菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
カード目録がゆえの悲劇と、失敗系製本
267日目(通算1642日目)。えー!そんな製本はナシだって!
本日は、午後からうちの母体組織の方の予算案作成の打ち合わせに1時間半くらい出たくらいで、あとはまるごと、未登録資料整理に費やさせて頂きました。これに打ち込めるって嬉しいこと。あ、でも途中でWin XPのPC調査がきて、ちょっとばたばたして、かつうーん、と悩んでしまいましたけれど。来年、サポート終了なのですよねえ…どうしましょう。うちの図書室内でも、利用者用のOffice入りPCが何台かありますが、Vista時代にXPにダウングレードして購入しているのですよね。考えてみるとちょっともったいないことだったのかも…?
で、メインの未登録資料整理の方。今日も色々、何だこれはー!?を発見してしまいました。もう、毎日のように、変なものに振り回されておりますよ。。。本日の主な「何だこれは?」は標題の通りですね。「カード目録がゆえの悲劇」と「失敗系製本」の2件。
「カード目録がゆえの悲劇」というのは、古い時代のうちの本が「未登録」という、資産番号を割り振られない「消耗品」の形で目録カードだけ作成されて配架されていたお蔭で起きて、更に今まで発覚することもなかったという悲劇です。
うちの大学では「登録資料」については「遡及作業」が大体終わっておりまして、インターネットを通じた「所蔵検索」でデータが検索できるようになっています。問題は「未登録資料」でして。こちらはとにかく「未登録」、あることすら把握されていないものなので、所蔵検索ができるようなデータにはなっていません。もちろん、昔は「カード目録」を作成していて、そちらではひけるのですが…、今となっては誰もひきませんよね…。しかも、カード目録というのは、1冊の本でそんなに何件もタイトルをとったりしません。書名カードは1冊につき1枚。そんなとき、もしも「あれ、これってどこからがタイトルかな…?」なんて本が出てきたらどうなるでしょう?「○○→××参照」みたいに複数カードを作ることも考えられるかもしれませんが、いちいち全部に作っていたら日が暮れます。まあ、そんなときにたまたまカードのない違う書名を思いついてしまったり、分類番号を前任者と違うつけ方をしてしまうと…、、、仲間の本がいるにも関わらず、泣き別れにしてしまうことがあるわけです。今だと、PCでかちゃかちゃっと検索すれば、かなりの割合でそういう「あやしい」のもヒットしてきますけれども。(まあそれでも目録講習会ではひたすら「重複書誌を作らないように、何度も検索キーを変えて検索してみること」と教えられるわけですけれども。カード時代に比べればマシになったとはいえ)
ま、そんなわけで、タイトルの頭の部分があるかないか(その部分をタイトルとみなすかどうか)で意見が割れてしまった上、分類番号を別にとってしまったため、シリーズの真ん中が違うところに入り込んでいた、という本を何種類か発見。いやー…よく見つかりますね。この前もありましたけれど。とある産業の工場リストが、片方は5番台で工場リストとして分類され、もう片方は6番台でその産業のところに分類されていました。大分、場所は離れることになります。そういえば昨日も、ある県の特定分野の統計資料が、片方はその分野のところで統計資料の形式区分059で分類され、もう片方はその分野のところの「歴史・事情」としてその下で地理区分されていて、やっぱり真ん中の1冊だけがぽーんと別の場所に飛んでいた、というのを書架でピックアップしてきました。ホント、よくあることなのです…。最近はみんな、PCで所蔵検索して登録されていなければ諦めることが多いですが、うちの図書室については、諦めずに探すと出てきてしまうことがあるので恐ろしいです…。早く、未登録資料を全部やっつけたいものです。菜の花がいるうちに終わるのは絶望的ではありますけれどもね…。
もうひとつの「失敗系製本」は、文字通り。8冊ほどの小冊子が合冊製本されているものがあったのですが、開いてびっくり。真ん中の方のページが開いても開いても真っ白…!?…と思ったら、実はひたすら全ページが折り込みの本が何冊か混じっていたようなのです。表のみ印刷で、折り込み方が、印刷面が内側に入るようにしていたので、真っ白に見えたのですね。で、ちゃんと開いてあげると文字が読める…なーんだ、と思ったら、甘かったのです。開かないページが幾つか…え、え~!?どうも喉をきつく製本してしまったようで、折り込んだふちまで一緒に製本に取り込まれてしまっている…。開きません…だからと言って袋とじ状態の部分を切り開くと、愉快なことになりそうです…。ああ、これ、、、どうするのー。
おまけにこの本、合冊された背に入っているシリーズ名っぽいタイトルに該当する本は、ただの1冊も中にありませんでした。別の複数のシリーズのものがごたまぜに合冊されていたという…どどど、どういうこと…(- -;)。当時の担当者、出て来い状態ですね…。多分、数十年前だと思いますが。一旦、製本を崩して…そのあとどうするかが問題ですね…。悩ましいですわ。
本日は、午後からうちの母体組織の方の予算案作成の打ち合わせに1時間半くらい出たくらいで、あとはまるごと、未登録資料整理に費やさせて頂きました。これに打ち込めるって嬉しいこと。あ、でも途中でWin XPのPC調査がきて、ちょっとばたばたして、かつうーん、と悩んでしまいましたけれど。来年、サポート終了なのですよねえ…どうしましょう。うちの図書室内でも、利用者用のOffice入りPCが何台かありますが、Vista時代にXPにダウングレードして購入しているのですよね。考えてみるとちょっともったいないことだったのかも…?
