菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
レファレンスリストって、結構いい加減だし?
- 2008/07/25 (Fri)
- 1-3年目(参考調査編) |
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541日目。ちょっと汗っかきすぎじゃない?
朝イチが一番、暑かったです。もう、出勤直後の暑さときたら!。開館直前まで、冷房が入っていないため。今日は、朝の開館前から外まで行列が出来ていました。暑い暑いと待っている利用者さんたちが、図書館の中に入ってきてがっかりするだろうなー(暑い!と)と思うと、ちょっといたたまれない気持ちになった菜の花でした。
本日もWWW関係は5件。午前に3件、午後に2件。特に午後のニュースが思わず一生懸命英語を書いたので、思った以上に時間を費やしてしまいました。何か、中途半端に出来ないんですよねー、無駄にマメなのであります。
午前中は上記のWWW作業と、係内ミーティング、それにお隣の相互さんからのレファで終わり。お隣からのレファは、他大学から本学へきたILL依頼で、指定の雑誌にその論文が載っていない、というもの。すでに2機関が「該当論文なし」で謝絶し、「もう一度書誌事項を確認して下さい」と連絡しているにも関わらず、うちに依頼がやってきたようです。これ、そもそも受付館が調べることではないのでは、と係長は仰っていましたが、相互さんから依頼されたので今回は受けました。何とかしてあげたいという気持ちは分からなくはない、と思ったので。親切心ですね。でも、依頼館は日本でも5本の指に入る大手大学でありましたし、親切のために費やすにしては1時間弱と、ずいぶんな時間を使ってしまいました。次回からは同じケースは、場合によっては断る勇気も持ちたいところ。手すきのときならいいですけれども。しかし何だかんだで、最終的には「書誌事項不完全」で謝絶して下さいという結論。うちで使える限りのデータベースを使い、思いつくことは大抵やってみましたけれども駄目でした。結局、書誌事項のどの項目が間違っているかも判然としませんでしたし。あの雑誌には創刊号から今に至るまでにその著者の論文は2件しかなく、それは内容的に合わないものであったので、単なる発行年・巻号・ページ数の間違いではないし(そもそもページは不明での依頼でしたが)、更にそのタイトルに似たタイトルのも1件しかなく、それも内容的に外れだったので、少なくとも掲載誌名は間違っているはず。あとは使える限りのデータベースを片っ端から引きまくったにも関わらずその著者の該当しそうな論文には当たらなかったので、かなり専門的なものに載ったのではないかと思われます。
こういう調査は意外に多いです。というのも、論文にくっついているレファレンス(参考文献一覧)って、結構間違っていることが多いので。ちなみにこの手のレファで菜の花が書誌データを疑ったときに、最初にひくのは次の3つ。
1つ目。ウェブ・オブ・サイエンスのサイテッド・レフ・サーチ。ウェブ・オブ・サイエンスの採録外の資料や年代でも入っている可能性があるし、書誌事項の間違いを発見するのに素晴らしく力を発揮するツール。ページがちょっと違うとか、巻号が違うというのを発見できる確率高し。
2つ目。もう誰でもご存知、グーグル・スカラー。グーグルの学術情報版。とりあえず著者名・タイトルで引くには、とっても有用な検索エンジン。
3つ目。ウルリッヒズ・ウェブ。掲載誌を調べるためのツール。特に菜の花がよく使うのは、Abstractingのタブ。その雑誌が、一体何のデータベースや抄録誌に採録されているかが分かるのでとっても便利です。これも掲載誌名が間違っていなくて、タイトルまたは著者のどちらかがあっていれば、そのどちらかと、巻号、ページ数が間違っていても発見できる可能性大。
菜の花的書誌調査の最初の一歩を紹介してみました。でも多分、1つ目と3つ目は贅沢なんですよね。どこでも契約しているというわけでもないのが厳しいところかも。菜の花、贅沢に育ってしまったから、もはや小さな大学で働くことになったら、何にも出来ない子だー、きっと(;_;)。
