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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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書き込みとか誤植とか色々

214日目(通算1589日目)。これはご丁寧にどうも…。

本日もいつも通り、戦前資料を中心に整理していました。日焼けしてしまい、色あせした背表紙の本を見ながら、「CMYのうち、C成分は最初から少なくて、Mが特異的に褪色し、Yが残ったんだなあ、これ…」と思っていました。マゼンタが褪色したということは、緑付近の波長の光をたっぷり浴びたのかな、と想像。とすると、通常の太陽光のスペクトルか…。昼間の光を多めに浴びた感じ?とすると、かなり窓際にいたのかな、この本は。蛍光灯の光だと、イメージ的には紫外線による褪色の方が大きくなりそうで、それだとイエローの褪色が激しくなりそうな気がするのですよね…気のせいかな…なんて考えながら本の整理をしている菜の花です。びみょーに理系入った図書館員は、本1冊でも十分、たのしく遊べます。



誤植本も発見しました。昭和35年の、とある関西方言圏で出された本だったのですが、ぱっと開いたら震度の階級についての解説があって、そこにはこう書かれていました。


「震度1:静止しているんや、特に地震に注意深い人だけが感ずる程度の地震」


…いるんや、って…関西圏とはいえ、結構公的っぽい文書にしては、ずいぶん砕けた表現だなあ…!と驚いたのですが、他の項目はすべて、ごく普通のことばなのです。これは…これはまさかー!!Σ( ̄ロ ̄lll)


「震度1:静止している人や、特に地震に注意深い人だけが感ずる程度の地震」


…でしょうか。「人」が「ん」に変身してしまったのでしょうね…きっと。。。



更に、書き込み本も見つけました。昭和2年に発行された統計データだったのですが、昭和2年の最新の項目は年月だけ書いてあってあとは空欄…のはずが。万年筆で、数桁に渡る数字が緻密かつ丹念に書き込まれまくっていました…。え!?で、このデータ、合っているの?

同じ統計の昭和9年版と照合してみたところ、その統計のデータは書き込まれたデータを丸めた数字でした。ということは、これよりももっと細かい統計結果をどこかで拾ってきて書き込んだと…?な、何と…。これを書き込んだ人は、その後どうされたのかなあ…と、菜の花はそればかりが気になってしまいました…。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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