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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

カテゴリー「7-9年目(某文系資料室編)」の記事一覧

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システムメンテナンス日

97日目(通算1472日目)。ネットワークが止まると、やれることが…!

本日は、うちの図書館システムがメンテナンスのため止まっていました。それどころか、10時半までインターネットも止まってまして…、これが思った以上に困りました。

図書館システムが止まっていると目録作業は出来ません。カウンターに入っていても貸出処理も出来ませんし(エクセルファイルに溜め込んで、あとでまとめて登録とかしています。でも本当はそのための、オフラインのカウンター業務のメニューがあるらしいのですが。菜の花、使い方を知らないもので)、一番困るのは利用者さんが所蔵検索できないことー。本がどこにあるか困ってしまいます。まあ、NACSIS参加館なので、CiNii Booksを検索してもらえばよいのですが、問題は雑誌。うちの図書室、雑誌もNDC分類して請求記号を振っているのですが、CiNii Booksは雑誌書誌に関しては請求記号が表示されないのですよね、OPACに飛ばないと。でもそのOPACがメンテナンスで止まっているわけで…うん、所蔵していることはわかりますが、場所はわからーん!…ということに。でもまあ、雰囲気で。何とか。

図書館システムが止まっていても、未登録資料の受入準備は出来ます。書誌があるかどうかはCiNii Booksで確認。新しい本の場合は、確か毎週土曜日にNACSIS Webcatは書誌更新だったから(CiNii Booksも同じ…ですよね?知らないですけど)、業務用システムで確認しないともしかしたら1週間以内に書誌が出来ていると見つけられない、ということがありそうですが、本日の菜の花の作業資料はみんな、戦前の資料でしたから、そんな昨日今日に書誌がタイムリーにできる、というのは余程ないので(もしもあったら、何てタイミング!何か良いことありそう♪レベル)、CiNii Booksで十分です。画面、見やすいですしねー。CiNii Booksには菜の花、概ね満足しているのです。

でも、インターネットが止まってしまう時間帯はそれすらも出来ません。とほほ。まあ、そういうときこそ、書類を仕上げるのです。ちまちまと。あと、昨日の帰り際に作った雑誌書誌について、NIIへの報告を作成していました。ファミリーの形成もしなきゃ!なので、「変遷注記データシート」も作成。それでインターネットが止まってしまう時間帯は、あっという間に過ぎ去ったのでした。


そんなわけで、メイン業務は未登録資料の受入準備、と。結構頑張りました。菜の花なりにね。書誌を修正しないといけないもの、書誌を作らないといけないもの…色々ありますが、順次こなしていく予定。


今週も一週間、お疲れ様でした。



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若者が来た

96日目(通算1471日目)。図書館実習生の見学。

今年の実習生は少なめでした。でも去年も一昨年も少なかった気がします。菜の花が採用された頃が一番、多かったですかね。いつから減ってしまったのか。まあ確かに、図書館情報学を大学でやって、司書資格を取っても、そのまま手に職つける、というわけではありませんからね。司書資格なんて、ないと困ることはあるかもしれませんが、あったからってそれで良いってものでもありません。博士号と同じ。よく研究室で聞かされたものです。「博士号なんて、足の裏についた米粒に同じ」だそうですよ。その心は、「取らないと気持ち悪いけど、取ったからってどうってことはない」だとか。何か凄い喩え。


今日、一番悩んだのは雑誌書誌。まだ同じようなところでくすぶってます。公文書版と市販本版の継続関係のところ。やっぱり何度見ても、現在のファミリーは、公文書版を途中から市販本版が乗っ取っているようにしか見えません。うーん、綺麗に繋ぎ直したい。



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家具固定予備調査

95日目(通算1470日目)。二番煎じか…。

水曜日なので、朝一番のお仕事はWeekly Cleaning。図書室のお掃除です。先週はゴミ箱を丸洗いしたわけですが、今週も再び、別のゴミ箱を磨きました。でも、先週ほどは綺麗になりませんでした…。うーん、ゴミ箱にも綺麗になるものとならないもの、個体差があるみたいです。これについてはまた検証してみなくては…!(え?)