英語の利用案内冊子の校正はようやく、全体を一巡しました。あー…、時間がかかってしまった。あとは野となれ山となれ?…いやいや、第1稿がきたら、また忙しいぞう…。
それから選書調査。資料の回覧がやってきました。うーーーん。結構、意外。みなさまの選択が。まあ、最後の砦の菜の花を、突破できるかな、資料たちよ!ふははは…!みたいな?(どこの中ボスですか?(- -;))
夜に、CD-ROMの研修をやりはじめました。今回はセキュリティらしいです。菜の花、セキュリティ甘いから、気をつけましょ。何か最近、ブログで余計なこと書いて退職させられる人が多いらしいですよ?気をつけましょ(そっちか!)。とりあえず、本日は全体の3割終了。速いなー。多分、目安4時間くらいのものを1時間でやりましたね。菜の花、文章を読むのは遅くはないのです。速読ってほどではないけれども。あ、でも以前に速読の本を読んで、そのときに現状把握、ということで測定してみたら、すでに速読の域に達しているらしいことが判明しましたが。普通に読んでいるだけなんですけどね。
朝イチが一番、暑かったです。もう、出勤直後の暑さときたら!。開館直前まで、冷房が入っていないため。今日は、朝の開館前から外まで行列が出来ていました。暑い暑いと待っている利用者さんたちが、図書館の中に入ってきてがっかりするだろうなー(暑い!と)と思うと、ちょっといたたまれない気持ちになった菜の花でした。
本日もWWW関係は5件。午前に3件、午後に2件。特に午後のニュースが思わず一生懸命英語を書いたので、思った以上に時間を費やしてしまいました。何か、中途半端に出来ないんですよねー、無駄にマメなのであります。
午前中は上記のWWW作業と、係内ミーティング、それにお隣の相互さんからのレファで終わり。お隣からのレファは、他大学から本学へきたILL依頼で、指定の雑誌にその論文が載っていない、というもの。すでに2機関が「該当論文なし」で謝絶し、「もう一度書誌事項を確認して下さい」と連絡しているにも関わらず、うちに依頼がやってきたようです。これ、そもそも受付館が調べることではないのでは、と係長は仰っていましたが、相互さんから依頼されたので今回は受けました。何とかしてあげたいという気持ちは分からなくはない、と思ったので。親切心ですね。でも、依頼館は日本でも5本の指に入る大手大学でありましたし、親切のために費やすにしては1時間弱と、ずいぶんな時間を使ってしまいました。次回からは同じケースは、場合によっては断る勇気も持ちたいところ。手すきのときならいいですけれども。しかし何だかんだで、最終的には「書誌事項不完全」で謝絶して下さいという結論。うちで使える限りのデータベースを使い、思いつくことは大抵やってみましたけれども駄目でした。結局、書誌事項のどの項目が間違っているかも判然としませんでしたし。あの雑誌には創刊号から今に至るまでにその著者の論文は2件しかなく、それは内容的に合わないものであったので、単なる発行年・巻号・ページ数の間違いではないし(そもそもページは不明での依頼でしたが)、更にそのタイトルに似たタイトルのも1件しかなく、それも内容的に外れだったので、少なくとも掲載誌名は間違っているはず。あとは使える限りのデータベースを片っ端から引きまくったにも関わらずその著者の該当しそうな論文には当たらなかったので、かなり専門的なものに載ったのではないかと思われます。
こういう調査は意外に多いです。というのも、論文にくっついているレファレンス(参考文献一覧)って、結構間違っていることが多いので。ちなみにこの手のレファで菜の花が書誌データを疑ったときに、最初にひくのは次の3つ。
1つ目。ウェブ・オブ・サイエンスのサイテッド・レフ・サーチ。ウェブ・オブ・サイエンスの採録外の資料や年代でも入っている可能性があるし、書誌事項の間違いを発見するのに素晴らしく力を発揮するツール。ページがちょっと違うとか、巻号が違うというのを発見できる確率高し。
2つ目。もう誰でもご存知、グーグル・スカラー。グーグルの学術情報版。とりあえず著者名・タイトルで引くには、とっても有用な検索エンジン。
