菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
薄いジャケット
- 2011/10/05 (Wed)
- 4-6年目(某文系図書室編) |
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573日目(通算1270日目)。つくってみた。
今日もメインの業務は昨日に引き続き、目録。昨日、支払処理3回分のうちの先生購入本だけを先行ですべて処理したので、本日からは残った寄贈資料や、共通経費での購入資料の目録です。まずは1回目の分。全部で3回分ではありますが、回によって量が全然違っていて、一番最後の支払処理の分はほぼすべて、先生の購入本だったため、何と残っているのは1冊だけ。あとの回は併せて三桁いきそうですのにねー。この格差は一体…。
とりあえず、最初の支払い処理分から順次、片付けていきました。大体、書誌があるパターンが多かったのは助かりました。幾つかは修正・新規作成で。午前中で概ね、和書が完了。
午後からはちょっと貴重書を磨きに出掛けてきました。本日は雨だったので、うちの図書室の貴重書は持っていかず。先方の資料について、ほこりとりをして、保革油をすりこみ、すりこみ。いやあ…磨いて光るものって、いいですねえ…。今回、菜の花が磨いたのはすべて、1700年代の資料でした。中には、ちょうど菜の花の200歳年上の方も。おおお、だーいせーんぱーい。装丁もしっかりしていて、保存状態は良好。磨き甲斐もあるというもの。いやー…、ホント、この年代の本はよいです。紙はしっかりしていて、殆ど変色もなく。革はしっとりと手になじみますし。素敵。よく貼られている、様々な綺麗な蔵書票を見ていると、昔この本を持っていた人たちは、余程よい管理をしていたのだなあと…。大切にされていたのですね。
そんな素敵な貴重書ですが、さすがにどれもがぴかぴか、というわけにはいきません。中には表紙が取れてしまっているものも当然います。今日は磨く数は少なめにして、表紙外れの貴重書さんのため、薄い紙でジャケットを作成しました。
まずは採寸。お洋服作りと一緒ですねー。天地サイズは176mm。左右サイズは150…ってあれ、それじゃ大きすぎる…って、あ、しまった読み間違い、105mmですね。で、厚みは…21mm…かな…。
採寸をしたら、紙のサイズを計算します。今日のところはこの計算式でいきました。
ジャケットの天地=本の天地×2
ジャケットの左右=(本の左右-10)×5+厚さ
すなわち、紙のサイズは352mm×496mmです。まずは紙を、重い金属製のものさしと、よく切れるカッターを駆使しながら、このサイズの長方形になるように裁断。次に、左右の辺のそれぞれ真ん中にしるしをつけ、ここに向かって下辺を折ります。それから上下をひっくり返して、今度は本を上端(さっきの折れ目)に当てて、下側にしるしをつけ、今度はそのしるしのところから上に向かって下部分を折り上げます。これで、薄い紙は本と同じ天地サイズの2重の紙になりました。
次に、外れてしまった方の表紙…今回は表紙側を、外面が上にくるようにして、ジャケットの紙の左端の方に置きます。でも一番端ではなく。余らせた部分を右に折って外れた表紙の上にかかるようにします。折り目は、外れた表紙の左辺。次は外れた表紙の右辺が折り目になるように、表紙ごと右に折ります。外れた表紙がくるまれる感じ。すると、ジャケットにくるまれた状態で、外れた表紙の内面が上を向いた状態になっているはず。そこに資料本体を右側に立て、左側の外れた表紙を含むジャケットを右側に折ると、ジャケットにくるまれているものの、本来の本の形になります。折り癖をつけてから、今度は裏表紙側を上にして、そちらにも右側に余っているジャケットをかけてあげれば完成。
…って、図がないと何が何だか分かりませんね。。。まあ、そんな感じです。そんなことをやってました。触ると茶色い粉がつくー…なんて本にも、こういうジャケットをかけてあげるといいかもしれません。背表紙のコピーを現物からとっておいて、ジャケットの背の部分に貼ると、元の本が分かりやすくておすすめでございます。
…なんてちょっと図書館員っぽいことをしてみていたわけですが…、考えてみれば目録だって十分図書館員っぽいぞぅ、ちょっと華やかさが足りないけど!…と思い直してみたり。ああ、菜の花は図書館員だったらしいです、うっかりすると忘れそうですが。
まあ、そのあとまた自分の図書室に戻って、ちまちまちまちま目録作業を進めて、何とか1回目の支払処理分の資料はすべて目録完了。配架は半分くらい。明日、続きをやりましょう。