午前中はこのあと、書誌作成に頭を悩ますことになります。菜の花の大嫌いな「バランスしない書誌」にしか、どうしても作れない資料がきてしまいました。いやだー。バランスしない書誌は嫌い…。だって、利用者用PCで検索したとき、見づらいのですもの。色々抜け道を考えてみたのですが、最終的にはどうしようもないな、と、諦めて作成しました。そのうちの子書誌側が映像資料で。映像資料の目録は、通常の規則「コーディングマニュアル」とは別に、映像資料用のコーディングマニュアルが存在しています。菜の花はそんなに頻繁に映像資料を取り扱わないので、作成するたびに映像資料用のコーディングマニュアルに首っ丈です。


午後からは書架移動計画をちまちまと。製本雑誌がちゃんと入るように、計画を立てていくわけですが…、ちょっとずつ実際に動かしてみながら考えているうちに、酷い状態の資料を発掘してしまいました。うわあ、表紙がしっとりするー。厚紙で作られた簡易製本の表紙が、濡れたようになってぼろぼろ。しかもそのお隣は、火で煽られたみたいな焦げあとがあるんですけど!大丈夫…?この本に一体何があったの?…確かに、戦前期から図書室にあったみたいですけれどもね。昭和戦前時代の受入印&日付がありました。戦火をかいくぐってきた…?うーん、この本があったキャンパスって空襲被害を受けていたっけ…?菜の花が最初に勤めていた部署では、「戦災焼失」印がいっぱい捺してある受入簿がありましたけど、こちらはよく知りません。

とりあえず、これらの本はブックトラックに載せて隔離。明日以降、対策をする予定です。ザ・救出。


と、やっていたらメールがきました。施設の部署から。何でも大学で一斉に家具類の固定をするということで、そのための事前調査のようです。各部屋の固定されているもの、されていないものの棚の数などを取りまとめて報告するらしいです。一体全体、学部の中にどれくらいのすでに固定されている家具、固定されていない家具があるかを把握し、予算規模を検討するらしいです。

家具ってどこまでが家具なの?という家具の定義も謎でしたし、家具の数が「/W90cm」とか書いてあったので何それ?と困りました。それに部屋の使用責任者とか…いや、誰がどこの責任者???疑問がいっぱいだったので、とりあえず施設のかかりちょうに内線。菜の花の名前を言った瞬間に「またこいつか」的な空気を感じたのは、被害妄想でしょうか…どきどき。

とりあえず、大騒ぎしながらあちこちの部屋を回って(結局「使用責任者」というのは適当に書いただけで、入れる部屋は全部調べといてーということだった)、「これって固定されているのかな…」とロッカーやら棚やらをぐいぐい押したり引いたり。超・怪しい人。図書室ですから、書架も山ほどあるのですが、集密書架が多いので、これらの扱いにも苦慮しました。だって、固定されたら困ります!可動しない集密書架って、もはや利用者さんに薄っぺらく形態変化して頂いて、中に入って頂くよりほかありませんでしょう?そうすると、一般的なニンゲンという種に属するみなさまには、うちの図書室を使って頂くことが出来なくなっちゃいますからね。

まあ、ばたばたはしましたがこれについての調査を完了して、メールを返すことができました。よかったよかった。


そのあとは、エクセルファイルと戯れておりました。雑誌担当のIさんから、特殊コレクションの所蔵リストが送信されてきまして、これをPDF化してアップロードする、というおしごとだったのですが、PDF化時点での改ページのされ方が気に入りませず。それで何とかして、元ファイルのエクセルの列幅・行幅を調整して、好みのPDFに仕上げようと…。いやはや、無駄に努力していた気もしますが、それなりに満足のいく仕上がりになって菜の花は嬉しいです。


明日は終日カウンター担当。なので、事務室でじっくりと腰をすえて出来るようなお仕事をしていく所存です。



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除却資料、リストアップ終了

94日目(通算1469日目)。予定範囲、達成。

長らく続けていた、「製本雑誌が入らないから重複資料を中心に捨てるよ!」のリストアップ作業が終わりました。何段分、チェックしたのかもはや覚えていませんが。6段が6連で1列で、これを10列以上やったのではなかったかと。結構な段数あります。それぞれ調査しながら進めていたので大分、時間がかかってしまいました。調査中に発見された書誌の修正や所蔵データの整理などを今週はもう少しやって、それから来月の委員会に諮るための候補リストを作る作業に移る予定。


