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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

カテゴリー「7-9年目(某文系資料室編)」の記事一覧

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迷子の迷子の雑誌さん(暫定)

142日目(通算1517日目)。ちょー、表紙ー!?

相変わらず、古い資料の整理をしています。結構、古い時代に行なわれた簡易製本の雑誌が沢山あります。これらは資産としては未登録のものが多いので、順次登録しているのですが、作業の際には必ず、中に合冊されている巻号を確認しています。で、今日開いたその雑誌は、冒頭に綴じられていた1冊がですね…表紙なし。へ?表紙がないと、簡易製本の背表紙に書いてある雑誌かどうかすら分からない。巻号表示もなし。めくっていくと、このかたまりの後ろに89輯の表紙が入っていて、そのあとは連続して綴じられています。背表紙には、89-120という表記が。なるほど、この簡易製本には、89輯から120輯が入っているのだね、というのは分かりますが(1冊が30ページ程度の薄っぺらい週刊誌だった)、1ページずつ丹念にチェックしていった結果、この表紙なし以外のものは間違いなく89-120だったのです。じゃあ、最初にいる表紙なしは一体、何者さ?

というわけで、この正体不明、迷子の迷子の雑誌さん(暫定)を、じっくり観察してみました。

 ・表紙なし。3P-23Pが綴じられている
 ・3Pの始まりは文章の途中である
 ・ページ付がページ横に漢数字という形
  (※後ろに綴じられている巻号はすべて、ページ上部にアラビア数字)
 ・綺麗な線入りで本文とは異なるフォントサイズの表が、多用されている
  (※後ろに綴じられている巻号では線が入らず、本文と同じ体裁で漢数字を並べる形式)
 ・年代の割に、紙質は良好。白く、しっかりしたもの。
  (※後ろに綴じられているどの巻号よりも厚手で良質な紙を使っている印象)
 ・本文から読み取った内容から、執筆されたのは
  1922年(大正11年)の春~秋ではないかと思われる
  (※後ろに綴じられている89輯は、大正12年2月発行なので、それよりも恐らく古い)

というわけで、恐らく大正時代の雑誌の一部ではないだろうか、というのは分かるのですが…、うーん、そもそもこの表紙なしさんと、後ろに綴じられているみなさまの体裁があまりにも違うので、もしかしたら別の雑誌の一部を、年代が同じだからといって間違えて綴じこんだのかも…?という疑惑が。とりあえず、この本の置いてあった辺りを中心に、同じくらいのサイズの本を探して回りました。でも、ちょうど年代があう資料は特になく…。うーん。。。内容的にも、仲間であっておかしくはないのですが…でもちょっと体裁が違うような…どっちでしょう…。

釈然としないまま、一旦それを忘れて、ひたすら巻号チェックをし続けたところ、200輯を越えた辺りで何と、これまでの数年分の索引集が付録で綴じこまれていたのです!おおお!これはいけるんじゃないの?じーっと索引とにらめっこ。結果、もしかしたら…これかこれかこれじゃない?という当たりがつきました。ついたので、散々迷ってから、それらの巻号を所蔵している他大学さまにレファレンスを出すことにしました。ちょっとこの巻号の3ページ目を見て、うちのと一緒かどうか確認してくださりませんこと?というわけです。

さて、ではどこにレファレンスをお願いするか?…該当巻号を持っているのは…、O大さん、某公共図書館さん、K大さん、K大さん、T大さん、H大さん…さあて、どこが一番、優しい?…とりあえず、T大さんは…以前にレファ出したら、ちょー怖かった!ので最後の手段、と。ILL担当者さんはじめ、他の人にも訊いてみたところ、「O大さんは、殆どの業務を委託していて、人があんまりいないから、厳しいかも」「K大さんは、結構優しいですよ?」「ここの公共図書館さんは今…ちょっと大変」などなど。で、巻号がよく揃っていて、菜の花が「ここはどうかな?」と思ったH大さんの評判は、どうでしょう?

