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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

カテゴリー「7-9年目(某文系資料室編)」の記事一覧

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新着図書が山になって

273日目(通算1648日目)。自分で自分の首を絞めたというか。

未登録資料の整理を鋭意、進めているわけですが、具体的に菜の花がやっていることといえば、

未登録資料を引っ張り出してくる
 ↓
請求記号を割り当てる(分類)
 ↓
図雑問わず書誌同定、なければ書誌作成
 ↓
それぞれの本に「請求記号」「管理区分」「書誌ID」および注意点などを書いた紙を挟み、エクセルデータとして「書誌ID」「タイトル」「巻号」「発行年」「請求記号」「消耗品番号」「NC所蔵館数」「備考」を一覧にしておく

という、「受入準備作業」。これらを図書書誌・雑誌書誌のどちらに所蔵をつけるかで2つに分けた上で請求記号順に並べて「受入 Book」と「受入 Serial」として、受入担当者に引き渡します。BookとSerialに分ける理由は、図書書誌は受入作業を完了し、支払時期を越えて(この場合は「寄贈」となって実際には金銭の受け渡しは存在しないものの、この時期を越えることで「資料ID」が付与される)から、目録作業をして初めて、NACSISに所蔵登録ができるのですが、雑誌書誌なら受入準備時に一括所蔵データを作成してしまえば、即所蔵がつくので、受入の優先順位が低いのです。だからBookを優先的に入れて頂いているのですが…、、、あ、そうか、今初めて気付きましたけれど、別にBookでも資料ID欄を適当に埋めて、先に所蔵をつけておけばよいのです…そうか…全然気付いていませんでした。明日からそうします。何でも書いてみるものですね。

で、まあ、とにかくですね、こうやって準備したものが、支払時期を過ぎてIDを取得してくると、受入担当者さんが装備をして下さいます。で、菜の花のところへすすすーっと戻ってくるのです。そのときに目録作業として、NACSISに所蔵登録をするわけですが、最近、山のように受入準備をしているので、受入担当者さんがめちゃくちゃ苦労していらっしゃって…そして当然のように菜の花も目録作業で苦労すると…まあ、自分で整理したものが回ってきているだけですから、本当に自分で自分の首を絞めている感じですけれどもね。でも入れないとダメですからね。頑張りますわね。






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畜産の次は…

272日目(通算1647日目)。抜け出せたけど、新たなる刺客が…!

朝一番から、今週金曜日の講習会に関連して、業者さんから連絡。配布資料の印刷のことなど。もう少し人が集まるともっと嬉しかったのですが、まあ、贅沢は言いません。

午前中はCD-ROM利用に関しての対応が30分くらい、それから夕方前に突然内線があって、明日の予定だった打ち合わせが前倒しになったことと、あとは学内他館からの「この本、いりませんか?」連絡への対応…それくらいが飛び込んできたおしごとで、それ以外はまた、未登録資料の整理を。

昨日は、NDC9の64番台「畜産」あたりではまりこんでおりましたが、こちらは何とか片付きました。ほっ。で、そのあと、ランダムっぽく色々な分野に飛んでいたのですが、ついにまた、固まりでやってきました。今度は…、NDC9の586.7および587、織物と染物でございます。これが結構、ごたまぜになっていたのが「何故!?」と思ったのですが、旧版の頃は、586.7のところに「染色産業も含める」みたいな注意書きがあったようなので、そういうことのようです。しかし、気になるので、受入しながら綺麗にしてしまう所存。

…しかし、文系のはずのうちの図書室で、畜産に続き織物・染物とはね…。いや、無関係ではないです、全然無関係ではないです!…が、だからと言って、NACSISに書誌がないのみならず、国立国会にすら所蔵がないようなものばかり未登録状態でざくざく出てくるとはどういうこと!?…と。戦前の灰色文献っぽい、でも一応ちゃんとお値段がついて販売はされたらしい逐次刊行物が出てきました。未登録資料ですから、うちに所蔵があるよ、というのはネット上では分かりません。そして他に所蔵があるところも見当たりません。となると、これはまさに発掘ですね。この資料が研究上、貴重かどうかは分かりかねますが、少なくともレアであることは確かです。さー、頑張ってさくさく書誌を作りますよーっと。そして来い来いILL。または来室者さん。






