菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
れふぁれんすな一日。
- 2006/11/16 (Thu)
- 1-3年目(参考調査編) |
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144日目。
今日は時間がないので、さらりと書いて終わりたい所存です。
何しろ最近、妙に長文化していて、体力が削られてゆく~っという感じなので。
(しかし濃度は薄くなる一方なんですけどね。)
今日は殆ど、レファレンスに振り回されて終わってしまった感じです。
「職業上知りえた秘密」(秘密なのか?)なので、内容は書けませんけど。
始まりは1本の電話から。
学外の方からのレファレンスです。
言われた単語、菜の花は聞き取れずに「え?人名ですか?」と
思わず聞いてしまいました。お話を幾らお聞きしても、ちっともぴんとこない。
ので、とりあえず連絡先を聞いて、調査に入りました。
お探しなのは、多分統計資料と思われました。
が、そのテーマが分からなくて(何しろ人名と間違えたくらい…)、
まずは統計を探すより先に、そのテーマを調べることに。
とりあえず、ぐぐるか…。うわあ、省庁のページにいきなりヒット。
ついでに統計も置いてないかな?と思うも、見つからず。
うーん、うぃきぺでぃあでもひいてみるか…。あれ、ないや。
じゃ、百科事典かね…。よっこらしょと書架に出て、引いてみるも見つからず。
うう、これって一般的な単語じゃないの?
国語辞典をひいてみよう。。。ないや。
オンラインで、じゃぱん・なれっじも引いてみよう。
現代用語の基礎知識とかにヒットするかもしれないし。…あああ、ない。
これはもしかしてテクニカル・タームですか?
じゃ、専門辞典引いてみよう…見つからないわ。
何なんだー!これは一体、何なんだー!!
と、とりあえず概要は分かった気もするから、
とにかく統計資料にあたってみましょう。
片っ端から統計関係の参考図書を読みまくり。何冊も何冊も何冊も。
ない、ない、ないー!それに関わると思われる統計がないー!
あってもよさそうなのに…何故。何故。何故ーっ。
はっ、忘れていた!白書だ!白書を見るんだ!
全力疾走。片っ端から白書を開く。開く。開く。
うわああああ、ないよー!ないよー…資料どこー…。
そんなこんなで、お昼の受付当番にかり出され、一旦終了。
質問者には連絡できず。
その後、時間差お昼休みを13時からとるも、お弁当食べながら、調査。
英語でも調べてみよう。
けんきゅうしゃのオンライン・ディクショナリーにはそんな単語見つからず。
フリーのえいじろうも引いてみよう。意外に新語なんかでは頼りになる辞書。
…ん…あった…。あるじゃん。
これを元に、英語の表現でそーす・おーいーしーでぃーを検索。
でもやっぱりない…。所蔵検索もしてみよう。ない。
なくしす・うぇぶきゃっといってみよう。…ない。
どこにいけばこの資料はあるんですか…。
それとも世の中にこの資料はないのか?
結局お昼休みはお弁当食べながら検索していた15分のみで
あとはすべて返上で探します。
こうなったら意地だ!ヤケだ!絶対に見つけてやるー!
