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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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PHYSに書く「丁」と「枚」の違い

197日目(通算1572日目)。今更で申し訳なし。

また、未登録資料の整理をしていました。本日、菜の花が足を止めたのは、昭和14年のとある資料。ローカルな(しかもうちの地域ではない)、産業団体さんの謄写版の資料で、NACSISにも国立国会図書館にも、類書すら見当たらない報告書。へー、きっと珍しいものだ!と思い、書誌を作成することにしました。…にしても、どうしてそんな資料がうちの図書室から出てくるのか…謎。

で、モノが半紙のような薄い紙を半分に折り、袋とじ状態にしてページ付けがなされている形だったのですが、そのページ付けが袋とじ1つで「1、2、3…」と数えていたのです。うん?ということは形態を書く「PHYS」の数量で「○p」と書けないのでは?と。確か、こういうのって「丁」って言うんじゃなかったっけ?…と思い出したものの、「日本目録規則」の冊子を開いたら「ページ、丁、枚…」などと書いてあるじゃないですか。むむ?「丁」と「枚」って何が違うの?よく、博論などが片面印刷になっているもの、あれは「枚」って数えたような。としたら、この袋とじも「枚」?

「日本目録規則」の形態に関する付近には、そういう説明が見当たらず、手っ取り早く人に訊いてみることにしました。もしもし。

そうしたら、さくっと即答されまして、「え!それってどこに載っているんですか?」とお伺いしたら「「日本目録規則」の付録「用語解説」」と、返されました。ええっ。用語解説にそんなものが。

丁と枚の違いは、PHYSに書く場合は

「丁」=「袋綴の紙葉を数える語」
「枚」=「片面印刷の場合の紙葉を数える語」

らしいです。そそそ、そうだったのですかー!付録を全然活かしていませんでした。今回の資料は袋綴で、紙1枚で1と数えているから「丁」で数えればいいわけですね。

基本的なことを、わざわざ訊いてしまいましたが、これで出典を学んだので菜の花、これからはきっと、付録も探せるようになります。うーん、載っているのですねえ…。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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