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高校生さんとか畜産とか

271日目(通算1646日目)。早く畜産から離脱したい。

うちの大学はたまに、高校ぐるみでの見学などがあるのですけれども、今日の高校さんは、学内で自由行動をさせていたようで。それはさすがに初めて見たかな…。特に事務方からの連絡もなかったので、どういう範囲で見学させるつもりなのだろう、と若干不安にはなりました。いきなり連絡なしで研究室とか侵入されたら理系だと困りますよね。うちみたいに、普段から学外の方でも利用可能な施設(一応、学内の図書室はみんな、大体そう)なら別に良いのですけれども。高校生さんの方も、「さあ、好きに行って来い」と言われても、元々そういう「見て回る」ように作られているようなアミューズメントな施設でもなし、色々困ることでしょうよ…。これは高校側が悪いのか、それとも大学側の不手際なのか…。

まあでも、折角来て頂いたので、色々説明して差し上げました。中央の方にいたときは、学部1年生さんなどの「図書館ツアー」だけでなく、こういう高校生さんの大学見学や、外にも開かれたイベントの際の一般人さん向けの「図書館ツアー」も案内担当してましたから、まあそれなりに。高校生さんなら「ラーニングコモンズ」を持ち出すまでもなく、集密書架でほぼ例外なく、お喜び頂けます、はい。ハンドル式も、電動もどちらも大人気です。確かに、集密書架がある高校図書館って、なかなかなさそうですからね。


業務の方は、午前中はひたすら書類作成とか。こんなに書類しごとが多いとは…。午後からようやく、例の未登録資料整理に進んだのですが、途中でCD-ROM利用のPCのトラブルに呼ばれていて、ちょっと時間をとられてしまいました。PC環境は色々複雑で、変なことも多々起こります。結構、困ります。

で、やっと戻った未登録資料整理のおしごとは、先週から手をつけている、NDC9の64番台、つまりは「畜産」のところで恐ろしいトラップにはまりこんでおります…。いや、うちの図書室は某文系の学部にありますからね、「畜産」なんて、殆ど所蔵はないのですが、この分野についても昭和の始め頃のレア資料がざくざくっと出てきまして。いけどもいけどもNACSISに書誌がなーい!!国立国会も同じ巻を持っていない逐次刊行物とかっ。うう、うちの専門分野の本でもないですのに…ひたすら書誌作成することになるとは。というわけで、亀の歩みのようにとろとろとやっていたら、結局今日中にここから抜け出せず。一応、牛さん・羊さんあたりは通過したのですが、鶏さんが残ってます。明日、頑張ります。






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調査団(?)きたる

270日目(通算1645日目)。まま、コーヒーでもどうぞ。

前々から約束していた、古い資料群の調査に他大学の先生含め、3名の先生が来室されました。今度、所蔵リストを公開したいと思っている資料なのですが、午後一番から夕方まで、お部屋を借りてそちらで資料を広げて確認頂きました。紹介文などは書いて頂けそうで助かります。リストについても、再度相談ということに。うん…いつ頃公開できるかな…若干の不安を覚えましたが、一応、菜の花が異動するまでには、と仰って頂けたので、ええ、期待しております、はい。


学内で図書館システム関係の説明会があり、他のお二方に行って頂いたので、菜の花はひとりでお留守番&カウンターをやっておりました。ひとりお留守番としては、これまでで最長時間だった気が致します。新記録達成ー。いやー…、やっぱりひとりはちょっと厳しいですね。これからはちょっと、こういうの考えます。。。






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迅速対応

269日目(通算1644日目)。速い。とにかく速い。

火曜日に連絡があり、水曜日には届いて押印して引き渡した書類が、何と今日、さっくり処理され、菜の花の手元にやってきました。同じ書類を3通作成し、それぞれを渡し側、受け側、資料管理部署の3箇所でそれぞれ保管する、というものなので、1通が無事届いた、ということです。しかも、夕方前には目録の部署からメール連絡があり、「所蔵データの変更が終わりました」とのこと。おおお。うちの図書室からも新たにやってきた本の所蔵データが触れるようになってるー。うちの大学では、学内であっても他の部署の本のデータは権限がなくて変更がききませんので、菜の花のIDで修正がかかるようになったということは、データ上の持ち主がうちの図書室にちゃんと切り替わっているということです。速い…素早すぎる…。菜の花のイメージ的には、「所属換」という作業は何日もかかって大変だなあ、というものだったのですが、あまりの素早さに、認識が間違っていたのかそれとも中央の部署が凄すぎるのかがちょっと分からなくなりました…。いやいや、ありがたいことです。じゃあ、去年からお隣の図書室に「所属換」しなきゃ、と思っていた本に手をつけますかね…(←さっさとやって下さい)。


