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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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X線回折の実験、ちょっとしてみたいんですけど?

399日目。お、あと1日で…。

本日も、忙しかったです。あんまり忙しかったので、記憶が飛んでいるのではないかと不安になるくらいに。

朝から、ちょっとばかりお隣の相互さんを巻き込んで、もめました。サイトのことであり、リンクリゾルバのことであり、そして学内の共通認識の問題であり…。まあ、色々とあって。菜の花がうっかり放置していたのも、もめた原因だから、ちょっと反省。だって優先順位が低かったんだもん。それからWWW委員会の会議が昼まで。昼からはネットワーク系の部署にお出掛け。戻ってきてからは会議で出来てしまった仕事を片付け…ようと思ったのですが、立て続けに学内の他の図書室から内線。ようやく落ち着いて出来ると思ったところにお隣の相互さんから質問。やっと分かったー、と続きをやっていたら、にわかに騒がしくなったカウンターにフォローで入って、気付いたら夜だった、みたいな。


午前中のWWW委員会は昨日、心配していたようなこともなく平和裏に終了しました、多分。細かい仕事を山ほど菜の花に残して…。殆ど菜の花がひとりで喋り続けていた、という説もありつつ、まあ、何とかそれっぽくなってよかったね、みたいな。うちの課長が巧いことまとめて下さったお陰で、何かしらの前進があったような気もします。気がするだけだったらどうしよう…。
この会議で議論になった部分は、テストページを作ってメール会議に回しちゃおうね、ということになったので、会議によって生じた菜の花の仕事は今日の議論をまとめたテストページを作ることでした、はい。細かいよ…。かなり。どうしようかなーと思っていた部分は、システム系のY氏が引き受けて下さったので助かりました。というかY氏、仕事はやっ。凄いなあ…。さすがY氏。あの速さには菜の花、絶対かなわない。そして技術力でも。

午後からのお出掛けは、Y氏とY氏のところの係長と一緒に。ネットワーク系のセンターに行って来ました。えーと、この事務室に入るのは菜の花、3回目か4回目ってところか。図書館よりは、懐かしい感じがしました。こっちの方が菜の花に近しい気がする。。。こちらはそれほど時間もかからずに戻ってこられました。

これで会議も終わったし、ちょっと一息だぞーと思っていたら、思いっきり甘かったのです。怒涛のように色々なことがー。まず、内線ですけど。まずは事務室の電話にかかってきて、係のM嬢が出た後、菜の花が代わりました。学内のかなり小さい図書室からで、他大学に書誌調査を出す事例の相談でした。その途中で、同じ電話に割り込みの内線が入ってきたので、カウンターにあるもうひとつの電話で係長が対応。これは少し大きめの学内の図書室から。菜の花も係長も電話対応中に、お隣の相互さんの電話に内線がかかってきたので係のM嬢が出たら、うち宛の内線だったようです。どうも、参考係の電話が両方ふさがっていたせいで、うまく繋がらなかったらしい。おおお、うちの係、大人気。結局、最後の電話には対応していた電話を切ってから菜の花がかけ直しました。でもかけ直したら「あ、勘違いでした、解決してしまいました!」と言われてしまいましたけれども。

そのあとはシステム系のY氏と、WWW委員会で出た話を少し話して(どうテストページを作るかなどを相談)、係のM嬢に仕事をぽーんと投げておいたのでそのやり方などについて尋ねられたことに答えて、相互さんから質問がきたのにも答えて、業者Mさんが来た件についても資料管理さんと相談して…というのが断続的に起きました。どれも菜の花からスタートしたのではなくて、向こうからやってきたことに対応していった、という形。自分の作業としてはWWW委員会のまとめをしなくちゃいけないけれど、やりかかっていたのは発注準備だったのでそちらをとにかく片付けてしまおう、それから今日中にWWW委員会の件だ!という心積もりだったのに、この作業がどんどん侵食されて、ちっとも終わらないぞ!と。作業が中断されるのは何より辛い…。

この中で時間を食ってしまったのは、相互さんの相談と、利用者さんと一緒に悩んだX線かな…。やはりレファ系統が時間がかかります。しかし一応、うちは参考係なのでこれこそが本業のはずですが。

相互さんの相談は、他大学からの複写依頼について。申込み内容に該当するページが見つからない、とのこと。うーん、そんなこと言われても。モノと大学を見て、あー、まただ、と思いました。いや、前にも同じシリーズの資料の書誌調査が、この大学から来たなーと思い出して。でも今度は複写依頼か。どうだろう。分かるだろうか…。というわけで、悩みました。ひとしきり悩んだのですが、何とか解決しました。あー…、よかった。大分分かってきました、この本のこと。今度はもう少し早く対応できる気がします。

X線の方もかなりの勢いで困りました。困りましたけど…、そして本当にあれでいいのかも分かりませんけど、何とか終わりました。でも終わってから菜の花は決心しました。これはまずい。課長に直訴だ!

