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菜の花の大学図書館日誌

理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。

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直して直して直したい

413日目。久々に本を直した。

3日連続で、開館準備のときに特定の利用者端末が変でした。立ち上がっているっぽいのですが、画面は真っ暗。ただただファンが回っている状態。スイッチを押しても全然反応なし。メインの電源をオン・オフすると初めて反応。それでいて、立ち上げ直すと何事もなかったかのように動き始めるという。変。変すぎ。どうして突然?そして毎日?あまりにおかしいのでシステム系のY氏に相談しました。早速出張してきて下さったY氏が、ログを確認。…変なもの発見。館内の端末は、毎日8時半くらいに自動電源投入されます。だからどの端末もそれくらいの時間に立ち上がったときのログが残っているのですが、おかしい端末だけ、1時間くらい前にイベントログがあるのです。あれ?早くに立ち上がってる?しかも、おかしくなった3日前からそのログが残っていました。うーん、これはどういうこと?

うちの館内は夜間、ブレーカーを落としているのですが、そのくらいの時間にブレーカーを上げる、ということをやっているのでは、という予想。とすると、通電した瞬間に立ち上がる、という設定になっているのだろうか?という疑いあり。で、BIOSを調べていたのですが(Y氏が)、特に問題はないようでした。それに電源コードをひっこぬいてもう一度挿す、という「擬似通電」をやっても自動電源オンにはなりませんでしたし。うーん…。うちのPC、基本的に設定変更は受け付けないで、立ち上げ直すたびに最初の設定に戻るようなセキュリティをかけているのですが、何があったのかな…。しかも火曜日からなんて、また凄く中途半端な。何だろうなあ…。謎です。Y氏、原因究明を期待してます!


午前中は基本的にレファをしていました。とある小説の原本(フランス語)の初版本を探している、というレファとか。結局のところ、欲しかったのは初版本そのものではなくて(それはうちにもあった)、初版本のカバーと帯だったみたいです。うちは基本的にカバーと帯は廃棄してしまうので(それも勿体無い話ですが、それらが取れてしまわないように装備をする人手がないというのが一番の原因か)、それはそもそもないのでした。何だ…。凄く悩んだのに。そう、悩んだんですよ!あのですね、海外の本ってどうやったら「これは初版本だ!」ってことが分かるのでありましょうか?日本の本って「第1版」とか書いてあったりしますでしょ?でも海外の本ってタイトルページの裏などに2版とか3版なら書いてありそうですけど、1版の場合はあまり何も書いていない気がするのです。発行日とかも細かくは書いてないし…。どうなっているのでしょう…。海外の本の発行日付とか、初版だよとか第2刷だよ、みたいな情報がどういう記述になるのが一般的なのか、是非誰か菜の花にご教授下さい!お願いします。…ちなみに課長には「普通は何も書いていなければ初版なんじゃない?」と言われましたけど。うーん、でもリプリントにも何も書いてなかったんですよねー。微妙すぎ。


お昼カウンターに出たら、やっぱりレファが多かった気がします。いや、実際は多くはなかったのですが、立て続けだったのでそう思っただけかな。


午後からは選書資料の整理を中心に。分類していた選書資料が机の中に入りきらなくなったので、古い資料から順番に捨ててしまうことにしました。もう机の上、一時的に凄いことになりました。うーん、こんなに机の中に入っていたのね。まとめて捨ててしまう勢いで。

途中で直しが入りました。データベースの利用説明ガイドを係のM嬢に作成していただいているのですが、その原稿の修正。すでに第5稿くらいまで到達しています。そろそろ打ち止めかな。いいものが出来そうな予感です。それから、レファ関係者の公的なイベントを企画しているのですが、そのための配布の文書を課長が作成してくれたから目を通して、と係長に渡されたので、思いっきり修正しまくりました。書いて書いて書きまくる菜の花。もう原形とどめてないよ、くらい。だって一応名目は、うちの係発の文書ということだったので。そりゃもう、係の一員としては、気にそまない文書を勝手に出されちゃたまらないよ、みたいな。もっと菜の花は日本語がまともだ!とか。
………。
…嘘つきました。
破綻してます、ごめんなさいm(_ _)m。

文書修正は、菜の花の得意技です、任せて下さいな。自分で書くのはともかく、人に駄目出しするのは得意です。嫌な奴ー。でも、思うのですよ。こういう校正というか、人の文書を直す機会は、めちゃくちゃ貴重な文章術磨きの修業になるのです。公的になればなるほど。研究室にいた頃に本当に実感しました。菜の花が最初に出した「卒業論文」は、確かに読めたものじゃなかった、と思うのです。(教授には「これはエッセイだ」と言われてしまった…。でもまだ日本語としては成立していたとのこと。もっと酷い言われようだった先輩などは「これはポエムだ」と断言されていました、はい。どんな夢見る卒論&修論ですか、それは!)それが、後輩の卒論や修論、学会発表の原稿、更には就活のための作文、更には先生の教科書の原稿などを直しているうちに、「あ…、そうか…」という感じで「学術的な文書とはこうあるべき」というのが見えてきたような。多分、「ような」ですね、はい、すみません。何も聞かなかったことにしておいて下さい。ふぅ。

ままま、ともかく。そんな感じで色々修正をしていたのでした。

夕方はがっつり、本の修理を!何だか久し振りだなあ。いつものように、にほんだいひゃっかぜんしょを直しました。これで最後。ようやく違うものに手を付け始められます!ということで早速、イタリア語の辞書を直しにかかりました。表紙が外れそうになっている本でした。うーん、どう直していくか。ずいぶん悩んで、少し手をつけて、直しかかって、結局もっと壊してしまうことに路線変更。皮一枚つながっていた本体と表紙、さっくりとってしまうことにしました。一応語学辞書なので、比較的しっかりと直したかったため。やはり語学辞書が一番、出入りが激しく、消耗しやすいですから。ちゃんと直しておかないと、またすぐに壊れて事務室送りになってしまいますものね。結局、外した状態で本体と表紙、それぞれを補修。この状態で乾燥させておくことにしました。表紙が外されてぺったんこに机の上で広げられている姿って、いつ見てもお魚の干物に見えます(意味不明)。うーん、干物。干物って炙るととっても、おいしいですよね。でもだからって、本の表紙を炙っちゃ駄目だよ、といつも自分に言い聞かせております。どんな人だよ。まあ、そんな感じ。



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プロフィール

HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)

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