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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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5月スタート。

19日目にして、ついに2ヶ月目突入です。

5月1日。本日は同掛のFさんが有休。
ゆえに掛長と初の2人だけ業務です。
午前カウンターが掛長で、午後カウンターが菜の花の当番。

午前中は指示されたwwwの業務…、ま、ひらたく言えばサイトのメンテ?
をやってました。あとは、バナーを作り直しませんか?という話で、
バナーを作成できるソフトなんかを落としてきてみたり、
色々とバナーデザインを見て回ったり。
うーん、これでいいのを作れれば、図書館サイトの華になれる?
(作られたバナーが。)

午後は、ひたすらカウンター…かと思いきや、
またサイトの更新を頼まれたので、カウンターでかちゃかちゃと。
今日も色々と質問がありましたが、一番「をを!」と思ったのは
「理科年表」ですね。理科年表ってどこにあるのか…。
それは請求記号403の付近らしいのですが…。
どうやら学習用図書(貸出可能)と参考用図書(貸出不可)の
両方にあるらしい…!理科年表は借りていきたい!という人もいるけど、
いつもないと困るから、わざわざ2ヶ所の目的の違うカテゴリで
所蔵しているのだそうです。なーるほど。

今日一番、悩んでしまったのは、所属がうちの大学でなく、
海外からいらっしゃっている方。うちの大学の人でないと、
本の学外からの取り寄せによる貸借が出来ないのです。
普通は、うちに所属がなくてもどこかの大学に所属しているから、
そこから取り寄せしてもらえるのですけれど、
その方はどうやら海外の大学の所属だそうで。
そうするとお手上げです。
何でできないの?と片言の日本語で訊かれたのですが、
そういうルールなのでどうしようもない、としかいいようがないのですね。
海外だともっと、図書館のシステムが確立していて、
そういうことはないのかもしれませんけど、どうなのでしょう。
一応、公共図書館から取り寄せを頼んでみては?ということになったのですが、
果たして市立図書館から某元国立大学にオーダーをかけて、
実際に貸出してもらえるのかどうか…、難しいところですね。

結局、日本の場合は「そこに所属していること」が大切みたいです。
日本人はよく、何かに所属することが好きだ、とか言われますけど…。
実際、日本の図書館はそこからお金が出ていて、
しかも潤沢とは言えない予算から運営するので、
構成員以外の人にサービスする余力はない、ということでしょうか。
アメリカの公共図書館などは、篤志家がいて、
寄付で成り立つような図書館も多いと聞きます。
日本ではそういう図書館は殆ど聞いたことがありません。
図書館に寄付をする、という思想からして、どうもないような気もします。
図書館はサービスを提供してくれる存在であって、
こちらが何かを支払う存在ではないということでしょうか。

終業後にメールで、ある電子ジャーナルを入れないのは
うちの大学だけだ、こんな重要な雑誌を入れないなんて、
図書館は研究をサポートする気があるのか、人件費を削ってでも入れろ、
というような投書がありましたけど
(ちなみにこの要求は図書館にしても仕方がなくて、
その上の教授たちが作る委員会にして頂かなくてはならない)、
実際、この予算では値上がりする雑誌を新たに購入するのは
相当困難な状況で、人件費だってこれ以上、
削りようがない状態なんですよね。
現状ですら、人件費がなさすぎて、殆どがバイトとパート、
という状態なのですから。正職員の少なさは常軌を逸しています。
バイトとパートはたとえ正職員と同じ時間働いたとしても
給与面で全く差が出るわけで、その分正職員がするよりも、
サービスが向上しなかったとしても
ある意味文句は言えないと思うのです。
まあ、お金を貰っている以上、ちゃんと働け、という訳ですが、
裏を返せば、お金を貰わない時間は全く働く義理はないのですから。
そういう責任はないのです。責任を持って働いて欲しいなら、
まずはちゃんと人を雇わなくては無理だということかと。
とりあえず、投書は心に留めはしますが、連絡先もない匿名投書は、
部署違いであるので取り上げられることはないでしょう。
「このジャーナルが重要」というのは投書者の主観であって、
それを自分の責任をもって「重要」と声をあげて下さるならば、
図書館も動きようがあるのですが、連絡先もないと結局、
対応できないのがお役所仕事ってやつですね。
権限がないって悲しいな。
制度が変えられないと、末端の職員が何を言っても無駄です。
たとえ意識改革が出来ても、制度改革が出来ないなら何の意味もない。
いつか、この構造を変えられるようになる日が菜の花にも来るのでしょうか。

さて、明日が終わると休日に入ります。
休日は委託開館なので菜の花はお休みです。
明後日は、帰省する予定…。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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