ＮＤＣの分類は…。

５８日目。自宅のＰＣが瀕死なので
（朝は完全に駄目だったのに、夜は何とか使えている）、
いつ止まるかひやひやしながらの更新です。
ある日突然更新が止まったら、うちのノートＰＣの雪子さんの
冥福を祈って下さいませ。どうぞ宜しく…。

今日は午前中はwww作業に終始。
午後はカウンターです。
ことわざを聞かれました。でも分からなくって。
ことわざ辞典とか、国語辞典とか、利用者とともに、
とにかく引きまくりましたが、利用者の方が仰る言葉は見つからず。
しかし何より悲しかったのは、いつもなら大体、
再調査しますから、とメアドをお訊きするのですが、
「難しそうなのでもう結構です」と断られてしまったことですね。
うーん、やはり頼りなさ過ぎですか。
司書制度がしっかりした外国の方でしたので、
やっぱりいかにも頼りない新人で愛想をつかされてしまったのか…。
ショックです。でもその後の調査でもそんな言葉が見つからなかったのですが…。
ただネット上で、１件だけＨＩＴし「中国のことば」と書いてあったので
中国の辞典も引きまくりました。そのうちの漢語名言集に
意味としてはお尋ねの言葉と同じでは？という別の言葉が見つかりました。
これのことなのかも…。
隣の掛のバイト君が中国人の院生さんなので、彼にも色々とおききしたのですが、
結局、未解決です。司書としての至らなさを感じてショックの菜の花です。

それから、数学の教授が「４１２．９って何という分類？」と
ＮＤＣについてお尋ねでした。カウンターにあるＮＤＣ、
すなわち日本十進分類法という、うちの図書館でも採用している分類法では
412は412.1, 412.2, ..., 412.7で終わりです。
412.9って何だ！？
書架に行くと、結構沢山、この分類の本があると見に行った閲覧の方が
教えてくれました。うーん、何だ！？

ないはずの数字が後ろにつくと言ったら、地理区分とか、言語区分とか…。
あとは独自の分類法の可能性も。
でも、410番台は数学で、412って整数論の区分です。
こんなところに地理区分はないでしょ！？、言語もおかしいし…、
と、うちのカウンターすべて…、
すなわち受付、貸出、返却、相互利用、参考と、
カウンターの数人を巻き込んで大騒ぎに。
こういうときは同僚のＦさんだ！とばかりに
（Ｆさんは去年まで目録にいらしたので専門家）、
事務室にも駆け込み、更に図書館員がわさわさと群がる！（笑）
結局、お答えはＦさんが導き、実証して下さった
「古い分類」ということでした。

今現在、うちの大学で使っているのはＮＤＣの第９版。
その前は第８版かな。その前が６版。
第７版は採用されなかったみたいです。
で、このうちの第６版には確かに「412.9」という分類がありました！
整数論でした。この次の第８版ではこの整数論、
「412」へ昇格しているのです。つまり整数論の分野が発展して、
１ランク格上げされたようなのです。なるほど…。

第６版時代に受入、分類、配架された本は、
ＮＤＣが新しい版になっても再分類されません。
本の冊数が多すぎるから、すべてをもう一度やり直すのが
難しいからです。何しろうちの大学には２５０万冊以上の本があるわけで、
そんなの全部やり直していたら、５分で１冊やったとして１日１人１００冊。
仮に５０人が毎日そればかりやったとしても５００日かかります。
まず５０人もいないし！怖いよー。

まあ、そんなわけで、分類された年代によって、
ＮＤＣの番号って微妙に違うのです。
うーん、書架をテーマで探すときは気をつけなくちゃ！
少し周りを見るように、常に心がけないといけませんね。