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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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仕事納め

639日目。何とか終わらせてきた。

というわけで、本日は仕事納めでした。例年なら休館日で大掃除をするのですが、今年は開館していたので掃除はなし。来年の仕事始めからいきなり、スムーズに仕事に入れるように、何も片付けもせず、ちゃーんとそのままにしてあります!そりゃもう、業務効率化の時代ですからね(違)。

本年の最終出勤日ということで、とってもお世話になった某文系図書室のO女史がご挨拶にいらっしゃいました。彼女は、「本年の」ではなく本当の「最終出勤日」でした。期限付きの非常勤職員だったため。経験豊富な非常勤職員さんが期限切れののち、契約更新されずに離職するケースは、近年増えてきているのでは。難しい「国の事情」とか「大人の事情」は、菜の花には分かりませんけれども、ただ、お互いに大きなダメージであるようには感じます。

このO女史、「いいもの持って来た!」とやってきて下さり、菜の花はその「いいもの」を頂きました。こっこれは!!!…ええ、「いいもの」でした。「これはY氏に見せなくては!」と、お昼休みに会えるのを楽しみにしていたのですが出会えず、仕方ないので「事務室に寄って下さい、『いいもの』お見せします」と連絡しておいたところ、終業後に立ち寄って下さってようやくお披露目できました。ちなみに「いいもの」の正体は…いや、「いいもの」ってことで。秘匿するほど、あやしいものではないのですけれどもね。

O女史、本当にありがとうございました。これからも益々のご活躍を…。


午前中は昨日の続きで、お引越し後にどの棚がどこへ行くのかの「行き先地図」を作成していました。今回は、お引越し後の行き先が3箇所に分かれているのですが、そのうちの1箇所の棚の地図を作成。これは一番難易度の低いものでした。何故なら棚の幅が同じものどうしだから。数も92棚分で、とてつもなく多いというほどでもないくらい。これは午前中で完成。

午後からは別の場所へ行くものの用意を始めました。これは最も難易度の高いもの。棚の幅が引っ越し先では4cm短い86cmになり、高さも若干低めで微調整がききません。ので、高さが入りきらないものは横倒しにすることになりますし、横幅に関しては、4cmマイナスした新しい「1棚」を作成する必要があります。厄介なのは、これが参考図書であることですね。特に「目録類」が大変なことに。何故なら1冊の厚さが5-10cmくらいあり、更に何連にも渡って通巻になっていたりするので順序も逆転させられないため。

例えば現在、1冊6cmくらいの厚さで300巻セットの目録が、90cm幅の棚に収まっているとしましょう。このときは1棚当たり15冊入るので、20棚(例えば5段の棚が4連)で収まります。これをそーっと、86cm幅の棚へ持っていこうとすると。1棚当たりに入る数は14冊になります(端が2cm余った状態)。300÷14=21.4...で、必要棚数は22棚になります。20棚が4cmずつ短くなったら、全体として減っているのは80cmなので、86cmの棚でも1棚分の違いしかないはずですが、実際は端を余らせるため(本の厚みを分割して収めるわけにいかないので)、純減分以上に必要な棚数が増えてしまいます。

それは厚くなればなるほど顕著です。もう少し考えてみましょうか。今度は20棚の方を不変にして、1冊の厚さを変えて考えてみます。もしも厚さ10cmの本が、90cm幅の書架20棚に入っているとすれば、中にある冊数は90cm÷10cm=9冊/棚で、全体としては9冊×20棚=180冊。ではこの180冊を86cm幅の棚へ持っていくとどうなるでしょう? 1棚に入る冊数は8冊。180冊÷8冊=22.5...。23棚必要です。

元の90cm幅の書架では、厚さが6cmの例でも10cmの例でも、(トータル冊数は違いますが)20棚に収まっていたものが、86cm幅の書架に持っていくと、6cmの場合でプラス2棚、10cmの場合でプラス3棚必要ということです。本の厚みによって、同じ棚数に収まっているものを移動しても、余分に必要になる棚数が変わってきてしまいます。

引越しの都合上、向こうでの棚の状態に予め棚の上の冊数を合わせておく必要があるため、移動作業も同時にしています。まず第1段で1冊分入らなくなるので、それを第2段の先頭に入れるために、第2段の後ろから2冊を抜きます。そして全体(12冊)をずずいっと後ろに詰めてから、先頭に第1段からおりてきた1冊を入れます。手元には2冊の本があります。それを第3段の先頭に入れるために第3段の後ろから3冊ほど抜き取ってから、また全体(11冊)をずずいっと後ろにずらして第2段からおりてきた2冊を入れます…を繰り返すことに。まあ、これは理想的な例です。実際は、本ごとに厚さが違いますので、1段に78cmくらいまで本を並べたら、次の巻が10cmの厚さがあるためにそれ以上は入れられない(入れてしまうと88cmになって、棚幅86cmを超えるから)という事態も起こります。全部同じ厚さの本なら単純に1冊ずつずらそう、と考えられるのですが、厚さがまちまちだと、入れてみないと分からない部分もあり、メジャー片手に86cmをはかりながら移動をしました。すっかり腕が痛くなりました。そこそこ頭も使いますしね。

そんなこんなで奮闘した結果、100棚以上は終わったかと思います。まだまだありますけれどもね。それは来年。


…と、来年の話をすると鬼が笑うらしいですが、仕事始めのカウンター・デビューに向けて、ペーパークラフトの「宝船」を一気に完成させました。嬉しい~。来年になったら、今度は別のペーパークラフトに挑戦するつもりです。次は何が出来るかは…お楽しみに。


今年も何だか色々ありました。笑ったり怒ったり、本当に色々と。しかしこうして何とか無事、仕事納めを迎えられてありがたいことであります。また、来年も頑張っていきたいですね。今年も一年、お疲れ様ということで、本年の更新は終了でしょうか。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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