前にも何回か、このX線関係のレファでは困っているのですよ。だから、菜の花にX線回折、やらせて下さい!やらせてくれる先生を探して下さい!またはテキスト下さいって頼んで下さい!…と訴えてみました。いや、ほんとに。これ多分、1度自分で実験してみれば意味が分かると思うのですよ。残念ながら菜の花は、X線回折はやらなかったですからねえ。やっておけばよかったのかもしれませんけど。

で、訴えて受理されたのですが、そのあと工学系の図書室かどこかに相談した課長が戻してきた答えは、今までの参考係の人もこの手の質問で非常に時間を費やしてきたけれど、マニュアルを見ればすべて対応できて困ったことはないから何とかなるんじゃないのか、ということでした。いや、マニュアルに書いてあることで何とかなるなら、菜の花でも何とか出来ますって。だってマニュアルは、一通り読んでいますし、何度も参照しながらレファしてますもの。それでも書いていない部分が分からないから、実際のデータを触りたいと申し上げているのですっ。

まあ、そういうことが分かる先生が分からないから、次回困ったときにどこの先生の授業か?を聞いて、その先生に問い合わせてみたらどうか、ということでした。むー…、仕方ありません。まあ、X線の実験すると申請とか面倒ですしね。ルクセルバッジとか…。そういえば、放射線作業従事者の健康診断、学生時代は受けましたけど今はもう受けてないからそれも要るのか!?だとしたら、厳しいなー(そんなに実験する気満々だったのか!)。それにしても今までの参考係の面々は凄いですね。やったこともない実験のデータを使って物質などを同定するこのシステムの利用を、完璧にナビゲート出来たのか…?ちょっと信じがたい。久々にノイジィな、いかにもな生データを見て、少々心が弾んだ菜の花でした。美しいスペクトルが得られたときの幸せは、ノイジィなデータに埋もれたことのある人にしかきっと分からないのですよ。(* ̄o ̄*)素敵。きっと今日の質問者の学生さん方も、いつかあの美しさを堪能できることでしょう。

そんなこんなで時間がなくなりました。仕方ないから夜の部に突入。でも最後の方は、久し振りの本の修理へ。

また、にほんだいひゃっかぜんしょ。あと4冊あるんですけど。とりあえず、いつものように、見返し紙をカッターで切り開きました。うーん、それにしても切り開き方が上手くなってきた気がしますよ!徐々に上達だ!またくっつけてはいけないところがくっついていたので、剥がすのが大変でした。外科医にでもなった気分ですよ。まあ、本の外科医と言ってもいいかもしれませんが。また、表紙クロスの背と表紙の境が切れているタイプの壊れでした。それで裏から寒冷紗テープを貼って補強しました。本当は布でも貼るといいらしいですが、物がないので。少し表から見えてしまうので、マジックでクロスに近い色に塗ってから。それから背に厚紙を入れて、見返し紙を元のように貼りあわせて。大体前回と同じくらいである1時間かかりました。1冊で1時間はちょっと贅沢な時間の使い方ではあるのですが、その分しっかり直していますよ。今回の出来は、今までで一番だと思いますよー、はい。月曜日にもう一度チェックは必要ですけれども。1冊直すごとにレベルアップしている気がします。やるな菜の花。というか、その前に直した本って大丈夫なのか!?…という不安がよぎらなくもないですけれども。ま、いいか。来週はきっと、今日よりももっと上手くやれる、と信じています。うむ、いい1週間の終わり方だ。



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X線回折?!?

西の端のライブラリアンです。
ふたたびこんにちは
今回の日記にあまりに衝撃を受けて、またコメントしました。菜の花様の大学では、X線回折まで参考調査に範囲内に入るんですかぁ?!?えぇ~っ!!
いやじつは粉末X線回折は遠い昔にやった事があるんですが、あれは素人のどうこうできるもんじゃないような。。。あの当時、ためしにやってみたんですが、プロッタが描き出したスペクトルを見ても、どれが欲しい物質のピークなのか、よくわからなかった。あれを解析するのにはトレーニングが必要でした。今は解析ソフトがちゃんとついてるんですかねぇ。いやしかし、菜の花様の大学、おそるべし。。。
  • from M・T :
  • 2007/12/15 (09:12) :
  • Edit :
  • Res