今週は4月に業者さんに引き取って頂いた雑誌製本が戻ってきて、今日は今日で次の製本分が引き取られていきました。忙しないです。まあ、製本は雑誌担当のIさんに丸投げ状態なので、菜の花のやることといえば、お金の把握だけして、あとは製本リストを整形してネット上にあげておくことくらいなのですが。


でも何だかんだでなかなか進まない木曜日の業務。木曜日は菜の花のカウンター当番の日なので、どうしても落ち着かないためにおしごとが進みません。こういうときに、カウンター業務と管理業務が分けられている大きな図書館はいいな、と思います。たとえ、カウンター業務も管理業務もそれぞれの業務量が、それ単体でやっている大きな図書館の半分以下だったとしても、効率的には相当下がるので、業務は進みにくくなります。仕方ないことなのですが、効率化を進めようとするとカウンターにバイトさんなどを入れていって、いわゆる図書館員がどんどんバックヤードに入っていってしまう、という、あまりにもありがちな傾向を思い浮かべました。そうすると確かにバックヤードでの管理業務は捗るでしょう。が、窓口に出ていない管理業務の人は、刻一刻と変わっていく図書館、という現実と向き合うのが難しくなっていく…とかつて思った菜の花としては、若干効率は悪くても、やっぱりカウンター業務を定期的に入れていくのは大事なのだろうなあと納得せざるを得ません。苦手なのですけれどもね。人間含め、動物はちょっと…。いや、自分もそのカテゴリに入るはずなのですが。






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その辺、徘徊

268日目(通算1643日目)。…ってほどでもない。

本日も、基本は未登録資料の整理。でも午前中は「個人シート」なる身上調査的なファイルの提出依頼がきたのでそちらに時間を割かれ、午後からは「所属換」書類が到着したのでそちらの処理をし、あとは寄贈図書について他部署に相談していて、どんどん時間が削られていくーという感じでした。

「個人シート」は相当、時間の無駄なのですが、あれを学内全部でやっているかと思うと、気が遠くなりそうです。生年月日や学歴が、今更変わる人なんてそんなにいないでしょう…、というか、学歴は変わっても、生年月日はやばいですよね、変わったら。戸籍乗っ取り疑惑?殆どの項目が、変更のある人の方が少数派でしょう?というものなのですが、何と、コピペがほぼきかない電子ファイルでやってきて、電子ファイルで提出せよと…。無理矢理コピペしてましたけど、多くの場所が1セルずつしかいかないので、やたらと時間がかかりました。菜の花の場合は、変更のあった項目は異動希望に関する自由記述欄と、健康状態の自己申告欄の2箇所だけだったのですが、結局このファイルを作成するために30分をとられました。それでも相当、スピーディーにやれたと思います。恐らく、真面目に全部打ち込んでいたら1時間はかかるな、と。恐ろしく業務時間の無駄だなあ、と思いつつ、1秒でも早く提出したかったので、6/17期限のところを依頼メールが来た瞬間から一言も無駄口を叩くことなく、ひたすら画面に向かって35分くらいで提出しました。(ファイル作成が30分で、あとの5分で提出。)1人あたり1時間をこれに費やしていたら、一体どれだけの時間が浪費されていることか…。ちなみに、住所とか書く欄もありますが、通勤手当や住居手当などの管理とはまったく別のところに提出・管理されるので、それはそれでまた別に提出が必要ですし、同居・別居を問わず家族を書く欄がありますが、扶養関係の書類とも無関係なのでその提出もまた別です。あんまりあちこちに個人情報をばらまかせないで欲しいな、ということもなきにしもあらずです。電子ファイルですしね。