「うーん…よくILL、きますよ。でもこちらから頼むのは少ないです。ちょっと古い資料は断られるし。」

…え!何か怖そうなんですけど!でもまあ、古い資料の貸出を断られるのは、H大さんに限りませんし、うちだって余程劣化していると貸借は渋ること、ありますしね。結局「結構優しい」とILL担当者の覚えもめでたいK大さんを第2候補にして、怖そうだなあ、と思いつつH大さんに依頼。K大さんを避けたのは、当たりをつけた第1候補は所蔵していたものの、それ以外の巻号が不揃いだったため。さて、どんな回答が戻ってくるでしょうか…。現物の指定巻号の3ページ目の最初と最後の文章を見て下さいー、というのは、まあ依頼ははっきりしているものの、現物に当たらなくてはいけないのでちょっと面倒なお願いをしてしまいました。が、どうぞ宜しくお願い致しますです。これが本当に菜の花の予想通りだったら、何か熟睡できそうです。違ったら…うわー、やっぱりこの子はどこの誰ー!?と余計にイライラしそうですけれども( ̄▽ ̄;)。



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今週も終わりー

141日目(通算1516日目)。たっぷり。

久々に、1時間を4分割して、時間ごとにやることを変えていく、細切れ時間割をやりました。いやー…考えてみるとこの方式って、差し迫った何かがないときにしかできないからある意味、心の余裕をあらわしているのではないか、と思いました。まあ、焦りがないといえば嘘になりますが、それなりに余裕を持ちながら、頑張りました。効率に関しては…んー、今日のところはかなり、良かった気がします。その日その日で違うから、これは駄目だ、と思ったら早いうちに切り替える必要がありますけれども、本日の菜の花的にはベストだったということで。


業務の内容としては、未登録資料の受入準備がメインでしょうか。それから選書資料の整理。年度末の予算状況とにらめっこになる頃を見据えつつ、こつこつやっています。今年度は、数年に一度刊行される大口資料の出版が想定外に少ないので、年度末に欠号補充などが出来ちゃうかもです。

そうそう、そういう予算を見込んでいるのか最近、色々な業者さんからの売込みが…。今日は今日でeBookの紹介を受けました。うん…買い切り価格がお安めなのはいいですね!使い心地がもう少し良いとなおGOODでございます。とりあえず、先生方への回覧には回します。>業者Mさん


それにしても今週は、何だか疲れました。まあ、色々あったことはあったのですが…。今週も一週間、お疲れ様ー。週末はゆっくり休んで、充電したいものです。



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4倍!?それはさすがに…

140日目(通算1515日目)。値上がり怖い。

いやー…、継続購入している、とある統計年鑑(洋書)について「値上げのお知らせ」というのが業者Kさんからきました。えー、値上げー?そうそう、雑誌なんかの価格が年10%とか凄い勢いで高騰して大問題になって久しいわけですが、一体どれだけ上げるつもりー?と思ってみてみたら…。

…。
……。
………。

えっと…4…倍

え?何これ?見間違い?打ち間違い?
え、10%とかそんな数字が可愛く思えるくらい、豪快なんですけど?いや、待て落ち着け、元の値段と書いてきている値段が間違っている可能性もありますよ、うん、そうかもしれない。えっとー、2012年版は幾らで購入したっけ、うん…あ…桁は合ってる。合ってるよ…。

午後に業者Kさんの営業さんがいらしたので確認しましたが、本当に4倍でした。いや、驚きますわ。出版社が代わるらしいです。恐ろしいですね。世の中の恐ろしさ、身に沁みました…。継続は、要検討です。どうやらうちの大学では、EJで見られる上に、学内でもう1箇所、継続購入しているところがあるので…微妙なラインです。値上がり方が半端ないですからね…、さすがに。


そんな本日のちょっとかわったことといえば、午前中に防災訓練、午後からは電子化関連の売り込みで業者さんの訪問がありました。

防災訓練は、緊急地震速報からの安全体勢、それから避難などですね。机の下に潜ってみたところ、意外に足元に置いてあったものが邪魔だということがわかったので、周りの整理をしました。うーん、潜ってみないと分からなかったので、今日やってみてよかったです。あとは室内のみんなで、どこがどういう風に危険だから、もしものときはどちら側に逃げるか、というのと、地震が収まった後の動きの確認などをしました。

…そんな中。机の下で潜っているときに自動扉が開く音が!…り、利用者さんだ!菜の花、カウンター当番だ!…と慌てて立ち上がろうとして、腰を強打しました。頭じゃないんだ…?という感じですが。入ってきたのは隣の図書室のS嬢でしたが、