その他、先週メールで出したデータベース利用の実態把握のためのアンケートに対する返信に返信したり、寄贈資料の整理をしたり。


ああ、でも今日は午後に大きなショックを受けてしまったので若干、淡々とはいきませんでした。6月末に職場で受けた健康診断で、生まれて初めてその項目で「有所見」というのがついてしまいました。正常値外が2項目もあるというのも衝撃的。血液検査もないのにー。再検査ではないのですが、かなり微妙です。そういえばこの半月後に、ヘルペスなどで酷い目にあったのでした。6月末時点で、そもそも体調が悪かったのでしょうね。いやはや、しかし気になります。「有所見放置可」になっていたのですが、本当に放置してよいのでしょうか…。確かに今夏は、ずっと体調がいまいちではありますけれども、特にその項目に何か、というのは考えたこともなかったのですよねー…。



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公印を捺してみた

93日目(通算1468日目)。おおお、これが噂の公印ってやつ。

また新人さんみたいなことを言ってすみません。菜の花、初めて公印というのを捺しました!先週、決裁に回していたあの文書です。かかりちょうクラスから課長、研究科長の教授までずらっと印が並びました。「いいよ!」ということですね。

で、早速正式な文書を作成しまして、公印をうったわけです。「この公印をこういう文書で捺しますよ」という記入をしてから、印をお借りします。な、何かありがたみがあるなー。これでひっくり返しとかにうったら、やたらと笑えます。笑えますが、笑えないので、慎重に慎重に。上下はばっちり。それに印は正しい。(他にも色々な公印がおいてあったので、若干危険度高し)

では、、、いきます!どきどきどきどき。えいや!

…あ。薄い。。。薄すぎる…。上半分ないし。しまったー。もう一度、重ねてぐぐーっと押し付けてみました。

今度は読める…けど、ちょっとずれた?

「これはー…何かファントムですね」

と、総務の方には言われました。ふぁんとむー。オペラ座…?(違)

「でもまあ、大丈夫ですよ」

とのお墨付きを頂いたので、それで文書を通すことにしました。そもそもこの文書、先方が誤字入りで送ってきているしなあ…。結局直しませんでしたが。ああ、でもお手紙で訂正しておくべきでした。うっかり忘れていました。とにかくこれで文書は完成したので、先方に発送。とったコピーを「公文書綴」に入れておきました。何か…社会人っぽい!(※一応、社会人です。)


今日、あれー?と思ったことといえば、印刷した紙を見たとき。何か菜の花の目には、その紙に縦縞が入っている気がする…。間違えて何かの裏紙に印刷してしまったのかしら?と思うも、そうでもなさそう。変だなあ。見間違えか、気の迷い?何度も透かし見てみるなどしていたら菜の花、周りから不審がられていました(←自覚なし)。で、プリンタの中の用紙も見てみました。カセットの中を覗き込むと、別に普通の紙です。1枚取り出して、透かし見てみました。…そうしたら、あれ!?縞々だ!!その下の紙も、引っ張り出して1枚にすると、やっぱり縞々なのです。どれもこれも全部縞々。多分、一緒に開けた500枚分が全部。何で!!…分かりませんが、周りにも確かめてみたら、やっぱり印刷前の紙がみんな縞々に見えるのは菜の花だけではなかったようです。うーん、何だろう、この紙…。別の袋を開けたら、そんな縞々の紙なんて全然なかったのですが。この500枚だけがおかしい?それともたまにそんな束があるということ?物品購入を担当するかかりに行って聞いてみましたが「たまにありますよね!」と言われてしまいました。いやー…そうなの?

「プリンタのせいかと思いました」

とのことですが、確かにそういうの、菜の花も以前にあったかも。でもこれは明らかにまだ印刷していない紙ですのでー。何だかとても不思議な気はしましたが、とりあえず置いてきました。解決する日はくるのでしょうか…。



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講習会のため、データベースの利用実態を知りたい

92日目(通算1467日目)。とりあえず、リサーチリサーチ。

と言っても、大学全体の構成員が何を考えているのか!?とか、大それたことを知ろうとしているのでは決してありません。零細なうちの図書室の所属する部署が単独購入し、単学部で利用している同時アクセス数も1という、とある専門的なデータベースです。論文検索などではなく、数値データを検索・加工して出力するもの。昨日、提供元の業者さんが来訪されて、講習会を秋にやりましょう、ということになったアレです。

