菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
分けるべきか、分けざるべきか
- 2010/12/13 (Mon)
- 4-6年目(某文系図書室編) |
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391日目(通算1089日目)。眺めれば眺めるほど精神的ダメージが大きい、恐怖の書誌…。
カウンター当番でした。で、その間にちまちま~と所蔵をつけたり、書誌を作ったり。で、困った資料に行き当たりました。全21巻セットになる予定の、復刻版の資料です。これが…、、、迷いに迷う恐ろしい資料だとは、そのときはまだ気付かなかった…わけでもなく、一目見た瞬間から分かりましたよ!どうするんだ、この書誌!!
困って、とりあえず作る前に一度、もくろくかかりちょうに内線をかけてご相談しました。うーん、これでいくぞ!…と決意して、ようやく作ったのは、すべてをVolだてにして積んでいこうとする書誌。後半が若干、大変なことになるかもしれませんが、やはりここは…。
カウンター当番から解放された午後から、この書誌と現物を持って、目録の部署を直接訪問しました。ちぇっくー。が、ここからが揉めました…もめもめ。ここは1つにできなくはないけど、親子にした方が良いのでは説が浮上し、でもそれだととてつもなく見づらい書誌になるよ、現実的じゃないよ…といった風に。1時間近く話して、最終的に親子書誌に分ける方針でいくことにしたのですが…、、、自分の席に戻って作ってみると、これがまた何とも不気味な書誌になったのです。。。これはない…。目録的には正しいと思うのですけれども、利用者的にはこれはない…。見づらいとかそんなレベルの話じゃなく、これがこの本のことを指すんだ、って分からないんじゃないかと。実際に、隣の席のSさんに「どう思いますー?」と尋ねてみましたが、「これは絶対、検索した利用者は書架でこの本を見つけられない」と断言されました。。。いや、請求記号見れば、分かるような気もするのですが…まあ、背表紙タイトルを見るだけだと分からないかな。背表紙には親書誌タイトルしかいないですからね。親子にすると、子書誌タイトルが前面に出てきますからねー…。しかも出てきたタイトルが明らかに通常はタイトルとして認めないようなものですし。非常におかしいのですけれども表記上、不可分なもので、どうしても子書誌タイトルの先頭に入れざるを得ないという。自分で作った書誌ながら、これはちょっと…眺めるほどに精神的ダメージが大きくなる、恐怖の書誌となってしまいました。ううう、良心が痛む…。ルールに則っただけなんですけどねえ…。やっぱり利用者目線的に、これはないよなあ…、、、大変、図書館的な書誌ですわ。こういうのを作って平気でいられるような人にだけはなりたくない、と思います、ええ。利用者からの乖離は、サービス業としての図書館にとって致命的ですから。でもだからといってルールを好き勝手に解釈すると、今度は奔放すぎて誰にも伝わらなくなりますしねー…。難しいところ。
とりあえず、この書誌は、もくろくかかりちょうとあちらのかかりいんさんと、再度相談することに。明日に持ち越しです。
カウンター当番でした。で、その間にちまちま~と所蔵をつけたり、書誌を作ったり。で、困った資料に行き当たりました。全21巻セットになる予定の、復刻版の資料です。これが…、、、迷いに迷う恐ろしい資料だとは、そのときはまだ気付かなかった…わけでもなく、一目見た瞬間から分かりましたよ!どうするんだ、この書誌!!
困って、とりあえず作る前に一度、もくろくかかりちょうに内線をかけてご相談しました。うーん、これでいくぞ!…と決意して、ようやく作ったのは、すべてをVolだてにして積んでいこうとする書誌。後半が若干、大変なことになるかもしれませんが、やはりここは…。
カウンター当番から解放された午後から、この書誌と現物を持って、目録の部署を直接訪問しました。ちぇっくー。が、ここからが揉めました…もめもめ。ここは1つにできなくはないけど、親子にした方が良いのでは説が浮上し、でもそれだととてつもなく見づらい書誌になるよ、現実的じゃないよ…といった風に。1時間近く話して、最終的に親子書誌に分ける方針でいくことにしたのですが…、、、自分の席に戻って作ってみると、これがまた何とも不気味な書誌になったのです。。。これはない…。目録的には正しいと思うのですけれども、利用者的にはこれはない…。見づらいとかそんなレベルの話じゃなく、これがこの本のことを指すんだ、って分からないんじゃないかと。実際に、隣の席のSさんに「どう思いますー?」と尋ねてみましたが、「これは絶対、検索した利用者は書架でこの本を見つけられない」と断言されました。。。いや、請求記号見れば、分かるような気もするのですが…まあ、背表紙タイトルを見るだけだと分からないかな。背表紙には親書誌タイトルしかいないですからね。親子にすると、子書誌タイトルが前面に出てきますからねー…。しかも出てきたタイトルが明らかに通常はタイトルとして認めないようなものですし。非常におかしいのですけれども表記上、不可分なもので、どうしても子書誌タイトルの先頭に入れざるを得ないという。自分で作った書誌ながら、これはちょっと…眺めるほどに精神的ダメージが大きくなる、恐怖の書誌となってしまいました。ううう、良心が痛む…。ルールに則っただけなんですけどねえ…。やっぱり利用者目線的に、これはないよなあ…、、、大変、図書館的な書誌ですわ。こういうのを作って平気でいられるような人にだけはなりたくない、と思います、ええ。利用者からの乖離は、サービス業としての図書館にとって致命的ですから。でもだからといってルールを好き勝手に解釈すると、今度は奔放すぎて誰にも伝わらなくなりますしねー…。難しいところ。
とりあえず、この書誌は、もくろくかかりちょうとあちらのかかりいんさんと、再度相談することに。明日に持ち越しです。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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