「え?一体、何…?」

と呆然とされました。室内みんなで机に潜っていたので。いやいやいや、でも今は全学一斉防災訓練中なのですが!どうしてそっちの図書室は何もしていない…!?あれだけ派手に放送がかかっているのに不思議です…。防災訓練は大事ですよ。万が一のとき、利用者さんを誘導し、安全を確保に努めることは、我々図書室勤務者の義務ですからね。

でもまあ…願わくばあまりにも大きな災害は、来ないで欲しいもの。どうしてもというのなら、小さいのを少しずつでお願いしたいのですが…エネルギーを全部放出するのは、小さいのの集まりでは大変なのでしょうね…。自然とは、いかんともしがたいもの。しかし雑誌とか年鑑類のお値段は、突然襲ってきたり、いかんともしがたいものであって欲しくないものです。ふぅ。



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人生は勢いだ。

139日目(通算1514日目)。衝撃的。

うっかり、重複疑い書誌を作成してしまって、ぎゃー、と焦っていた菜の花です、こんばんは。いや…どうしてあんなに堂々と検索で出てきていたのに、気付かなかったのか…。シリーズがとられていなくて、親書誌の記載(PTBL)がなかったので、思い切り目の前を通り過ぎていました。実際のところ、重複かどうかはまだ分かりません。PTBLなし版も出ているのかもしれませんし。もしも本当にシリーズ外の書誌なのだったら、ちゃんと別書誌として存在なのです。でも、遡及とNOTE注記されていたから、うっかりPTBLを落としている可能性もありそうだなあ、と思っているのです。とりあえず、作成館には問い合わせ中。返事が返ってくるまで宙ぶらりんな書誌を置いておきたくないので、手元にあった資料の書誌で、作ってしまった分の中身を適当に置き換えてしまいました。でも本当にたまたま手元にあった資料だったので…1枚ものの書誌を作成することに。あんまりこういう書誌って作成したことがなかったのですが、勢いです。物事は何でも、勢いなのです。勢いなしではなかなか作ろうという一歩を踏み出せなかったかもしれません。


本日はなかなか考え込んでしまう出来事がありました。うーん、、、難しい問題勃発です。「ま、何とかなるさ!」と軽く考える菜の花と、「やばいでしょ、どーするのさ…」と頭を抱える菜の花が共存しています。とりあえず、菜の花はこういうときに対人スキルが低いなあ、と実感します。難しいですね、人を相手にするのは。それでも、対人恐怖症的だった頃を思えば、菜の花としては平和平和。本人は大丈夫でも、空気を読まないで周りに色々ご迷惑をおかけしまくりかもしれませんが。それにしても、これも勢いでした。菜の花の方ではなく、申し出てこられた側のね…。人生は勢いです。本当。


あ、そういえば一生懸命選んでいた電話機、ついに発注かけました!さあて、、、いつ頃きますかねー。どきどき。



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迎え撃つ図書検査

138日目(通算1513日目)。そんなに不穏でもない。

NACSIS CAT/ILLが復活したので、ようし、今日は頑張るぞ!…と思っていたはずなのですが。何故か本日はひたすら、家電ハンターと化していました。いや…図書室の電話をかえたくて…。機種選びは難しい。。。


そして本日のメインイベント。「図書検査」でした。図書室の内部監査です。各図書室が適切に運営されているかを、監査しにきます。数年前の菜の花は、監査に行く側でしたが、今は監査を受ける側なのですねー。でも去年まではかかりちょうが対応していたので、菜の花は特に何も。今年は、初の「迎え撃つ側」です!…って、撃つのか!…いや、撃ちません。ええ。

予め、書類をSさんが用意して下さっていたので、菜の花としては書類満載のブックトラックをがらがらと押してお出掛けし、検査担当者と一緒に書類をにらめっこしながら解説をする、というおしごとをすればよいと。その他、閲覧規則が何とか~とか、蔵書点検の結果が何とか~というのを訊かれるままに説明すればよろしい、ということです。以前に実施する側に立っていたことはとても良い経験でしたね。何を訊かれ、どう報告書が作成されるかが分かっているわけで。まあ、何だかんだでうちの図書室は健全運営ですから(←強調してみる!)、別に誤魔化したりする必要もないのでこちらも楽なものです。いや…まあ、未受入資料が多かったり、色々大問題も抱えていますけれども、前任者、前々任者の一歩一歩前進姿勢を受け継いで、菜の花も頑張っていますよ!こつこつこつこつ。


