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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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何とか、FAQを形に残して週末

404日目。眠い。

今日も、ID関係の話とか。何だか分からないけど、来る話来る話をレシーブ!トス!アターック!!…で、一日が終わった気がします…。あとは、レファやったりレファやったりレファやったり。記憶が定かで無いあたりが危険領域か。

途中、事務室に置いてある壊れたにほんだいひゃっかぜんしょを見るたびに「ああ…いつになったら直せるかな…」と遠い目をしてみたりしつつ、出たり入ったり内線かけたりメール書いたりで相談、相談、打ち合わせ。

あー、午前中に選書用の「ウィークリー」2冊をやっつけましたね。というか、「これはー、参考図書だー」と思うものを切り抜いただけですが。それにしてもどうしてこの時期に9月号が回ってくる?遅い…。

まあ、でもそれほど忙しいつもりは当人にはないのです。何だか目がうつろっぽいですけど。周りには「大丈夫か?」と思われているのであろうと推定。係長に「大丈夫?カウンター、入れる?忙しいんじゃない?」と尋ねられたし、終業後にお訪ねしてきてくれた某理系図書室のY嬢(おみやげつきだった)にも「風邪ですか?」と訊かれました。目も赤くてうるんでますよ、とのご指摘。はあ…、そうです?


そんな今日のレファは。午前中にひとつ、「うわあ…」というレファがありました。他大学からのFAX。びみょーな貴重書もどきについての書誌調査。ちなみにこれは正確に言うと貴重書ではありませんでした。何故なら出版年が、菜の花の生まれるちょうど100年前の本だったので。1800年代後半は、貴重書になるほど古くはない本です。でもまあ、ぼろぼろ度は高いですけど。一応、120年以上前の本ですものね。うちのひいおばあちゃんが生きていたって、その歳にはなりません。

この調査、とある単語が書いてあって、その本にこの言葉に関する記述や挿絵はないか、また目次でそれと分かるような項目はないか?という内容。あー…これ、ドイツ語?菜の花には分かりません…。いや、第二外国語でしたけど、10年前に1年間やっただけです。とりあえず、現物持ってきて確認してみたら、まだページも切られていないような本でした。(結構、海外の古い本は、ページが袋とじ状態になっていて、最初に読む人がペーパーナイフで切って読む、というものが多い…ようです。)とりあえず切り切りして、中身見ましたけど、お手上げー。ドイツ語らしいですけど、まず文字が読めない。華麗なるひげ文字。まるで血が滴るよーな、素敵なひげ文字。読めないです。無理。読める人たちは会議で留守だし。しかも、挿絵なんてただの一枚もありゃしない!挿絵のキャプションくらいなら、頑張って読もうと思ったのに。その上目次もないし、章タイトルすらついていない。数字だけ。これじゃあ本文をつぶさに読むしか仕方ないじゃないですか。しかし、ことばの壁が菜の花の前に立ちはだかった!ピンチ!!っていうか、指定された単語、あまりにもあちこちに登場しすぎ(←何とかひげ文字を読んだらしい)。これってそもそも、全篇その単語について語っているのではなかろーか…?

仕方ないので、先方に「もしもし」しました。結局、全文複写依頼に切り替えてもらいました。これは、本人に見てもらうのが一番早いです。ことばの壁は厚い。厚すぎる。昨日のレファ研修で「(レファレンス質問に対して、)絶対に「分からない」と言ってはいけない」と言ってましたけど、分からないものは分かりません。いや、菜の花もですね、これを調べたい、何とか資料を探したい、ということなら「分からない」なんて簡単には諦めませんよ(まあ、引き時は肝心だと思っていますけれども)。でも今、実際に資料が目の前にあるのに分からないっていうのは、もうどうしようもないです。それはことばの壁や専門の壁ですから。心の壁じゃないもん。心の壁はガッツと機転で越えられるかもしれませんが、ことばや専門の壁は、年数がかかります…。何年もその分野を勉強して、知識と能力を培うしかない。流石に、このレファひとつだけに数年をかかけられませんよね。しかもそれは利用者から見れば無駄な数年ですもの(レファ返ってこないわけですから)。大学図書館利用者の場合、資料を求めている本人がそのサブジェクトの一番の専門家であるケースが殆どです。ので、利用者に聞くのが一番早い。よく院生の頃言われましたよ。学生でもドクターの院生だったらもう立派な研究者の卵なんだから、その領域は自分が一番知っている、というくらいの気概を持たないといけないし、実際にそうあらねばならない、って。へたれ院生だった菜の花だって、自分の一番専門にしていることに関しては、日本中の誰よりもよく知っている、と自負していたものです…多分、日本中の誰も、そもそも菜の花と同じ研究をしてなかったと思いますけど。(ナンバーワンではなく、オンリーワンだったか!しまった!)…ん?これが昨日のレファ研修で言っていた「人に頼れ」か!(ちょっと違うよーな)。

午後には、感動的なレファが…。でもこれって個人情報かな?いや、もうですね、おばあちゃんの、ハートウォーミングな、素敵な小説みたいな、レファでした。まあ、菜の花は何のお役にも立てませんでしたけれども。システム系のY氏がひょんなことから巻き込まれ、そして自力で解決してしまいました。もう、ほんとに、事実は小説より奇なりとはよく言ったもの。ここにつまびらかに書けないのが残念です。


まあ、そんなこんなで色々あったっぽいですが、ラスト・スパートで何とか学外からの電子ジャーナル利用に関するFAQを作成し、問題解決のための糸口はつかめたので、何とか安心して連休に突入できます。あー…、長かった。ほんとに長かった。途中で投げ出しそうになるくらいでしたけれど、何とかここまで漕ぎ着けた。今週は本当に頑張った。よく戦った。…と自分を褒めておきたいと思います。今日の戦いは、これまでに比べればもはや鍔迫り合い程度でしたけど。そうだ、今日の菜の花の目がうつろなのは、全力を使い果たしたからに相違ない。ふぅ。来週で今年も最後。何とかいい感じでしめたいものです。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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