>M・Tさん

いや、X線回折のデータをいきなり持ってこられて相談されるわけじゃないですから!大丈夫です、はい、大丈夫。

「今は解析ソフトがちゃんとついてるんです」よ、ええ。粉末X線回折データに関しては。完全に自動でやってくれるタイプではなくて、昔のASTMカード…でしたっけ、それをデジタル化したもので、検索が容易になっています。「これだ!」というピークから物質を探せるソフトがあるのです。PDF(パウダー・ディフラクション・ファイル)です。このPDFは、元がCD-ROMなもので(特定端末にインストールして使う)、カウンターでの申込み制になっています。で、その管轄が参考係で、利用方法についても参考カウンターで聞いてね、ということになっているため…「これってどうやって検索するんですか?」な質問がやってくるというわけです。大抵は研究室の院生さんと学部生さんが一緒にやってきて、使い方を説明しているわけですが、たまーに、全然分からない学部生さんだけが単体で来てしまうと。

昨日はそれの最強版で、データ見せられて「この物質を同定したいんですけど」と。いや、生データすら初めて見たんですけど、菜の花!みたいな。とりあえず「このピーク、ほんとにピークですか?」「測定精度はどうなっています?どこまでが信頼できるの!?」ということで、まあ素敵な大騒ぎになりました。お隣の相互さんが工学系の学生バイトさんを探しに走るわ、閲覧の人まで連れて来られるわで。菜の花の専門は光学系だったのですが、可視光領域が主でX線は専門外。セミナー室を共有していたお隣の研究室がX線結晶構造解析をしていたので親近感がないわけではないですが…やっぱり全然分かりません!

とりあえず、そんな状態ではPDFのマニュアル見ても謎のことばがいっぱいで、困ってしまうのです。これまでも何回か一緒に悩んで、少しは使えるようになったのですが、とにかく基本がないから不安。どうも物理系の人間は、基礎を積み上げておかないと不安で仕方がなくなる傾向にあるようです、周りを見ていても。
  • from 菜の花 :
  • 2007/12/15 (13:06)

結晶構造

西の端のライブラリアンです。
たびたび失礼します。

お忙しいなか、回答いただき、どうもありがとうございます♪

あぁなるほど、そう言うことですか。PDFはもちろん使ったことがないですけど。何しろ90年代前半の話ですから、パソコンにCDドライブどころか、ハードディスがついてない時代の話、、、K女史@雑誌さまとほぼ同世代ですので。いやでも、ぼくなら生データなんかもってきたら、追い返しそうな気がしますねぇ。教育的指導で!

しかしあれって、原理的には、結晶構造を統計的に見てるだけだから、測定精度はともかくとしても、元々の試料の精製度が低かったり、すりつぶし方が足りなかったりすると、わけがわからない事になるんじゃないのかなぁ、という気がします。あ、いやぼくは変成岩中の鉱物の変性度を見たかっただけなんで、物質の同定方法の実際はよくわかってないんですけどね。

>物理系の人間は、基礎を積み上げておかないと不安で仕方がなくなる傾向にあるようです

それって、物理系だけでなく、理学系全般に言える傾向の気がします。ぼくは地質学でしたが。。。

ではではお邪魔しました。
  • from M・T :
  • 2007/12/15 (15:02) :
  • Edit :
  • Res

>M・T(西の端のライブラリアン)さん

あー、雑誌さんのK女史&システム課長とよく昔の話をします。うわあ、何てまにあっくな、というような話をお二方とも嬉々としてお話下さいます…って、え?嬉々じゃない?むしろ鬼気迫る話だったりして…。色々ご苦労なされたことだと…。あ、菜の花まだ若輩者ですので、その時代は知りませんよ、みたいな。

でも時々時代を感じてしまいます。金工実習なんかでも、菜の花の年が手書きで設計図描いてたラストでしたよ。翌年からはCADが導入されてしまい、もう方眼紙も定規もいらないの、という…。うーん、ぎりぎりで古い世代にされてしまった…という気分でした。

学生さん、基本的には自分で何とかしなさい!と思うのですけれど、何か可哀想で(;_;)。せめて「これを読んだら分かるよ」という参考資料を案内出来れば…と思いますが、それも出来なくって。というわけで、自分でその資料を探すために、菜の花は実験そのものをやってみたいぞーと。どういう要因でデータの信頼度が変わるのかも、まったく分からないと何だか不安ですから。何事も経験ということで。

>>物理系の人間は、基礎を積み上げておかないと不安で仕方がなくなる傾向
それこそが「科学」だ!!!…と叫んでみる…。
社会科学とか、人文科学だって、定量化&原理まで掘り下げてこその「科学」だと信じているのですが。
  • from 菜の花 :
  • 2007/12/16 (11:28)

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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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