そもそも単独学部のみに利用が限定されますし(他の所属の方には利用を許可していない)、このデータ自身、うちの学部以外の人が研究で使うのが考えにくい、それどころか、うちの学部の所属者でもごく一部しか利用しないのでは?という感じなので、他のデータベースに比べれば格段に利用実態把握の難易度が低いと思われます。

とりあえず、使いそうな先生方にリサーチ。先生方の研究分野およびこれまでの業績リストとにらめっこして、数人の先生をピックアップ。先生本人およびゼミ生さんの利用状況および講習会に関する簡単なアンケートを作成。一斉送信してしまうと忙しい先生方は、メールなんてスルーしてしまうかも…、ということで、手間はかかりますが、先生によって少しずつ情報を付加したりなどもしながら、おひとりずつ送信。ちまちまとした作業ですし、最初の文面を作るのに手間取りましたし、どの先生にメールするかの検討にも時間がかかり、更にはありがたいことに送ったそばから、すぐに返信を下さる先生もいらっしゃって、それに対しても慎重に言葉を選びつつ返信していたので、午前中はほぼこの関連のことで終わってしまった気がします。午後からも返信は続きましたけれど。

戻ってきたアンケートによって、先生によってずいぶんこのデータベースに対する気持ちが違うのだなあ、というのをあらためて実感。ここまでずれていると、一緒に講習会は難しいかもしれません…。というか、普段の利用からして、喧嘩になりませんか…?というくらい、対照的なお二方の先生から返信がきました。そ、そうなんですね…。とても貴重な情報をありがとうございます。特に「あの先生のところも使っているはず」情報は助かりました。そうですかー、じゃあそちらにもアンケート、送っておきます。


少しは情報が集まってきましたが、また来週に返信がもう少し増えないかな、と期待。でも多分この先生は返してくれるだろう、という先生方からは今日、もう返信がありましたからね…さて、どうなるか。


午後は、昨日、支払処理が終わった資料の目録や、予算関係のとりまとめなど。それから今週1週間のまとめ。いやー…今週は結構、頑張ってますね。何だかんだ言いながら。ぐったりしまくりながら。来週は更に一歩進めるといいな、と思います。



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外部からの接触の多い日

91日目(通算1466日目)。来訪されたりメールされたり。

今日は、昨日がっつりと溜め込んだおしごとを、事務室でがしがしとこなすつもりでした。ええ、つもりでしたよ。実際に、そこそこ順調だったはずです。菜の花的には結構、頑張った!頑張りました。

まず最初の中断は、とある公的機関からのご連絡。先月、こちらからメールした件に返信がなかったため、今週にもう一度メールしていました。好意的な返信で助かりました。こちらのお願いも通ったし。午後からはこれに関連して学内3箇所に連絡。メールよりも話した方が分かりやすそうだったので、それぞれ内線。1箇所は、担当してくれる方がちょうど時間差お昼休み中だったので、あとでまたかけます、ということに。まあ、でもいい感じに進んでいるぞ、と。

しばらくまた作業に戻っていたら、昨日連絡があって、お約束した通りの時間よりちょっと早めに、データベースを入れて下さっている業者の営業さんが来訪。初対面ですが、まあデータベースに関連する実情を少しお話して、講習会をしたい、という希望を伝えていたので、主にその打ち合わせなど。まだ「したいな~」レベルだったのですが、かなり進んで、この調子だと10月には実現しそうです。菜の花の方で、このデータベースをよく使われている先生にコンタクトを取り、ちょっとご相談しよう、という感じ。あー…自分で言い出しているわけですが、おしごと増やしちゃったー。少しでも利用者さんのお役に立てれば良いのですが。

そのあと、先ほど途中になっていた学内最後の1箇所に連絡。次はメールへの対応。今度は別の業者さん2箇所からのメール。1つはお返事待ちの話。連絡下さい、ということでしたが、明日返事をする予定なので、これはそっと横へ。もうひとつは、説明に伺いたい、というアポイントメントな話。何と向こうは4社混合5名でいらっしゃるらしいです。何でそんなにー。流石に5名を菜の花ひとりで迎え撃てない…。契約の話もあるらしいので、経理のかかりちょうにへるぷを求めに行ってきました。何とか同席者確保。その交渉と返信でちょっとばたばたしましたが、これも完了。

