菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
昔の自動検索機…?
- 2009/07/06 (Mon)
- 4-6年目(某文系図書室編) |
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65日目(通算762日目)。変なものを見た。
朝から体調が悪く、なかなか本調子とはいかず。のたーっと色々、いつもの業務。何となく、喉が痛くて、身体がだるくて、寒気がするんですよね。えーと、これは風邪でしょうか?それとも流行おくれの新型インフルエンザについに罹患?…でも、熱はきっと平熱でした。うーん、不定愁訴?いやいやいや。単に、土日はしゃぎすぎで疲れているだけかもしれません。土曜日はリハーサル、日曜日が演奏会本番だったので、両方終日どたばたしていたのです。そうか、お休みしていないから駄目なんだ…。
郵便物が来て、新着資料の受入を始めた午後くらいからようやく、少しよくなってきました。でもさすがに、調子が出てきたー!とまではいかないくらい。
そんな夕方に、お隣の図書室のY嬢登場。何かを菜の花に見せたいらしく、気付いたら拉致られていました。で、行って来ました、見てきました。何でも「マイクロフィッシュを入れるキャビネットなのですが、自動検索機能付なのです!」というシロモノだそうで…。しかも「めちゃくちゃ古い」らしく。何それ?
そのキャビネットは、普通にキャビネットでした、外見は。マイクロフィッシュを入れるキャビネットは、通常だと手前に引き出し、フィッシュを手前に面が来るような向きに立てて並べるような形のものですが、そのキャビネットは一味違いました。手前に引き出したときに、フィッシュが普通と90度違う向きに並んでいるのです。普通の本みたいな感じ。つまり横方向に印字面がきた状態で並んでいるのです。どわーっと。しかも番号も何もついていない…。更に横方向にスライドする、手動式のスキャナみたいなものが上にのっかっているのです。スキャナには、5桁の数字を設定することが出来るようになっていました。どうやらこれを横方向につつつーっと滑らすことで、設定した番号に該当するフィッシュを引っ張り出すというものらしいです。しかしどうやって引っ張り出すのだ?とY嬢と二人してあーだこーだと試していて、ようやく分かりました。フィッシュの収納袋には1枚1枚に、上部に金属製の沢山のツメがついていて、このツメを折るか折らないかで5桁の数字が決まっていて、その数字にばっちりハマるツメの場合、磁石で引き寄せてスキャナが通過した後に1枚だけぴょこんと頭を出した状態になるようになっていたのです。うーん、面白いけどこれだと1枚1枚のマイクロを収納するときに、いちいち5桁の数字にあうように、ツメを折りまくらないといけない、ということなのですね…。誰がそんなにツメを折りまくるのか…。このキャビネットに一体何枚のフィッシュが収納できるのかはちょっと分かりませんでしたが、多分1万枚くらい入りそうでした。…1万×5つの数字のための何本かで1セットのツメ…いや…気が遠くなりそう。一体、誰がこんなものを買ったのか…。
このキャビネットは使っていない新品状態で発掘され、Y嬢は捨てるつもりということでした。念のため、マイクロを沢山持っている部署に連絡して「いりません?」ときいてみることに。で、夜に視察にいらしたのですが…。やはりこのまま捨てられる運命になりそうです、この子。発想としては面白い作りだったのですが(それをうまくことばに出来ない、自分の表現力のなさに反省しつつ)、実用性を考えるとなかなか…な一品でした。どこかで使っている大学もあるのでしょうか…。しかし何故新品状態だったのか、というのは、ひょっとしてひょっとするとこの商品は、試作品なのではないか?という説が出ていました。試作段階で協力したから試作品は差し上げますよ、ということになり、でもうちではいらないしー、でそのまま十数年だか数十年だか、放置されてしまったのでは?という説。さて、実際はどうなのでしょうか。ま、面白いものを目撃できた!ということで。写真でも撮ってくればよかったでしょうか…。
朝から体調が悪く、なかなか本調子とはいかず。のたーっと色々、いつもの業務。何となく、喉が痛くて、身体がだるくて、寒気がするんですよね。えーと、これは風邪でしょうか?それとも流行おくれの新型インフルエンザについに罹患?…でも、熱はきっと平熱でした。うーん、不定愁訴?いやいやいや。単に、土日はしゃぎすぎで疲れているだけかもしれません。土曜日はリハーサル、日曜日が演奏会本番だったので、両方終日どたばたしていたのです。そうか、お休みしていないから駄目なんだ…。
郵便物が来て、新着資料の受入を始めた午後くらいからようやく、少しよくなってきました。でもさすがに、調子が出てきたー!とまではいかないくらい。
そんな夕方に、お隣の図書室のY嬢登場。何かを菜の花に見せたいらしく、気付いたら拉致られていました。で、行って来ました、見てきました。何でも「マイクロフィッシュを入れるキャビネットなのですが、自動検索機能付なのです!」というシロモノだそうで…。しかも「めちゃくちゃ古い」らしく。何それ?
