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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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養子縁組した資料を送り出す

412日目(通算1787日目)。朝から箱詰め。

整理していると、学内の他の図書館で継続所蔵している雑誌の前半とか後半だけとか、欠号分が、うちの図書室にあるのを見つけることがあります。いわゆる「泣き別れ」というやつです。

今日、送り出すために梱包したのは、「明治~大正」「昭和戦前」「昭和戦後」の3つに所蔵が分かれていた雑誌でした。うちの所蔵は真ん中の「昭和戦前」。内容的には、「昭和戦後」を所蔵している図書室が一番専門分野に近いものでした。「明治~大正」は中央が所蔵。さて、どうしましょう。

分量的に一番沢山所蔵しているのは中央。だから中央に送りたかったのですが、うちの所蔵だけでも棚1段半分ありました。中央の雑誌保存書庫は現在、大変危険なことになっています。1冊追加するだけでも大仕事らしく。となると、中央は無理だねえ…。ということで、「昭和戦後」を持っている、一番専門分野が近い図書室さんに譲渡打診。何とか寄せられませんか?…数日の「書庫チェック期間」を経て、何とか色よいお返事を頂けました。ので、この1段半の資料たちを、ダンボールに詰め込んで、送り出すことに。

今回は、3箇所泣き別れを、前半後半の2箇所にすることが出来たので、まあ満足です。利用者さんも、少しは使いやすくなったと…信じたいですが、そもそもそんなに利用率が高い資料ではないので…効果の程は微妙ではありますが。まあ、でも少しは改善されたと。

でも逆に、断られた図書室さんもあります。別の雑誌で打診をしたのですが、たったの1冊(しかも厚さも1cmないくらい)を受け取って頂けませんでした(>_<)。残念です。うちももちろん、1冊くらいは置いておけますが、やっぱり利用者さんの利便性を考えると、同じところでまとめて所蔵していて欲しいな、と思うものです。でもそんなことを繰り返していたら、書庫は有限の広さしかないから、いつかどこかで入りきらなくなる…のですけれどもね。難しいです。ついでに、あちこちで所蔵することで、万が一の火事や水漏れなどの資料が欠損するリスクは分散するとも言えるのですが。まあ、欠号しちゃいますけどね。






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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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