菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
恐るべし、某書店
- 2007/06/05 (Tue)
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271日目。時間が無い…。
本日も絶好調な一日。
このまま毎日好調が続けば、言うことないのですが。
人生は積分して0じゃないかなあと常々疑っていますので、
ここ最近のマイナスっぷりを見れば、しばらくプラスが続いても
バランスが取れてていいじゃない?という感じかも。
ま、本当は積分しても値が残っている方が嬉しいのですが。
本日もカウンターは少なめ。午前の前半のみ。
カウンター当番が少ないだけで、何か体調がいいような気すらしますね。
余程人間が嫌いなのか。不特定多数とコミュニケーションをとるのは、
菜の花にはなじまないことが実証されつつあります。
やはりサービス業には向かない性質(性格ではなくて)。
カウンターでは色々と問題勃発。
見つからない本が幾つか。
16巻セットの大きな本の別冊が索引だったのですが、
何故かこの別冊がない!という訴えがカウンターに来ました。
…ないって、そんな馬鹿な。
そんな大きなセットで、索引を買わないはずがない。
…と思っていたら、本気でありませんでした。所蔵がついてない!
更に数巻セットの本の、一番欲しい巻が1冊だけない!というのも。
えええぇぇぇ。これはあるはずです、コンピュータ上は。
問題は書架に無いって事…。
相互さんに見に行ってもらったり、閲覧さんに相談したり、
ばたばたしてましたけど、全然見つからず。
不明図書で調査依頼書を書いてもらおうと思った頃に
利用者さんがいなくなってしまいました。
それから十数分後に、閲覧さんからひょっこり
「見つかりました!」の報告が…。
何か全然違う番号のところに紛れ込んでいたみたいです。
そうか、あったのですね。でも利用者さんがいない…残念ながら。
しかし何より気になるのは、これを見つけた閲覧のA氏ですね。
恐るべき能力ですよ。だって、本気で全然違う棚なのです。
どうやって見つけてきたんだ!?
何か菜の花の知らない、恐ろしい能力が存在しているのか…。
コンピュータ上は…の話の逆のこと。
現物が目の前にあるのに、コンピュータ上ではないことになってます、
どうしましょう、という相談が学内の某所からやってきました。
図書館ではないのですが、図書を置いている事務室からです。
そういう本が8冊ほどあるというのでデータを送ってもらいました。
当初の菜の花の考えでは、単なる未遡及本だろう、ということだったのですが、
実際に調べてみるとそういう問題ではないようでした。
うわっ、複雑そうだ!何となく想像は付きますが、うーん…。
とりあえず、上の事務ですね。
目録のところに出掛けました。
でも行ったら課の会議中。
出直してこようかなー、と思ったら、丁度終わるところでラッキー。
目録の係長に事情をお話してメールを転送して後を託しました。
お昼からは選書のための調査。
やっと「日本の参考図書四季版」というものを見終わりました。
この中から「これはうちもいるだろう!」というものを探していました。
何冊か候補が上がってきています。
それから、菜の花は運命の出会いをしてしまったのです…。大袈裟な。
次に手に取ったチラシが某A書店さんのチラシ。
幾つかの参考図書が紹介文と表紙のカラー写真付きで出ています。
タイトルをざっと見る限り、あれも欲しい、これも欲しいという感じ。
で、調べてみると、実際にうちですでに持っている本が多いのですが…、
問題は他の大学の所蔵状況ですね。これにはほんと、びっくりです。
恐るべし、A書店。
何が凄いって、それはもう、数がね…。
菜の花は選書に自信がないので、まずは他大学の所蔵状況を確認します。
つまりは全国の大学図書館等(研究所含む)の総合目録である
ナクシス・キャットを引いて、どれくらい所蔵館がヒットするか見るのですが。
洋書だと、20とか30館持っていれば、まあまあ持っているんだなあ、
50を越えていると、おお沢山持っているなあ、という感じなのですが。
これがもう、今日引いたのは桁が違うから驚きですよ。
何と、軒並み200とか300なのです。
一番多いのは500館越えてましたよ。
一瞬、全国に500館もナクシスに登録している大学図書館あったっけ?って。
単一大学で、複数の図書館を持っている大学もありますから、
一概には言えませんけれど。
うーん、本気で桁が違う。1桁。
どれだけ信頼性と人気が高いんだ!と驚きました。
考えてみると、A書店って学生時代から名前を知っている気がする。
それで、ぼーっと思い出してみました。
何か教科書でも使っていたんだっけ?