とにかくこれでひとつ、今年のおしごと終わりー。ひとつひとつ、山を乗り越えていく感じです。ずいぶん、この図書室にも慣れてきました。来年も同じことをしているのでしょうか。そうだといいな、と思ったり思わなかったり。あんまり遠くへは行きたくないのです。菜の花ももう御歳だから、守りに入っているのでございます、はい。ふぅ、今日も一日、お疲れ様でした!と。何か働き悪かったですけど。

あ…そういえば新着図書の予算メモと、目録作業はやりました。よかった、図書館らしいお仕事もしてた!しかもNACSISさん使ってます。よかったよかった。無事に使えることのありがたさを噛み締めつつ。



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動いてなくて意気消沈

137日目(通算1512日目)。NACSIS CAT/ILLとCiNii Booksがいないと、色々辛いってことを再び痛感。

計画停電以来ですね。あのときあんなに思い知ったというのに、再び痛感する羽目になりました。とほほ。もう分かりましたよ!その重要性は骨身にしみてますってー。だからお願い、頑張って動いておくれー!…という感じです。全国の図書館員…よりも多分、学生さんたちの方が痛切に願ったことでしょう…、その祈りが通じたのか、現時点(夜10時前)ではCiNii、復旧しています。中の人には大感謝です。お疲れ様でございました。


そんなわけで、辛い1日を過ごしてしまいました。こんなときに限ってレファが入ったりしまして、本当にぐさっという感じでした…。いや、どうしてもCiNii Booksが恋しくなるような事態だったのですよ…(- -;)。


とにかく目録作業はできない、請求記号変更作業もできない、受入準備作業もできない、色々できないできないできない…で、殆どの時間をレファレンスおよび選書資料整理に費やしていた気がします。まあ…、こんな機会でもないと、一生懸命資料整理をやろう、という気持ちにはなれなかったと思うので、ある意味天の配剤、という気もしますが。どうもそういうの苦手で。いやあ、でも今日はがっつりやれました。すっきりさっぱり。

明日はその分も、がっつり目録系作業をしたいもの。



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書架移動と、例の本のこと

136日目(通算1511日目)。あっという間に書架移動。

いや、うちの図書室のSさんとIさんは恐ろしく書架移動作業が速くて。まさに、書架移動のプロと言っても過言ではないのです。前任のYさんからは

「実は見ていない間にステッキを振っていて、本が歩いているんじゃないかと思う」

ということをお聞きしていたのですが、確かにね。そして今日、菜の花は目撃してしまいました。Iさんが呪文を唱えているのを…!Σ( ̄ロ ̄lll) 書架移動作業中にそっと本を撫でて、「よーしよーし、倒れるんじゃないよ」と…!

いや、書架移動作業をがっつりしたことがある人なら分かると思うのですが、本を順に別の段に動かしていくとき、どうしても元々あった段と移動先の段の両方に、「中途半端に本が並んだ状態」というのが出来てしまい、そのときにどちらもばたばたと端の本が倒れたりするのですよね。移動作業中、毎回ブックエンドを噛ませるわけにはいかないのでそうなるのです。それを防止する呪文があったとは…!…いや、多分、菜の花には使えない魔法なのですが。

そもそも、菜の花にはもう、書架移動作業など殆ど出来ないのです…。僅か3段、書架からブックトラックに載せただけで、限界というひ弱っぷり。とほほ。1回やると、何回でも再発する腱鞘炎。みなさまもお気をつけて。


ああ、そうだ、今日は写真を載せてみようと思ったのでした。一昨日、書いたあれの現物を…。「一見したら普通の顔をした昭和18年の資料、開いてみたら秘密金庫並みに見事にすっぱりと真ん中が直方体にくり抜かれていて、「何かを入れただろう!?」と想像された」というやつです!

はい、これが証拠写真。



中身は個人情報のかたまりだったので伏せさせて頂きました。こちら、昭和18年の某学校関係の名簿なのです。いやはや、ずいぶんと見事にくりぬいてくれたものです。一体、誰が、何のために…?謎は深まるばかりです。

ちなみに映りこんでいるのが、菜の花の白衣&手袋でございます。普段から、これで作業させて頂いております。暖かいですしね!あと、夏のヘルペス事件以来、ちゃんとこれらの装備をしないで本に触ると、かぶれてしまう虚弱体質になりました…。図書館員としてどうなの?

