菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
初・ツール使用
- 2010/06/14 (Mon)
- 4-6年目(某文系図書室編) |
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281日目(通算978日目)。どきどき。
今日は雨模様。たまたま菜の花が外に出るときは雨が上がっていて、大変助かりましたけれども。…意外に、日ごろの行ないがよかったのかもしれません。
うちの図書室では荷物の持ち込みを不可としていて、入口にロッカーを置いているのですが、このロッカーを先週の半ばからずっと占有している人がいるようです。荷物を取りに来ていないようで。困ったこと。一応、図書室利用者の、利用時のみの使用というお約束なので、夜間に預けっぱなしというのはアウト。それが更に数日間となれば規約違反ですから、注意書きとして掲示してあるように、こちらのマスターキーで開けることになります。万が一、なまものとか入っていたら大変ですし。まさか爆発物とか毒劇物とか、危険物は入っていないと信じていますけど。でもでも…ひょっとして、こう、犯罪ちっくなものが入っていたら、どうしましょう!菜の花、考えるだけでどきどきです。とりあえず、今は警告だけ貼ってあります。期限は今週中。それをこえると…ついにオープン・ザ・開かずの扉、なのです。緊張するなー…。
今日はカウンター当番をしていたら、名誉教授のN先生が来室。いつものように文献と首っ丈でしたが、つかつか、とカウンターにやってきて一言。
「ペーパーナイフを貸して下さい」
おおお、というか、まさにN先生ご寄贈のペーパーナイフなんですけど!寄贈されて、初の利用者は、寄贈者のN先生でありました。そして今後も…きっと一番のお得意さまになること請け合い。何しろ菜の花、この図書室のカウンターに入って1年ちょっとで、ペーパーナイフを求められたのは初めてですからね!
しゃくしゃく、と古い洋書のとじている部分をペーパーナイフで切ったN先生、ちょっと嬉しそうでありました。
しばらくしてからまたN先生、つかつか、とカウンターにやってきて、無言で本をこちらに向けました。何かな、と思っていたら、後ろから開いて、「680ページ、681ページ…」とページを指し示して数え上げながら、めくっていきます。そして、途中で真っ白なページが。でも先生は気にせず数えます。次のページにはまたちゃんと、ページの記述が。繋がっています。更にまた白いページ。あ、落丁だ!いや、丁は落ちていないか…いや、でもページ落ち。印刷抜けというべきですかね。トータル、4ページ分がありませんでした。そこはその本のラスト部分で、Index。先生、「Wが引きたかったんだよ…」と訴えてきました。あらら…Yはあるけど、その前2ページが抜けてる…。ピンポイントでしたか…。若干古い本だったので、今更交換はできなさそう。調べてみると、学内の他の図書室でも所蔵していたので、そちらへ行ってコピーさせて頂くことに。
…と算段していたら、帰ったはずのN先生から、図書室へ電話がかかってきました。
「あの本、他の図書室にもあると思うけど、他のところのは抜けていないかな…」
…心配だったようです。調べてみます、と答えておきました。で、早速午後から所蔵する図書室へ。そこで確認したら、ちゃんとページはありました。4ページだけコピーさせていただきました。しかし、10年以上、この資料のページ落ちには誰一人気付かなかったということですか…。確かに、受入や目録のときにざっとは見ますけれども、細かいところまでは必ずしも気付かないもので。菜の花はこれまで、数回は落丁・乱丁を見つけてきていますけれども、実際は見落としているだけで、もっともっと多いかもしれません。