今日もメインの業務は昨日に引き続き、目録。昨日、支払処理3回分のうちの先生購入本だけを先行ですべて処理したので、本日からは残った寄贈資料や、共通経費での購入資料の目録です。まずは1回目の分。全部で3回分ではありますが、回によって量が全然違っていて、一番最後の支払処理の分はほぼすべて、先生の購入本だったため、何と残っているのは1冊だけ。あとの回は併せて三桁いきそうですのにねー。この格差は一体…。
とりあえず、最初の支払い処理分から順次、片付けていきました。大体、書誌があるパターンが多かったのは助かりました。幾つかは修正・新規作成で。午前中で概ね、和書が完了。
午後からはちょっと貴重書を磨きに出掛けてきました。本日は雨だったので、うちの図書室の貴重書は持っていかず。先方の資料について、ほこりとりをして、保革油をすりこみ、すりこみ。いやあ…磨いて光るものって、いいですねえ…。今回、菜の花が磨いたのはすべて、1700年代の資料でした。中には、ちょうど菜の花の200歳年上の方も。おおお、だーいせーんぱーい。装丁もしっかりしていて、保存状態は良好。磨き甲斐もあるというもの。いやー…、ホント、この年代の本はよいです。紙はしっかりしていて、殆ど変色もなく。革はしっとりと手になじみますし。素敵。よく貼られている、様々な綺麗な蔵書票を見ていると、昔この本を持っていた人たちは、余程よい管理をしていたのだなあと…。大切にされていたのですね。
そんな素敵な貴重書ですが、さすがにどれもがぴかぴか、というわけにはいきません。中には表紙が取れてしまっているものも当然います。今日は磨く数は少なめにして、表紙外れの貴重書さんのため、薄い紙でジャケットを作成しました。
まずは採寸。お洋服作りと一緒ですねー。天地サイズは176mm。左右サイズは150…ってあれ、それじゃ大きすぎる…って、あ、しまった読み間違い、105mmですね。で、厚みは…21mm…かな…。
採寸をしたら、紙のサイズを計算します。今日のところはこの計算式でいきました。
ジャケットの天地=本の天地×2
ジャケットの左右=(本の左右-10)×5+厚さ
すなわち、紙のサイズは352mm×496mmです。まずは紙を、重い金属製のものさしと、よく切れるカッターを駆使しながら、このサイズの長方形になるように裁断。次に、左右の辺のそれぞれ真ん中にしるしをつけ、ここに向かって下辺を折ります。それから上下をひっくり返して、今度は本を上端(さっきの折れ目)に当てて、下側にしるしをつけ、今度はそのしるしのところから上に向かって下部分を折り上げます。これで、薄い紙は本と同じ天地サイズの2重の紙になりました。
次に、外れてしまった方の表紙…今回は表紙側を、外面が上にくるようにして、ジャケットの紙の左端の方に置きます。でも一番端ではなく。余らせた部分を右に折って外れた表紙の上にかかるようにします。折り目は、外れた表紙の左辺。次は外れた表紙の右辺が折り目になるように、表紙ごと右に折ります。外れた表紙がくるまれる感じ。すると、ジャケットにくるまれた状態で、外れた表紙の内面が上を向いた状態になっているはず。そこに資料本体を右側に立て、左側の外れた表紙を含むジャケットを右側に折ると、ジャケットにくるまれているものの、本来の本の形になります。折り癖をつけてから、今度は裏表紙側を上にして、そちらにも右側に余っているジャケットをかけてあげれば完成。
…って、図がないと何が何だか分かりませんね。。。まあ、そんな感じです。そんなことをやってました。触ると茶色い粉がつくー…なんて本にも、こういうジャケットをかけてあげるといいかもしれません。背表紙のコピーを現物からとっておいて、ジャケットの背の部分に貼ると、元の本が分かりやすくておすすめでございます。
…なんてちょっと図書館員っぽいことをしてみていたわけですが…、考えてみれば目録だって十分図書館員っぽいぞぅ、ちょっと華やかさが足りないけど!…と思い直してみたり。ああ、菜の花は図書館員だったらしいです、うっかりすると忘れそうですが。
まあ、そのあとまた自分の図書室に戻って、ちまちまちまちま目録作業を進めて、何とか1回目の支払処理分の資料はすべて目録完了。配架は半分くらい。明日、続きをやりましょう。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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