ちなみに健康状態欄は…よほど「やや不健康」にしようかと思いつつ、今まで通り「健康」にはしておきました、ええ。でも去年の夏に発症したヘルペスの影響か、過敏症が出ているのは一応申告しておこうと、「軽度紫外線過敏症のため、晴天時に5分以上の屋外移動に注意が必要」と書いてみた、というくらい。本当は、カビやほこりなどにも反応するようで、現在の菜の花は素手で本を触ることができない体質になっているわけですが、そんなこと書いても図書館職員としては仕方がないので、まあそこはそれ、そっとしておきました。それに白衣と手袋とマスクがあれば問題ないですし。暑さで辟易しますけれどもね。紫外線も、室内にいるときはブラインドを下ろして、外に出るときは長袖の白衣に紫外線カットの日傘を差していけば問題ありません。いや…それなりに不便ではありますが。去年まで普通の人でしたのに。引き金は明らかに、古い本をマスクも手袋もなしで長時間整理していたことだと思われますが、ええ、みなさまもご注意ください。注意一秒怪我一生というやつです。古い本の整理時には、きちんとした対策を。


午後からは所属換書類が届いたので、そちらに押印を…しようと思ったら、びっくり。本をくれる部署のかかりちょうの印が、受け取り側の方に打ってある…!えーっと、こちらはどこへ印を捺せば…!Σ( ̄ロ ̄lll)。結局、書類は印刷しなおして、こちらで押印して、学内をてくてく歩いて渡し側の部署のかかりちょうに手渡ししてきました。あちらでもう一度押印して、資料管理の部署に提出すると、そちらで資産データが修正され、晴れてうちの所蔵となるのです。そうすると、所蔵データがうちで触れるようになるので、請求記号等を変更し、装備をしなおして、配架、という流れ。資産データが書き換わらないと、うちが所蔵館ではないので勝手に所蔵データの変更ができないのです。なので、しばらくは資料管理の部署の作業待ち。


あとは、寄贈図書の取り扱い。本日は、先生や、いつも雑誌を寄贈してくれる研究所さんの寄贈があったり、中央からの転送があったりで、何冊かやってきましたが、あんまりうちの本っぽくないものが多くて。中央からの転送分はばっちりうちの守備範囲だったので、いちもにもなく即、受入準備しましたが、あとのものは3箇所の学内の別のところに割り振って、内線をかけて打診したり、直接訪問して相談したり。それで長袖白衣に日傘をさして、てくてくと学内を歩きまわりました。その辺、徘徊の菜の花なのです。良い運動になりました、はい。


未登録資料の整理はぼちぼち…。でも整理して(具体的には書誌の確認をしてあればIDをメモし、なければ書誌作成をして、請求記号を振る)、受入待ちのブックトラックに並べているのですけれども、小さいブックトラックにあふれてきたので、大きいブックトラックへ載せ換えをしていました。うーん、これだけ溜まってくると、受入担当者のところで行なっている「修理」が律速になりそうです。どうしようかな…。もう1台分くらい溜めて、そうしたら修理に参戦するのが良いか…。






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カード目録がゆえの悲劇と、失敗系製本

267日目(通算1642日目)。えー!そんな製本はナシだって!

本日は、午後からうちの母体組織の方の予算案作成の打ち合わせに1時間半くらい出たくらいで、あとはまるごと、未登録資料整理に費やさせて頂きました。これに打ち込めるって嬉しいこと。あ、でも途中でWin XPのPC調査がきて、ちょっとばたばたして、かつうーん、と悩んでしまいましたけれど。来年、サポート終了なのですよねえ…どうしましょう。うちの図書室内でも、利用者用のOffice入りPCが何台かありますが、Vista時代にXPにダウングレードして購入しているのですよね。考えてみるとちょっともったいないことだったのかも…?


で、メインの未登録資料整理の方。今日も色々、何だこれはー!?を発見してしまいました。もう、毎日のように、変なものに振り回されておりますよ。。。本日の主な「何だこれは?」は標題の通りですね。「カード目録がゆえの悲劇」と「失敗系製本」の2件。


「カード目録がゆえの悲劇」というのは、古い時代のうちの本が「未登録」という、資産番号を割り振られない「消耗品」の形で目録カードだけ作成されて配架されていたお蔭で起きて、更に今まで発覚することもなかったという悲劇です。