あ、そういえば昨日の見学者さん、ご案内して一番最後に「何か質問はありませんか?」とお聞きしたら、ひとつだけ質問をして下さったのですが…それが、、、

「何で白衣なんですか?」

でした。唯一の質問がそれかよっ!!…と思わずツッコミそうになりましたが、そこはぐっとこらえておきました。ええ。菜の花はオトナですからね。



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見学者さんを観察

135日目(通算1510日目)。りさーち。

今日は午後、見学者さんがきました。午前中に予告されたので「いいですよ~」と受け入れ。それなりにウケて頂けて、菜の花は嬉しいです。こうやって、ちまちまと見学者を受け入れて案内し、その都度見学者さん自身をじっくり観察させて頂いて、何が「ウケる」のかを毎回、ほんのりリサーチしています。

結果としてはやはり、物量を見せるのが比較的簡単に喜ばれますね。視覚的に「うわあ、凄い」というのが分かりやすいですからね。直接脳内に驚きが届くというか。凄い、と思って頂ける要素のひとつである「古さ」をアピールする資料の場合、綺麗に再製本なんてされてしまっていると、説明で「これくらいの頃の資料ですよー」と言っても、「そうか、それくらいの古さか」とまずは認識してから脳内で「それは古いな!凄いな」と判断されるわけで、どうしてもワンステップ間に入ります。その点、見たままである「量」はダイレクトに判断されますから。

古さアピールとしては、劣化資料も結構、頑張っちゃいますけれどもね。あんまり嬉しくはないですけれどもね。あとは、戦前期から存在していて、今現在も継続して発行されているメジャーな雑誌なども「へー、今見かけるあれ、こんな時代にもあったのか!」と言って頂ける率、高し。

そうやって感心して頂けたら成功。その状態では、うちの図書室への関心度が高まっていますから、そこであれこれ解説することで、脳内への説明の浸透度が高まるのではないか、と目論んでいるわけですが、実際のところは、最初の興味さえひければ成功だろうとも思っています。あとから少しでも「そういえばあそこには『何か』あった気がする…」と思い出して頂けるなら、それは素敵なことです。


そんな本日は、かなりの時間を未登録資料の受入準備に費やしていました。書誌調整出したり、お隣の図書室と交互に所蔵しあってしまっている年刊資料について、どうするか話し合いにいったり、色々です。でも何とか、目標の部分は終わりました。よしよし、です。

で、午後の後半、業者さんがいらっしゃって菜の花はびっくり。あ…先週、アポイントメントを取って下さっていた方でした。菜の花、完全に失念。うわあ、本当にごめんなさい。

データベース関連の業者さんでしたので、そちらのお話を。うーん、、、そうですね、また講習会等考えます。

業者さんといえば、別の業者さんからお電話。そういえば何となく訊いてみたことがありました…。いや、本当に何となくでした。やっぱり連絡来るのですねー。来週いらっしゃるとのことで…えーっと、実際に頼むかどうかは別問題ですからね?



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ハロウィン!

134日目(通算1509日目)。はっぴぃ・はろうぃん。

お菓子メーカーの陰謀なのか最近、すっかりハロウィンが定着してきた気がする菜の花です。でも全然実感がないですが。お子様の世界ではそうらしいです。幼稚園とか、保育園では色々やるみたいですね。まあ、この時季の一番簡単な飾りつけなので、うちの図書室でもすっかりのらせて頂いています!というわけで、今月の図書室は、かぼちゃだの、魔女だの、猫だの、こうもりだの、あやしげなかめだの、まあそういったものがあちこちにデコレーションされております。こういう小さい図書室だと、色々飾れて楽しいですね!…嘘です。すみません、もっと大きな図書館のときも、飾り立てまくってました。