菜の花の印象深い教科書と言えば、
やっぱり「一般物理学」やガシオロウィッツの「量子力学」(丸善)。
それからあのカラフルな数学入門コース、物理学入門コース(岩波)。
このシリーズはいっぱい持ってました。
「常微分方程式」「複素関数」「統計力学」「相対性理論」などなど。
特に「物理のための数学」「例解 物理数学演習」は、
絶対手放せなかったですよね、最初の2年くらいは。
おっと、キッテルも丸善。
「ファインマン物理学」が岩波か。
でも「さよならファインマンさん」は丸善らしい。
やたら丸善と岩波が多いなあ。
裳華房とか吉岡書店の本もあったと思うのですが。
あれ、意外に出てこないA書店。でも確かに知っているような…。
どうしてなんだろう。何か忘れているのでしょうか。
菜の花超愛用の辞典は化学同人だったしなあ。うーん、思い出せない。
何かちっともA書店についての回想になりませんでしたが、
とにかくA書店は凄いらしい。恐るべし。
あまりの数に圧倒されっぱなしでした。
これは、何冊かは買っちゃうんじゃないの!?な予感です。
次の選書会議で話し合うことになるでしょう。
今日は業者Mさんがニューフェイスを連れて来ました。
若いなあ。研修中だそうで。いいなあ、若いって(菜の花は何歳だ?)。
ところでMさんのN氏がこの前、ωの読み方を訊いてこられたのですが、
どうやらこれ、ご本人の趣味らしい。
N氏はオーディオマニアな独語だか独文学出身だとかで。
何か分裂してますね。とか言ってみる。
ま、社会学を専攻したコンピュータ屋さんがうちの図書館にはいますから。
ああ、しかし驚いたのはうちの課長補佐がオーディオ好きってことですか。
全然縁がなさそうに見えるのですが。気のせいでしたか。
菜の花に見る目がないのか、実際にあまりに意外な取り合わせなのか。
終業後に、来週北欧へ出張に行くシステムのおにーさまの壮行会(?)が
開かれました。というか、単なるネタにされている!というのが
ご本人の主張でしたが、恐らく間違っていないでしょう…。
図書館にはとてもマニアックな人が、
山ほど生息していることがよく分かりました。
菜の花なんて可愛いものです。そりゃもう、ひよこちゃんくらい可愛い。
世の中は広いものです。本当。
本日も絶好調な一日。
このまま毎日好調が続けば、言うことないのですが。
人生は積分して0じゃないかなあと常々疑っていますので、
ここ最近のマイナスっぷりを見れば、しばらくプラスが続いても
バランスが取れてていいじゃない?という感じかも。
ま、本当は積分しても値が残っている方が嬉しいのですが。
本日もカウンターは少なめ。午前の前半のみ。
カウンター当番が少ないだけで、何か体調がいいような気すらしますね。
余程人間が嫌いなのか。不特定多数とコミュニケーションをとるのは、
菜の花にはなじまないことが実証されつつあります。
やはりサービス業には向かない性質(性格ではなくて)。
カウンターでは色々と問題勃発。
見つからない本が幾つか。
16巻セットの大きな本の別冊が索引だったのですが、
何故かこの別冊がない!という訴えがカウンターに来ました。
…ないって、そんな馬鹿な。
そんな大きなセットで、索引を買わないはずがない。
…と思っていたら、本気でありませんでした。所蔵がついてない!
更に数巻セットの本の、一番欲しい巻が1冊だけない!というのも。
えええぇぇぇ。これはあるはずです、コンピュータ上は。
問題は書架に無いって事…。
相互さんに見に行ってもらったり、閲覧さんに相談したり、
ばたばたしてましたけど、全然見つからず。
不明図書で調査依頼書を書いてもらおうと思った頃に
利用者さんがいなくなってしまいました。
それから十数分後に、閲覧さんからひょっこり
「見つかりました!」の報告が…。
何か全然違う番号のところに紛れ込んでいたみたいです。
そうか、あったのですね。でも利用者さんがいない…残念ながら。
しかし何より気になるのは、これを見つけた閲覧のA氏ですね。
恐るべき能力ですよ。だって、本気で全然違う棚なのです。
どうやって見つけてきたんだ!?