うちの大学では「登録資料」については「遡及作業」が大体終わっておりまして、インターネットを通じた「所蔵検索」でデータが検索できるようになっています。問題は「未登録資料」でして。こちらはとにかく「未登録」、あることすら把握されていないものなので、所蔵検索ができるようなデータにはなっていません。もちろん、昔は「カード目録」を作成していて、そちらではひけるのですが…、今となっては誰もひきませんよね…。しかも、カード目録というのは、1冊の本でそんなに何件もタイトルをとったりしません。書名カードは1冊につき1枚。そんなとき、もしも「あれ、これってどこからがタイトルかな…?」なんて本が出てきたらどうなるでしょう?「○○→××参照」みたいに複数カードを作ることも考えられるかもしれませんが、いちいち全部に作っていたら日が暮れます。まあ、そんなときにたまたまカードのない違う書名を思いついてしまったり、分類番号を前任者と違うつけ方をしてしまうと…、、、仲間の本がいるにも関わらず、泣き別れにしてしまうことがあるわけです。今だと、PCでかちゃかちゃっと検索すれば、かなりの割合でそういう「あやしい」のもヒットしてきますけれども。(まあそれでも目録講習会ではひたすら「重複書誌を作らないように、何度も検索キーを変えて検索してみること」と教えられるわけですけれども。カード時代に比べればマシになったとはいえ)

ま、そんなわけで、タイトルの頭の部分があるかないか(その部分をタイトルとみなすかどうか)で意見が割れてしまった上、分類番号を別にとってしまったため、シリーズの真ん中が違うところに入り込んでいた、という本を何種類か発見。いやー…よく見つかりますね。この前もありましたけれど。とある産業の工場リストが、片方は5番台で工場リストとして分類され、もう片方は6番台でその産業のところに分類されていました。大分、場所は離れることになります。そういえば昨日も、ある県の特定分野の統計資料が、片方はその分野のところで統計資料の形式区分059で分類され、もう片方はその分野のところの「歴史・事情」としてその下で地理区分されていて、やっぱり真ん中の1冊だけがぽーんと別の場所に飛んでいた、というのを書架でピックアップしてきました。ホント、よくあることなのです…。最近はみんな、PCで所蔵検索して登録されていなければ諦めることが多いですが、うちの図書室については、諦めずに探すと出てきてしまうことがあるので恐ろしいです…。早く、未登録資料を全部やっつけたいものです。菜の花がいるうちに終わるのは絶望的ではありますけれどもね…。


もうひとつの「失敗系製本」は、文字通り。8冊ほどの小冊子が合冊製本されているものがあったのですが、開いてびっくり。真ん中の方のページが開いても開いても真っ白…!?…と思ったら、実はひたすら全ページが折り込みの本が何冊か混じっていたようなのです。表のみ印刷で、折り込み方が、印刷面が内側に入るようにしていたので、真っ白に見えたのですね。で、ちゃんと開いてあげると文字が読める…なーんだ、と思ったら、甘かったのです。開かないページが幾つか…え、え~!?どうも喉をきつく製本してしまったようで、折り込んだふちまで一緒に製本に取り込まれてしまっている…。開きません…だからと言って袋とじ状態の部分を切り開くと、愉快なことになりそうです…。ああ、これ、、、どうするのー。

おまけにこの本、合冊された背に入っているシリーズ名っぽいタイトルに該当する本は、ただの1冊も中にありませんでした。別の複数のシリーズのものがごたまぜに合冊されていたという…どどど、どういうこと…(- -;)。当時の担当者、出て来い状態ですね…。多分、数十年前だと思いますが。一旦、製本を崩して…そのあとどうするかが問題ですね…。悩ましいですわ。






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通常営業

266日目(通算1641日目)。初日はまずまずの滑り出し。

蔵書点検が終わりました。朝一番に、蔵書点検結果のレポートを書き、提出用の先週の業務報告を書いて、更にうちの図書室用の業務日誌を書いて、「あー…終わったなあ」と実感しました。まあ実際は、2回連続で行方が知れなかった本については、「除却」という作業を行なうので(登録番号の抹消)、それがまだなのですが。最後の希望を胸に、来週くらいに行なうつもりです。それでなければ仕方ない、ということで。


で、午前後半からはいつも通りの、未登録資料の整理作業に戻りました。今日は、順次受入作業をしている資料群…からは僅か1冊しか受入に回せず。その本を入れる予定のところの請求記号の辺りの棚に行ったら、未登録資料の山でかなりひどいことになっていたので、そちらをまず片付ける、という作業でほぼ終わりました。いやー…作っても作っても作っても…またNACSISに書誌がないレア本がざくざく出てくるー!…の世界です。