…そんな図書室ですが…、今日は本当に色々と、図書室らしい話題があったのです。あったのですが、睡魔に負けた菜の花は、それを書くことあたわずなのです…。残念無念。発見された、行方不明の末に2年前に除却されてしまった資料とか、とりまとめて受入をすることを決意し、そのための大規模書架移動を計画立案中のシリーズとか、昭和一桁から戦前期にかけての、某大学の立派な同窓会名簿の話とか(永眠会員の物故日が山ほど載っていて、これは貴重かも、と思いました)、あとは、一見したら普通の顔をした昭和18年の資料、開いてみたら秘密金庫並みに見事にすっぱりと真ん中が直方体にくり抜かれていて、「何かを入れただろう!?」と想像されたとか。いや、凄い。あれ、ホントに何を入れていたのか、とっても気になります。切られた断面がかなり古そうだったから、昭和18~20年の間にくりぬかれていた可能性も高そう。

まあ、そういう話題の尽きない日でしたが、すみません、体調いまいちの菜の花はこれにて失礼をば。



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資料落下防止バーの工事打ち合わせ

133日目(通算1508日目)。三カ年計画1年目。

うちの図書室はすべて集密書架なので、特に天繋ぎなどをしていないのですけれども、地震対策のために何かしないといけないのは間違いなく。とにかく、書架がずいぶんのっぽさんなので、目線よりもかなり上になる上段の方だけは、資料の落下防止バーの取り付けを進めよう、と考えています。あまり下までやってしまうと、今度は資料が全然振り落とせずに重みで書架自体が破壊されてしまう可能性がありそうなので、落下して直撃したときに命に関わりそうな目線より上のみを主なターゲットにする、ということです。

着々と準備を進めてきていて、書庫全体の上2段を対象にする計画を立て、1年で出費できる金額ではなさそうだったので3カ年計画としました。で、すでに委員会で予算案は通っているし、工事の承認も済みました。あとは発注。ということで、業者さんと打ち合わせ。本日、来室頂いて、範囲と以前に見積もり頂いたお値段の確認などを。ちょっとだけおまけしてもらって、きりのいい「和書の最上段全部」という発注にさせて頂くことにしました。当初見積もりだと、全部やるとちょっとだけ予算オーバーだったのですが、そこはもう、「ここまでで…!このお値段以内で…!どうか…!」的な?いや…そこまで菜の花は押しが強くなかったとは思うのですが。とにかく良かったです。これで何とかなりそうです。

本当はさくさくっとやって頂きたいところなのですが、図書室内で事前に話し合ったところ、利用者さんが減る2月がよいのではないか、ということでした。うーん、確かに。うちの図書室はすべて、集密書架ですので、工事が入ってしまうと利用者さんがとても困ってしまいますからね…。確かに。というわけで、工事日は2月上旬から中旬で調整中。



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「貴館のみのご所蔵です」再び

132日目(通算1507日目)。やっとできたー。

ようやく、除却資料の所蔵データの削除、または修正を完了しました。元々の所蔵データの中に、つくべき書誌が間違っていたものが何十件と存在したので、この修正作業が思った以上に手間取りましたが、こういう機会でもないと直せなさそうなので頑張ってみました。


で、勢いに乗って新着図書目録も一気に片付け、更に未登録資料の受入のためにNACSISに書誌を作成する作業も。ちまちまと。いやー、今日もILLがあったのです。今回の除却作業中に発掘されてきて、何このバラバラなものは?書誌が無いどころか、どれとどれがセットよ?一体、来歴はどうなっているのよ?…な資料、結局そのときにちょっと時間をかけて古い他の参考資料(でも何とか戦後だった)をひっくり返しまくり、ようやく「どうやらこういう経緯で作られた資料らしい、で、これはこれの付属資料らしい…」というのを突き止めて書誌を作った…という、なかなか苦労の結晶的な資料だったのですけれども、これに貸借依頼がかかったのですよ!またあれです、

「貴館のみのご所蔵です」

ってやつですよっ!おおお~!!やっぱり書誌なしの未登録資料、どんどん書誌作成していきたいものです。うちで、この半年で「何か邪魔だから受入しよっと」といういい加減な順番で書誌を作られてきた資料、何だかんだでILL率高いです。その他大勢資料に比べて、絶対比率高いと思うな。まあ、そういう資料は書誌が今までなかった=うちしか所蔵がない資料なわけで、欲しい場合はILL率が上がるのは当然なわけで…。うん、頑張りましょう、と今日もちょっと励みに思った菜の花なのです。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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