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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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電子書籍と紙の本

387日目(通算1762日目)。本だ!本の手触りだ!

…まあ、素手では触れないのですけれどもね。必ず、綿手袋です。本に触れない体質の図書館員って、結構レアモノなのではないかと思っているのですが、さて?

久々に、本を触るお仕事もしました。新着図書目録。それから特定資料群の整理作業です。でも朝一番からのおしごとは、データベース関連でしたし、そのあとも選書用の広告の整理とか、電子書籍が20冊ほど納品された(というか、オンラインで利用可能になった)ので、各所に連絡をしたりとか、あんまり現物には触らない業務も多かったといえば多かったのですが。でも大学図書館員たるもの、紙ベースも電子な情報も、どちらにも触れていないといけません。はい。その意味では、今日はなかなか良いバランスだったのではないかと。

そう、今日は一方で明治時代の、でもとっても保存状態の良い本の受入準備をして、その合間には電子書籍の納品を受けて…という、本なら何でもござれな、図書館の鑑(?)みたいなことをしていました。電子書籍は、先生が研究費で購入されたものですが、その電子書籍が入るプラットフォームは全学的に利用可能なものなので、うちの大学の人なら誰でも読むことができるものです。同時アクセス数は1名ですが。さすがに、同じ瞬間に何人もの人が読みたがるような本ではなく、古い本の復刻版ですけれどもね。その意味では、電子書籍も今日整理していた紙ベースの本と内容としては全然変わりません。ちょっと形態が違って、劣化しないし、場所にも困らないというだけ。いやあ、いいですね、劣化しないというのは。本文の検索もかかりますし。でも通読性では紙にはまったく太刀打ちできませんけれどもね。どちらにも良いところと苦手なところがあります。ただ、この本は復刻版まで絶版になっているので、紙で買うことはもう出来ません。古本屋さんを回れば手に入るかもしれませんが。そう、電子書籍は絶版も乗り越えてくれるのですね、そういえば。本屋さんにとっては在庫の置き場に困りませんからね。

ちなみに電子書籍、うちの大学では購入したら必ずMARCを書店さんから頂きます。それを利用して、OPACに所蔵登録するのです。これにより、普通に「本、あるかなー?」と検索したときに、電子書籍も同じ顔をしてHITしてきて、電子書籍へのリンクが登場するのです。アナログな次世代OPAC的な動作。「ちからわざ」とも言います。でもプラットフォームでの検索だと、シリーズモノが綺麗にHITしなかったりして(某プラットフォームの電子書籍の書誌情報の登録情報がひどすぎる)、OPACで検索した方がよっぽど早く、分かりやすく本文に辿り着けたりするから困ります。






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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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