何か菜の花の知らない、恐ろしい能力が存在しているのか…。
コンピュータ上は…の話の逆のこと。
現物が目の前にあるのに、コンピュータ上ではないことになってます、
どうしましょう、という相談が学内の某所からやってきました。
図書館ではないのですが、図書を置いている事務室からです。
そういう本が8冊ほどあるというのでデータを送ってもらいました。
当初の菜の花の考えでは、単なる未遡及本だろう、ということだったのですが、
実際に調べてみるとそういう問題ではないようでした。
うわっ、複雑そうだ!何となく想像は付きますが、うーん…。
とりあえず、上の事務ですね。
目録のところに出掛けました。
でも行ったら課の会議中。
出直してこようかなー、と思ったら、丁度終わるところでラッキー。
目録の係長に事情をお話してメールを転送して後を託しました。
お昼からは選書のための調査。
やっと「日本の参考図書四季版」というものを見終わりました。
この中から「これはうちもいるだろう!」というものを探していました。
何冊か候補が上がってきています。
それから、菜の花は運命の出会いをしてしまったのです…。大袈裟な。
次に手に取ったチラシが某A書店さんのチラシ。
幾つかの参考図書が紹介文と表紙のカラー写真付きで出ています。
タイトルをざっと見る限り、あれも欲しい、これも欲しいという感じ。
で、調べてみると、実際にうちですでに持っている本が多いのですが…、
問題は他の大学の所蔵状況ですね。これにはほんと、びっくりです。
恐るべし、A書店。
何が凄いって、それはもう、数がね…。
菜の花は選書に自信がないので、まずは他大学の所蔵状況を確認します。
つまりは全国の大学図書館等(研究所含む)の総合目録である
ナクシス・キャットを引いて、どれくらい所蔵館がヒットするか見るのですが。
洋書だと、20とか30館持っていれば、まあまあ持っているんだなあ、
50を越えていると、おお沢山持っているなあ、という感じなのですが。
これがもう、今日引いたのは桁が違うから驚きですよ。
何と、軒並み200とか300なのです。
一番多いのは500館越えてましたよ。
一瞬、全国に500館もナクシスに登録している大学図書館あったっけ?って。
単一大学で、複数の図書館を持っている大学もありますから、
一概には言えませんけれど。
うーん、本気で桁が違う。1桁。
どれだけ信頼性と人気が高いんだ!と驚きました。
考えてみると、A書店って学生時代から名前を知っている気がする。
それで、ぼーっと思い出してみました。
何か教科書でも使っていたんだっけ?
菜の花の印象深い教科書と言えば、
やっぱり「一般物理学」やガシオロウィッツの「量子力学」(丸善)。
それからあのカラフルな数学入門コース、物理学入門コース(岩波)。
このシリーズはいっぱい持ってました。
「常微分方程式」「複素関数」「統計力学」「相対性理論」などなど。
特に「物理のための数学」「例解 物理数学演習」は、
絶対手放せなかったですよね、最初の2年くらいは。
おっと、キッテルも丸善。
「ファインマン物理学」が岩波か。
でも「さよならファインマンさん」は丸善らしい。
やたら丸善と岩波が多いなあ。
裳華房とか吉岡書店の本もあったと思うのですが。
あれ、意外に出てこないA書店。でも確かに知っているような…。
どうしてなんだろう。何か忘れているのでしょうか。
菜の花超愛用の辞典は化学同人だったしなあ。うーん、思い出せない。
何かちっともA書店についての回想になりませんでしたが、
とにかくA書店は凄いらしい。恐るべし。
あまりの数に圧倒されっぱなしでした。
これは、何冊かは買っちゃうんじゃないの!?な予感です。
次の選書会議で話し合うことになるでしょう。
今日は業者Mさんがニューフェイスを連れて来ました。
若いなあ。研修中だそうで。いいなあ、若いって(菜の花は何歳だ?)。
ところでMさんのN氏がこの前、ωの読み方を訊いてこられたのですが、
どうやらこれ、ご本人の趣味らしい。
N氏はオーディオマニアな独語だか独文学出身だとかで。
何か分裂してますね。とか言ってみる。
ま、社会学を専攻したコンピュータ屋さんがうちの図書館にはいますから。
ああ、しかし驚いたのはうちの課長補佐がオーディオ好きってことですか。
全然縁がなさそうに見えるのですが。気のせいでしたか。
菜の花に見る目がないのか、実際にあまりに意外な取り合わせなのか。
終業後に、来週北欧へ出張に行くシステムのおにーさまの壮行会(?)が
開かれました。というか、単なるネタにされている!というのが
ご本人の主張でしたが、恐らく間違っていないでしょう…。
図書館にはとてもマニアックな人が、
山ほど生息していることがよく分かりました。
菜の花なんて可愛いものです。そりゃもう、ひよこちゃんくらい可愛い。
世の中は広いものです。本当。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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