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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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自己評価は、いつだって最高評価で。

652日目。あ、進化してる。

というわけで昨日、リアル倉庫番からミニ・ピサの斜塔へ進化した箱詰め参考図書ですが、今朝見たら今度は私立中学受験問題になっていました。すなわち、「この図の中に、箱は何個あるか?」。えーと、分かりにくいですか?そうですか…。


6人掛け閲覧席にそれぞれ1冊ずつ6冊ほど、図書館の本が置いてあるのを発見しました。あ、これがこの前の利用者アンケートで悪名高かった席取りか。えーい、返却してやるー!…と全部、回収して返却カウンターへ置いてきてしまいました。最近は試験期間なので、いつも席がいっぱいになって人があふれています。それゆえに、こういう「席とり」はとても不評なのです。席をとっておきたい、という気持ちはとても分かりますが、今ここにいない人のために、今その場にいる人が使えないというのも、やはり理不尽ですものね…。どちらの気持ちも分かるのでちょっと心苦しいところではありますが、実際に使われていない席が目の前にあるのに使えなくて困っている人がいれば、やはり今その場で困っている人を何とかしなくては、というのが人情というもので。


選書調査をしていました。明治時代中期の日本の分県地図の復刻が、上位の候補に挙がっていました。あ、いいですね。でも、高いですね。うちの図書館にはすでに同じ明治中期の分県地図(今回の候補の6年前に発行されたものの復刻版)があるので、かなり悩みどころです。ただし、この地図ってば、データ未遡及のためにうちの図書館のオンライン蔵書検索では検索されません。つまり、書架に実際に行って探さないと見つからないのです。これはこれは…。本当はどれもこれもすべてデータを蔵書検索できるように入力したいですし、実際に菜の花が配属されてからも、ちくちくと入力されていますが、まだまだ沢山未入力の資料が残っています。元々アナログのものを、デジタルにすべて取り込むのって、想像以上に大変というのが、現場にいると実感されます。ちなみに今回の復刻は、底本が新聞付録なんだとか。…明治時代の新聞って、A2サイズの県別地図が付録についているんですね…。一体、どんな新聞だったんでしょう…。


今日は、この前の製本関係のトラブルの続き。結局、前回で終結したと思ったら、まだデータが間違っている部分が残っていて、またパタパタと走り回ってきました。会計さんは他のトラブルでももめていて、システム系のK氏がパタパタなんて可愛らしい感じではなく、バタバタとしておられました…お疲れ様でございます。


更に別のトラブル。除却されているはずの資料が、オンラインで検索できる状態に復活している、という指摘。は?しかもデータを書き換えたのは参考係の端末らしいと内線がかかってきました。もめもめした結果、昨日請求記号を書き換えたときにNACSIS上からデータをローカルへDLしていて、そのときに不要なものまで落としてしまったことが判明。というか、そもそも本来除却している本がNACSISの所蔵情報に入っているはずがないのに、除却処理をした人が削除し忘れていたことが判明した、と。何だか色々、トラブルというのはあるもので。難しいなー、システム。


館内の絨毯を敷き直すそうで、色の案が来ていました。色!任せといて下さい!菜の花は色のスペシャリスト。そりゃもう、波長レベルで。いや、むしろ波長レベルでしかスペシャリストじゃないというか。可視光分光が専門でしたからね。色彩検定は結局、3級しか受けていません。…ファッションカラーコーディネイター3級…何か弱そう。が。とりあえず色のセンスは皆無です。メルヘン・カラーな大学図書館希望。


人事評価の面談をしました。はあ…、上司というのも大変ですね。ところで自己評価の際に、菜の花のようにすべての項目で最高評価をつける人は珍しいらしいです。え?みんなやらないんですか?(というか、お前はやるのか!という声が聞こえてきそう…)みなさん、もっと自分で自分を褒めてあげましょうよ!菜の花はいつだって最高評価ですよっ!投げやりに。だって菜の花ですもの。自分くらいは、自分を優秀だ!って鼓舞しておかないと、どこまででも沈んでいく気がする菜の花なのです。だって鬱気質ですもの。


夜に、電話レファがありました。古典籍ではないか?という本の所蔵調査。国立国会が利用者さんに、あの大学図書館にあるぞ!と囁いたらしいのです。でも、著者名では見つからず。NACSISでも見つからず。海外電話だったらしいので一旦切ってまた明日、ということになりました(時差があるので、明日向こうからかけ直したいということらしい)。それにしても、何がどうしてどうなって、国立国会はうちにあるんだって言い出したんだろう、と頭を抱えてしまいました。国書総目録には、3箇所しか所蔵がなく、オリジナルは某文庫にあり、写本が国立国会とT大にあると書いてあります。何故、うちにあることになっちゃったの?。ぐぐってみてその本の情報を集めてみる中で、ふとそういえば書名でうちの蔵書検索していなかったなあと気付きました。というのも、とても漢字が難しくて通常の変換で出せなかったため。ぐぐっているうちに文字が出てきたのでそれをコピペして蔵書検索したら…あ。出てきた。出てきちゃったよ。ふつーにあるし!何ということ(ただしあとから現物確認して、影印と分かった)。うちの分館にあることが分かったので、終業時間は1時間以上過ぎていましたが一応内線をかけてみました。そうしたら、あ、出てくれた!そして現物も確認してくれた!ありがとうございました。また明日、何とか回答したいと思います。とりあえず、翻刻されていない資料なので、もしかしたらもう少し解説書みたいなものが必要かな、とついでに研究書としてぐーぐるで挙がっていた論文も現物確認しておきました。うん、多分材料はそこそこ揃った、という感じで。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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