忍者ブログ

菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

鍵、捨てた

488日目(通算1186日目)。ひどく、レトロな鍵だった。

あまりのレトロっぷりに、思わず写真を撮ってしまいましたよ。何故、突然鍵かと申しますと、3ヵ月で処分する、ということにして、ブックトラックに載せて入口に展示していた忘れ物、現在図書室に届けられているものがすべて3ヵ月に達してしまったので今朝、ブックトラックを撤去したのです。その中に鍵がありまして。昨年9月に届けられたものですが、結局引き取り手無し。何の鍵かは分かりませんが、さすがにこれだけ時間が経っていれば、持ち主はすでに何らかの方法で対処しているだろう、ということで今回廃棄にすることに。ついでに、事務室の引き出しの中にも、謎の鍵がいっぱいあるなと思い出し、引っ張り出してみたら…どう考えてもこれで開く部屋、もうないでしょ!?…な、まるでマンガにでも出てきそうな超レトロな鍵がざくざくと。「これ、アクセサリとして売れるんじゃない?」とすら言われる始末。そもそもうちの建物、何年か前に耐震改修の際に内部を完全に変えてしまっていて、かつて部屋だった場所が壁を撤去されて大きな空間になっていたり、かつてトイレだった場所が部屋になっていたり、とにかく色々変わっちゃってまして、当然扉も別物になっています。古い鍵で開く場所はないだろうなあ…と。しかも古さが、10年20年レベルじゃないですから。菜の花の生まれる前どころか、菜の花の親御さんが幼き頃のものでは…。恐るべし。



貸出データと手元の資料の確認をしていた大学院生さんが、「1冊、借りていない本を借りていることになっていて、別の借りている本1冊を借りていないことになっています」と申し出ていらっしゃいました。書庫を調べたら、確かに彼女が「借りていることになっている」資料は普通に配架されていて、「貸出されていない」はずの資料が彼女の手元にあります。あれ?って、資料IDラベルが、変?この2冊、資料IDラベルがひっくり返ってる!Aの標題紙に捺されている資料IDがaで、Bの標題紙に捺されている資料IDがbだとすると、Aの表紙(本の外側)にはbが、Bの表紙にはaが貼られている…。

資料IDラベルは、資料1冊ずつに割り振られた番号(うちの大学では8ケタの数字)「資料ID」をバーコード化して、資料に貼られているシールです。貸出/返却手続きのときに「ピッ」と読み取っているあれ。もちろん、図書館には「ピッ」のシステムが入る前から本はあったわけで、ある時点で「バーコード方式を導入しよう!」と決めたときには、すでに書庫には大量の「無バーコード資料」がありました。そのため、この何万冊と存在する「無バーコード資料」1冊1冊に資料IDラベルを貼る作業をしていた時期が過去にあります。(今もまだやっているところもありますが、うちの図書室では何年か前にほぼ完了しています。)

…が、このバーコードを貼る作業というのは、延々とバーコードを貼り続けるわけで…、まあ、たまには「うっかり」しちゃうこともあると。今回の資料は、書架にあったときは隣り合って配架されていた、請求記号のとても近い本で、たまたまですが、8ケタの資料IDのうち、下5桁くらいが一致している、という、非常に珍しい本でした。通常は数字を次々と一度に沢山覚えられませんから(1-2秒見ただけで8ケタ
の数字を連続して何回も覚えるのは難しい)、さくさくと作業を進めてしまうときは下2-3桁しか確認しないことが多々あります。で、どうやらこの作業をした人もまさか隣り合っている2冊の資料IDが、そんなに一致しているとは思いもよらず、下の桁だけ見て貼り違えてしまったのではないかと考えられます。とにかく、2冊の資料は資料IDラベルを貼る時点で、取り違えられてしまい、貸出手続きのときは本の表紙に貼られているバーコードを「ピッ」として操作が完了してしまいますから、気付かずにそのまま貸してしまったのですね…。ちゃんと画面に本のタイトルは出てきますが、何しろ同じような請求記号…、つまりは分類のところにある本なので、タイトルすらよく似ていたのでした。うーん、よく見つかりました。ちゃんとデータと資料をよく眺めてくれる利用者さんがいてくれて、本当によかったです。他にもこういう本、あるかもしれません…。とりあえず、貼りかえ。


今日は前半がカウンター当番でしたが、午前中は来室者がほとんどなく、ひたすら新着図書の装備をしていました。あと、目録。カウンター当番なのに珍しく、かなり集中。おお、菜の花もやればできるではないですか。お昼休みの当番は、突如来室者が増えてばたばたでした。でもかなり順調に目録が進んだので、この調子で午後も一気に先生購入本の目録を終わらせる!と気合を入れていたのですが…、、、午後からは書誌調整でいっぱいいっぱいでした。今週作ったばかりの書誌で、迷いつつ、たまたま遭遇した目録のかかりちょうに相談して作成したものでしたが…、迷ったところと全然違うことで書誌調整がきました。えー。そこなのー。普通はそれ、書誌調整しないよねー。基本、作成館の判断を尊重する、とNACSIS-CAT/ILLのQ&Aでも何度か回答されているところですし。まあ、説明するのも面倒だし、もういいや、希望通りにしておくよ!と返信し、この短期間ですでに所蔵をつけていた1館に連絡しようとメールを書いていたら、別の書誌調整メールが。っと、また同じ書誌について、今度は別の館から!!問い合わせしようとメールを書いているうちに修正がかかって驚いちゃったみたいです。驚かせてすみません。こちらのご指摘については、一応作成時に迷ったところでした。目録のかかりちょうに内線をかけてご相談しながら、先方の指摘を基本的には取り入れつつ、やっぱりここはこちらの判断通りで、というところも残しつつ、修正。で、まとめて最初の書誌調整をかけてきた館と、所蔵をつけていた1館と、後の書誌調整をかけてきた館の3館プラスうちの目録の部署にメール。あー、結局相談の内線は3回かけてしまい、じっくり修正しつつ、ついでに著者名典拠なんかも作成しちゃったりして、僅か1書誌の書誌調整に、全部で2時間くらいかかってしまいました。。。何ということー!今日はお昼休みがカウンター当番だったので、午後の業務は14時スタートでしたが、2時間これをやっていたわけで、ようやく新着図書の目録に戻れたのは16時過ぎだったのでした。ああ、、、ぐったり。書誌調整のかかってしまうような書誌を作ったのは菜の花ですけどー。でもあれは結構、判断が分かれるところでしたよ。多分、菜の花だったら書誌調整せずに所蔵つけちゃいます…と言い訳してみる。


あー…それにしても今日は疲れました。何だかあっという間の週末。ゆっくり休めるとよいのですが。



拍手[0回]

PR

この記事へのコメント

Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧できます
 

この記事へのトラックバック

トラックバックURL

プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

フリーエリア

カレンダー

09 2024/10 11
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

菜の花にメールする

最新CM

アーカイブ

最新TB

ブログ内検索

アクセス解析

広告

忍者アナライズ

Copyright ©  -- 菜の花の大学図書館日誌 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Photo by momo111 / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]