ふう、作業に戻りますか…と思ったところに、「各部屋の火元責任者の一覧が古いから、更新したい」と施設のかかりちょう登場。本当だ、古い…。菜の花の前々任者さんの名前が入ってる…。それはまずすぎやしませんか。で、各部屋の確認と、他の部屋の責任者の変更の話などで思わぬ時間が…。って、もう終業時間じゃん。。。


そんなこんなで本日は終わっていきました。菜の花はそこそこ疲れました。明日は作業、進みますかねー…。



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所蔵登録ミス

90日目(通算1465日目)。ゴミ箱、ざぶざぶ。

水曜日は、Weekly Cleaningの日!…と、菜の花が着任した4月から取り決めました。で、全員で水曜日の朝、30分くらいそれぞれが好きなところをあちこち掃除しています。自動扉のガラス拭きだったり、事務室の掃除機かけだったり、書架に並ぶ本の「天」のほこり落としだったり。

今日の菜の花は、事務室の共有ゴミ箱の汚れが目に付いてしまいました。よし、今日はこれを磨くー!

カウンター正面のシンクで、一心不乱にゴミ箱を磨くこの図書館員。いやはや、利用者さんがいなくて良かったです。(いや、それって喜べない事態ですよ?)でも考えてみて下さい、もしも自動扉を入ってすぐのカウンターで、入室手続きをしようとしたら、凄い勢いでゴミ箱を洗っている図書館員さんしかいなかったら。思わず、そのまま回れ右して帰りたくなりません?うっかり、利用者さんをリジェクトしちゃうところでございましたよ。


今日は、まるっとした可愛らしい文字で書かれた読めない言語のCD-ROMを前に、うーん、となってみたり、業者さんからのアポイントメント電話を受けたり(後日、お会いすることになった)、ひたすら重複本のピックアップをしてみたり、先月分の使ったお金の書類がきたので取りまとめたり、何か色々ありました。一番「うわー」となったのは…ああ、またあれですね、公文書版と市販本版の話を含め、所蔵登録ミスの発覚。


複数冊あるから、1冊は捨てよう、とリストに挙げようとして、所蔵データのぶら下がっている書誌データと、実際の本のタイトルが不一致のものを発見してしまったのです。えー。びみょう。最初に見つけたのはシリーズものの資料で3書誌に2冊ずつ所蔵があるはずのところ、1つ目の書誌には1冊、2つ目の書誌にも1冊、3つ目の書誌に4冊ついてました。いや…ダウト!!

どうやら10年くらい前の受入担当者が、間違えて所蔵登録したようです。間違えられた本と、間違えてつけられた書誌ではお値段が違うようだったので、支払はどうだったのだろう、と若干不安になりました。日付がはっきりしているので、受入時の資料を確認することもできそうでしたが、もしもそれで金額間違いなどが発覚したとしても、もはやどうしようもないので(購入者の先生は退職済みですし、何しろ10年以上も前の支払ですしね…)、深く考えるのはやめました。人間、知らない方が幸せなこともありますの。

他にも、公文書版と市販本版がおかしなことになっている雑誌書誌の資料も発見。最初の2冊は市販本版しかなかったのですが、所蔵としては公文書版で持っている範囲まで全部ついていて(そういうことはままあります。確かに、内容がまったく同じなら、利用者にとってはどちらでも良いわけなので、まとめて所蔵状況を書いてある方が分かりやすい、という意見も当然あります)、公文書版では、市販本版しかない最初の方の所蔵をつけていない(つまり確かに公文書版で持っている部分だけの所蔵をつけている…あれ?利用者にとってはどちらでもいいから持っているのを全部書いた方が分かりやすい、というコンセプトなら、最初の方の所蔵もいるはずなのですが…)状態。これらについては、明日また、正しい所蔵に付け替えることに。今日のところは、注記として「何年までは市販本版を所蔵」「何年以降は公文書版を所蔵」と入れて、その書誌IDを書き添えておきました。これならはっきりするはず。これでほっとしたのも束の間。この雑誌書誌、途中でタイトルチェンジして、「継続後誌」が存在するのですが、そのリンクをクリックしてびっくり。切り替わる前後ともに公文書版のはずなのに、公文書版の「継続前誌」から「後誌」をクリックすると所蔵がない!どこだ?…と思ったら、やっぱり市販本版の書誌に所蔵がついていました。こんな肝心なところで間違うなんて!だってそうでしょう?これでは「継続後誌」側から「前誌」をクリックしても「所蔵なし」になっちゃうんですから。間違いなく継続の前後、両方を所蔵しているのに、所蔵登録を間違えたために、まるで所蔵がないかのように利用者さんに誤解させてしまう恐れがめちゃくちゃ高いのですよ!えええ!ですよ。こういうのはさすがにまずいです。数が多いからすぐに対応できませんでしたが、明日には修正したいと思います。


