菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
研修2日目。ふと志望動機を思い出す
- 2008/06/06 (Fri)
- 1-3年目(参考調査編) |
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507日目。ようやく開放される。
本日は昨日の続きで終日、研修で。基本的にはコミュニケーションを。傾聴とか、話し方のコツとか。やっぱりどちらも苦手。でも重要ではあります、レファレンサーにとっては。インタビューは、お仕事ですからね。利用者さんの本当に求めているものを掬い上げ、その探索のお手伝いをするのがレファレンスですから。訊かれたことを、ただ答えるのは、単なる質疑応答です。「この本ありますか?」と言われて、「ありますよ、ここですよ」で終わる場合もありますが、利用者さんによっては本当にそれが訊きたいのではないということがあります。もっと話をしてみると、実は調べるものがそれでは全然足りなくて、本当は別のツールを使うべきだった、そしてそのツールは紙媒体と電子媒体の両方にあり、それぞれの使い方は…なんて利用案内にまで発展することもあるのです。本日の研修は、本来の目的には役立たないかもしれませんが、このレファレンスのための実習をした、と思えば、まあ結構、いい練習になったのではないでしょうか。まだまだここが駄目だな、というポイントもありましたしね。相槌のタイミングも難しいですが、意外に会話のスピード感が重要なのに難しいことにも気付きました。相槌ひとつであっても、相手のスピード感に合わせないと、話しにくくなるものです。
この辺りは、幾ら紙に書かれた事例をこなしても身につかない「生もの」ですから、プロのレファレンサーを目指すためには、しっかり練習していかなくては。その意味では大変いい機会でありました。
お昼休みにまた近くの図書室へ出没してきました。そうしたら後ろからシステム系のY氏まで登場して、この図書室は千客万来になっていました。賑やかー。お弁当を買いに行って戻ってきた本来のこの図書室の住人達には「え!?」と驚かれまくり(笑)。「何でこんなに人口密度高いの!?」どうもお邪魔致しました~。
帰りには昨日とは別の図書室に寄って、仕事の話を。ついでがあれば、こまめに他図書室に行くようにしています。顔を売っておくと、何かの機会で絶対お役立ちですからね。それにそれぞれの図書室の雰囲気や、資料の品揃えなどをチェックしておくと、カウンターに座っていても安心です。
戻ってきたら、事務室は空…淋しい~。課長はいらっしゃいました。最近、ばりばり夜遅くまで働いていらっしゃるようです。頑張っていらっしゃるなー、と思いつつ、報告して、メールチェックして、回覧を片っ端から片付けて、2時間ほどで帰ってきました。本当は今日は、公共図書館に行きたかったのですが、もう閉まってるー。まあ、仕方ないです。明日行くことに致しましょう。
ああ、ちなみに菜の花が読書が好きであることと、大学図書館図書館員であることは、別に因果関係はそれほどありません。読書が好きだから大学図書館職員になったわけではない、ということだけは断言しておきましょう。読書はたまたま、好きだっただけです。もしも大学図書館職員を目指す人がいらっしゃったら、ご参考になるかどうか分かりませんが菜の花なりのアドバイスを。面接試験で、「何故大学図書館員を目指すのか?」と訊かれて「本が好きだから」とだけ答える方は、菜の花が面接官だったら、なるべく避けたいと思います。まあ、菜の花だったら…ですけど。そもそも本が嫌いな人は図書館職員になろうと思わないよね、訊きたいのはそこじゃないよ、と思うでしょうから。え?菜の花はどうして大学図書館の採用試験を受けたかって?…色々ありますけれども、プラスの理由をひとつだけ述べるならば。研究が好きだから、ということで。研究が大好きです。いつも研究の傍に居たいと思っていました。自分が研究者になってもよかったわけですが、それよりは研究に深い理解と共感を持ったサポート役になりたいと思いました。研究の愉しさを知っている図書館員が、周りにいないと感じていたというのもあります。だったら、自分がなってやる、というような。
研究は、世代と時代を越えて、みなで積み上げていく石積みの塔です。積み上げるのは研究者。積み上げたところまで…、その高さまで登らせてくれる、足場みたいなものが図書館です。そして積み上げた結果を収納していくのも図書館です。研究者は図書館から情報を得て、それを手元に引き寄せ、実験し、思考し、新たな情報を積み上げて、それをまた図書館へ戻してくれます。実は図書館というのは、研究の陰の中心だ、と菜の花は気付いたわけです。実は研究の中心である図書館、そこで研究のサポート役をしている図書館員。
菜の花はこうして大学図書館にやってきたわけなのでした。決して本が好きだから、今ここにいるわけではないのです。