で、メインの未登録資料整理の方。今日も色々、何だこれはー!?を発見してしまいました。もう、毎日のように、変なものに振り回されておりますよ。。。本日の主な「何だこれは?」は標題の通りですね。「カード目録がゆえの悲劇」と「失敗系製本」の2件。
「カード目録がゆえの悲劇」というのは、古い時代のうちの本が「未登録」という、資産番号を割り振られない「消耗品」の形で目録カードだけ作成されて配架されていたお蔭で起きて、更に今まで発覚することもなかったという悲劇です。
うちの大学では「登録資料」については「遡及作業」が大体終わっておりまして、インターネットを通じた「所蔵検索」でデータが検索できるようになっています。問題は「未登録資料」でして。こちらはとにかく「未登録」、あることすら把握されていないものなので、所蔵検索ができるようなデータにはなっていません。もちろん、昔は「カード目録」を作成していて、そちらではひけるのですが…、今となっては誰もひきませんよね…。しかも、カード目録というのは、1冊の本でそんなに何件もタイトルをとったりしません。書名カードは1冊につき1枚。そんなとき、もしも「あれ、これってどこからがタイトルかな…?」なんて本が出てきたらどうなるでしょう?「○○→××参照」みたいに複数カードを作ることも考えられるかもしれませんが、いちいち全部に作っていたら日が暮れます。まあ、そんなときにたまたまカードのない違う書名を思いついてしまったり、分類番号を前任者と違うつけ方をしてしまうと…、、、仲間の本がいるにも関わらず、泣き別れにしてしまうことがあるわけです。今だと、PCでかちゃかちゃっと検索すれば、かなりの割合でそういう「あやしい」のもヒットしてきますけれども。(まあそれでも目録講習会ではひたすら「重複書誌を作らないように、何度も検索キーを変えて検索してみること」と教えられるわけですけれども。カード時代に比べればマシになったとはいえ)
ま、そんなわけで、タイトルの頭の部分があるかないか(その部分をタイトルとみなすかどうか)で意見が割れてしまった上、分類番号を別にとってしまったため、シリーズの真ん中が違うところに入り込んでいた、という本を何種類か発見。いやー…よく見つかりますね。この前もありましたけれど。とある産業の工場リストが、片方は5番台で工場リストとして分類され、もう片方は6番台でその産業のところに分類されていました。大分、場所は離れることになります。そういえば昨日も、ある県の特定分野の統計資料が、片方はその分野のところで統計資料の形式区分059で分類され、もう片方はその分野のところの「歴史・事情」としてその下で地理区分されていて、やっぱり真ん中の1冊だけがぽーんと別の場所に飛んでいた、というのを書架でピックアップしてきました。ホント、よくあることなのです…。最近はみんな、PCで所蔵検索して登録されていなければ諦めることが多いですが、うちの図書室については、諦めずに探すと出てきてしまうことがあるので恐ろしいです…。早く、未登録資料を全部やっつけたいものです。菜の花がいるうちに終わるのは絶望的ではありますけれどもね…。
もうひとつの「失敗系製本」は、文字通り。8冊ほどの小冊子が合冊製本されているものがあったのですが、開いてびっくり。真ん中の方のページが開いても開いても真っ白…!?…と思ったら、実はひたすら全ページが折り込みの本が何冊か混じっていたようなのです。表のみ印刷で、折り込み方が、印刷面が内側に入るようにしていたので、真っ白に見えたのですね。で、ちゃんと開いてあげると文字が読める…なーんだ、と思ったら、甘かったのです。開かないページが幾つか…え、え~!?どうも喉をきつく製本してしまったようで、折り込んだふちまで一緒に製本に取り込まれてしまっている…。開きません…だからと言って袋とじ状態の部分を切り開くと、愉快なことになりそうです…。ああ、これ、、、どうするのー。
おまけにこの本、合冊された背に入っているシリーズ名っぽいタイトルに該当する本は、ただの1冊も中にありませんでした。別の複数のシリーズのものがごたまぜに合冊されていたという…どどど、どういうこと…(- -;)。当時の担当者、出て来い状態ですね…。多分、数十年前だと思いますが。一旦、製本を崩して…そのあとどうするかが問題ですね…。悩ましいですわ。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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