いなー。あ、N村さん、え?見つからない…?んー…。じゃあ、読み取った前後10冊ずつ、20冊分の資料IDを印刷しますので、その辺りで1冊だけ読み込まれていない資料があったら、それが犯人なので探していただけます?ホント、お手数おかけいたします。よろしくです。

で、変なデータ続き…あらら、これは図書なのに雑誌扱いか。そういうエラーね。あ、お帰りなさいませ、N村さん。あった!?ホントにありがとうございますー。お疲れ様でした。確認しますね。確かに。行方不明疑いの中に入っていました。データ修正しておきますので。

あー、そうそう、資料IDのバーコードラベルの貼りかえ、または貼られていないものが出してあるから、これのラベル印刷しなきゃ。

…とまあ、こんな感じで一日が終わっていきました。というか、やばいです。本当に。こんなことしている場合ではない感じなんですけど!何しろ、蔵書点検の間もどんどん、新着図書が届いているのです。書誌調整出したのも返ってきているのです。書誌調整資料の送付依頼もきているのです。いつの間にか菜の花の席の周りは、3台のブックトラックに包囲され、通り抜け不能になっていました。これだけやっておいて言うのも何ですが、今日菜の花がやっていたような蔵書点検の後処理は、うちの図書室では実はかかりちょう業務。でも、今年のかかりちょうはこのタイプの蔵書点検の経験がなく、不慣れとのことで気付いたら菜の花がやっていたと。いや、本当は自分の業務を優先するつもりだったはずなのですけれども…説明しても何だかちっとも話が進まないし、さくさく進まないと気の短い菜の花には耐えられない!と…。でももう、無理。ダメです。このままでは新着図書処理が滞って、先生方にご迷惑をおかけしてしまう。ぐっとこらえて、本来の担当者にバトンタッチすべきです。ついつい手が出るのは菜の花の悪い癖。それで自分の担当業務が滞っていては話になりません。そういう忍耐を身に付けないと。ホントに。菜の花、どうも人に頼るのが下手っぴです。反省。というわけで、明日は新着図書処理を少しでも進めたい所存。




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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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