そのキャビネットは、普通にキャビネットでした、外見は。マイクロフィッシュを入れるキャビネットは、通常だと手前に引き出し、フィッシュを手前に面が来るような向きに立てて並べるような形のものですが、そのキャビネットは一味違いました。手前に引き出したときに、フィッシュが普通と90度違う向きに並んでいるのです。普通の本みたいな感じ。つまり横方向に印字面がきた状態で並んでいるのです。どわーっと。しかも番号も何もついていない…。更に横方向にスライドする、手動式のスキャナみたいなものが上にのっかっているのです。スキャナには、5桁の数字を設定することが出来るようになっていました。どうやらこれを横方向につつつーっと滑らすことで、設定した番号に該当するフィッシュを引っ張り出すというものらしいです。しかしどうやって引っ張り出すのだ?とY嬢と二人してあーだこーだと試していて、ようやく分かりました。フィッシュの収納袋には1枚1枚に、上部に金属製の沢山のツメがついていて、このツメを折るか折らないかで5桁の数字が決まっていて、その数字にばっちりハマるツメの場合、磁石で引き寄せてスキャナが通過した後に1枚だけぴょこんと頭を出した状態になるようになっていたのです。うーん、面白いけどこれだと1枚1枚のマイクロを収納するときに、いちいち5桁の数字にあうように、ツメを折りまくらないといけない、ということなのですね…。誰がそんなにツメを折りまくるのか…。このキャビネットに一体何枚のフィッシュが収納できるのかはちょっと分かりませんでしたが、多分1万枚くらい入りそうでした。…1万×5つの数字のための何本かで1セットのツメ…いや…気が遠くなりそう。一体、誰がこんなものを買ったのか…。
このキャビネットは使っていない新品状態で発掘され、Y嬢は捨てるつもりということでした。念のため、マイクロを沢山持っている部署に連絡して「いりません?」ときいてみることに。で、夜に視察にいらしたのですが…。やはりこのまま捨てられる運命になりそうです、この子。発想としては面白い作りだったのですが(それをうまくことばに出来ない、自分の表現力のなさに反省しつつ)、実用性を考えるとなかなか…な一品でした。どこかで使っている大学もあるのでしょうか…。しかし何故新品状態だったのか、というのは、ひょっとしてひょっとするとこの商品は、試作品なのではないか?という説が出ていました。試作段階で協力したから試作品は差し上げますよ、ということになり、でもうちではいらないしー、でそのまま十数年だか数十年だか、放置されてしまったのでは?という説。さて、実際はどうなのでしょうか。ま、面白いものを目撃できた!ということで。写真でも撮ってくればよかったでしょうか…。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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歴史的図書館用品?
もしかすると引き取ってくれるかもしれません。
http://www.kihara-lib.co.jp/history/index.htm
お話を聞く限り、なんだかとても面白そうな(物好きな)機械で、実物を見てみたいです。どっかで売れそうな気がしますよ(笑)。
Re:歴史的図書館用品?
キハラさん…こんなもの集めていたのですね。
でもさすがに、ここまでは古くなさそうです。でもコンピュータが進出してくる前ながら、見事に2進法でピックアップ式なのが面白いです(ツメを折るか折らないかで2進法になっています)。
結局、マイクロ用のキャビネットとして他の部署に引き取られてゆくことになりました。写真…撮ってみようかな、と思ってしまいました、はい。