しかし、1時間後に挫折。菜の花…もう駄目です…。
もう一度、原点に戻ってみましょう。
ぐぐった結果をしっかり読み、このテーマに関する知識を仕入れます。
ここからもう一度単語を切り出して所蔵検索。
うちの図書館にある、学習用図書で何か資料はないか探します。
…あるかも。早速書架にれっつ・ごー。
そして衝撃的な事実に遭遇。めちゃくちゃ沢山、教科書あるじゃないですか。
そのものずばりの単語はないのですが、このテーマはちゃんとあります。
そして分かったことは、一般的にこの単語は使うけれど、法律などでは
正式な言葉としてまだ定義されていないため(かなり茫洋とした意味)、
この単語そのものをタイトルに入れたり、テーマとして掲げることはない、
ということでした。…だから見つからなかったのか。
とりあえず、調査結果は「定義が広すぎるため、そのものずばりの資料なし。
つまりこれについて網羅的にまとめた資料はなし。個別のことに関しては、
調べる余地あり。詳しくお話されたし。」ということで、電話しました。
そうしたら、意外な言葉がぽんと飛び出しました。
へ?それ?それでいいんですか?それならさっき、白書で見ましたけど…。
しかし、それだけでなく、さらにその統計資料と法律改正との関係が知りたい、
ということで、えぇ~、今度は法律ですか。わっかりました。
もう一度調べます。お時間頂きます。待っててね、ということで後半戦。
途中で業者さんが2人ほどいらして、お話しましたが
菜の花の頭の中は、実は統計と法律のことでいっぱいでした。
同じ事をまたお聞きしたらすみません、と先に謝っておきましょう。
さて今度は大分、単語が絞られて探しやすくなりました。
やはりレファレンスは、専門用語だろうがなんだろうが、
とにかく細かく定義してもらって探すのが効率的なのだ、と思い知りました。
レファレンサーの最も重要な能力は、質問を明確にさせること、
そうさせるだけの聞き取り能力だ、という説を読んだことがありますが、
まさにその通りかと思います。いつも掛長のヒアリング能力の高さに、
「これが本当のレファレンスってものなのね…!」と感動を覚える
新人レファレンサーの菜の花なのであります。
大体調査が終わって、また電話したところ、
明日ご来館されるということになりました。
分からなければ参考カウンターへどうぞ、とお伝えしましたが、
正直本当に質問に来られたら、菜の花が素人ってことがばれちゃうぞ!
どきどき☆…と恐れおののいております、はい。
こうして人は成長してゆくのだ…ということで。
選書もしました。掛内で承認されて、冊子体は2つほど発注をしてもらうよう、
そちらの専門の部署に依頼してきました。
電子ブックも選んだので見積り依頼をメール。
これからの電子ブックの購入方針などの確認なども。
うーん、菜の花の選書はまだまだみたいですね。
これはいらないな、と×をうっておいた本が「これはいりますよね」と
掛長に指摘され、菜の花の選んだ方が「これはちょっと…保留でしょうか」
と言われてしまうていたらくであります。なかなか難しい。
やはり主観で選ばずに、この前のぶらっくうぇるの300タイトルみたいに、
完全に数字でせめるのが、時間はかかりますが初心者にはよいかも。
選書会議後に、調査項目が倍増したので、ちょっと余裕がないのですが。
色々と、課題が見つかるものでして。
めげずに頑張って、ひとつひとつ確実にこなしていきましょう。
今日は時間がないので、さらりと書いて終わりたい所存です。
何しろ最近、妙に長文化していて、体力が削られてゆく~っという感じなので。
(しかし濃度は薄くなる一方なんですけどね。)
今日は殆ど、レファレンスに振り回されて終わってしまった感じです。
「職業上知りえた秘密」(秘密なのか?)なので、内容は書けませんけど。
始まりは1本の電話から。
学外の方からのレファレンスです。
言われた単語、菜の花は聞き取れずに「え?人名ですか?」と
思わず聞いてしまいました。お話を幾らお聞きしても、ちっともぴんとこない。
ので、とりあえず連絡先を聞いて、調査に入りました。
お探しなのは、多分統計資料と思われました。
が、そのテーマが分からなくて(何しろ人名と間違えたくらい…)、
まずは統計を探すより先に、そのテーマを調べることに。
とりあえず、ぐぐるか…。うわあ、省庁のページにいきなりヒット。
ついでに統計も置いてないかな?と思うも、見つからず。
うーん、うぃきぺでぃあでもひいてみるか…。あれ、ないや。
じゃ、百科事典かね…。よっこらしょと書架に出て、引いてみるも見つからず。
うう、これって一般的な単語じゃないの?
国語辞典をひいてみよう。。。ないや。
オンラインで、じゃぱん・なれっじも引いてみよう。
現代用語の基礎知識とかにヒットするかもしれないし。…あああ、ない。
これはもしかしてテクニカル・タームですか?
じゃ、専門辞典引いてみよう…見つからないわ。
何なんだー!これは一体、何なんだー!!
と、とりあえず概要は分かった気もするから、
とにかく統計資料にあたってみましょう。
片っ端から統計関係の参考図書を読みまくり。何冊も何冊も何冊も。
ない、ない、ないー!それに関わると思われる統計がないー!
あってもよさそうなのに…何故。何故。何故ーっ。
はっ、忘れていた!白書だ!白書を見るんだ!