…という感じで「明日やる」を積み上げていったら、凄いことに。明日の菜の花は大変なことになりそうです…というか、単にやりきれないで終わるだけか…とほほ。何とか少しでも沢山こなせるよう、頑張る所存ではございます。



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初・決裁

89日目(通算1464日目)。やったことないことは、どっきどき。

すでに6年も勤めておいて、新人さんのようなことを言ってすみません。菜の花、決裁書類を起案して、ハンコください!と出掛けたことがありません。上の人たちに回すような書類は、菜の花ではなくてかかりちょうなどの上司が作成していましたし、菜の花が実務以外の書類上で責任者っぽいことをするような機会は、昨年度までは殆どなかったのです。

でも4月に異動してきた今の図書室では、かかりいんは菜の花ひとり、それに非常勤さんがお二人。上司は、お隣の図書室のかかりちょうなので、まあお隣の分室みたいな扱いなのですが、一応独立の図書室です。学内的な予算は別枠をとっているものの、最終的な図書費としてはお隣と合算処理なので、半独立という中途半端な立場の図書室ですけれど。

まあ、そんな変な立ち位置の図書室ですが、とにかく同じ事務室内にいるメンバーとしては、菜の花が一番責任者っぽいことをせざるを得ないポジションですので、決裁書類の起案も菜の花のおしごとなのです、はい。ようし、作るぞー。

と言っても、ちょこちょこっと書くだけですが…。本日の決裁は、5月くらいから某公共施設から相談を受けていた件。展示会で、うちの図書室の資料も展示したいそうです。貸出、展示、および広報用の写真撮影などを取りまとめた「許可願」が郵送されてきました。

超レア!という資料ではないのですが、少なくとも県内の大学には所蔵がなさそうですし、全国的に見てもそれほど所蔵館は多くない、昭和戦前期の雑誌です。菜の花的には、使ってもらえるなんて嬉しいー!という感じですが、まあ、色々ありまして…。「本当に貸すの?」という声もあるのです。比較的状態は良い資料ではありますが、戦前期資料は場合によっては劣化が進みやすいものでもありますからね。それに、周りが心配するのには実は別の理由があります。前回、先方に展示会で利用できるかどうかの事前チェックとしてお貸しして返却された際、若干の破損があったと、ILL担当者からの報告があったのです。曰く、コピーをとろうとして、無理に開いてコピー機のガラス面に押し付けたのではないか、と。簡易製本だったのですが、外側の綴じ糸がかかっている表紙部分が破損していました。貸出前には異状はなかった、というのが貸出を担当したILL担当者と、送付で経由する中央のILL担当者の共通の証言でした。一般的な対応かどうかは、ILLを担当したことのない菜の花には分かりませんが、少なくともうちではILLで外部に貸し出すとき、事前に破損・汚損をチェックして、万が一異状があった場合は「ごめんなさい、ここ破れてますので気をつけてね」とお手紙を入れているそうです。そうだったのですねー。確かにそれをしておくと相手も「あれっ!?これって最初からだっけ!?それともうちがやっちゃったんだろうか…(どきどき)」とならずに済みますものね。でもその資料の場合は2人の目を通っているのに何もなかったので、あちらでの破損ではないか、と推測されるのですが、そういう場合は相手から「もしかしたらうちで破れてしまったかも…」というコメントがくるものなのに、何もなかったから「何となく、資料を大事にしてくれないところなんじゃないかと思う…」と全体に不安を呼んでいる、という感じです。でもまあ、絶対に相手館さんで破損したかどうかは分からなくて、こちらの見落としという可能性もゼロではないのですし(でも菜の花もその資料は最初の問い合わせ時に確認していますが、その時点での破損には気付きませんでした。特に破れてはいなかったはず)、もしかしたら輸送中に…ということも…ちょっと苦しいですが。

