菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
市販本版、公文書版
88日目(通算1463日目)。書誌をつなげたい。
今日は朝から、利用者用PCのメンテナンスに、かなりの時間を費やしておりました。アップデートいっぱい。さぼっているとすぐこれです。。。やはり1ヵ月に1度はちゃんとやらないといけませんね。その苦労をするほどには、あんまり全端末が利用されていないような気もしなくはないのですが…!みなさま、活用してあげてー。
今日は主に、とある年刊の統計データ資料と戯れておりました。その資料は、まったく同じ内容の市販本版と公文書版が存在しており、うちの図書室では両方を所蔵しています。それどころか年度によってはそれぞれ2冊ずつあったりして…。つまり、同じ内容のものが4冊ほど…。しかも学内の他の図書室でも何セットかあったりして…。いやー、これこそ基本資料だ!ってことにしておきましょう。でもさすがに同じ内容の資料、うちのような零細図書室で4冊も要りませんけどね…。場所をとって仕方ありません。きっと当時は複本が必要なくらいの大人気資料!だったのでしょうけれど、オンラインで国によって無料公開されるくらいメジャーなデータのため、今となってはわざわざ紙媒体で借りていく人はそれほど多くないのです。それでも、紙媒体で持っておくのは大切だとは思っていますけれど。「オンラインにあるから要らない」というのが菜の花の元々の考え方の方向性でしたけれど、この分野の資料に関しては、実際に自分でオンラインでひいてみるのと、紙媒体でぱらぱらやってみる、というのを試してみて、
「やっぱり紙もあってほしいなー」
と宗旨替えしました。だって見やすいです。一覧性がいいですよね、紙。というか、全体像を見渡すには非常に良い。完全に目的をはっきりと持って調べるなら、オンラインデータの方が扱いやすそうですが、広く見るにはかなり、紙媒体使えます。だから何冊も要らないけど、1冊くらいは持っていたいな、と。図書館員の割に、紙にこだわりはない方だ、と思っていましたが、あらためて紙のよさというのを噛み締めている昨今です。というか、オンラインのものが見づらい資料が多いですよ、頑張って、日本政府!というか、統計局ですか…。
で、まあとりあえず重なっているものは捨てましょう、ということにしてみたのですが…。さて、市販本と公文書版はどうするか?と。市販本版が2冊と公文書版が2冊、合計4冊あったときに、何冊捨てますか?ということです。とりあえず、場所もないので市販本版1冊と公文書版1冊は捨てますわね。中身がまったく一緒の市販本版と公文書版もどちらかだけ残して捨てる、というのもありなのです。うん…どうする?
現在も継続しているのは公文書版。これは寄贈だからです。何年か前までは、これに加えてお金を出して市販本版も買っていたのです。でも1冊あれば十分じゃん?ということになって、買うのをやめたというわけ。なので、市販本版を残して公文書版を捨てる、という選択肢はなさそうです。それに、学内で他に持っている部署も全部、市販本版ばかりなので、公文書版の方が希少価値がありました。折角学内で複数持つなら、別のものがいいな、ということで、残すのは公文書版で決まりです。だからと言って市販本版を無理に捨てる必要はないのですが。とりあえず今までは市販本版・公文書版をごたまぜで、同じ年度のものを全部一緒に並べて配架していたのですがこれをやめて、市販本版は市販本版、公文書版は公文書版で、それぞれ塊に分けての配架に変更することに。これでちょっとすっきりするかも。それにこれならいざとなって場所が足らない!ということになったら、一塊で捨てることができますし、本を手に取る人も順番に1年1冊ずつ並んでいる方が何かと使いやすいだろう、と。例えば昭和54年から5年分借りていこうーと書架から引っ張り出すとき、2冊ずつとか3冊ずつ並んでいると不連続に取り出すからやりづらいだろうなと思いまして。シリーズ本などで複本があるとき、セットごとに配架するというのはお隣の図書室での配架法なのです。そういう風に並ぶよう、ちゃんと請求記号を調整しているのです。
さて、これで大体、やることは決まったから作業するか、と思ったら、書誌に思わぬ落とし穴が。雑誌書誌の場合、何度かタイトルチェンジしていても、所蔵検索をしたときに継続前誌・後誌のリンクで追いかけることができますが、今回の資料は4回のタイトルチェンジをしていて、市販本版に関してはすべてきちんと一直線にリンクで繋がっているのに、公文書版は真ん中の2つの書誌が存在しないため、リンクで繋がれていないのです。うわー、これは使いにくい。今は市販本版も持っているからちゃんとリンクで繋がる書誌にも所蔵がついているけれど、公文書版のみ残して捨ててしまうと繋がらなくなってしまう…。しかも変遷したときの資料、運悪くうちの図書室も公文書版が抜けていて、市販本版のまったく同じものが4冊あるし!うわー、これはどうやって乗り越えたらいい壁なのー。
…とまあ、書架の前でおろおろしながら、頭を抱えて不思議な踊りを踊っていた図書館員、それが本日の菜の花でございます。当面、書架移動計画で困らない限り、同じ内容でも市販本版と公文書版を維持した上で、公文書版の書誌をちゃんと整備し、更にローカルの所蔵データとしては全体像が掴める様な注記を入れるつもりです。何だかそう大したことでもないことで、よく迷うなあ…。これだから色々体調を崩したりするのですね…もう少し気楽に大らかに生きたいもの。
