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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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時代の流れは百科事典を過去の遺物とするのか?

102日目。ちょっと体調が悪い…というか、きっと悪いものを食べました。
カレーをですね、冷蔵庫に入れ忘れていて、
昼間に出しっぱなしにしていたら、何だかちょっとやばそうになったのです。
でも気にせず食べたらどうもおなかが痛い!
何故か痛いだけなんですが…。他の症状なし。何故ー。

というわけで、どうもやる気の無い水曜日。
まずは、電子ブック大作戦の総仕上げとして、
掲示物を書架に貼りに行きました。どう固定するかで、
閲覧掛の、同じ課唯一の同世代職員さんにご相談。
まあ同世代って言っても、菜の花みたいに
遅くに就職している人から見ると、ベテランですけど。
書架は、木製です。マグネットがつきません。
画鋲で止めるわけにはいかないし、セロテープは劣化する。
どうしようかな、ああでもないこうでもないと相談。
書架と書架の間を耐震のために渡しているアングルがあるのですが、
これはマグネットもつくし、ひもだって通せる。
だからここにぶらさげたら?という意見あり。
何だか、お祭りみたいな感じになってしまう…。

まあ、何だかんだ言って、最終的には当初の予定通り、
書架の側面に、白いテープで止めました。

それから、図書館実習生が参考調査実習を。
菜の花、質問されるかなーと待機していましたが、
最近の大学生は人に訊けないのでしょう。
結局何も訊かれず。あとから回答をみると、
必ずしもわかってやっていたわけではないようですが…。
図書館学をやっているはずの人ですら、図書館員に質問できないのだから、
一般の人はなおのこと。と思ったり思わなかったり。
思わなかった理由は、まあ、実習ですから、
むしろ質問しにくい、というのもあるかな、と。
だってテストのとき、先生に問題の解き方を訊けませんものね。
掛長が凄く驚いていたのは、10人いる実習生のうち、
ただの1人も百科事典を引かなかったことでした。
本当にこの人たちは図書館学をやっているのか…?
全員が、まず「ウィキペディア」をひいたらしい…。
うーん、毒された世代です。時代の流れってやつ?
2年前に司書講習を受けた菜の花ですら、
最初の一手は百科事典、と思う問題が多かったですけどねえ。


午後からは相互利用掛さんから持ち込まれた参考調査を。
実習じゃなくって仕事ですよ。
とある本を他大学に貸借依頼したら断られたのだけれど、
その本は他にどこか持っていないか?
またはこの本の内容で特定人物について述べている部分だけ、
複写が欲しいが、それが何巻のどのページに載っているか調べてくれ、と。
どこか持っていないか、はともかく、
うちで所蔵していない本の中身なんて分かりません。
しかもこの本、貸借を断られた理由が
「劣化のため」であり、どうやら虫害を受けているらしい。
だから複写も出来ません。マイクロフィルム化するしかないと。
一体いつのどんな本なんだー!?と思ったら、
出版年が天保15年。そうですか、そりゃ劣化もしますな。
貴重書ではないですが、古書には違いない。
色々な大学、公共図書館、専門図書館のオンライン目録を検索しましたが、
持っているところがなかなか、見つからない。
で、「国書総目録」をひきました。結構、あちこちが持っています。
オンライン目録には載っていないけれど、
実は持っているという大学も多いですね。
でも近所にはなし。利用者に直接行って見て来い、
というわけにもいかないくらい。
一瞬、国立国会が持っているので参考調査依頼を出すか?と思いかけて
やめました。何しろこの本、8巻本の和古書。
これを中身をすべて読まなきゃ回答できないような依頼を出すなんて、
あんまりだ、と思ったので。残念ながら電子化しているところもなく、
本当にどうしようもない…。
「古書総合目録」だったか、「国書総目録」の横にあった参考図書を
ひいてみたら、8巻本のうち前5巻が漢文で、後3巻は漢詩と判明。
とすると、とある人物について書かれた部分、が詩だとは思えないので、
きっと目的のものは前5巻のどこかだろうな、と。
でもまだ多い。とりあえず、まずどうしてこの本を知ったのか?
という典拠が不明なので、明日にでも貸借依頼を出してきた留学生
(実は相互さんのバイトをしている院生)さんをひっ捕まえて
問いただしたい所存です。

それから、微妙にカウンター業務。
電子ジャーナルの検討会のまとめをして、wwwの関係を少し。
そう、何と英語のつづりが間違っているよ、と部長に指摘されちゃいました。
AcademicがAkademicになっていたらしい…!しかもトップページ。
うちの図書館のサイトは日本語と英語のどちらも基本的には菜の花が
作っているので、往々にしてそういうことが起こります…。
だって英語は菜の花の天敵だもん。
以前にも、プリーズの綴りが間違ってたし。

色々とやることが山積していて、それを片付けていたと思うのですが、
はたと気付いたら、超勤の予定時間を更に2時間くらい過ぎていたので、
人が誰もいなくなっていました。よくあることですが…。
菜の花の人生の目標は、いーかげんに生きる、のはずなので、
最近ちょっと働きすぎかもしれません。
でも、院生時代に比べると堕落の一途を辿っていますね。
だって1日12時間しか職場にいないもの。
だからこそ、研究室にも通えるってものですが。。。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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