「そんな珍しい本が見つかって提供できるなんて、光栄!」

という気持ちと

「一体幾つ、書誌を作れば終わるんだー!」

という焦りの中で、揺れる乙女心(嘘)です。とにかく薄っぺらい子が多くて(1枚ものとか、8pとかのパンフレットに近いものも多かった)、やってもやっても、数の割に見た目の分量はあんまり…、という。いやはや、とりあえず、1段分終わってくれて本当に嬉しいですよ!書誌があるものでも殆ど、所蔵館が一桁でしたから、レア本には違いない、という感じで。これでこれらの本を目的にする来室者さんや、ILLでもかかってきたら、なお光栄なのですけれどもね!そんな素敵な出来事、起こってくれませんかねー。






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蔵書点検週間、終了

265日目(通算1640日目)。予定通り。

本日で、予定していた蔵書点検週間が終わりました。午前中、少しだけ3年計画の残り2年分のものを前倒し読み込みして、それから2人がかりで書架のあちこちを、行方不明本探索。探し回りました。特に怪しい棚は、とにかく全部本を出してみて、後ろを覗いて見るとか、分厚い本の間に挟まっていないか確認するとか。探し物をするときは「それが間違いなく、ここにある」と確信して探すべき、とちょうど今週読んでいた本に書いてありましたが、まさにその心境。探している間に時折「やっぱり書架にはないんじゃないかな…」とぐらりと心が揺れることがあるのですが、そのたびに「いやいや、必ずここにある。必ず見つかる!」と呟きながら、様々なシミュレーションをしつつ、探すのです。例えば洋書だったら和書の同じ請求記号の棚も探してみるとか、3や8は誤認が多いから、入れ替えた番号のところを確認してみるとか。…そんな涙ぐましい努力も空しく、結局行方不明本は見つからず。リストにしなおして、また月曜日に、ということに。ああ、1冊でいいから出てきてくれないですかねー。


というわけで、午前中に予定が完了してしまったので、午後からは久々に未登録整理を。えええ、な、微妙な資料に出会ってちょっと困ったところで時間オーバーでした。ちなみに何に困ったかというと、TRがない…というか信じられない資料です。一応製本はされていて背表紙にタイトルはあるものの、これは自家製本…なのか?とちょっとよく分からないもの。しかも背表紙に「大正元年」と金捺しされているにも関わらず、中身が大正7年から11年にかけてのものでした。ちなみに本自体の来歴を考えれば、製本時期は間違いなく戦前…。さて、どうしたものか。また来週、たっぷり悩むことに…なるかも、ならないかも。






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予定範囲を完了

264日目(通算1639日目)。人が足りないゆえ。

何と驚いたことに、3人で作業することを見込んで計画していた蔵書点検の予定範囲を、ほぼ2人で1日半早く、読み込み完了してしまいました。何ということ。週はじめからの不慮の出来事によりマイナス人員で突入することになったお蔭で、いつもよりも速さが出ていた、というのは間違いないと思います。人間、気合いですね…。

というわけで、午後からは3年計画の残り2年分の予定から、少しだけ前倒しして点検中。明日もきりの良いところまで。でも明日のメインは、行方不明本の探索ですね。と言っても、今回新たに行方不明であることが分かった本は今のところ、僅か1冊。数万分の1って、結構優秀な数字だと思います。実際は、何冊か他にも不明!?というのものがあったのですが、例えば350のものが530のところにいっていたり、670のものが370と間違えられていたり、330のものが300になりかわっていたり…などで、図書室内の他の場所から発見されています。どうしても出てきていない1冊についても、何とか出てきてくれないかなー、と願っています。


ところで今回の蔵書点検では、ハンディ・ターミナルを1台、ばちっとやっちゃったわけですが、実はそれ以外にも色々と破壊活動を行なっておりまして…。

月曜日は洋書の点検中に、最上段で雪崩を起こさせてしまい、本が「ばさばさばさー!!!」と床に落下…。ぎゃー、古い本がまっぷったつになりかけてるー!(製本が弱っていたらしい…)焦って床の本を拾おうとキックステップから飛び降りてしゃがみこんだところに、更に最上段に残っていた分厚い製本雑誌が落下。あうっ。でもまあ、実際は間一髪、すれすれで菜の花の頭をかすって落ちていったので菜の花は無事でしたが…、本はあんまり無事じゃなかったような…。ちなみにこの話をお昼休みにYさんにしていて、「いやあ、流血!とかならなくてよかったよね」と言っていたら

