菜の花の大学図書館日誌
理系出身だったことを忘れかけている司書・菜の花の、大学図書館な日々。
譲渡打診
318日目(通算1693日目)。珍しく、養子縁組逆バージョン。
うちの図書室が古い資料を整理している関係上、譲渡を打診するのはいつもうちの役目、という感じでしたが、珍しく逆に学内の他の図書室から譲渡を打診されました。それほどは古くないけれど、まあちょっと前のものかなーという年刊の統計類2種。2000年代以降はデータがオンラインで無料公開されているものの、それ以前のものでした。
内容的には、あんまりうちらしい感じの分野ではなかったのですが、よく似た2種のうち、1種は現在もうちの図書室で継続受入しているものでしたので、欠号分をありがたく頂戴することに。もう1種の方は、似てはいるけれど、やっぱりあんまり関係ないかも…。どうでしょう。まあ統計類なら分野関係なく、結構収集している感がある図書室なのですが。
学内の他の図書室の所蔵状況を確認したところ、どうやらもう1つ、別の図書室、しかもかなり分野的にはふさわしそうなところでも所蔵があり、しかもその図書室とうち、最初に打診してきた図書室の3者のすべての所蔵が、1冊も年度がかぶっていないというまさに「泣き別れ」状態。え、これはさすがに全部、1箇所に集めた方が使いやすくないですか…!?年刊の統計なのですからね。
というわけで、譲渡を打診されたうちが、玉突き式に別の図書室に譲渡打診をすることに。集めるならあちらの図書室の方が分野が近いかなあ、というのと、あちらの方がより新しい年度まで所蔵があったため。ただし、不連続だったので、先生の希望による単年度購入の可能性が高そうでした。もしかしたら最近まで必要としていた先生がいらしたのではないかと。
結局、3者で相談し、あとは先生のご希望をお伺いして決めることに。さて、どうなりますか。でも、1箇所に集まればやっぱり使いやすいと思うのです。たとえ、今使いたい利用者がいらっしゃらなかったとしても、これからの未来に、これを必要とする人がいつ現れないとも知れないのですから、その人のためにきちんと整理・整備しておきたいものです。短期的な利用ではなく、長期的なりようを見据えて整備することが本屋さんにはできない、図書館特有の役割ですからね。まあ、ネット世界が完全にこの時代のものも網羅的にテキスト収集しだすとその役割も、変容するかもしれませんが、今のところはまだ、全然そこまで手が回っていないわけで。何かこういうときどうしても、中間部分は手薄になりますね。もっともっと古い時代なら近代デジタルライブラリーをはじめ、色々なプロジェクトがあるし、もっともっと新しい時代なら統計などは最初からオンライン無料公開などが行なわれていることも多々ありますが、昭和半ばなどはなかなかそこまでいきません。物理学でも生物学でも、超ミクロの世界は最先端で研究が進められ、マクロの世界もそれなりにプロジェクトが進行しているものですが、メソは意外に手薄だったイメージです。最近はそういうところに積極的に飛び込んで研究する、というのも流行りに思えましたけれども。
今日のところは、この譲渡関係の話と、いつも通りの未登録資料整理、それから新着図書目録あたりがメインでした。来週は、新着図書目録をさくさくと終えて、着々と未登録資料整理に邁進したい所存。
あ、そういえばようやく4月の和雑誌前払の支払書類が届きました。あまりの遅さに驚愕です。いや、間違えて捨てたかと思うくらいのタイムラグ。まあ、良かったです。年度内に届いて…。
うちの図書室が古い資料を整理している関係上、譲渡を打診するのはいつもうちの役目、という感じでしたが、珍しく逆に学内の他の図書室から譲渡を打診されました。それほどは古くないけれど、まあちょっと前のものかなーという年刊の統計類2種。2000年代以降はデータがオンラインで無料公開されているものの、それ以前のものでした。
内容的には、あんまりうちらしい感じの分野ではなかったのですが、よく似た2種のうち、1種は現在もうちの図書室で継続受入しているものでしたので、欠号分をありがたく頂戴することに。もう1種の方は、似てはいるけれど、やっぱりあんまり関係ないかも…。どうでしょう。まあ統計類なら分野関係なく、結構収集している感がある図書室なのですが。
学内の他の図書室の所蔵状況を確認したところ、どうやらもう1つ、別の図書室、しかもかなり分野的にはふさわしそうなところでも所蔵があり、しかもその図書室とうち、最初に打診してきた図書室の3者のすべての所蔵が、1冊も年度がかぶっていないというまさに「泣き別れ」状態。え、これはさすがに全部、1箇所に集めた方が使いやすくないですか…!?年刊の統計なのですからね。
というわけで、譲渡を打診されたうちが、玉突き式に別の図書室に譲渡打診をすることに。集めるならあちらの図書室の方が分野が近いかなあ、というのと、あちらの方がより新しい年度まで所蔵があったため。ただし、不連続だったので、先生の希望による単年度購入の可能性が高そうでした。もしかしたら最近まで必要としていた先生がいらしたのではないかと。
結局、3者で相談し、あとは先生のご希望をお伺いして決めることに。さて、どうなりますか。でも、1箇所に集まればやっぱり使いやすいと思うのです。たとえ、今使いたい利用者がいらっしゃらなかったとしても、これからの未来に、これを必要とする人がいつ現れないとも知れないのですから、その人のためにきちんと整理・整備しておきたいものです。短期的な利用ではなく、長期的なりようを見据えて整備することが本屋さんにはできない、図書館特有の役割ですからね。まあ、ネット世界が完全にこの時代のものも網羅的にテキスト収集しだすとその役割も、変容するかもしれませんが、今のところはまだ、全然そこまで手が回っていないわけで。何かこういうときどうしても、中間部分は手薄になりますね。もっともっと古い時代なら近代デジタルライブラリーをはじめ、色々なプロジェクトがあるし、もっともっと新しい時代なら統計などは最初からオンライン無料公開などが行なわれていることも多々ありますが、昭和半ばなどはなかなかそこまでいきません。物理学でも生物学でも、超ミクロの世界は最先端で研究が進められ、マクロの世界もそれなりにプロジェクトが進行しているものですが、メソは意外に手薄だったイメージです。最近はそういうところに積極的に飛び込んで研究する、というのも流行りに思えましたけれども。
今日のところは、この譲渡関係の話と、いつも通りの未登録資料整理、それから新着図書目録あたりがメインでした。来週は、新着図書目録をさくさくと終えて、着々と未登録資料整理に邁進したい所存。
あ、そういえばようやく4月の和雑誌前払の支払書類が届きました。あまりの遅さに驚愕です。いや、間違えて捨てたかと思うくらいのタイムラグ。まあ、良かったです。年度内に届いて…。
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プロフィール
HN:
菜の花
性別:
女性
職業:
大学図書館職員11年目
趣味:
読書、アニメ、ゲーム、Alto&Tenor Sax
自己紹介:
理系院卒の大学図書館員。産休・育休を1年挟み、ついに採用11年目。「参考調査担当」(3年間)→「某文系図書室(主担当:和洋図雑の目録)」(3年間)→「某資料室(主担当:総括&和洋図雑の目録)」(2年10ヵ月)→産休・育休(1年2ヶ月)→「閲覧担当」(2016年4月~)
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