今日は朝から、利用者用PCのメンテナンスに、かなりの時間を費やしておりました。アップデートいっぱい。さぼっているとすぐこれです。。。やはり1ヵ月に1度はちゃんとやらないといけませんね。その苦労をするほどには、あんまり全端末が利用されていないような気もしなくはないのですが…!みなさま、活用してあげてー。
今日は主に、とある年刊の統計データ資料と戯れておりました。その資料は、まったく同じ内容の市販本版と公文書版が存在しており、うちの図書室では両方を所蔵しています。それどころか年度によってはそれぞれ2冊ずつあったりして…。つまり、同じ内容のものが4冊ほど…。しかも学内の他の図書室でも何セットかあったりして…。いやー、これこそ基本資料だ!ってことにしておきましょう。でもさすがに同じ内容の資料、うちのような零細図書室で4冊も要りませんけどね…。場所をとって仕方ありません。きっと当時は複本が必要なくらいの大人気資料!だったのでしょうけれど、オンラインで国によって無料公開されるくらいメジャーなデータのため、今となってはわざわざ紙媒体で借りていく人はそれほど多くないのです。それでも、紙媒体で持っておくのは大切だとは思っていますけれど。「オンラインにあるから要らない」というのが菜の花の元々の考え方の方向性でしたけれど、この分野の資料に関しては、実際に自分でオンラインでひいてみるのと、紙媒体でぱらぱらやってみる、というのを試してみて、
「やっぱり紙もあってほしいなー」
と宗旨替えしました。だって見やすいです。一覧性がいいですよね、紙。というか、全体像を見渡すには非常に良い。完全に目的をはっきりと持って調べるなら、オンラインデータの方が扱いやすそうですが、広く見るにはかなり、紙媒体使えます。だから何冊も要らないけど、1冊くらいは持っていたいな、と。図書館員の割に、紙にこだわりはない方だ、と思っていましたが、あらためて紙のよさというのを噛み締めている昨今です。というか、オンラインのものが見づらい資料が多いですよ、頑張って、日本政府!というか、統計局ですか…。
で、まあとりあえず重なっているものは捨てましょう、ということにしてみたのですが…。さて、市販本と公文書版はどうするか?と。市販本版が2冊と公文書版が2冊、合計4冊あったときに、何冊捨てますか?ということです。とりあえず、場所もないので市販本版1冊と公文書版1冊は捨てますわね。中身がまったく一緒の市販本版と公文書版もどちらかだけ残して捨てる、というのもありなのです。うん…どうする?
現在も継続しているのは公文書版。これは寄贈だからです。何年か前までは、これに加えてお金を出して市販本版も買っていたのです。でも1冊あれば十分じゃん?ということになって、買うのをやめたというわけ。なので、市販本版を残して公文書版を捨てる、という選択肢はなさそうです。それに、学内で他に持っている部署も全部、市販本版ばかりなので、公文書版の方が希少価値がありました。折角学内で複数持つなら、別のものがいいな、ということで、残すのは公文書版で決まりです。だからと言って市販本版を無理に捨てる必要はないのですが。とりあえず今までは市販本版・公文書版をごたまぜで、同じ年度のものを全部一緒に並べて配架していたのですがこれをやめて、市販本版は市販本版、公文書版は公文書版で、それぞれ塊に分けての配架に変更することに。これでちょっとすっきりするかも。それにこれならいざとなって場所が足らない!ということになったら、一塊で捨てることができますし、本を手に取る人も順番に1年1冊ずつ並んでいる方が何かと使いやすいだろう、と。例えば昭和54年から5年分借りていこうーと書架から引っ張り出すとき、2冊ずつとか3冊ずつ並んでいると不連続に取り出すからやりづらいだろうなと思いまして。シリーズ本などで複本があるとき、セットごとに配架するというのはお隣の図書室での配架法なのです。そういう風に並ぶよう、ちゃんと請求記号を調整しているのです。
さて、これで大体、やることは決まったから作業するか、と思ったら、書誌に思わぬ落とし穴が。雑誌書誌の場合、何度かタイトルチェンジしていても、所蔵検索をしたときに継続前誌・後誌のリンクで追いかけることができますが、今回の資料は4回のタイトルチェンジをしていて、市販本版に関してはすべてきちんと一直線にリンクで繋がっているのに、公文書版は真ん中の2つの書誌が存在しないため、リンクで繋がれていないのです。うわー、これは使いにくい。今は市販本版も持っているからちゃんとリンクで繋がる書誌にも所蔵がついているけれど、公文書版のみ残して捨ててしまうと繋がらなくなってしまう…。しかも変遷したときの資料、運悪くうちの図書室も公文書版が抜けていて、市販本版のまったく同じものが4冊あるし!うわー、これはどうやって乗り越えたらいい壁なのー。
…とまあ、書架の前でおろおろしながら、頭を抱えて不思議な踊りを踊っていた図書館員、それが本日の菜の花でございます。当面、書架移動計画で困らない限り、同じ内容でも市販本版と公文書版を維持した上で、公文書版の書誌をちゃんと整備し、更にローカルの所蔵データとしては全体像が掴める様な注記を入れるつもりです。何だかそう大したことでもないことで、よく迷うなあ…。これだから色々体調を崩したりするのですね…もう少し気楽に大らかに生きたいもの。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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