3つ目。ウルリッヒズ・ウェブ。掲載誌を調べるためのツール。特に菜の花がよく使うのは、Abstractingのタブ。その雑誌が、一体何のデータベースや抄録誌に採録されているかが分かるのでとっても便利です。これも掲載誌名が間違っていなくて、タイトルまたは著者のどちらかがあっていれば、そのどちらかと、巻号、ページ数が間違っていても発見できる可能性大。
菜の花的書誌調査の最初の一歩を紹介してみました。でも多分、1つ目と3つ目は贅沢なんですよね。どこでも契約しているというわけでもないのが厳しいところかも。菜の花、贅沢に育ってしまったから、もはや小さな大学で働くことになったら、何にも出来ない子だー、きっと(;_;)。
英語の利用案内冊子の校正はようやく、全体を一巡しました。あー…、時間がかかってしまった。あとは野となれ山となれ?…いやいや、第1稿がきたら、また忙しいぞう…。
それから選書調査。資料の回覧がやってきました。うーーーん。結構、意外。みなさまの選択が。まあ、最後の砦の菜の花を、突破できるかな、資料たちよ!ふははは…!みたいな?(どこの中ボスですか?(- -;))
夜に、CD-ROMの研修をやりはじめました。今回はセキュリティらしいです。菜の花、セキュリティ甘いから、気をつけましょ。何か最近、ブログで余計なこと書いて退職させられる人が多いらしいですよ?気をつけましょ(そっちか!)。とりあえず、本日は全体の3割終了。速いなー。多分、目安4時間くらいのものを1時間でやりましたね。菜の花、文章を読むのは遅くはないのです。速読ってほどではないけれども。あ、でも以前に速読の本を読んで、そのときに現状把握、ということで測定してみたら、すでに速読の域に達しているらしいことが判明しましたが。普通に読んでいるだけなんですけどね。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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この記事へのコメント
貧乏育ち
貧乏育ちなんで、ウルリッヒズ・ウェブは触った事ないです。WOSも今の所属先では使えるんですけど、育った環境のせいか、先にGoogleに手が伸びてしまいます。
むかーし、図書館員になる前の大学院生の頃に、文献収集のアルバイトをしてた事がありました。ある資料集の参考文献を網羅的に集めると言うバイトで、大学の図書館で片っ端から探してはコピー探してはコピーというなかなか美味しいバイトだったのですが、、、大変でした。何が大変って書誌事項、間違いまくってるんだもん(^_^;;。で、インターネットの前の時代の話ですから、書誌を調べるツールがないんですよね。文献データベースは学生が使えるようなもんじゃなかったし。そのうちにだんだんと、これはこの辺を間違ってそうだなぁ~と勘が働くようになってきましたが。最終的には段ボール数箱分はコピーしたかなぁ。その経験は図書館員になってから役にたちました。
>みちのくのライブラリアンさん
菜の花は、初めて研究室に入った頃にはもう、メドラインなんか使えちゃったりして、その後、院生になってからはWoSが大学で契約されたのでWoS&パブメドなんて、とっても素敵なタッグを使って育ってきたので、データベースのない生活なんて無理!…な、軟弱っ子です。。。チェイニングはずいぶんやって、最新から1900年代の一桁の頃の論文までコピーを取りにいったものですが、幸いなことに書誌事項不完全の論文に当たったことがないのです。どうもうちの分野が特殊だったのか、菜の花が超ラッキーだったかのどちらからしい、ということを図書館員になってから知りました。特に文系論文の書誌事項の適当さに驚きつつ、意外に工学関係も凄いな、と思いつつ。
菜の花の院生時代は、電子ジャーナルが台頭を始める頃で、初期の頃は図書館に何度も足を運んでコピーをとっていたものですが、徐々に電子ジャーナルに移行していき、それに伴なって論文の集め方がどんどん変わっていく激変な時代でした。悪くない時期に、院生をしていたんじゃないかな、と時々思います。まあ…それ以前を知らないので、それは惜しいかもしれませんが…さすがにそんなに長く院生できないよ!ってことで。(というか、そもそも年齢がね。後の時代の院生にはなれるけれど、前の時代には無理ですね…。)