とある書誌に所蔵をつけようと、じっと眺めていたら、「NOTE:参考文献: p.284」と書いてありました。確かに、p.284には「参考文献」というものがありました。でも…、こんなに少ないの?あれ?このページは第9章のラストでした。ぱらぱら~とめくったら、第5章のラストにも「参考文献」がありました。ということは、「NOTE:参考文献: 各章末」じゃないの!?と菜の花は思ったのです。でも、一応確認することに。1章の終わりには…ありません。2章の終わりにはありました。3章の終わりにはなし。4章にもなし。5章にはあって、あとは9章までなし。…なんだ、この本。。。で、NOTE注記って発見館修正でよかったっけ?え、削除は駄目?いや、修正ですけど…、やるなら「NOTE:参考文献あり」くらいの表示ですよね…。何かページ情報が減って、「データはリッチな方向へ」という「修正指針」に若干、反しているような気がして…、悩みました。目録の部署に内線をかけて「どう思います!?」と思わず質問してしまいました。「うーーーん」と悩まれて、結局こちらで修正する、という結論に達しました。ええと、どうなのでしょうか。書誌調整に出した方がよかったのかな…。
逆に、修正を連絡したものも。すでに先行する2書誌があり、これの「タイトル関連情報」とPTBLに移して、新たな親書誌を作成した上で、もう1件の新規書誌を作成するというもの。おおお、何かちょっと大掛かり。こういう場合は「発見館」と「作成館」の協議になるわけですが、先行2書誌は菜の花の前任者さんが作ったもの。というわけで、「発見館」=「作成館」です。というわけで、菜の花の脳内会議が行なわれ、もちろん「修正するよー」という結論が導かれました。さくっと作った後、若干不安になって、それらを持って目録の部署までてくてく歩いていって、その場でチェックをしていただきました。どうも毎度、お世話になってます。結果、問題なしとのことだったので、NACSISのツール、「図書書誌修正報告」の登録をしてみました。初です。ちょっと嬉しいです。でもどきどきでした。いや、何か今日は結構、どきどきしてるなー。
何だかんだで、書誌作成・修正数が多かったせいもあり、先生購入本に関しては新着案内・配架まで完了しましたが、それ以外に関しては完全には終了できず。しかも残っているのは確認したら、1つもNACSISに書誌がなかったので、明日もひたすらがりがりと書誌作成になりそうです。一応、全部英語で終わってくれていますので、ありがたいです。これがタイ語とかアラビア語とかブルガリア語とか言われたら、菜の花泣いちゃうと思うんだ…。。。うん、とにかく、明日は英語の書誌と仲良し、って予定で。
今日は雨模様。たまたま菜の花が外に出るときは雨が上がっていて、大変助かりましたけれども。…意外に、日ごろの行ないがよかったのかもしれません。
うちの図書室では荷物の持ち込みを不可としていて、入口にロッカーを置いているのですが、このロッカーを先週の半ばからずっと占有している人がいるようです。荷物を取りに来ていないようで。困ったこと。一応、図書室利用者の、利用時のみの使用というお約束なので、夜間に預けっぱなしというのはアウト。それが更に数日間となれば規約違反ですから、注意書きとして掲示してあるように、こちらのマスターキーで開けることになります。万が一、なまものとか入っていたら大変ですし。まさか爆発物とか毒劇物とか、危険物は入っていないと信じていますけど。でもでも…ひょっとして、こう、犯罪ちっくなものが入っていたら、どうしましょう!菜の花、考えるだけでどきどきです。とりあえず、今は警告だけ貼ってあります。期限は今週中。それをこえると…ついにオープン・ザ・開かずの扉、なのです。緊張するなー…。
今日はカウンター当番をしていたら、名誉教授のN先生が来室。いつものように文献と首っ丈でしたが、つかつか、とカウンターにやってきて一言。
「ペーパーナイフを貸して下さい」
おおお、というか、まさにN先生ご寄贈のペーパーナイフなんですけど!寄贈されて、初の利用者は、寄贈者のN先生でありました。そして今後も…きっと一番のお得意さまになること請け合い。何しろ菜の花、この図書室のカウンターに入って1年ちょっとで、ペーパーナイフを求められたのは初めてですからね!