…なんて、研修で話を聞いていて思いついたので、何となく。ま、他にも色々とマイナス側の志望動機も沢山あるわけですけれども!…それはまた。
本日は昨日の続きで終日、研修で。基本的にはコミュニケーションを。傾聴とか、話し方のコツとか。やっぱりどちらも苦手。でも重要ではあります、レファレンサーにとっては。インタビューは、お仕事ですからね。利用者さんの本当に求めているものを掬い上げ、その探索のお手伝いをするのがレファレンスですから。訊かれたことを、ただ答えるのは、単なる質疑応答です。「この本ありますか?」と言われて、「ありますよ、ここですよ」で終わる場合もありますが、利用者さんによっては本当にそれが訊きたいのではないということがあります。もっと話をしてみると、実は調べるものがそれでは全然足りなくて、本当は別のツールを使うべきだった、そしてそのツールは紙媒体と電子媒体の両方にあり、それぞれの使い方は…なんて利用案内にまで発展することもあるのです。本日の研修は、本来の目的には役立たないかもしれませんが、このレファレンスのための実習をした、と思えば、まあ結構、いい練習になったのではないでしょうか。まだまだここが駄目だな、というポイントもありましたしね。相槌のタイミングも難しいですが、意外に会話のスピード感が重要なのに難しいことにも気付きました。相槌ひとつであっても、相手のスピード感に合わせないと、話しにくくなるものです。
この辺りは、幾ら紙に書かれた事例をこなしても身につかない「生もの」ですから、プロのレファレンサーを目指すためには、しっかり練習していかなくては。その意味では大変いい機会でありました。
お昼休みにまた近くの図書室へ出没してきました。そうしたら後ろからシステム系のY氏まで登場して、この図書室は千客万来になっていました。賑やかー。お弁当を買いに行って戻ってきた本来のこの図書室の住人達には「え!?」と驚かれまくり(笑)。「何でこんなに人口密度高いの!?」どうもお邪魔致しました~。
帰りには昨日とは別の図書室に寄って、仕事の話を。ついでがあれば、こまめに他図書室に行くようにしています。顔を売っておくと、何かの機会で絶対お役立ちですからね。それにそれぞれの図書室の雰囲気や、資料の品揃えなどをチェックしておくと、カウンターに座っていても安心です。
戻ってきたら、事務室は空…淋しい~。課長はいらっしゃいました。最近、ばりばり夜遅くまで働いていらっしゃるようです。頑張っていらっしゃるなー、と思いつつ、報告して、メールチェックして、回覧を片っ端から片付けて、2時間ほどで帰ってきました。本当は今日は、公共図書館に行きたかったのですが、もう閉まってるー。まあ、仕方ないです。明日行くことに致しましょう。
ああ、ちなみに菜の花が読書が好きであることと、大学図書館図書館員であることは、別に因果関係はそれほどありません。読書が好きだから大学図書館職員になったわけではない、ということだけは断言しておきましょう。読書はたまたま、好きだっただけです。もしも大学図書館職員を目指す人がいらっしゃったら、ご参考になるかどうか分かりませんが菜の花なりのアドバイスを。面接試験で、「何故大学図書館員を目指すのか?」と訊かれて「本が好きだから」とだけ答える方は、菜の花が面接官だったら、なるべく避けたいと思います。まあ、菜の花だったら…ですけど。そもそも本が嫌いな人は図書館職員になろうと思わないよね、訊きたいのはそこじゃないよ、と思うでしょうから。え?菜の花はどうして大学図書館の採用試験を受けたかって?…色々ありますけれども、プラスの理由をひとつだけ述べるならば。研究が好きだから、ということで。研究が大好きです。いつも研究の傍に居たいと思っていました。自分が研究者になってもよかったわけですが、それよりは研究に深い理解と共感を持ったサポート役になりたいと思いました。研究の愉しさを知っている図書館員が、周りにいないと感じていたというのもあります。だったら、自分がなってやる、というような。
研究は、世代と時代を越えて、みなで積み上げていく石積みの塔です。積み上げるのは研究者。積み上げたところまで…、その高さまで登らせてくれる、足場みたいなものが図書館です。そして積み上げた結果を収納していくのも図書館です。研究者は図書館から情報を得て、それを手元に引き寄せ、実験し、思考し、新たな情報を積み上げて、それをまた図書館へ戻してくれます。実は図書館というのは、研究の陰の中心だ、と菜の花は気付いたわけです。実は研究の中心である図書館、そこで研究のサポート役をしている図書館員。
菜の花はこうして大学図書館にやってきたわけなのでした。決して本が好きだから、今ここにいるわけではないのです。
…なんて、研修で話を聞いていて思いついたので、何となく。ま、他にも色々とマイナス側の志望動機も沢山あるわけですけれども!…それはまた。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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