全力疾走。片っ端から白書を開く。開く。開く。
うわああああ、ないよー!ないよー…資料どこー…。
そんなこんなで、お昼の受付当番にかり出され、一旦終了。
質問者には連絡できず。
その後、時間差お昼休みを13時からとるも、お弁当食べながら、調査。
英語でも調べてみよう。
けんきゅうしゃのオンライン・ディクショナリーにはそんな単語見つからず。
フリーのえいじろうも引いてみよう。意外に新語なんかでは頼りになる辞書。
…ん…あった…。あるじゃん。
これを元に、英語の表現でそーす・おーいーしーでぃーを検索。
でもやっぱりない…。所蔵検索もしてみよう。ない。
なくしす・うぇぶきゃっといってみよう。…ない。
どこにいけばこの資料はあるんですか…。
それとも世の中にこの資料はないのか?
結局お昼休みはお弁当食べながら検索していた15分のみで
あとはすべて返上で探します。
こうなったら意地だ!ヤケだ!絶対に見つけてやるー!
しかし、1時間後に挫折。菜の花…もう駄目です…。
もう一度、原点に戻ってみましょう。
ぐぐった結果をしっかり読み、このテーマに関する知識を仕入れます。
ここからもう一度単語を切り出して所蔵検索。
うちの図書館にある、学習用図書で何か資料はないか探します。
…あるかも。早速書架にれっつ・ごー。
そして衝撃的な事実に遭遇。めちゃくちゃ沢山、教科書あるじゃないですか。
そのものずばりの単語はないのですが、このテーマはちゃんとあります。
そして分かったことは、一般的にこの単語は使うけれど、法律などでは
正式な言葉としてまだ定義されていないため(かなり茫洋とした意味)、
この単語そのものをタイトルに入れたり、テーマとして掲げることはない、
ということでした。…だから見つからなかったのか。
とりあえず、調査結果は「定義が広すぎるため、そのものずばりの資料なし。
つまりこれについて網羅的にまとめた資料はなし。個別のことに関しては、
調べる余地あり。詳しくお話されたし。」ということで、電話しました。
そうしたら、意外な言葉がぽんと飛び出しました。
へ?それ?それでいいんですか?それならさっき、白書で見ましたけど…。
しかし、それだけでなく、さらにその統計資料と法律改正との関係が知りたい、
ということで、えぇ~、今度は法律ですか。わっかりました。
もう一度調べます。お時間頂きます。待っててね、ということで後半戦。
途中で業者さんが2人ほどいらして、お話しましたが
菜の花の頭の中は、実は統計と法律のことでいっぱいでした。
同じ事をまたお聞きしたらすみません、と先に謝っておきましょう。
さて今度は大分、単語が絞られて探しやすくなりました。
やはりレファレンスは、専門用語だろうがなんだろうが、
とにかく細かく定義してもらって探すのが効率的なのだ、と思い知りました。
レファレンサーの最も重要な能力は、質問を明確にさせること、
そうさせるだけの聞き取り能力だ、という説を読んだことがありますが、
まさにその通りかと思います。いつも掛長のヒアリング能力の高さに、
「これが本当のレファレンスってものなのね…!」と感動を覚える
新人レファレンサーの菜の花なのであります。
大体調査が終わって、また電話したところ、
明日ご来館されるということになりました。
分からなければ参考カウンターへどうぞ、とお伝えしましたが、
正直本当に質問に来られたら、菜の花が素人ってことがばれちゃうぞ!
どきどき☆…と恐れおののいております、はい。
こうして人は成長してゆくのだ…ということで。
選書もしました。掛内で承認されて、冊子体は2つほど発注をしてもらうよう、
そちらの専門の部署に依頼してきました。
電子ブックも選んだので見積り依頼をメール。
これからの電子ブックの購入方針などの確認なども。
うーん、菜の花の選書はまだまだみたいですね。
これはいらないな、と×をうっておいた本が「これはいりますよね」と
掛長に指摘され、菜の花の選んだ方が「これはちょっと…保留でしょうか」
と言われてしまうていたらくであります。なかなか難しい。
やはり主観で選ばずに、この前のぶらっくうぇるの300タイトルみたいに、
完全に数字でせめるのが、時間はかかりますが初心者にはよいかも。
選書会議後に、調査項目が倍増したので、ちょっと余裕がないのですが。
色々と、課題が見つかるものでして。
めげずに頑張って、ひとつひとつ確実にこなしていきましょう。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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