しゃくしゃく、と古い洋書のとじている部分をペーパーナイフで切ったN先生、ちょっと嬉しそうでありました。
しばらくしてからまたN先生、つかつか、とカウンターにやってきて、無言で本をこちらに向けました。何かな、と思っていたら、後ろから開いて、「680ページ、681ページ…」とページを指し示して数え上げながら、めくっていきます。そして、途中で真っ白なページが。でも先生は気にせず数えます。次のページにはまたちゃんと、ページの記述が。繋がっています。更にまた白いページ。あ、落丁だ!いや、丁は落ちていないか…いや、でもページ落ち。印刷抜けというべきですかね。トータル、4ページ分がありませんでした。そこはその本のラスト部分で、Index。先生、「Wが引きたかったんだよ…」と訴えてきました。あらら…Yはあるけど、その前2ページが抜けてる…。ピンポイントでしたか…。若干古い本だったので、今更交換はできなさそう。調べてみると、学内の他の図書室でも所蔵していたので、そちらへ行ってコピーさせて頂くことに。
…と算段していたら、帰ったはずのN先生から、図書室へ電話がかかってきました。
「あの本、他の図書室にもあると思うけど、他のところのは抜けていないかな…」
…心配だったようです。調べてみます、と答えておきました。で、早速午後から所蔵する図書室へ。そこで確認したら、ちゃんとページはありました。4ページだけコピーさせていただきました。しかし、10年以上、この資料のページ落ちには誰一人気付かなかったということですか…。確かに、受入や目録のときにざっとは見ますけれども、細かいところまでは必ずしも気付かないもので。菜の花はこれまで、数回は落丁・乱丁を見つけてきていますけれども、実際は見落としているだけで、もっともっと多いかもしれません。
とある書誌に所蔵をつけようと、じっと眺めていたら、「NOTE:参考文献: p.284」と書いてありました。確かに、p.284には「参考文献」というものがありました。でも…、こんなに少ないの?あれ?このページは第9章のラストでした。ぱらぱら~とめくったら、第5章のラストにも「参考文献」がありました。ということは、「NOTE:参考文献: 各章末」じゃないの!?と菜の花は思ったのです。でも、一応確認することに。1章の終わりには…ありません。2章の終わりにはありました。3章の終わりにはなし。4章にもなし。5章にはあって、あとは9章までなし。…なんだ、この本。。。で、NOTE注記って発見館修正でよかったっけ?え、削除は駄目?いや、修正ですけど…、やるなら「NOTE:参考文献あり」くらいの表示ですよね…。何かページ情報が減って、「データはリッチな方向へ」という「修正指針」に若干、反しているような気がして…、悩みました。目録の部署に内線をかけて「どう思います!?」と思わず質問してしまいました。「うーーーん」と悩まれて、結局こちらで修正する、という結論に達しました。ええと、どうなのでしょうか。書誌調整に出した方がよかったのかな…。
逆に、修正を連絡したものも。すでに先行する2書誌があり、これの「タイトル関連情報」とPTBLに移して、新たな親書誌を作成した上で、もう1件の新規書誌を作成するというもの。おおお、何かちょっと大掛かり。こういう場合は「発見館」と「作成館」の協議になるわけですが、先行2書誌は菜の花の前任者さんが作ったもの。というわけで、「発見館」=「作成館」です。というわけで、菜の花の脳内会議が行なわれ、もちろん「修正するよー」という結論が導かれました。さくっと作った後、若干不安になって、それらを持って目録の部署までてくてく歩いていって、その場でチェックをしていただきました。どうも毎度、お世話になってます。結果、問題なしとのことだったので、NACSISのツール、「図書書誌修正報告」の登録をしてみました。初です。ちょっと嬉しいです。でもどきどきでした。いや、何か今日は結構、どきどきしてるなー。
何だかんだで、書誌作成・修正数が多かったせいもあり、先生購入本に関しては新着案内・配架まで完了しましたが、それ以外に関しては完全には終了できず。しかも残っているのは確認したら、1つもNACSISに書誌がなかったので、明日もひたすらがりがりと書誌作成になりそうです。一応、全部英語で終わってくれていますので、ありがたいです。これがタイ語とかアラビア語とかブルガリア語とか言われたら、菜の花泣いちゃうと思うんだ…。。。うん、とにかく、明日は英語の書誌と仲良し、って予定で。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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