でも怪しい状態のときは一言、返却時に「初期から破れていたのですが、これ以上壊さないように丁寧に扱わせて頂きました」とか最初に破れに気付いていなかったならば「最初からかもしれませんが、こちらでの破損でしたらすみません」的な添え書きさえして下されば、それで好感度はアップなのです。別に破損部分はうちでやった簡易製本の裏表紙部分なので、幾らでも修理はきくし、大したことでもないのですが、何の言及もない場合、「破損に気付いていながら何のコメントもない」と、あれ!?となりますし、「そもそも破損に気付いていない」としたら、資料をちゃんと見ないで適当に扱っているということで、本当にそんなところに資料を貸しても良いのか、と不安にもなります。

しかも、今回の許可願の中に、簡易製本を一度ばらしてから展示し、その後に戻して返却したい、という希望があったため、周りから「大丈夫?」という声が上がったのでした。まあ、元に戻してくれるということですから、そんなひどいことには…と思いつつ、実は若干どきどきしている菜の花です。でも折角の機会ですもの、その辺りは条件の中にきちんと戻してね、丁寧に扱ってね?と念押ししつつ、貸出許可願います、と上に決裁を取ることにしたというわけです。ああ、前置き長い。すみません。それに不完全な証拠で疑いをかけて、先方さまにもごめんなさい。

とにかく、書類をコピーして、そこに起案として「こういう感じできてます、こういう条件を出します、許可してよいか伺います」と書いて、押印欄を作成し、ハンコを貰いに出掛けました。とりあえず、自分の印を捺してから、うちの図書室のある部署の長である教授を最初に訪問。それからお隣の図書室のかかりちょう(上司)の印を頂いて、最後に総務のかかりちょうのところへ。そこからはそちらにお任せして、総務のかかりちょう、総務の課長、そしてうちの学部の長である教授まで、この書類を、「印鑑を頂く旅」に出すのです。肝心の総務のかかりちょうが本日はお休みだったので、以降の旅は明日以降に延期になりましたけれどもね。まあ、却下されることはないと思いますが、とにかく初なので、菜の花的にはどきどきなのです。



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市販本版、公文書版

88日目(通算1463日目)。書誌をつなげたい。

今日は朝から、利用者用PCのメンテナンスに、かなりの時間を費やしておりました。アップデートいっぱい。さぼっているとすぐこれです。。。やはり1ヵ月に1度はちゃんとやらないといけませんね。その苦労をするほどには、あんまり全端末が利用されていないような気もしなくはないのですが…!みなさま、活用してあげてー。


今日は主に、とある年刊の統計データ資料と戯れておりました。その資料は、まったく同じ内容の市販本版と公文書版が存在しており、うちの図書室では両方を所蔵しています。それどころか年度によってはそれぞれ2冊ずつあったりして…。つまり、同じ内容のものが4冊ほど…。しかも学内の他の図書室でも何セットかあったりして…。いやー、これこそ基本資料だ!ってことにしておきましょう。でもさすがに同じ内容の資料、うちのような零細図書室で4冊も要りませんけどね…。場所をとって仕方ありません。きっと当時は複本が必要なくらいの大人気資料!だったのでしょうけれど、オンラインで国によって無料公開されるくらいメジャーなデータのため、今となってはわざわざ紙媒体で借りていく人はそれほど多くないのです。それでも、紙媒体で持っておくのは大切だとは思っていますけれど。「オンラインにあるから要らない」というのが菜の花の元々の考え方の方向性でしたけれど、この分野の資料に関しては、実際に自分でオンラインでひいてみるのと、紙媒体でぱらぱらやってみる、というのを試してみて、

「やっぱり紙もあってほしいなー」

と宗旨替えしました。だって見やすいです。一覧性がいいですよね、紙。というか、全体像を見渡すには非常に良い。完全に目的をはっきりと持って調べるなら、オンラインデータの方が扱いやすそうですが、広く見るにはかなり、紙媒体使えます。だから何冊も要らないけど、1冊くらいは持っていたいな、と。図書館員の割に、紙にこだわりはない方だ、と思っていましたが、あらためて紙のよさというのを噛み締めている昨今です。というか、オンラインのものが見づらい資料が多いですよ、頑張って、日本政府!というか、統計局ですか…。

で、まあとりあえず重なっているものは捨てましょう、ということにしてみたのですが…。さて、市販本と公文書版はどうするか?と。市販本版が2冊と公文書版が2冊、合計4冊あったときに、何冊捨てますか?ということです。とりあえず、場所もないので市販本版1冊と公文書版1冊は捨てますわね。中身がまったく一緒の市販本版と公文書版もどちらかだけ残して捨てる、というのもありなのです。うん…どうする?

