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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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ISBN、二重付与?

629日目。書いていないことを覚えていなかった。

…もう、書き終わった、と思っていたら、書いていませんでした、このブログ。自分で自分に驚き。どうも記憶があやしい…。夕方に軽い頭痛もあったので、今後ますます体調に気をつけた方がよいかもしれません。

午前カウンター。WWWメンテ作業で想定外の出来事がありましたが、特に問題なし。いや、びっくりはしましたけれども。

このカウンター中にかかってきた内線が、なかなか素敵な出来事の発端に。某理系図書室からのご指摘で、蔵書検索でとある13桁のISBNを入れると、別の本がヒットする、ということでした。へ?何それ?。それは今年の新刊洋書で、間違えてヒットするのは1979年の洋書だということでした。え?うちのシステムがおかしいの?

図書館関係者なら誰でもよくよくご存知だと思うのですけれども、ISBNって10桁から13桁に移行していて、この10桁と13桁は今のところ相互変換可能です(978で足りなくなったらできないですけど)。10桁を13桁にするには、頭に978をつけて最終桁を再計算、逆は978をとって再計算します(最終桁はチェックデジットになっていて、そこまでの9桁または12桁の数を重み付けして足しあげたものを割り算した余り)。

さて、最初に検索した今年の新刊についていた13桁のISBNと、間違ってヒットしてきた1979年の本についていた10桁のISBN。一見してまったく別のものに見えるのですが…、検索した13桁から頭の978を抜いて、計算が面倒だから最終桁をとりはずし、間違ってヒットしてきた10桁のISBNからも最終桁をはずしてしまうと!あら不思議。まったく同じ9桁の数字になりました。…これって…。これって…!!

まさか、まったく同じISBNを持った本、ってことですか!?

それで、ぐぐってみました。13桁のISBNを。すると、新刊の案内が出てきました。聞いていた通りのタイトルだったのでこれで間違いなし。で、そのISBNを見てみたら、10桁と13桁が併記されていました。今はまだ、併記されているものも多いのですよね。で、この10桁のものはまさしく、1979年の本と同じでした…。そりゃヒットするわ。システムが悪いのではなくて、元々ISBNの付与に問題があるってことだと思うのですけれども!。ISBNは出版社の番号も入っていますから、当然同じ番号になるのは同じ出版社の本ということになりますよね。確かに、1979年のものも、新刊も同じS社の出版でした。

うーん、まあ、そういうこともあるのかもね。

…と、よくよくデータを見ていたら、1979年の方の書誌データには、ISBNが2つついていました。(XISBNも1つありましたが、これは置いておいて。)出版地もベルリンとニューヨークの2箇所が入っていて、それぞれで別のISBNになっているらしいです。それぞれのISBNにgwとusと書いてあったので。そういうこともあるのですね。で、今回の新刊と重なっているのは、usの方。

で、何となくナクシスで他の所蔵館を眺めていたら、gwとだけ書いてある大学もありました。(ちなみにNACSIS webcatでも13桁を入れるとこの1979年のみがヒットしてきます。)特に意味もなく、他の大学の蔵書検索もしてみようかな、と思い立ちました。まずはH道大学。13桁を入れましたが、やっぱり1979年のものがヒットしてきました。そりゃ当然ですよね。書誌データに入ってしまっているのですから、当たり前だなあ、何やっているのだろう、自分…と思いつつ、T北大学も試してみました。結果。…あれ?ヒットしない。T北大学は、13桁で1979年の本が出てきません。10桁に直して検索してもやっぱり出てきません。最後にgwの方のISBNを入れたらちゃんとヒットしました。ナクシスの書誌データにはISBNがどちらも登録されているはずなのに、T北大学の所蔵データには、usの方のISBNは登録されていないというのですか!?…ということは、T北大学はgwの方のみを所蔵しているので、ナクシスから書誌データをローカルに落とすとき、わざわざ「これは要らない」とusのISBNを削除して登録したということ?…なんて丁寧な!

…と、関係ないところで感動していました。それとも、T北大学は初期の頃に所蔵データをつけていて、その頃はまだgwのISBNしか書誌データには登録されていなくて、その後どこかの大学がusのISBNを登録したのちにH道大学は書誌データをローカルに落としたとか?でT北大学は、一度落とした書誌データをその後に再度、DLし直したりはしなかった、ということでしょうか。それなら、T北大学のローカルの書誌データにusのISBNが登録されていないのは分かりますね。まあ、どうでもいいようなことでした。何となく、へー、と思っただけです。

とりあえず、この新刊の方はまだナクシスには登録されていません。この本は第4版です。版を重ねているということは、それなりに評価されているということで、きっとそのうちどこかの大学が買うことでしょう。そして、その大学の人が気付くことになると思います。そのときにどうなるのかなあ、とちょっとわくわくしながら見守る菜の花。もしかしたらもうとっくに気付いていて、行動を起こしていらっしゃる方も存在するやもしれませんね。


さて、それはともかく。リストアップの作業の方は、順調に進んでいます。請求記号順にちゃんと並んでいない棚を、懸命に並べ替えつつ。1連6段ですが、この範囲内くらいで並べ替えが終わるものは、もうその場で並べ替えています。お陰様で腕と手首が痛いです。1段目から3段目がびっしり詰まっている状態で、1段目にあるものが実は3段目の後ろに来なくてはいけない、というときに、まずは1段目の左端を少し別の場所にどかして、2段目の頭を1段目へ移動し、その空いた場所へ2段目の中間にあるものを移してきて、そこへ3段目の頭を移しつつ、空いた3段目の頭に1段目のものを入れて、場所が足りなくなってきたら一旦他の場所に更に移して…というようなことをしていると、何だか昔のデフラグを思い出しました。人間デフラグ。ちょっと効率の悪い移動をしてしまうと、悔しくなります。くくっ、古いデフラグツールのようだ…!。ちなみに菜の花、デフラグ大好きです。あれを眺めて徹夜したこともあります、ええ。いいですよねえ、デフラグ。最近のWin標準のデフラグは、デザインが気に入りませんのでやっていませんが。代わりに別のツールを使っています。いや、デフラグは楽しいです。書架のデフラグも、コンピュータがささっとやってくれたら楽なんですけれどもねえ…。

さて、本日の首尾。昨日の38.6%から何と!50.2%に上昇です。いやあ、ついに過半数きましたね。頑張ってます。一心不乱に。そろそろ倒れるかも。こう見えても菜の花は、とってもか弱いのです、見た目とは裏腹に( ̄ー ̄)。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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