「流血していたら大変!すぐに何とかしないと。本が。」

と、本の心配をされました…。ちょ…思わず「そっちかよ!」と突っ込んでしまいましたことですよ。酷いですわ~。冷酷非道、冷徹無比…(- -;)。


しかし、最上段からの落下の破壊力、恐るべし。いや、うちの図書室は耐震工事の一環として、昨年度に目線よりも高い位置にある上段2段について、本の「落下防止バー」を取り付けているのですが、これは大切ですね!本当に。普段は棚の低い位置に金属製のバーがあって、本が落ちないようになっていて、自分が本をとりたいときは、バーを少し押し上げてあげると下側にパタンと倒れてきて、開放されるタイプのもの。和書の書架は大体工事済み。洋書の方は今年やる予定なのですが。あれが洋書にももうついていたら、あのとき咄嗟にバーをあげれば、あの危険は起きなかったのですよね。うん、重要。

そんな落下防止バーですが…今朝はそれがついている和書の書架でキックステップにのって作業していたときに、ええ、キックステップから落ちかけまして…咄嗟に手を伸ばし、目の前にあった書架の落下防止バーを掴んだのです…。結果。。。見事にバーが曲がりました。菜の花は無事でしたけれどもねー。いやあ…今週はホントに、何か色々デストロイ。

困って、結局かかりちょうにペンチを使って、力技で直して頂きました。持つべきものは力持ちの上司(違)。






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蔵書点検は順調

263日目(通算1638日目)。ピッツァ・パーティー開催。

蔵書点検3日目。予定の8割を消化しました…!凄い。最初の2日間、3人のうちの1人が欠けた状態、しかも2日目はほぼ菜の花1人(2時間だけ、もう1人)で、ここまで来ました。うん、こうなると予定が緩かったんじゃないか?疑惑がなきにしもあらずですが、一応他の人には、予定冊数は標準的だというお墨付きは頂いていますし、確かにそのように理解しております。どうやら菜の花たちは、標準よりは読み込み速度が速い人たちだったみたいです。少数精鋭。

今回は、マッチング(読み込みをしたIDと、所蔵データのつき合わせ)作業を、やたらと細かい単位でやっていますからね。菜の花の前部署ではマッチングは全部終わってから1回でやってしまうか、分けても1万冊とかそういう単位でかけていました。しかし菜の花が今年立てた計画では、請求記号にもよりますが、せいぜい3千冊まででかけている(かつ、うちの配架方式のせいで、通常1回でかけられるはずのところをわざわざデータ加工して2回に分けてかけることになっているため、実際のところは1回のマッチング冊数は数十冊のこともある)ので、マッチング作業自体はかなり煩雑にはなっているものの、少ないデータ同士のマッチングのため、とにかく非常に早く処理が行なわれる(万単位でかけると何時間もかかることがあるが、今回は速いと数秒、遅くても30分もかかることはない)し、結果がさくっと出てくれるので、その部分を読み込んだ人に「はい、このIDでエラー出てます」と記憶が新しいうちにすぐに探してもらえる、というメリットも。あとは、今まで発見されなかった細かい配架ミス・請求記号が発見されたりとなかなかお気に入りです。まあ、問題は何度もマッチング条件を入れることになるので、ミスをする可能性が増える、ということですが。菜の花以外の担当者なら今回の分量だと、2~6回くらいでマッチングするところを、60回くらいかける予定なので。さすがにこれだけ何回も、しかもミスを誘発しやすいとされる和書・洋書混在で、請求記号順ではなくかなりランダムに読み込み範囲を決めているので(うちはすべての書架が集密書架なので、同じ場所で全員が作業できない)、どう考えてもかなり危険なのですが、その分気をつけるので今のところはミスなく40回以上のマッチングが完了しています。あと一息。この調子で、最後までいきたい所存。


で、今日のお昼休みに気が早い我々は、打ち上げ前夜祭(ですらない)として、ピッツァ・パーティーを敢行していたのでした。いやー、最終日におやすみ予定の人がいらしたので。ここまでよく頑張りました!明日も頑張りましょう。






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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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