現在も継続しているのは公文書版。これは寄贈だからです。何年か前までは、これに加えてお金を出して市販本版も買っていたのです。でも1冊あれば十分じゃん?ということになって、買うのをやめたというわけ。なので、市販本版を残して公文書版を捨てる、という選択肢はなさそうです。それに、学内で他に持っている部署も全部、市販本版ばかりなので、公文書版の方が希少価値がありました。折角学内で複数持つなら、別のものがいいな、ということで、残すのは公文書版で決まりです。だからと言って市販本版を無理に捨てる必要はないのですが。とりあえず今までは市販本版・公文書版をごたまぜで、同じ年度のものを全部一緒に並べて配架していたのですがこれをやめて、市販本版は市販本版、公文書版は公文書版で、それぞれ塊に分けての配架に変更することに。これでちょっとすっきりするかも。それにこれならいざとなって場所が足らない!ということになったら、一塊で捨てることができますし、本を手に取る人も順番に1年1冊ずつ並んでいる方が何かと使いやすいだろう、と。例えば昭和54年から5年分借りていこうーと書架から引っ張り出すとき、2冊ずつとか3冊ずつ並んでいると不連続に取り出すからやりづらいだろうなと思いまして。シリーズ本などで複本があるとき、セットごとに配架するというのはお隣の図書室での配架法なのです。そういう風に並ぶよう、ちゃんと請求記号を調整しているのです。

さて、これで大体、やることは決まったから作業するか、と思ったら、書誌に思わぬ落とし穴が。雑誌書誌の場合、何度かタイトルチェンジしていても、所蔵検索をしたときに継続前誌・後誌のリンクで追いかけることができますが、今回の資料は4回のタイトルチェンジをしていて、市販本版に関してはすべてきちんと一直線にリンクで繋がっているのに、公文書版は真ん中の2つの書誌が存在しないため、リンクで繋がれていないのです。うわー、これは使いにくい。今は市販本版も持っているからちゃんとリンクで繋がる書誌にも所蔵がついているけれど、公文書版のみ残して捨ててしまうと繋がらなくなってしまう…。しかも変遷したときの資料、運悪くうちの図書室も公文書版が抜けていて、市販本版のまったく同じものが4冊あるし!うわー、これはどうやって乗り越えたらいい壁なのー。

…とまあ、書架の前でおろおろしながら、頭を抱えて不思議な踊りを踊っていた図書館員、それが本日の菜の花でございます。当面、書架移動計画で困らない限り、同じ内容でも市販本版と公文書版を維持した上で、公文書版の書誌をちゃんと整備し、更にローカルの所蔵データとしては全体像が掴める様な注記を入れるつもりです。何だかそう大したことでもないことで、よく迷うなあ…。これだから色々体調を崩したりするのですね…もう少し気楽に大らかに生きたいもの。



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マイルーム作成

87日目(通算1462日目)。でもすぐ解体可能。

暑かったですね。暑い中、資料を触るときはとにかく露出を少なくする、ということで(さすがに懲りました…)、長袖の白衣を必ず着ることにした菜の花です。手袋も忘れずに。結果、暑い…。とっても暑い…。ので、涼しいところに移住することにしました。除湿機の風の出口の真下。それは書庫の中央通路になるのですが、そこがとにかく涼しい。ので、ブックトラックにノートPCを載せてがらがらと移動。両側にも本を満載したブックトラックを設置。もちろん、椅子もごろごろと連れて行きました。これで、三方をブックトラックに囲まれた、簡易菜の花ルームの完成。通路のど真ん中に。利用者さんが通るときにはちょっとどいて、あとはどどーんと壁になってました。席を外したいときは、ブックトラックをがらがらと連れて事務室内に戻ります。いちいちルームを崩すのはなかなか面倒ですが、それにしても涼しい。この涼しさのためなら、菜の花は頑張れます、はい。


…なんて馬鹿なことをしながら(しかし、切実な問題でございます)、本の整理とか、寄贈受入の準備とか、請求記号の振り直しとか、まあちょこまかと色々な作業を致しました。今週の勤務は2日間だけでしたが、今週の報告書はそんなに少なくもなく。そこそこでした。頑張った方です、うんうん。来週もこの調子で頑張りたいところです。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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